参謀殿は子供扱いがお嫌い。   作:鏡鈴抄

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まさかこんなに評価してくださる人がいるとは思ってもいませんでした。これからも頑張っていこうと思います!


標的7 参謀にして雪花、しかし末妹

 本部の廊下を歩いていると何やら唸り声のようなものが聞こえたので様子を見に行ってみれば、唸り声の原因はまさかのナックル君だった。

 

 何やってるんだこのドッピーカン。しかし廊下を行き交う部下の皆さんは気にしつつもスルー。

 うん、君らの立場じゃ最高幹部(守護者)のナックル君の奇行に何か言うのは無理ですよね。わかってるから、そんな救世主が現れたかのような目で見ないでください。話し掛けようとするだけで拝まないでください。

 

 

「…ナックル君? どうしたんですか?」

「おお、レイか!! いや、究極に大したことではないのだ」

 

 

 大したことではない、と言いながらもその表情は浮かない。

 いつも豪快に笑っていることが多い彼らしくないな、と首を傾げると、ナックル君が口を開いた。

 

 

「お前はソレッラ・アーガタのことを覚えているか?」

「ええ、祖父の葬儀も手伝って戴きましたから」

 

 

 ソレッラ(Sorella)とは英語のシスター、つまり修道女を指す単語だ。ソレッラ・アーガタはナックル君と同じ教会に所属する修道女の一人。

 葬儀の後も気に掛けてくれた…と言えば聞こえはいいが、しきりに教会に併設された孤児院に入らないかと勧められたので若干苦手意識がある。遺産もあるし、何より祖父の遺してくれたものを守りたいからと言うと残念そうにしながらも諦めてくれたが。

 でもそれも一人で生活することになる私を心配したからで、少し押し付けがましい部分があるが、根が善性の人であることは確かだろう。

 

 

「彼女は先日、とある街の教会に移ったのだが、こんな手紙が来てな」

 

 

 見せられた手紙には、街に教会併設ではない孤児院があること、環境こそそこそこではあるものの子供達は頻繁に養子先が見つかって引き取られていくこと、()き人々がいる街に移れて幸いだと書かれていた。

 一見すると何の問題も見受けられない近況報告でしかない、のだが。

 

 

「養子先が見つかるのは究極に喜ばしいことではあるのだが、頻繁に見つかる、となるとな…」

「この街の孤児院は、養子先が見つかるより独り立ちの年齢を迎える方が早いと言われてましたね」

「ああ。雨月が来るようになってからは出会いも増えたが、それでも引き取られていくのは僅かだ」

「師範、じゃない雨月君の龍笛コンサート、珍しさからか遠方からもお客さんが来ますもんね」

 

 

 ボンゴレのお膝元とあって、中部イタリアの中では随一と言っていい程に落ち着いているこの街ですらこの状況。他の街でここまで、となると何らかの作為を感じる。

 それに気付いたから、ナックル君はここまで悩んでいるのだ。

 

 

「…この件、一旦私に預からせてください」

「そこまで気にせずともいいぞ? ああ、それとこれが届いていた」

「ありがとうございます」

 

 

 ナックル君から受け取った封筒の封蝋に押されているのは、ドン・サルトーリのシグネットリングに刻まれた紋章。

 文通紛いのことをしている彼からの手紙だ。

 

 

 執務室に向かい、いそいそと封を切る。荒々しい性格の彼に似合わず丁寧な時候の挨拶から始まった手紙には、落ち着いているのなら自分の治める街に遊びに来ないか、というお誘いが書かれていた。私のことを奥方に紹介したいらしい。

 

 そんな手紙の中に、気になる情報が一つ。

 数ヶ月前に人身売買組織と思われる武装した集団が孤児院の子供を攫うところに居合わせ、何とか子供の救出はできたものの武装集団は取り逃がしてしまったのだという。

『狩場を変える』というような会話をしていたので恐らくもう自分の行動圏にはいないだろう、取り逃がしてしまい申し訳ない、とその話題は結ばれていた。

 

 

