【ホロライブENワールド】の【議会】のメンバーの姿と力をコピーした超AIが今回の黒幕だった。
次のログインで全てが決まる。
あなたは覚悟を決めログインするのだった。
これがこのゲームをする最後になるかもしれない。
世界の答えと言われこのゲームを駆け抜けてきた。
はあとちゃんが言った。
このログインで黒幕が動くって。
ゆっくりと目を瞑る。
そして俺はゲームへとダイブした。
目を開けた場所はとても広い場所だった。
周りには何もない真っ白な空間。
よく似た場所をあげるならAちゃんがいたあの場所に似ていた。
「驚かないんだな」
そう背後から声をかけられる。
ゆっくりと振り返るとそこには5人の女性が立っていた。
「【偽会】と呼べばいいのかな?
それとも超AI?」
俺はその5人に言う。
「へぇ、我等の事を知っていたか」
「さすがは世界の答え」
「我等の子等を倒した事はある」
「第X世代」
「そう、その子達だ」
「では、自己紹介といこうか」
真ん中に立つ赤髪のネズミのような耳を持つ少女が言った。
「ハコス・ベールズだ。
カオスの概念だ。
ま、借り物だがな」
そういってハコスは笑う。
「次は私かな」
そう言って薄茶色のロングヘアーの女性が前に出る。
「七詩ムメイ。
文明の概念よ」
「オーロ・クロニー
時間の概念だ」
ムメイの横からすっと前に出て、淡々と言う青髪の女性。
「クロニー今私が話してる」
ムメイはクロニーに言うが、クロニーは知らんぷりしながら下がる。
「ちょっと」
「まあまあ」
2人をなだめながら緑色のロングヘアーの女性が前に出る。
「セレス・ファウナよ。
自然の概念」
そう笑顔で言った。
「最後は私だね」
他の女性達より一回り大きい女性が笑いながら俺を見る。
「初めて会ったあの時に比べて本当に大きくなったね。
私は九十九佐命だよ。
空間の概念ね」
「ま、さっきも言ったが、この名前も姿も全ては借り物だ。
元々の名前はない。
なので今はさっき名乗った名前で呼べばいい」
ハコスがそう言って腕を組む。
「分かった」
俺はそう言って鬼切丸を抜く。
今の装備は俺の持つ装備の中で最高の物を装備している。
手にはかなたちゃんから返してもらったココちゃんの赤竜帝の小手。
足はアルティメットフット。
首に魔乃ペンダント。
武器には鬼切丸。
鎧はカジノで交換したシンアーマー
神鉄と呼ばれるこの世界で1、2を争う固さの素材で出来てる物だ。
これ以上はもう俺には用意出来ない程いい装備。
武器を構えた俺を楽しそうに眺める【偽会】の面々。
「いいね、やる気出してくれて」
ハコスがそう言った瞬間、俺はぶっ飛ばされた。
「がぁ」
真っ白い地面に叩きつけられる。
な、なんだ?
何をされた?
「おい!」
ハコスが隣のクロニーに声をかける。
「力を使って攻撃するな。
面白味がなくなるだろ、特におまえは」
「ふん、どれだけなのか確めただけだ」
そう言ってクロニーは腕組みをしてそっぽを向く。
俺はどうにか立ち上がる。
攻撃されたのか?
気づいたらいきなり飛ばされて。
「く」
俺は前に出て一気に【偽会】との間合いを詰める。
アルティメットフットがあるからこのくらいの距離は一瞬で。
「うわぁ」
いきなり何かに引っ掛かり俺は勢いよく転けた。
「あらら」
「痛そう」
そんな俺を見て笑う【偽会】
なんだ?
足下を見ると何故か蔦が足に絡まっている。
「くそ」
鬼切丸で蔦を斬る。
なんだ?
「ほらほら、もうちょっと楽しませてよ」
そう言って【偽会】の足元からビルが生える。
はぁ?
なんでビルが?
