見切り発車で投稿しているので、間違いも多いかと思われますので、先に謝っておきます。
すみません。
「明久ー」
俺は隣に友人に声を掛けた。
「んー、なにー?」
明久は目は画面の方へ向いたまま、コントローラーの指を動かしながら適当に相槌を打った。
横目で壁に掛けてあるカレンダーを見つつ俺は言った。
「明日ってクラス分けの進級テストの日だよな」
「そうだね」
「勉強したか?」
「…………シンは?」
「…………」
重たい沈黙が全てを物語っていた。
勉強嫌いの俺にとって、机に座って参考書に向かうだけでも苦痛に等しいのだ。
俺と明久が通う文月学園のテストが明日——零時を過ぎているのでもう今日なのだが——行われる。一年間を過ごす教室が決まる大事なテストにもかかわらず、俺と明久はテスト対策なんぞせず、こうしてゲームをしていた。
「あっ、てめえ。その嵌め技は汚えぞ」
「お生憎様。これでフィニッシュだ」
俺のキャラのゲージが一気にレッドゾーンに突入した。ならばと、最終手段を使う。
あるコマンドを打ち込むと、俺のキャラは明久のキャラの背後に回り込み、腰のあたりに手を回すとそのまま持ち上げて、己の身体を後方に反らした。ジャーマンスープレックスが決まる。明久のキャラのHPがゼロになり、俺の勝利が決まる。
唸る明久に俺は告げた。
「わりぃな。っつーことで、この金は俺が貰うぜ」
賭けゲームに勝利した事で、俺は明久から金を分捕った。
もう寝ないと明日のテストは寝て過ごすことになる。テストなんざどうでもいいが、点数無しになると強制的に『あのクラス』に入れられる事になる。それはあまりよろしくない。
とは言っても、ろくに勉強もしていないので、既に絶望的ではあるが、嫌だが寝る前に軽く予習ぐらいはして置こう。今更な上に無駄な足掻きではあるが、それでもやって置くに越したことはない。
自分の部屋へ行こうとしたその時、明久が俺の足を掴んだ。
「何のつもりだ?」
「勝ち逃げは許さん」
俺の口車に乗せられて生活費を賭け金にしていたこのバカは、次こそ勝って生活費を取り戻すと、どこぞのパチンカスみたいなことを言いだした。
「そもそもお前、賭けるものあんの? 無いなら俺はやんないよ」
「あるさ!」
そう言って明久が差し出したのは、
「負けたらこの僕の身体を好きに使うがいい——痛ッ!」
「気色悪い事を言うんじゃないよ」
明久がまたバカなことを言いだしたので脳天にチョップを喰らわす。
結局、負けたら何でも言う事を聞くということで再戦を受けた。
そして明久は一カ月間、俺の奴隷となることが決まった。
夜が明けて、おかげさまでロクに寝てない俺は大きな欠伸をしながら朝の通学路を歩いていた。
「結局あのバカの所為で寝不足の上に予習もできなかった」
登校中に、俺はたまたま会った友人の木下秀吉に昨晩の事を告げた。
明久はまだ寝ていたので先に出てきた。一応遅刻しないギリギリの時間に起きれる様に、目覚まし時計を耳元にセットしておいたので大丈夫だろう。
「おぬしらは相変わらずじゃのう」
呆れる秀吉に俺は言った。
「お前だって演劇の芝居の練習で勉強そっちのけだっただろうに」
「確かにそうじゃが、下らん事で時間を浪費していたおぬしらと同列にしてほしくないわい」
と、秀吉の顔色が変わった。
「まて、何でお主ワシが昨晩も芝居の稽古をしていたことを知っておるのじゃ?」
俺は呆れ顔で答えてやった。
「目の下にクマ、あと声が少し枯れてるから大方そんなこったろうと思ったんだよ」
そう答えると秀吉がなんとも言えない顔で俺を見る。
「どうしてその洞察力を勉学に活かせんのか、おぬしは」
「余計なお世話だ」
そんな会話をしていると、
「あの!」
後ろから声を掛けてきたのは見知らぬ少年だった。背負っているランドセルを見ると、この辺の小学校に通っている生徒だろう。
少年は緊張した面持ちで秀吉を見ていた。俺は少年の様子から何となしに悟り、その場から少し離れる。
俺が離れたのを見てか、少年は意を決した様に、手紙を取り出して秀吉に手渡した。
受け取った秀吉は困惑した顔でこちらを見ていた。
「返事はいつでも、それじゃあ!」
それだけ言い残して少年は去って行った。俺はその背中を憐れみの目で見送った。
「どうすればいいのかのう……」
困り果てたといった秀吉に、俺は投げやり気味に言った。
「不幸の手紙とか危ないもんじゃないみたいだから、一応中身見て、そんで『ごめんなさい』しておけば?」
「やはりそうなるかのう……」
秀吉は男とは思えない愛くるしい顔立ちをしている。
外見だけではなく所作も女らしいので、さっきの少年みたいなのが後を絶たない。中には、男と知ってても告白とかしてくる変な奴もいる。
「お前ってほんと、男殺しだなぁ」
今までの告白回数を思い出しながら俺は言った。
「お主、人の苦労も知らんで、気楽に言うでないわ」
「ま、俺が見たって可愛い顔してんだ。そのくらい仕方ないだろうよ」
「同じ顔なら姉上だっているじゃろうに」
秀吉と同じ顔をした姉の優子を思い出す。
「それだけじゃなくて、愛らしさってのかな? 何かこう……男心に来るもんがあるんだよお前には。あの姉ちゃんにそれがあるか?」
秀吉は間を置くことなく首を振った。
「無い」
横暴でガサツなあの姉に愛らしさの欠片なんて無いな、と俺と秀吉は思った。
ともかく、秀吉の受難は暫く続くといいうことだ。
クロスオーバーとか興味あるけど、あまり大風呂敷広げると後で困ることになるから悩みどころ。もしするなら、シンフォギア(作者が知っている作品で比較的新しめなので)のキャラをぶち込んでみたいなぁ。それではまた気が向いたら投稿します。
一応キャラ紹介
シン(本名は作者はまだ決めていない)
得意科目
特に決めていない。
概要(今後変わる可能性あり)
両親が家を不在にしているので、現在は吉井家に居候している。
料理は出来ないので食材の買い出しを担当している。その為、バーゲンとか安売りには敏感。
買い物で知り合った、姫路母と坂本母とは仲が良く、買い物情報を交換し合っている。
勉強は嫌いだが、ギャンブル系に強い。年齢を誤魔化してパチンコに行ったりしている。
高い洞察力を持っており、明久の突飛な行動の真意を見抜く事が出来る。
にもかかわらず男女の機微には疎く、そう言った方面は鈍感。
明久との同性愛疑惑が囁かれているが、その方面の知識が無いため全く理解できていない。
明久とは幼馴染で、高い連携が取れる。
明久の姉の影響で、マイペースで天然気味な所がある。
とりあえずここまで。