 今日はよく孤児院に関わる話が出るな、と苦笑しながら、引っかかりを感じてソレッラ・アーガタの移った街についての資料を探す。

 先日移った、ということだったので予測はできていたが、やはりひと月程前に終結した抗争でボンゴレの縄張りに組み込まれた街だった。抗争が激化し教会からも人がいなくなったので、その穴を埋めるようにソレッラ・アーガタが向かうことになったのだろう。

 

 

 こういった街の人々の動き以外にも、ボンゴレには情報が集まってくるようになった。特にD(デイモン)君とエレナさんが社交界や貴族同士のパイプを使って収集してくれる情報は多岐に渡る。どこそこの男爵が借金を抱えているだの、伯爵が奥方と喧嘩をしただの。

 どんな些細な情報でも、それがきっかけで何が起こるかは予測できる。だから私は、可能な限り耳に入れるようにしている。…こんなことができるのは、私だけだと言われたが。

 

 二ヶ月程前になるが、とある子爵が死亡したとの情報があった。不審なところは何もない老衰で、彼が管理していた孤児院は遺族によって売り渡されたそうだ。

 よき人が亡くなったと、腐敗した貴族を嫌っているD(デイモン)君が悼んでいたのを覚えている。

 

 

 その子爵の領地には、ソレッラ・アーガタが移った教会のある街が含まれる。

 そしてサルトーリファミリーが影響力を持つ地域にも隣接する。

 

 

「繋がってしまったな…」

 

 

 ほぼ間違いなく、亡き子爵が管理していた孤児院はドン・サルトーリが遭遇した人身売買組織の拠点になっている。子供達は養子先が見つかって引き取られたのではなく、何処かへ売られていったのだ。

 

 

 そこからはもう簡単だ。ちょっと周辺の情報に目を通せば、人身売買組織が使うルートや裏にいる権力者の目星も付く。

 

 こういう時、自分の頭脳が嫌になる。

 他のみんなにとってはなんてことのないものでも、私にとっては違う。受け取り方も、見方も異なる。私と同じようにものを見れる人間は、この世に存在するのだろうか。

 

 

(…いたとしても、この思いは共有できないだろうな)

 

 

 大方、ヒトの情というものを一切持たない怪物的な輩だろうから。

 

 私が人として生きてこられたのは半ば奇跡だ。人の心を持てているのも、また同様。バグ、と言ってもいいかもしれない。

 尤もその人の心も、究極的には極一部(ファミリー)にしか向けられないのだけど。

 

 何もかもを予測できてしまう以上、未来に希望なぞ持てやしないから自ら死を選ぶだろうし、何かの気まぐれで生きていたとしても、その精神性が人間のそれかと問われれば否と答えるしかあるまい。最悪、ありとあらゆる全てを己の掌の上で踊らせて、望む未来へ誘導するような人非人(ヒトデナシ)になるだろう。

 

 自分で想像しておいて何だが生理的嫌悪が酷い。ぜっっったいに遭いたくないし成りたくない。8兆は確実に存在する並行世界(パラレルワールド)の中に、そんな風に成り果てた私がいるかと思うと吐き気がする。

 

 

 頬を両手で叩き、自分に活を入れる。

 

 私はそんなモノには成らない。私はジョット君の雪の守護者。ボンゴレファミリーが誇る、神算鬼謀の作戦参謀。

 

 

「よしっ」

 

 

 物思いに耽るのはここまで。

 

 

 ボンゴレの一員として、人身売買は見逃せない。

 しかし動けるような状況でもない。

 

 何と言っても情報の確度が低い。ギリギリ確実に人身売買があると言えるのはドン・サルトーリの手紙のみ。

 それも組織の拠点が移り、何処に行ったのかわからない以上優先順位は低くなる。

 

 

 ジョット君に報告すればまず間違いなく動くだろう案件だが、ボスが軽率に動いてはファミリー全体に動揺が広がる。ボンゴレは最早一つの街だけを守れればいい訳ではない。その動きは注視されているし、揚げ足を取ろうとする者だって存在する。

