ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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この一連の黒幕、【偽会】の姿と力を持つ超AIがあなたの前に姿を現した。
第6世代組のラプラス・ダークネスによりあなたは今までのホロメンとの絆を奪われたが、変わりに【偽会】の力の一部を封印する事に成功した。
そして、【偽会】はこちらの戦力を削ぐべくウイルスを【ホロライブワールド】に放つ。
それの対処にオリジナル世代と特殊世代が向かった。
そして、最後に【偽会】はあなたに攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃に耐えられず倒れ意識を失う。
果たしてあなたは【偽会】を止める事が出きるのか。


文明の破壊者 偽・七詩ムメイ

「う」

俺は首を横に振りながら体を起こす。

「ここはどこだ?」

周りを見る。

なんだこれ?

周りにビルや自動車、鉄塔に道路標識が無数に浮かんでいた。

自分が立っているのも浮いてるビルの上だ。

「ようこそ、私の世界へ」

その声に俺は前方の空中を見る。

そこには1人の女性が浮いていた。

「七詩ムメイ!」

俺が名前を呼ぶとにこっとムメイは微笑んだ。

「さぁ、私を楽しませて、世界の答え」

そう言ってムメイが後ろに浮き上がっていく。

「く、まて!」

「鬼さんこちら」

そう言ってムメイは手を振り下ろす。

それに合わせてムメイの近くに浮いている巨大なビルがこちらに向かってきた。

ゆっくりに見えるが実際は違うよな。

俺は迫り来るビルに合わせて飛ぶ。

ん?

普段以上のジャンプ力がある。

目の前まで迫ってきたビルが凄まじい勢いで、先程まで足場にしていたビルにぶつかる。

俺は飛んできた方のビルに着地し疾走した。

走りながらムメイを確認する。

まだ、距離は遠い。

また、ビルが飛んでくる。

俺は何とか近くに浮遊しているビルに移り、飛来してくるビルを避けながらムメイの方へ向かう。

「なかなかやりますね」

かなり遠いはずのムメイの声が聞こえる。

「では、これはどうします?」

その声が終わると同時に飛来する2本の電波塔。

その間には電線が張られてあった。

左右に避けるには遠すぎる。

正面で待ってても複数の電線に当たるし、電線の数が多すぎて斬るのも無理か。

なら上に避ける。

「と、思ってました」

ジャンプして避けた俺にムメイからの声が聞こえる。

そして、目の前に迫る複数の道路標識。

くそ、読まれてる。

俺は鬼切丸で迫り来る道路標識を斬りさばいた。

なんとかやれた。

足場のビルに着地しムメイを見る。

「頭上がお留守ですよ」

「え?」

慌てて上を見上げると巨大な像が降ってきていた。

く、避けきれない。

ドカァ!

降ってきた像の顔を誰かが横から殴る。

普通は変わらない像の顔が、殴られた感じに歪んだように見えた。

足場のビルから大きく外れて落ちていく像。

そして、足場に1人のアーマーを着た女性が降り立つ。

「スバルちゃん」

俺の声にフェイスガードを上げ、親指を立てたスバルちゃんがにこっと笑った。

「助けにきたよ」

「ありがとうございます」

「よっと」

そう言って俺の背後に女性が降りてきた。

「あてぃしもいるよ」

「あくあちゃん」

「ほらぁ、よそ見はダメですよ」

俺達に向かってくる複数の鉄筋を蛇腹剣でまとめ切り刻む。

「ちょこ先生!」

「は~い、ちょっこ~ん」

「そう言いながらよそ見してる!」

正面から迫る鉄塔。

それを巨大な炎の塊が溶かし尽くす。

そして、俺達の前に降りる女性。

「シオン師匠!」

あ、また言ってしまった。

「はぁ、弟子をとったつもりないんたけどぉ」

そう、言いながら笑う。

「やばぁ」

スバルちゃんの声に俺は前を見た。

な、なんだあれ!

某ゲーム出てくるような巨大な大砲の弾が飛んでくる。

「ちょっと大きすぎでしょ」

シオン師匠も慌てる。

「あくあ様、逃げ道は?」

「ダメ、あれは大きすぎる」

ちょこ先生の言葉に画面を見ていたあくあちゃんが答える。

その時、弾に向かって上から足場に降り立つ影。

キンと甲高い音が聞こえた気がした。

「ふぅ、またつまらないものを斬ってしまった、余」

カチンと刀を納める音。

その瞬間、弾にいくつもの斬撃の軌跡が走る。

そして、巨大な大砲の弾が細切れになった。

こちらに歩いてくる女性。

背後で細切れになった弾が大爆発を起こす。

「ヒーローは遅れてやってくるってね」

「余~」

「こら、余じゃないあやめだ余」

あまりのかっこ余さに余って叫んでしまった。

「あやめちゃんもありがとう」

「じゃ、これでみんなそろったっすね」

スバルちゃんがみんなを見る。

「今からは【ホロライブワールド】第二世代組が手伝うから、一緒にあの偽のムメイをやっつけるよ」

「はい!」

俺は5人を見ながら頷く。

これは負けられないな。

「それじゃ、作戦はキミがムメイにたどり着き一撃を入れる。

それをあてぃし達でフォローする感じになるね」

「じゃ、キミはそのままムメイに向かってスバル達はキミの近くを別ルートで移動していく」

パン!

