スーパーロボット大戦Blank   作:フォトンうさぎ

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第0話:始まりの二人 ②ニート大地に立つ!!

【宇宙世紀110年7月6日 午前8時】

 

 そこ(・・)は、人の出入りが少ない太平洋に面した秘密の作業場だった。日本中から徐々に集められた労働力(ニート)が、日々を汗だくになりながら無理矢理に働き続ける監獄であった。

 

 もちろん、ニートたちが働いているのは自分の意志によるものではない。強制就職(デスマーチ)軍によって半ば非合法的に手続きを踏まされて、モチベーションや意志関係なく心や体に(ムチ)を打たれて働いているのである。

 

 その作業場の中で、ベルトコンベアから永遠と流れてくる製品をチェックする係が今日も――

 

「嫌だ……! 僕は! 働きたくないいいいいいいいいい!!」

 

「うるせぇ働けぇ! お仕事楽しいだろうが!! 生きがい感じるだろうがよぉ!?」

 

 ……働いていなかった。

 

 少年が床に膝をついて泣き叫び、それをガタイのいいモヒカン頭の男が蹴り付ける。まるでどこぞの世紀末というような光景がそこにあった。

 

「お前のようなクズは! お仕事楽しいと思わなきゃ存在しちゃいけない奴なんだよ! この戦争だらけの世の中! みんな働かねぇといけねぇんだ! 無理にでもな!」

 

 蹴られた少年はもつれてその場に倒れ込む。意地でも働かない意志を見せつける子の少年の名は、『不働遊(ふどうゆう)』。

 烏羽色(からすばいろ)のやや長めなストレートの髪に、純粋な日本人にはあまり見られない碧眼(へきがん)。強固な『働かない』という意志を持った少年は、何度も蹴りつけられてもなお働く意思を見せなかった。

 

「そこまでにして、ワイロー・マイナイ」

 

 弱者をいたぶるのが楽しいという下卑た笑みを浮かべながら蹴りを続けるモヒカン男に、褐色肌で長い銀髪の少女が止めにかかった。

 さすがに少女には手を出さないのか、あるいはこの少女が上司なのか。ワイローは最後に遊へもう一撃くれてから暴力を止めた。

 

 止めに入った褐色肌の少女は、しゃがみ込んで遊にそっと耳打ちする。遊の視界にちらりと映るのは、眼鏡と灰色の瞳が目立つ綺麗な顔立ちだ。

 

「ほんの少しだけでいいから働いて。この場は収まるから」

 

「くぅっ……!」

 

 働くか、また暴力を受けるか。遊はいくらか逡巡し、しょうがなく無言で一時でも働くことを選んだ。

 

 遊が働いた以上、面白くないのはワイローだ。きちんと労働力として働いているので何も言えなくなったのだ。

 そのままワイローはつばを吐き捨て、その場から立ち去った。それを確認した後、遊はまた一気にやる気がなくなる。あれだけの暴力を受けても、遊は絶対に働きたくないのだ。

 

「駄目だ、働きたくない……」

 

「面白いねキミ。今日まで働いてて、キミみたいなの見るの初めてだよ」

 

 のろのろと最低限の作業は続ける遊と比べ、褐色肌で眼鏡の少女は人としてあり得ないんじゃないかという速度で手を動かして商品をチェックしていく。化け物じみた速さと正確性であった。

 

「どうしてキミはそこまで働けるんだ……クーリア……」

 

「それは私が『強化社畜』だから……。何でもない、忘れて? ただ仕事してなきゃ、やってられないってだけなの」

 

「強化? まぁいいや。僕にはその感覚、一生分かりそうにない……」

 

 遊が口を動かしている間にクーリアは、クーリア・クゥという少女は恐るべき量の仕事をこなしていく。遊が当分働いたとしても、もはや追いつけない量であった。

 

 そこへ飛んでくる怒号。遊はまた自分が怒られるのかとビクリとしたが、どうやら別の場所で問題が起きたらしい。

 