 せめて、そこで確実に人身売買が行われているという証拠が欲しい。

 

 

 うーむ、と目を閉じ、考えること数秒。

 再び目を開けて、机の上に広げたままの手紙を見て、そしてまた思考の海に沈む。

 

 

 裏で出回っている弾薬や食糧などの流れからして、ここ一ヶ月の間に抗争を吹っ掛けてくるようなファミリーはないと断言できる。

 つまり、多少ならば私が本部を離れても問題はない。

 

 うん、イケる。

 

 

「それじゃ、まずはジョット君に許可を取りに行くとしますか」

 

 

 ドン・サルトーリからの手紙を片手に、私は執務室を飛び出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日と経たずに、私はソレッラ・アーガタのいる街に到着していた。

 

 建前としてはドン・サルトーリの招待を使わせてもらい、その帰りに縄張りに組み込まれて間もない街を見て回ってくる、ということにしている。

 

 嘘は言っていない。人身売買組織の拠点があるのは間違いなく、だからこそ証拠を得られればボンゴレが動けるようになるのだ。

 私だって子供達の救出から武装しているだろう組織の構成員の殲滅まで一人でできるとは思っていない。これはあくまで下準備。それ以上でもそれ以下でもない。

 

 

 証拠を掴もうと孤児院までの道程を辿りながら、ドン・サルトーリとその奥方のことを思い出す。

 以前は酒場で働いていたという経歴にも納得できる、豪快な女性だった。ドン・サルトーリが尻に敷かれているのも納得だ。今彼女のお腹には赤ん坊がいるらしい。二人の子供は、一体どんな子なんだろうか。

 

 こうして未来のことを考えるのは好きだ。正確な未来予測には程遠いから、未来に思いを馳せる、と言った方が正しいのかもしれないけれど。

 何もかも知ろうと思えば知れるからこそ、敢えてそうしないことも大事なんじゃないかと、そう思う。ただただ己の力に振り回されるでなく、己の意思で制御する。それはとっても人間らしいと思うのだ。

 

 

 ふふ、と笑いながら歩いていたが、前方に停まる馬車に注意が行く。

 馬車の前面に掲げられた紋章は、人身売買組織と繋がりがあると睨んでいる(というかほぼ確定の)侯爵のもの。

 

 気を払いつつ横を通り過ぎようとした瞬間、窓からにゅっと伸びてきた腕が持っていた麻袋をすっぽり被せられ。

 

 

 馬車の中に連れ込まれることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガタガタと揺れつつ走っていた馬車がようやく停まる。

 

 馬車の中にいたのは侯爵子飼いの人攫い達。

 どうやら山間部の村などから誘拐した子供を街に放置、保護名目で孤児院に連れてくるというマッチポンプのようなこともやっていたらしい。悪質過ぎる。

 

 そしてこの侯爵、珍しい色の瞳を持つ子供がお好きなようで。

 私は侯爵のお眼鏡に叶うだろうと捕まえられたようだ。

 

 まあ濃い青の瞳なんて珍しいことは自覚しているし、一般から外れた身体的特徴を持つ者を物扱いするコレクターのような輩がいるとも知っている。情報源はアラウディ君だ。

 ……私と同じような色の瞳を持っているユニの先祖とかいないですよね、さすがに。いやでもジッリョネロはボンゴレと同等の歴史を持つってラル・ミルチが言ってましたね…生まれていない若しくは侯爵のストライクゾーン外の大人であることを祈ろう。

 

 

 顔も名も知らぬジッリョネロの初代ボスの無事を祈っていると、麻袋ごと担ぎ上げられ何処かへと運ばれる。

 馬車が走っていた時間と道の状態からして、ここは侯爵の持っている別邸だ。私のように珍しい色の瞳を持つ子供を集めるための、侯爵の趣味の館、といったところか。個人の趣味嗜好にとやかく言う程暇を持て余している訳ではないが、これはちょっと。

 

 

