ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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この一連の黒幕、【偽会】の姿と力を持つ超AIがあなたの前に姿を現した。
第6世代組のラプラス・ダークネスによりあなたは今までのホロメンとの絆を奪われたが、変わりに【偽会】の力の一部を封印する事に成功した。
そして、【偽会】はこちらの戦力を削ぐべくウイルスを【ホロライブワールド】に放つ。
それの対処にオリジナル世代と特殊世代が向かった。
そして、最後に【偽会】はあなたに攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃に耐えられず倒れ意識を失う。
果たしてあなたは【偽会】を止める事が出きるのか。


自然の掌握者 偽・セレス・ファウナ

「う」

俺は首を横に振りながら体を起こす。

「ここはどこだ?」

周りを見る。

なんだこれ?

そこは広大な平野だった。

その先には山も見える。

「なんかのどかだな」

「自然とは得てしてそういうものです。

しかし、時には全てに牙を向くこともある」

「その声はセレス・ファウナ」

「すごいですね、私はあなたに自己紹介した時ぐらいしか声を聞かせていないと思いましたけど」

「この旅で覚えるのがよくなったみたいでな」

俺は姿の見えない相手に言った。

「それは面白い傾向です」

「それより、今セレスはどこにいる?」

「私ですか?

あなたの前にいますよ。

その大きな山の上に」

ま、確かに前だけどめちゃくちゃ遠いな。

「それで?

俺はあんたを倒せばいいのか?」

俺はセレスに聞く。

「ま、戦闘が苦手って訳ではないのですが、それでは私は面白くないので。

そうですね、障害物競争をしましょう」

「障害物競争?

俺は誰かと競うのか?」

「いえいえ、私があなたに障害物を出す。

あなたはそれを乗り越えて私のところに来る。

どちらが先に倒すかたどり着くかの競争です」

「なんか、納得できない気がするが分かった。

俺がそっちに行けば俺の勝ちでいいんだな」

「はい、もちろん。

他の仲間は分かりませんが、私はそれで楽しめますし、満足ですから」

「なら、行ってやる」

俺はセレスのいる山へと向かって走る。

「ま、頑張りすぎて途中バテないでくださいね」

そう言ってセレスの声は聞こえなくなった。

只の平野を走るのはアルティメットフットのお陰で苦にならない。

しんどいのはあの山だな。

そう考えた時、いきなり地面が揺れだした。

なんだ?