そのまま【偽会】は上へと上がっていく。
「くそ」
俺は伸び続けるビルに飛びつき走る。
アルティメットフットのお陰で垂直に伸びるビルだろうと走って上がれる。
「まて~!」
ビルはもう止まったが、【偽会】のいる屋上ははるかかなた。
俺は必死で走った。
「はは、頑張ってるね~」
「な?」
そんな俺をビルの影から覗く佐命。
だけど大きさが異常だ。
この馬鹿デカイビルと同じぐらいの大きさだなんて。
「手伝ってあげるよ」
そう言って佐命は虫を捕まえるように俺を指で摘まむ。
そのまま、一気に屋上に持ち上げられ落とされた。
その様子を見て笑う【偽会】
佐命の大きさもいつの間にか先程の大きさに戻っている。
「はは、面白いなおまえ。
必死で走って佐命に捕まえられてさ。
ははははは」
何が面白いのかハコスは俺を指差して笑う。
「おい、期待はずれだろ、これじゃ」
クロニーは俺を一瞥して言う。
「そうか?
面白いけどな。
このおもちゃ」
そうハコスは言う。
おもちゃ?
俺の事か。
「我は願う 大いなる神々に
我は欲す 神速で敵を貫く葬槍を」
俺は鬼切丸を【偽会】に構え詠唱する。
「ん?」
不思議そうに俺を見るハコス。
「喰らえ!サンダートライデント!」
俺は魔法を放つ。
いつの間にかハコスの前に巨大な大砲が浮いていた。
「ドン!」
そうムメイが言った瞬間。
俺の魔法は巨大な大砲から放たれたレーザーに打ち消された。
「く」
咄嗟に横に避ける。
俺の横をレーザーが通りすぎた。
「危ないでしょ、魔法なんて」
そうムメイが言うが、さっきのレーザーの方がよっぽど危ない。
「はぁ、ま、確かにもう少しやれると思ったけど」
ハコスは真顔でこっちを見る。
「10分ぐらいか」
「もった方だね。
私達が出てきてそれだけもったなら新記録」
佐命が笑う。
「じゃ、これでおしまいかぁ」
ハコスが片手をあげる。
その頭上に巨大な黒い塊が浮かぶ。
「これが終わったら各々好きにするといいさ。
終わったらまた別の遊び場を探す」
『わかった』
ハコスの言葉に頷く【偽会】
「どういう事だ!」
俺はハコスに言う。
「ん?
おまえと言うおもちゃで遊ぶのは飽きたって事」
そう言ってハコスは上げた手を振り下ろす。
巨大な黒球が俺に向かって放たれた。
「じゃぁね、世界の答え」
ハコスの言葉に後ろを向く【偽会】
圧倒的な圧を放ちながら迫る黒球に俺はその場を動けない。
くそう、やっぱり俺じゃ何にも出来ないじゃないか。
世界の答えなんて言われてここまで来たけど何も。
迫る黒球。
動けない俺にはもうどうしようもない。
トン
そんな俺の肩に誰かが手を置いた。
「つい最近言ったはずなんだけどね。
ここで諦めたら助けれるものも助けられないよって」
「え?」
「おらぁ~!」
すごい気合いの入った声と共に黒球はビルの外へと弾き飛ばされる。
「なに!」
その声に振り返る【偽会】
俺は肩に手を置いた人物を見る。
それはよく知った人物の顔だった。
「そ、そらちゃん?」
俺の声にそらちゃんは笑顔で答えてくれた。
「ふう、スーパースバルアーマーいけるじゃん」
さっき黒球を吹き飛ばした人物も降りてくる。
「スバルちゃん?」
「おう」
フルメットを開けスバルちゃんが笑う。
「へぇ~
この空間に割り込んで来たんだ」
こちらを向くハコス。
「そりゃそうでしょう。
雪民さんとラミィの前には距離なんてないのと同じだし」
「え?」
「ねぇ~」
ラミィちゃんがそう言いながら俺の隣で笑う。
「なんで?」
「絆の力だよ。
キミが私達と結んだ力」
そうそらちゃんが言った。
その言葉と同時に俺の背後に光の柱が立ち上がる。
それはまさに大召喚のようだった。
光の柱から現れるホロメン達。
俺と共に冒険してくれたみんながここに来てくれたんだ。
「これはまだ楽しめそうじゃないか」
ハコスは俺達を見ながら笑う。
「ここからが本番で~す」