 さて、どうしたものか。

 下準備のつもりだったが攫われてしまった。街外れの街道沿いに馬車を待機させていたから、もう私が誘拐されたと本部に情報が伝わっているのは間違いない。

 無論こうなる可能性も予測済みだったから事前に策は打っているが…帰ったらお説教だなぁ、嫌だなぁ、帰りたくないなぁ。

 

 試しにお説教を回避する策を考えてみたが、質実剛健で知られる北イタリア方面の中核的存在であるファミリーが抗争を吹っ掛けてでも来ない限り回避不可能という結論が出た。ただの抗争じゃダメなのですか、そんなにお説教は優先順位が高いのですか。

 

 

 疑う余地がないファミリーの行動予測にむくれていると、荒っぽく床に降ろされた。

 

 体が小さいから抱き上げられるのはいつものことだが、ここまで雑に降ろされたのは初めてだ。

 ちょっとだけ、ファミリーが恋しくなる。

 

 

 それでも、私は参謀で、雪だ。

 

 幼くとも、知略では他の追従を許さない。それが私。

 私なりに、戦ってやろうじゃないか。

 

 

 麻袋の口を縛っていた紐がしゅるりと解かれて、腕を掴まれて袋から引っ張り出される。

 

 

「ふぅむ………本当に海のような青だな、美しい」

 

 

 顎を掴まれ、無理やりに顔を上向けられた私の瞳を覗き込む男は人の()さそうな初老の紳士にしか見えなくて、人は見かけによらぬものだ、と内心嘆息する。

 

 部屋の中には私と、私を運んできた人攫い、そして侯爵しかいない。制圧は容易いが、その後のことも考えるともう少し待つのが得策か。

 

 

お嬢さん(シニョリーナ)、名前は?」

「……レイ。レイ・オルテンシア・イヴ」

 

 

 ここで黙っていても利はないと判断し、名を告げる。

 

 イタリアにレイと呼ばれる女性名はない。そしてファミリーネームのイヴも、イタリアでは本来エヴァと発音する。

 珍しい名の組み合わせ。これは私の正体に迫る最大のヒントと言ってもいい。

 

 侯爵は名前の珍しさに目を瞬かせるのみだが、人攫いの方は聞き覚えがあったらしく息を呑む音が聞こえた。

 

 

「まさか、ボンゴレの」

「今頃気付いても遅いんだよなぁ」

 

 

 ファミリーのための道なら、とうの昔につけてきた。

 

 ニンマリと笑うと同時、響いてきた爆発音。感じる馴染みのある炎の気配。

 本部に残してきた計画書に記した強襲作戦が無事実行に移された、その証明。

 

 腕を掴まれ壁に投げつけられるが、スネグーラチカで創った剣を天井に刺して勢いを殺し、床に着地。

 

 

「な、何だと言うのだね!?」

「侯爵様ァ、こいつはアレです、ボンゴレの雪(ネーヴェ・ディ・ボンゴレ)!! 敵対した奴は地獄の底まで追い詰める悪魔!」

「さすがに酷過ぎやしないか?」

 

 

 いや悪魔て。10歳にもならない子供相手に悪魔て。

 明らかな風評被害に閉口していると部屋の扉が吹き飛び、内部の人間を牽制するように嵐の炎を纏う矢が壁に突き刺さる。

 

 

「おーい、うちの末妹見てねえかー、っているじゃねえか」

「レイ、レイ・オルテンシア、大人しくこっち来な」

 

 

 G(ジー)君が呼んだのは年齢的に覆す余地がない、私のファミリーの中での立ち位置を端的に表す単語。

 

 その声色からマジで怒っていると察し、思わず退路を探す私を呼ぶアラウディ君。

 珍しくミドルネームも込みで名前を呼んだ彼の声もいつも以上に冷たくて、逆らう気は一瞬で失せた。

 

 

 もうやだこわい。私完全に被害者なのに。

 

 内心シクシクと泣きつつも素早く扉の方へ移動し、二人と合流する。生憎と、感情を理性で制御するのは慣れてるんだ。隙なんて晒す訳ないだろ。

 私を人質にしようとしていた人攫いに、雑に扱われた恨みも込めてランポウ君のようにベ、と舌を出した。

 