俺はその場に止まり警戒する。

すると下からいきなり木が生え始めた。

俺は慌てて避ける。

小さな芽が一瞬で巨大な大木に。

「最初は森林ステージです。

早く抜けないと、後ろから食人植物が襲ってきますよ」

セレスの言葉に背後を見ると牙の付いた巨大な花が波のようになってこちらに向かってきている。

某髭おじさんの出てくるゲームの襲ってくる花に似てるな。

っとそんな事考えてたら食われる。

俺は木を避けながら森の中を走った。

しかし、森の中は案外走りにくい。

落ち葉や落ちた枝で足が滑りそうになるし、根が地面から出て罠のようになってつまずきそうになる。

アルティメットフットのお陰である程度は避けられてるが、その分速度が上がらない。

迫る食人植物。

くそ、追い付かれる。

俺は最後の悪あがきに足を前に出す。

足が根に引っ掛かって、倒れそうになる俺。

ここで倒れたら終わる。

「よっと」

そんな俺の首根っこを掴んで誰かが木に飛び上がった。

「ほら、私に付いてきて」

そう言って木に跳び移りながら前を行く女性。

俺も彼女を見習って跳び移る。

「フレアさん」

先に行く女性に俺は声をかけた。

オレンジのロングヘアーのその女性は振り向き微笑んだ。

「タイミングばっちりだったね」

俺はフレアさんと並走しながら森を進む。

「まさかフレアさんが来てくれるなんて」

「ま、こと森に関しては私がホロメンの中で1番だと自負してるからね」

そう言って笑う。

「しかし、キミと初めてあったのも森の中だったよね」

確かにフレアさんとの出会いは、森の中でラミィちゃんとオーガロードに襲われた時だ。

「あれから色々あったね」

「確かに」

「ま、キミのお陰でラミィはやっと大人になってくれそうだし、感謝してるよ」

「え?知ってたんですか?」

「そりゃもちろん。

たまに夜、台所でお酒飲んでるから」

ラミィちゃん、我慢できなかったんだね。

「前の戦いで彼女を私達は守れなかった。

だから今度はきちんと守ってあげようと育てたんだけど。

甘やかしすぎちゃったかな。

なかなか親離れしてくれなくて」

そう言って笑うフレアさん。

「でも、キミと出会ってラミィは変わった。

第5世代組の子達と旅をしたり、大人の姿に戻る回数も増えてきた。

やっとこれで私達は借りを返せる」

「ラミィちゃんは借りを作ったなんて思ってないですよ」

「そうだね。

でも、私達は命を救われたから。

ラミィには感謝してもしきれないんだ」

森を走り俺はフレアさんの気持ちを聞いた。

「さ、そろそろ森を抜ける。

この戦いが終わったらまた遊びにおいで。

みんなで待ってる」

目の前が開いた。

フレアさんは森の終わりの場所で立ち止まった。

「一緒に行かないんですか?」

「私はここでやらないといけない事があるからね」

そう言って森の方を向く。

そこには食人植物の群れが。

「俺も一緒に」

「いや、先を急いで。

そして、これを早く終わらせてくれるとありがたい。

たぶんこいつらは終わるまで無限に沸くと思うから」

そう言ってフレアさんは矢を放つ。

その矢は確実に花を撃ち抜き消滅させる。

「分かりました。

直ぐに終わらせます」

「信じてる」

俺はフレアさんに背を向けまた平野を走り出した。

 

「また、地震?」

しばらく走るとまた地面が揺れる。

次はなんだ?

ゴーと遠くから音が聞こえる。

そして、一瞬で周りが雪景色に変わった。

「な、さっきまで晴れてて雪なんて」

そう思いながら周りを見渡しているといきなり吹雪いてきた。

「な、なんなんだ」

「次は吹雪の吹き荒れる雪の大地。

あなたはここを抜けれる?」

セレスの声。

これもセレスの仕業か。

くそう、早く行かないとフレアさんが。

俺は一歩一歩前へと進む。

しかし、本当に前に進めてるのか分からない。

方向が曖昧で、もう目を開けて進む事も出来そうにない。

「ここで諦めるんです?」

「え?」

突然の声に俺は目を開け横を見る。

そこには1人の可愛い女性が。

「るしあちゃん?」

「はい、こんるしなのです。

ここまで吹雪いてると話しづらいのです。

現れよ、ジャイアントスノーマン」

その呼び掛けに目の前の雪が盛り上がる。

そして、雪の巨人が現れた。

雪の巨人が前にいるお陰で吹雪が俺達の方にこなくなった。

「これでいいのです」

そう言ってるしあちゃんが笑った。

「ありがとうございます」

「いえいえ、これはお礼ですから」

「お礼?」

俺は何かるしあちゃんにしてあげた事があるのか?

「そうなのです。

キミと出会えてるしあはたくさんの場所に行く事ができました。

普段なら大霊園と学園ぐらいしかいけないんですが、キミがるしあを連れ出してくれたから本当にたくさんの場所に行けたのです」

「あ」

俺は1人で大霊園にいるるしあちゃんを思い出す。

役割があるとはいえ、ガイコツばかりの大霊園を1人で管理し続けるのは辛かったんだと思う。

「それに1人でいると気が滅入ってしまうのも事実で、キミがぺこらやマリン、フレアにノエルを連れてきてくれて本当に嬉しかったのです。

みんなでわいわい出来たの久しぶりだったから」

るしあちゃんは本当に嬉しそうに話す。

「この戦いが終わればまた、大霊園の管理があるからみんなとなかなか会う事が出来ないですけど、思い出があるから頑張れる気がするのです」

「るしあちゃん」

「でも、あんまり長いこと会わなかったら、滅入ってしまうのでキミはるしあに会いに来るのですよ」

そう言ってるしあちゃんは微笑む。

「はい、必ず」

俺はるしあちゃんと約束した。

「ほら、吹雪晴れたみたいなのです」

るしあちゃんのいう通り雪が終わり平野が広がっていた。

「ここからは1人で。

でも、忘れないで。

あなたにはるしあ達がついているのです」

「はい、ありがとうございます」

俺はるしあちゃんに頭を下げて前を向き走る。

背後を見るとるしあちゃんが雪景色の方を向いていた。

その奥から巨大な何かの影が見える。

るしあちゃんは時間を稼いでくれるのだろう。

俺はそれに答えなくてはいけない。

 

平野をひた走る。

そして、俺は立ち止まった。

「まじか」

俺は目の前に広がる海に立ち止まる。

さっきまで平野しか見えてなかったのに何でいきなり海なんだ?