 働きたくないので作業を思いっきり止め、遊は怒号が飛んできた方を見やる。

 その場所はすぐ近くであり、遊の作業場からほんの数秒歩けばつくという距離だった。怒号を飛ばしたのは先ほどと同じ、モヒカン頭のワイロー・マイナイだ。

 

「テメェ! 作業中に寝るんじゃねぇ! 新人にも優しいように、たっぷり5時間の睡眠はくれてるはずだぜ!」

 

「嫌です、寝ます。私は一日に12時間寝ないとやる気が出ないのです」

 

「……寝すぎだろ!?」

 

 思わずいかついワイローもビックリするくらいの睡眠時間を、怒鳴られている金髪の少女は告げた。彼女も無職としてここに連れられてきたようで、ワイローの言うとおりにまだ現場慣れしていないらしい。

 と、ここで同じく金髪の少年がトラブルの仲裁に入った。少年と少女はどちらも無職やニートというにしては若く、高校を中退したのかと思うような風貌だ。

 なお、遊は高校を中退した17歳である。

 

 ふと、遊は金髪の少女がちらりとワイローを越して自分を見ているかのような感覚を覚えた。

 

「ふざけんなよテメェ! お前が12時間寝ている間にッ! 俺達社畜がどれだけの汗を垂れ流していると思っている!? それを考えれば、働こうというやる気や無職の申し訳なさが出てくるだろ!!」

 

「嫌です、私は寝ます。こんな法律の通用しない場所で働きたくありません」

 

「そうか……。ならお前に、エナジードリンク並みの、強力なカフェイン代わりの一発、くれてやろうかぁ!?」

 

 そう言ってワイローは思いっきり拳を振りかぶった。少女にすら暴力を振るう気になったのだ。

 

 その瞬間――遊の体は自然に走っていた。同時に喧嘩の仲裁をしていた金髪の少年も少女のガードに入る。

 気が付いてたら少女を守るために走っていたというのが事実だが、遊の中には使命感より『少女への(あこが)れ』があった。

 

 ――僕もあの子みたいに強く……強い無職になりたい!

 

 幸いにも振りかぶられたワイローの腕にしがみつくことに成功し、ワイローは突然の衝撃に後ろに倒れ込みそうになる。

 その瞬間をガードに入っていた金髪の少年は見逃さなかった。すかさず鳩尾(みぞおち)に強烈に拳を打ち込み、ワイローをダウンさせる。

 

「ぐふぅっ!?」

 

 地面に膝をつき、倒れ伏すワイロー。そしてつられてまたも地面に倒れ込むことになった遊。

 少年が拳を収め、地面に倒れ伏すワイローが動かないようにすぐに関節技を決めた後に、殴られそうになっていた少女は遊へ手を差し伸べた。

 

「大丈夫ですか? 不働遊、あなたのとっさの覚悟と強さを見せていただきました」

 

「えっ……? なんで、僕の名前……」

 

 差し伸べられた手を取りつつ、遊は問いを投げかけた。しかし、長い金髪を2つのおさげにまとめた少女はにっこりと笑って答えない。

 代わりに、隣でワイローに小さ目の体でなせるものとは思えない力で関節技を決めていた少年が喋り出す。

 

「ネル様ぁ、その人が不働遊っスよね? ボクが今からハインドを呼んで騒ぎを起こしますから、こんなとこから早く逃げましょうよぉ。あとは森次さん達に任せますよ」

 

「そうですね、サトル。では遊の選択を聞いてから逃げるとしましょうか。私は彼をどうしても見極めたいのです」

 

「はいっス」

 

 少年の名はサトルというらしく、一回り大きい大人であるワイローに対して容赦なく関節技を決め続けている。ワイローが抜け出せないことから、相当の力を持っているらしい。

 

「いででででで!? クーリア! クーリア・クゥ! お前の強化社畜の力でこいつらを捕えろぉ!」

 

「強化社畜!? マズッ――!?」

 