ココちゃんはそう言って指を鳴らす。
「なら、楽しませてもらおうか」
クロニーが笑う。
「おい!」
ハコスの声。
そして、『きゃ~』
ホロメンの何人かをどけてその場に倒れる。
「だからおまえがやるなって」
「ほぅ、それでも気づいて完全に防御されたぞ」
クロニーは楽しそうに笑う。
「なら、これなら?」
いつの間にかビルと同じ大きさになった佐命が上から俺達を押し潰そうと手を振り下ろす。
「【円卓の騎士】よ」
そらちゃんの声。
迫り来る巨大な手を13人の騎士達が俺達の頭上に現れ円陣を組ながら支える。
「すごい、受け止められたぁ」
嬉しそうに言う佐命。
「じゃ、これは?」
ドンとさらに大きくなる佐命。
「うぁ」
そらちゃんが片ひざを付く。
【円卓の騎士】もその手の力に押されて下がってくる。
「がぁ~!」
ココちゃんがドラゴンに変わり手伝う。
「ジャイアントスケルトン!」
「【金剛眼】」
るしあちゃんのアンデッドにノエルさんが乗りその手を支える。
「すごいすごい!」
さらに喜ぶ佐命。
「このままじゃ」
俺は徐々に迫る手を見る。
他のホロメンもその手に攻撃しているが、あまりにも大きさが違いすぎる。
「それくらいにしとけ!」
「いたぁ~」
突然の叫び声と共に今まで押さえ込んでいた手が消える。
【偽会】の方を向くとおでこを押さえている佐命。
「大丈夫?」
セレスは佐命を見ながら言った。
「なんだ?」
「あそこよ」
ハコスにムメイがある場所を指差し言った。
俺もそちらを見る。
そこには巨大なワープホールが。
そこから5人の女性が現れた。
「これだけ先輩方が揃っているのにこんな状態とは目もあてれませんね」
真ん中に立つ大きな角の女の子がホロメン達を見下ろしながら言った。
「ええ」
「どうしてここに?」
「やっぱりここで来るのね」
「なにやってんのよ」
ホロメン達もその人物を見てそれぞれ声をかける。
やっぱり、あの真ん中の女の子は【魔界】であった。
それに周りには第六世代?
「やはり、良い仕事をするね」
角の女の子が俺を見る。
「さぁ、仕上げといこうか!
刮目せよ!
吾輩の名はラプラス・ダークネスだ!」
《スキル【運命】が発動しました》
突然俺のステータス画面が開き推し一覧が表示される。
俺の推し一覧が全て点灯した。
「そうだ。
それを待っていた!」
「え?」
「さぁ、これで吾輩は自由だ。
まずはオリジナルの絆!」
彼女の言葉に俺の推し一覧のオリジナルの列から光が抜け出る。
そして、彼女の首に着いている枷に当たる。
枷は一瞬光って消えた。
「ダメ!」
そらちゃんが俺のステータス画面を押さえようとしたが、ステータス画面は俺から離れ頭上に上がっていく。
「次は第一世代と、特殊世代」
言われた推し一覧の光がまた彼女に向かう。
次は右手。
「好き勝手するな」
クロニーが動く。
「!?」
「どうした?」
クロニーに聞くハコス。
「動くなよ。
今良いところなんだから」
そう言ってラプラスはクロニーに笑った。
「あいつ、私の時の世界で動きを封じてきた」
クロニーは悔しそうに言った。
「今は見てるしかないか」
ハコスもラプラスを見ていた。
「次は第二世代」
左手の枷が消える。
「第三世代、第四世代」
ラプラスの両足の枷も外れた。
「そして、第五世代」
腰の枷も外れる。
「しかし、1人かけている第五世代も揃えるとは貴様には恐れ入ったよ」と俺を見て笑うラプラス。
「そして、最後は吾輩達だ」
第六世代の光も消えた。
そして、その光はラプラスの額に当たる。
「ははは、やっと靄がかかった頭がスッキリした!」
全ての推し一覧の光が消えた俺のステータスは俺のところに降りてきて消える。
「さぁ、目的は果たした」
「何をする気なの!」
そらちゃんがラプラスに向かって聞く。
「何も。
吾輩はただこの枷を外したかっただけですよ、そらさん。
後はご自由に。
ん?