そして、また聞こえてくるセレスの声。

「次は海。

自然の中で恵みと破壊をもたらす象徴。

あなたはこれを乗り越えられますか?」

どうする。

ここで時間を潰すわけには。

「お困りですか?

お兄さん?」

「え?」

声をかけられた方を向く。

そこには岩に片足を乗せ、頭の海賊帽子が飛ばないように抑える1人のマリン船長が。

「なんか、船長だけミステリアスっぽく考えてない気がするんですけど?」

なんで心の声が分かるんだ?

「マリン船長」

俺は声をかける。

「はい!

助っ人マリン参上」

「俺、マリン船長にお兄さんって言われる年齢じゃないですけど」

「そこ!」

俺の言葉に驚くマリン船長。

あ、やっぱりマリン船長だと思う瞬間だった。

「ま、それは置いといてキミはこの海を進めなくて困ってるのは間違いない」

「はい」

「そこに船長現れる。

もう、お分かりですね。

カモン!

我が海賊船【ふぁんたじぃ】」

マリン船長の声に目の前の海の上に光が集まる。

そして、その光は1つになり懐かしい姿が現れた。

「さぁ、遠慮なく乗り込みなさい、我が海賊船へ」

船の前でかっこよくポーズを決めるマリン船長。

「いや、これ俺の船…」

「さ、さ、入って入って」

マリン船長に背中を押され船に乗り込む俺。

なんか誤魔化されてるなぁ。

俺は今【ふぁんたじぃ】に乗って海を渡っていた。

「どうですか?

久しぶりの船は」

マリン船長は俺の横に立って聞いてくる。

「そうですね、なんか船内がやたらに豪華になってました」

「はははははは」

俺の言葉に乾いた笑いのマリン船長。

確か預けてた間、これで商売してたって聞いたしな。

「ま、キミには感謝してるんですよ」

「え?」

マリン船長は前を見ながら言った。

「リアルの船長が海賊船を手に入れたかどうかは分かりませんが、この世界では念願の海賊船を手に入れられた。

これでもう、コスプレ女とか言われなくてすみますから」

「あ、気にしてたんですね」

「そりゃ、曲がりなりにも宝鐘海賊団船長ですからね。

団員達も大海原を行くの楽しみにしてますから」

「じゃ、これで夢叶いますね」

「それがそうもいかないんですよね」

とマリン船長。

「どうもまだ所有権がキミになってるみたいで、長い時間船を動かす事が出来ないんです」

ま、実際に俺のだからなぁ。

「というわけでこの戦いが勝利で終わったら、報酬としてこの船を船長にください」

「えっと…」

この船かぁ。

あったらいろんなところ行けるけど。

でも、そういえばこの船の原動力の石って、確か船長に助けられたトカゲからもらったな。

だったら。

「分かりました、お譲りします」

「え?

本当に?」

びっくりするマリン船長。

「なんで驚いてるんですか?」

「いや、まさか本当にくれるとは」

「だったらあげません」

「いやいや、もう言質とりましたから」

慌てるマリン船長。

「それじゃ、この戦いが終わったらマリンの家に来てください。

きちんと書類作っとくんで、それに判子を押して名前を書いて」

「ちょっとそれ以上言うとフラグになっちゃいますから」

「フラグ?」

「そう、だいたい戦い終わったらとか言うと死んじゃうあれです」

「ああ、死亡フラグ。

例えばあんなのとか?」

マリン船長は目の前を指差す。

そこにはこの船を飲み込むほどの巨大な波が!

「だぁ、だから言わんこっちゃない」

俺は慌てて何か隠れそうなところを探す。

「でもね、船長ぐらいになると死亡フラグも平気でへし折って行くんですけどね」

そう言ってマリン船長はこちらを見て微笑む。

そんな俺達を容赦なく大波が飲み込んだ。

スバァ~と大波を貫く【ふぁんたじぃ】

バリアに包まれた船はあの大波にも無傷だった。

「ほら、陸が見えてきましたよ」

前を指差すマリン船長。

いつの間にか水着に着替えてるんだけど?