 サトルが上半身をそらせて後ろを向く。そこには先程自分を『強化社畜』と言っていた褐色肌で銀髪眼鏡の少女、クーリア・クゥがいた。

 しかし――クーリアはその場を見ているだけで何もしない。ただ立ち上がった遊を見ているだけだった。

 

「そっか……行っちゃうんだ。また会いましょう、不働遊」

 

 言われた遊としては、何が何だかさっぱりの言葉である。それでも、遊はしばらくこの場に戻らず、なかなか気の合っていたような気がするクーリアと会えなくなると感じ取っていた。

 なお、敵意のないことを感じたサトルにとっては冷や汗ものである。

 

「……必ず、クーリア・クゥ。……ネルさんとかいいましたよね? 説明してください、どうして僕の名を知ってて、こんなことしてるんです?」

 

 クーリアからネルという少女の方へ振り返り、遊は尋ねる。もう質問の嵐を浴びせたいほどだったが、冷静な部分でぐっとこらえた。

 もう遊がここにいたくないというのは悟ったのだろう。金髪の少女は納得したように一度頷いた。

 

「遊はもうこれ以上働きたくないでしょう? サトル、ハインド・カインドを呼んでください。脱出します。着地と共にリバティースからニーテンベルグを射出する手はずです」

 

「了解っス。おいで、ハインド!」

 

 サトルが点に叫んだ直後、巨大な重量級のものが近くに落下した音が辺り一面に響き、作業場が大きく揺れる。

 呼ぶ場所を指定できて簡単な遠隔操作ならできるのか、次に壁を引き破るようにして黄色いずんぐりとした機体が姿を現した。

 黄色いコーンを横に倒し、それに太い腕と短めの足を付けたような、人型とは呼びづらいような巨大兵器。それはサトルが呼んだハインド・カインドという機体らしく、壁を引き破った後は静かにそこに鎮座する。

 

 しかし鎮座するといっても武器を持たない人間には脅威そのものであり、労働者や社畜もみんな混じってそこから蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。

 

「こ、れは……!? うわっ!?」

 

 また直後に硬い物質と物質がぶつかり合ったような音と振動。次に来たのは、赤みを含んだ黒色の人型機体だ。

 ハインド・カインドの後ろに降り立ったそれは、きちんとした手足と胴体をもって(ひざまず)いており、コクピットを開く。遠目に見たその個所はどうやら無人なようで、誰かが乗るということを示しているようであった。

 

「いったい、あなた達は?」

 

「私たちは、無職同盟(リガ・ジョブレス)。今はとある特務室の一員ですけどね。不働遊、あなたはあの人型兵器(ワークマン)ニーテンベルグに乗って、我々と共に戦ってください」

 

「えっ」

 

「あなたのN.E.E.T.としての才能、私たちと世界のために活かしてくださいとお願いしたいのです」

 

「ええっ?」

 

「今この世界は、再び大きな炎に包まれようとしています。加藤機関、ザンスカール帝国、強制就職(デスマーチ)軍といった者達によって。それらと戦うためにあなたの力を貸してください」

 

 遊は混乱した。兵器の扱い、かろうじて作業用で乗りやすいといわれる小型の人型兵器(ワークマン)なら動かしたことはある。

 だが大型の、それもれっきとした兵器に乗って戦場に出るなど考えたこともなかった。今、目の前で、それをやってほしいと言われている。

 

「そんな、僕は……才能とか力とか覚悟なんて……」

 

「覚悟なら見せてくれたじゃないですか。先ほど私を助けてくれた時」

 

 確かにそうだな、と遊は笑った。強くなりたいという覚悟は、既に先ほど示したのだ。

 

「……ふ、ふふっ。どうなろうと責任取れませんよ? あのニーテンベルグとかいうのを壊しても、修理費払えません」

 

「気軽にやってください、仕事じゃないので」

 

 この時点で、既に遊の意志は決まっていた。絶対に働きたくない。ここに残ったところで何の得があろうか。

 遊は考えたのだ。『働くくらいなら、戦う』と。

 

「わかりました、やります。僕は働きたくないから」

 