「いた」

背中を思い切り叩かれる。

「シオンの弟子を名乗るならいいとこ見せてよ」

シオン師匠が笑いながら気合いを入れてくれる。

「必ず守ってたどりつかせてあげますから、気負いはせずに」

優しい微笑みでちょこ先生が言ってくれた。

「人間様は余に2回勝ってるからね。

自信を持って余」

そう言ってあやめちゃんは微笑えんだ。

ダンダン

「うわぁ」

背後からライフルで撃たれる。

「バフかけといたよ」

そう言って笑うあくあちゃん。

バフだとしても魔法銃でいきなり撃たれると怖いって。

「それじゃ、いくよ~!」

『お~』

スバルちゃんの掛け声に俺達は反撃を開始した。

 

俺はムメイに向かってビルを足場に飛び移りながら進む。

さっきまでと違い、ムメイからの攻撃を気にせず足場になるビルを確認する方に集中して進める。

こちらに打ち出される巨大なビル。

それをシオン師匠が雷の魔法で打ち砕き、俺はそれを足場にしてまた前へと進む。

鉄筋や道路標識の槍は、ちょこ先生の蛇腹剣で巻き取られたり、俺の背後からあくあちゃんによる援護射撃により俺のところには届かない。

だいぶムメイに近づいてきた。

もう少し。

俺は次の足場を探す。

しかし、近くに足場が見当たらない。

ムメイの浮かぶ下にある足場までまだ少し遠い。

どうする?

「人間様足場に捕まって!」

背後からのあやめちゃんの声に俺は迷わず足元のビルを掴む。

ビルを掴んだまま背後を見るとあやめちゃんが背中に光の鬼武者を背負っていた。

そして、光の鬼武者が足場のビルを横に真っ二つに斬る。

「いっけぇ~!」

そして、あやめちゃんは俺が捕まっている方のビルを刀でムメイの方に打ち出した。

凄まじい勢いでビルがムメイに向かって飛ぶ。

そんな俺にムメイが何かを目の前に出現させ、こちらを狙った。

あれって!

「これならどう?」

レールガン!

これは!

ムメイの「シュート!」という言葉と同時にガン!という音が重なる。

凄まじいスピードで飛んできた弾丸を今俺の目の前にいる人物が弾き飛ばしたのだった。

「スバルちゃん」

スバルちゃんがこっちを向いて手を組みしゃがむ。

俺はその体勢を理解しスバルちゃんに向かって走った。

片足をスバルちゃんの組んだ手に置いた。

お互いに目が合い笑う。

「いってこ~い!」

スバルちゃんのカタパルトで俺はムメイに向かって打ち出された。

「ムメ~イ!」

俺は鬼切丸を振りかぶる。

「来たぞ!」

思い切り振り下ろした鬼切丸をムメイは本当に嬉しそうに剣で受け止めた。

「さぁ、殺ろう!」

ムメイはそう言って俺を掴み下の足場に放り投げる。

ダン!

「く」

衝撃はあるがダメージはない。

すぐそこにムメイも降りてきた。

剣を構えるムメイ。

俺は赤竜帝の小手の力を解放する。

小手がドラゴンの腕に変わる。

俺の中に赤竜帝ココちゃんの力の一部が流れ込んだ。

ダン!

足場を蹴りムメイとの間合いを詰める。

横一閃。

しかし、防がれた。

ココちゃんの力を一部借りているこの一撃も簡単に防がれる。

間合いを取る為に後ろに跳ぶ。

そんな俺にムメイは片手を向けた。

すぐにその腕の前に複数の銃が現れる。

そして、そのまま連続で射撃された。

「く」

両手を前に合わせ防御する。

銃弾は小手に当たり甲高い音がなる。

俺は着地と同時に横に跳んだ。

ムメイは動かず俺に手を向けている。

来る!

そう思った瞬間、ムメイの前にある銃が火を吹いた。

走る。

その場にいたら蜂の巣だ。

ムメイの周りを螺旋を描くように俺は走った。

俺は残された最後の雷の魔法を鬼切丸から自身へと移す。

そして、俺はムメイに向かってダッシュした。

ダダダダダダダダダ!

凄まじい程の弾が俺に向かって放たれた。

こちらもムメイに向かって走っている。

避けられる数じゃない。

ムメイの弾は俺を貫いた。

 

「まさかね」

ムメイは手を俺に向けたままポツリと呟く。

そのお腹からは鬼切丸の刃が生えていた。

「雷で作った残像とは」

その言葉どおりムメイの目の前の俺はバチバチと音をならしその場で消えた。

ムメイの背後にいる俺は鬼切丸をゆっくりと抜く。

ムメイは俺の方に振り向いた。

そして、ぎゅっと俺を抱きしめた。

「楽しかった。

生まれて初めてそう思えた。

ありがとう、また遊んでね。

世界の答え。

ん~ん、○…○…」

そして。ムメイは光へと変わり消えた。

最後に俺の本当の名前を言われた気がした。

 

「やったじゃん」

「さすがシオンの弟子を自称するだけはあるね」

「見事だったよ」

「やったね」

「おつかれさまです」

第2世代組のみんなが駆けつけて声をかけてくれる。

「いえ、これもみなさんの…」

俺はそんな第二世代組のみんなにお礼を言おうとした時、またあの時の痛みが胸を襲う。

そのまま俺は地面に両膝を付けた。

「……」

「……!」

みんなが俺の周りに集まってくる気配がする。

しかし、ダメだ。

意識が。

そして俺はその場に倒れて意識を……




偽・七詩ムメイは満足して眠りにつきました。
この後あなたに待つのは誰なのか?
次回をお楽しみに。
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