「えっといつ着替えたんですか?」

「え?

いや、ファンサービスも大事かなとさっき」

「最後までマリン船長はマリン船長なんですね」

「言ってる意味が分かりませんが、褒め言葉として受け取っておきましょう」

俺は陸地に降りる。

「では、必ず終わったら家に来てください」

「分かりました。

マリン船長もご武運を」

俺は背後に迫る複数の幽霊船を降りる前に確認した。

しかし、俺がそれを言おうとするとマリン船長はゆっくりと首を横に振ったのだ。

俺は前を向く。

そして、セレスのいる山へと平野を走り出した。

 

まさか、今度は地震に地割れとはな。

俺は揺れる地面をなんとか走る。

セレス曰く。

「大地の誕生に欠かせませんからね」

とかなり短い説明だった。

「よっと」

地割れを飛び越える。

が、すれすれに着地しすぎた。

足元の地面が崩れる。

くそ、落ちる。

「危ないよ」と間一髪俺の手を取ってくれた女性。

「ノエルさん」

「危なっかしいんだから」

そう言って軽く俺を持ち上げ笑うノエルさん。

「さ、どんどん行こう」

そう言って俺はノエルさんに何故かお姫様抱っこされ先に進んだ。

軽々と持ち上げられて揺れる地面をものともせず進むノエルさん。

「えっと、この状況は?」

「これが1番早いと思うけどなぁ」

ま、確かにね。

「でも、なんかプライドが」

「ま、この際そんなものは地割れの中に捨てちゃいましょう」

「う、はい」

この人にはなんか逆らえない。

「でも、ここまで本当によく頑張ってきたね」

「え?」

「初めてキミと会った時にはこんな重要な役割を背負ってるなんて思ってもみなかった」

「はは、初めは俺もまだ役割なんて知らなかったですから」

「そっか。

それでも、キミは途中で諦めることなくさまざまな人と出会ってここまで進んできた。

それはとてもすごい事だよ。

それにまさか全てのホロメンと出会うなんて」

「でも、絆の光消えちゃいました」

「それは大丈夫かな」

「え?」

俺はノエルさんの顔を見る。

ノエルさんは優しくこちらに微笑んでいた。

「あ、そうそう、フレアが言ったかも知れないけどラミィの事ありがとうね」

「あ、はい」

「良かったらこの戦いが終わった後もラミィと遊んであげて」

「分かりました」

「それと、できたらあの子の事推してあげて。

キミの事呼ぶ時いつも雪民さんって呼ぶから」

そう言って笑うノエルさん。

「分かりました、考えおきます」

「うん、今はそれで十分」

そう言ってノエルさんは俺を下ろす。

「ありがとうございます」

俺はノエルさんに頭を下げた。

「うん、お別れの言葉いらないね」

俺とノエルさんは同時に背中を向ける。

そして、俺は前に向かって走った。

背後のノエルさんが時間を稼いでくれているその間に俺は1秒でも早くセレスの元に行かなければ。

 

「ここが最後だろうな」

俺は山の麓まで来ていた。

山頂までもう少し登らないといけないが、なんで噴火してるんだこの山。

「さぁ、最後の関門です。

大自然の驚異を切り抜けあなたは私の元にたどり着けますか?」とセレスの声。

これが最後。

俺は気合いを入れて噴火する山に足を踏み入れた。

所々に溶岩が流れている。

そこまで暑くはないが落ちたら即死だろうな。

それにたまに岩が上から振ってくるし。

くそう、こんなところで立ち止まってたらいくら命があっても足りない。

そう思いながら進んでいくと、目の前に大きなパラソルを持って立ち止まっているウサギ耳の女性がいた。

「な、何やってるんですか、ぺこらちゃん!」

俺に呼ばれこっちを見るぺこらちゃん。

「やっと来たぺこか待ちくたびれたぺこ」

そう言ってぺこらちゃんは微笑んだ。

俺は今この凄まじい環境で何もない野を進むように普通にぺこらちゃんと歩いていた。

しかし、環境はさっきから一切変わってない。

ただ、ぺこらちゃんと歩いていると空から振ってくる岩はこちらには飛んでこないし、溶岩も何故か俺達を避けるように流れていく。

「【幸運眼】?」

「ん?