「では行きましょう。ニーテンベルグの元まで走ってください。サトル、どうやら敵も黙っていないようです。ガテンとアルマが来ると思います」

 

「了解っス! じゃ、おやすみ!」

 

「ぐへぅ!?」

 

 サトルはワイローの首の後ろを強打し、昏倒させる。昏倒までとはいかなくとも、大きなダメージでしばらく動けないだろう。

 その間に遊はニーテンベルグの元へ走り、垂れ下がったウインチを使ってコクピットまで上がった。

 

 サトルもハインド・カインドにその強靭な身体能力で駆け上がって乗り込み、ずんぐりとした機体を動かす因子(ファクター)となる。

 

 ネルも同じくその場を走って後にし、なるべく戦場から離れて合流地点となるポイントへと向かう。

 

 走っていく彼女をモニターで見届けた後、遊はニーテンベルグの本格的な起動に入る。

 

「エンジン正常、モニター問題なし、バランサー正常……なんだ? このエンジンの出力、異常じゃないか?」

 

 遊の持っているマシンの知識と明らかに違うニーテンベルグの出力。しかし今はこの場を去ることだと、どうでもいい考えとして機体を戦闘モードへと移行させる。

 

 さて、機動兵器を発進させる際にはゲン担ぎのような風習があるとされる。有名なものとしては『アムロ、行きます』だろう。『俺はガンダムで行く』や『アイハブコントロール』というのもあったとされる。

 

 ニーテンベルグを膝立ちの状態から直立させ、遊が放った言葉は……。

 

「不働遊! ニーテンベルグで辞職します!」

 

 強かにはっきりと覚悟を示したその言葉。親が聞いたら泣きそうな言葉を、しかし遊は自信をもって口にし、ニーテンベルグで駆けた。

 

「聞こえるっスか? 合流地点のポイントを送りますよ。ここに行くまでにガテンやアルマが来る可能性があるっス」

 

「えっと、了解! アルマはわからないけど、ガテンって古いタイプの人型兵器(ワークマン)か」

 

 ニーテンベルグは武器を所持していないため、身軽にして手薄。逆にハインド・カインドは重量級で重装備でやや鈍足だ。

 どちらも同じ方角へ進むが、次第に距離が少しずつ離れる。チームプレイなど遊にはできなかった。

 

 丘を越えて海が見えた途端に、前方からチカチカと光が見える。次の瞬間には複数の小さな光線が飛んできていた。

 

「くっ!? ガテンのプラズマネイルガンなのか!?」

 

 遊の予想は当たっており、前方には陸戦型の人型兵器(ワークマン)ガテンが3機、フォーメーションを組んでプラズマネイルガンを連射していた。

 低コストで整備性に優れた機体だ。その分戦力としては心もとないが、量産が容易で多くの社畜を乗せられる。

 

 プラズマネイルガンの威力は低いものの、連続で食らえば脅威。とっさに横へ機体を移動させてかわした遊は、敵が近距離戦の用意をし始める前にニーテンベルグの異常な出力を活かした速度で接近する。

 

「貴様ァ! 働かずにメシを食いに行く気か!? そんなもの美味しくないだろう!」

 

「美味しいですよ!」

 

 何故かはわからないが、遊には敵の声がはっきりと聞こえたような気がしたので、思わずそう口に出していた。

 ニーテンベルグの手の甲が展開し、前方へ向けてプラズマカタールの刃が展開される。

 

 近距離武器を引き抜く動作もなく接近戦。敵が気付いた時には、前方の一機は肩口を切り裂かれていた。

 そしてニーテンベルグは、跳躍する。

 

「無職だって社畜だって、食べるものは同じだろうにっ!」

 

 着地しつつ右方にいる戸惑ったガテンを切り裂き、続けて左方のガテンにも切りかかる。

 肩の後ろから引き抜かれたヒートハンマーの()でガードをされるが、プラズマカタールの刃は量産型のそれなど易々(やすやす)と切り裂いて致命傷を与えた。

 