 

 雲のボンゴレリングに灯した炎で増殖させた手錠で侯爵と人攫いを捕縛しにかかったアラウディ君を横目に、G(ジー)君が口を開く。

 

 

「つかなんだって攫われたんだ、お前」

「私の瞳の色が珍しいから、それ狙いだったようです」

「ほー、お前の目の色だけに価値を見出すとか、さては節穴だな?」

 

 

 くしゃりと頭を撫でながらのG(ジー)君の言葉に一瞬硬直して、緩んだ頬を咄嗟に抑えた。

 

 だって、だって、今の言葉はつまり、私のそれ以外のところが、瞳の色と同じかそれ以上に価値あるものだと、認めてくれているということで。

 

 

「よし、帰ったら覚悟しとけよ。ジョットとエレナと、後D(デイモン)がめっちゃ怒ってたから」

「それは新手の死刑宣告では!?」

 

 

 D(デイモン)君はともかく前者二人はヤバイ、とてもヤバイ。何がヤバイかって最初は普通にお説教するのに最終的に泣き落としみたくなるからこちらの罪悪感がヤバイ。後多分雨月君発案で正座させられるから足がヤバイ。

 

 青褪める私をニヒルに笑って見下ろすだけな辺り、G(ジー)君も名前を出された三人と同じくらい怒ってるのであった。




・現在9歳の末妹ポジの雪

 響きが珍しいのもあり、初対面の人間がいない限り名前は基本略称で名乗る。それもあってちゃんとした場面でも愛称にミドルネーム、それで足りなかったらファミリーネームを付ける、みたいな呼ばれ方をする。
 悪魔呼ばわりには抗議も辞さない姿勢だが、参謀として立案する作戦の大半が容赦の欠片もないものなのはただの事実だったり。
 肉親が絶えているので末妹、と呼ばれるのは擬似兄妹みたいでちょっと嬉しいしファミリーのことは兄姉のように思ってもいる。
 翌日は足が痺れて生まれたての子鹿状態になった。


・しっかり者の次兄ポジの嵐

 末妹にお迎え(救出班)の指名を受けた。オレも行く(むし)ろオレが行くからお前らは本部で留守番してろ!! と騒ぐ大空をうるせぇあいつが考えた作戦だぞ失敗すると思ってんのか!! と説得して来た。


・フリーダムな六男ポジの雲

 末妹にお迎え(救出班)の指名を受けた。自分が行くと騒ぐ大空に勝ち誇った顔を向け駄々を酷くした。


・熱血な五男ポジの晴

 自分が持ち込んだ案件のせいで末妹が攫われる事態になり究極に落ち込んだが、当人が無事帰ってきて人身売買組織を潰せたと喜んでるのを見て究極にいつもの調子に戻る。


・うさんくせえ四男ポジの霧

 他のメンバーが末妹の割り出した人身売買組織の拠点を強襲している間大空や晴共々お留守番だったので、怒ってる理由にはそれも含まれる。
 お迎え(救出班)に指名され勝ち誇る雲を見て彼自身気づいているかも怪しい雲の心情に気づいた。元々反りが合わなかったが水と油レベルに悪化するし、雲が幻覚に弱いことを利用して万一の時のための自衛方法を弟子でもある末妹に仕込み始める。


・我儘な三男ポジの大空

 末妹の救出どころか他拠点の強襲すら任せられなかったので駄々こねまくった。しかし相棒に説得された。
 末妹が瞳の珍しさに攫われたと聞き、彼女に瞳の色と形がそっくりな、ボンゴレリングを自分に託したとある巫女(シャーマン)の話をぽろりと零す。話を聞いた末妹は凄く微妙な顔になった。
 雲の勝ち誇った顔は見た時はただただイラッとしたが、後になってなんであいつあんな顔したんだろ、と考えた末に霧と同じ結論に至る。取り敢えず万一の時への対策は霧がしてくれているので将来的に末妹が嫁にされそうになったらオレに勝てない奴に妹はやらん!! と頑固親父の真似事をすることを決めた。
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