そうぺこ。

使わない状態でこんなところに立って待ってられないでしょ」

確かに。

「しかし、あのど素人とまさかここまで腐れ縁になるとは思ってもみなかったぺこ」

その言葉を聞いて俺はぺこらちゃんとの挨拶を思い出す。

確かにあれは初め悲惨だった。

「でも、あれが初めてじゃないんですよ?」

「ん?」

「俺が初めてぺこらちゃんを見たのは、【ファンタジー】の始まりの町の近くの森でぺこらちゃんとみこちゃんが戦ってた時です」

「ん~?

あ、そう言えばそんな事あったぺこ」

「よく2人はああやっていつも戦ってるんですか?」

「ん?

そうでもないぺこよ。

みこ先輩はああ見えて大桜神社の巫女長をしてるぺこ。

そう再々会うって訳にはいかないぺこ。

お互いに役割を持ってるぺこですからね。

ただ、みこ先輩も息抜きをしないといけないから、それに仕方なくぺこらが付き合ってあげてる感じぺこですかね」

それを聞いて俺は笑う。

「な、何笑ってるぺこか」

「いや、俺はそれをてぇてぇだなって前まで思ってたんですけど、ある時気が付いて」

「ん?」

「なんか似てるんですよ、俺と友人の関係に。

だから、腐れ縁なんですね、お2人は」

そう俺はぺこらちゃんに言った。

「そうペこな。

そうかも知れないぺこ」

そう言ってぺこらちゃんも笑う。

「でも、またいつかお2人と騒ぎたいです」

「ん?」

「それぞれ忙しい時や大変な時があったり、変なわだかまりや制約があるかもしれませんが、そんなの全部抜きにして騒ぎたいです」

俺は素直にそう伝えた。

「そう、ぺこな。

いいぺこ。

この戦いを勝利できたらまた家に来るといいぺこ。

酒樽担いで2人でまた大桜神社に潜入するぺこ」

「はい、これは何が何でも負けられなくなりました」

「当たり前ぺこ。

ぺこら達、第三世代組が手伝ってきたぺこですからね。

負けはないぺこでしょ」

「はい!」

俺はぺこらちゃんの言葉に大きな声で返事をする。

「後はもう1人で行けるぺこ?」

「はい」

「なら、ここで一旦お別れぺこ。

また、会おうぺこ」

「分かりました」

俺はぺこらちゃんに頭を下げ、山頂を見る。

もうすぐ頂上だ。

俺は最後の力を振り絞り頂上を目指して走った。

 

頂上に着く。

そこにはセレスが微笑みながら立っていた。

「来たぞ」

「ええ」

「これで俺の勝ちか」

「そうですね」

静かにセレスは言った。

俺はそんなセレスを見る。

「楽しかったのか?」

俺は聞いた。

はあとちゃんが言っていた。

この超AIと呼ばれる彼女達は楽しい面白いを探しているって。

「……」

セレスは答えない。

「楽しくなかったのか?」

「そうですね。

楽しそうでした」

セレスは言った。

それは彼女がではないのは明らかだ。

「あなたを見ていてあなたがとても楽しそうに見えました。

あなたは楽しかったですか?」

セレスは聞く。

初めは何も分からない、ホロメンさえ知らなかった俺だけど、このゲームでみんなに出会って様々な事を知った。

そして、俺は。

「楽しかった」

俺はそう答えた。

「そうですか」

セレスは微笑んだままだ。

「なら、私も今度は待つのではなく、この世界を旅してみる事にしましょう。

あなたを見ているとこの世界を旅したくなりましたから」

セレスは光の粒子に変わり始める。

「なら、その時は俺が一緒に旅をする」

「?」

「だって旅は1人でするより大勢でした方が楽しいだろ?」

俺の言葉にセレスは微笑む。

「楽しみに待ってます。

世界の答え。

では、他の姉妹達もよろしくお願いしますね」

そう言って彼女は消えた。

さぁ、みんなの元に戻らないと。

俺は山を降りる為に振り返る。

突如、胸に激痛がはしった。

これはさっきと同じ。

俺は膝を折り地面につける。

くそう、戦いが終わったらって約束したのに。

そして、俺はそのまま地面に…




偽・セレス・ファウナは満足して眠りにつきました。
この後あなたに待つのは誰なのか?
次回をお楽しみに。
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