「む、無職ごときがこのガテンを負かすかぁ!?」

 

「社畜がそんなに偉いんですかぁ!」

 

「辞職後のテンションの上がり具合かぁぁぁ!!」

 

 脱出装置が働いてコクピットブロックが飛んだ後、ガテンは爆発を起こす。

 後方にいた最初に肩口を切り裂かれていた残りの一機は、ハインド・カインドのキラービーという鉄の杭を連射する武器にやられ、伸びる腕(バレットアーム)で放り投げられていた。

 

「ひえぇ、フル稼働したニーテンベルグってスゴイっスねぇ」

 

 遊はニーテンベルグに初めて乗ったというのに、あの速度で近づかれて接近戦を挑まれたら危ないかも、とサトルは感じていた。

 

 戦闘が終わり、ちょうどその直後にネルから二人へ通信が入る。

 

「こちらネルです、私は無事に合流地点で仲間と合流しました。サトル、加藤機関への物資補給基地の潜入作戦お疲れ様です。そして遊、共に戦う覚悟を決めてくれてありがとう」

 

 加藤機関だとか戦いだとか、遊はまだ何も知らない。それでも『ありがとう』という言葉だけは確かに伝わった。

 そしてもうこの時点で、遊は戦い続けることを決めていた。なぜなら……

 

「働きたくないから……」

 

 日はまだ上に登り切っていない。朝日がニーテンベルグの黒い装甲を照らす。

 

「いつかまた会おう、クーリア」

 

 遊はニーテンベルグを操作し、指定された合流ポイントへと急がせる。

 宇宙世紀110年7月6日午前9時のこと。これが日本を再び戦火に包む、始まりの鐘であった。




【解説】

◆:今回は『高機動無職ニーテンベルグ』の序盤の原作再現です。1~2巻の内容を混ぜています。一番最初に原作再現する作品がニーテンベルグとかこの作品大丈夫か?
 ワイロー・マイナイには因縁ができましたが、『閃光のワーカー・ホリック』にはまだ出会ってません。

◆:サトルは名字が出てませんが、『鉄のラインバレル』の山下サトルです。原作と変更点はありません。高校1年生なので、中退したみたいな嘘をつけばまぁ強制就職(デスマーチ)軍の下に潜り込めるでしょう。

◆:工場はアルマの細かいパーツを作っている工場です。この後に森次さんと遠藤姉弟にきちんと潰されました。ニートの死者はおりません。



【おまけ!】

【攻略情報】

◆第0話:始まりの二人 戦闘マップ①
・勝利条件:敵の全滅
・敗北条件:味方機の撃墜
・SRポイント獲得条件:なし

自軍:ニーテンベルグ、ハインド・カインド
敵軍:ガテン達


◆攻略ポイント
 スーパーロボット大戦Blankが始まってからまず最初にやるマップとなる。ほぼチュートリアルのような戦闘なので、もしガテンの攻撃に当たっても味方はそうそう落ちない。
 とりあえずニーテンベルグ(遊)に『集中』をかけ、敵の中に突撃させればすぐ終わる。後方のハインド・カインドも動かしてみて、戦略ゲームに慣れておこう。


【さらにおまけ!】

【中断メッセージ:ネル・ネラレル、不働遊】

「お疲れ様です、プレイヤー。まずは目を閉じ、ゆっくりと休んでくださいね。私も12時間睡眠のために昼寝します」

「ネルは寝るのか。……僕もなれるだろうか、12時間睡眠ができるN.E.E.T.に。そして、12時間スパロボをプレイできるN.E.E.T.に……!」

「おや、それでは24時間をまるごと使うことになりますよ?」

「いいんです。これが僕の、働きたくないという覚悟! 24時間を寝るのとスパロボに使うってこと、N.E.E.T.の特権としてやってやるさ!」

「ふふっ、ほどほどにしてくださいね? それ続けると死んじゃいますから。さて、プレイヤーはこんな無茶な行動はしないでくださいね。では、おやすみなさい」
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