そうか、ここはそらさんの方に勝ってもらわないといけないな」
何か考えてからそう口にするラプラス。
「じゃ、貴様の功績に吾輩が特別に手を貸してやろう」
そう言ってラプラスは【偽会】を見る。
そして、指をパチンと鳴らした。
『なに?』
【偽会】の5人が驚く。
その手や足、首に各1つずつ先程ラプラスに着いていた枷が着いていた。
「これで本来の力は出せないだろう。
さすがにこれには勝ってくださいよ、先輩方」
そう言って第六世代は背後のワープに消えていく。
最後、いろはちゃんはこちらをちらっと見てすまなさそうな顔をして消えた。
「あの吾輩!
今度会ったら説教してやる」
トワ様が消えた第六世代を見ながら拳を握る。
「それは後にしましょう。
今は目の前に集中」
アキちゃんがそう言って【偽会】を見る。
「ほう、本当に力を制限されているぞ」
ハコスが手をグッパしながら言う。
「なら、今のうちに倒す!」
変身しているかなたちゃんが前に出る。
「では、どうする?」
クロニーが聞く。
「そうね、これではあまりにも戦力差があるわね」
セレスは腕を組ながら言った。
「ムメイ」
ハコスはムメイに声をかけた。
「分かったわ」
そう言ってムメイは地面に手を当てた。
ピーピー
いきなり甲高い音が鳴り響く。
そして俺達の目の前に画面が現れた。
そこにはAちゃんが写っていた。
画面には絶え間なくノイズが走っている。
「ごめんなさい、緊急事態で」
「何があったの?」
慌てているAちゃんにそらちゃんが聞いた。
「どこからか分からないけどシステムにウイルスが侵入してきたの。
このままだと、この【ホロライブワールド】が維持できなくなる。
こちらも対処はしているんだけど間に合わなくて。
申し訳ないけど、オリジナル世代と特殊世代のみんなは各々の場所でこの世界の維持を手伝って…」
そこで画面のノイズが激しくなり画面が消えた。
「君達の仕業ね」
そらちゃんは【偽会】を見る。
ハコス達はただ微笑みながらこっちを見ていた。
「みこちゃん、大桜神社に。
ロボ子ちゃんは近未来都市のタワーに。
すいせいちゃんとあずきちゃんは私と始まりの場所の大剣をお願い」
「わかったにぇ」
『うん』
「フブキちゃん、ミオちゃん、おかゆちゃん、ころねちゃんは各神社でみこちゃんのサポートを」
『了解』
「ごめんなさい、後はみんなに任せる事になっちゃうけど、無茶だけはしないで」
そらちゃんは残るメンバーに伝える。
各々が頷き答えた。
そして、そらちゃんがこっちに来て俺の手を取る。
「キミも決して無茶はしないで。
でも、諦めないで。
キミには私達がついてるから」
そう言ってぎゅっと手を握ってくれた。
「それじゃ、みんな後はお願い」
そう言って、オリジナル世代と特殊世代が姿を消した。
「これでだいぶ弱体化したな」
ハコスはそう言って笑う。
俺達は各々武器を構え【偽会】と対峙した。
「では、もう一手」
ハコスは俺に向かって手を伸ばす。
なんだ?
「うぁ」
急に胸が痛み出す。
なんだ、なんでいきなり。
その場に俺は膝をつく。
誰かが一生懸命声をかけてくれているがそれも聞こえない。
どうして。
くそ、俺は最後に【偽会】を見ながらその場に倒れ意識を失った。
最終決戦の開幕です。
ハコスの攻撃にあなたは耐える事が出きるのか。
クライマックスはそこまできている。