第6世代組のラプラス・ダークネスによりあなたは今までのホロメンとの絆を奪われたが、変わりに【偽会】の力の一部を封印する事に成功した。
そして、【偽会】はこちらの戦力を削ぐべくウイルスを【ホロライブワールド】に放つ。
それの対処にオリジナル世代と特殊世代が向かった。
そして、最後に【偽会】はあなたに攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃に耐えられず倒れ意識を失う。
果たしてあなたは【偽会】を止める事が出きるのか。
「う」
俺は首を横に振りながら体を起こす。
「ここはどこだ?」
「やっと起きたか」
俺はその声に立ち上がり前を見た。
そこには大きなネズミの耳をした「○ッキー?」
「違うわ!
危ない言葉を口に出すな!
他の姉妹のところのお前はそんなポンしてなかったぞ。
5つに分けた残りカスに当たったか?」
「冗談だ。
ハコス・ベールズだろ」
「危ない冗談はよせ!」
そう言いながらハコスはプンプン俺の前で怒る。
ま、こう見てると案外愛嬌あって可愛いんだが。
「それより、さっきの言葉。
どういう事だ?」
「ん?何がだ?」
「5つに分けたって物騒な事言ってただろう」
「ああ、その事か。
その通り、おまえが気を失う前に攻撃したの覚えているか」
あの胸が急に痛みだしたあれか。
「ああ」
「その時におまえの意識を5つに分けた」
「はぁ?
意識を5つに分けるってそんな事できる訳ないだろう」
「何を言っている?
ここはゲームの世界だぞ。
やろうと思えば出来ない事はない。
ただ、並列思考を無理やりやらせてる感じだからな、脳にはかなりの負担になってるだろう。
だから、気を失うという防衛が働いた」
「な、それじゃ、俺は後4人このゲームにいるって事か」
「そうだ、各々私達が相手をしている。
ま、どんな勝負をしているかは知らないが、私達が楽しめる勝負を仕掛けてるだろうな」
「なるほどな。
じゃ、ハコスはどんな勝負を望む」
「それはもちろん戦いだろ」
そう言ってハコスは笑う。
「そんな気がしたよ」
俺はアイテムボックスから刀を出した。
「あ、そうそうおまえ1人じゃ簡単に潰してしまうからな。
助っ人が来れるようにしといた。
感謝しろ」
「助っ人?」
「そういう事ね」
そう言って俺の横に出てくるのは「まつりちゃん?」
「は~い、こんにちわっしょい」
迷彩服に銃を持って完全武装のまつりちゃんだ。
「でも、こうやって揃うのも久しぶりじゃないかなぁ?」
まつりちゃんの横に出てくるのは「アキちゃん」
俺の呼び掛けに軽く手を振って微笑んでくれた。
「同窓会みたいな感じかなぁ」
俺を挟んで2人と反対側に出てくる「メルちゃん」
「はい、こんかぷ~」
と微笑むメルちゃん。
「たまにはいいと思うけど、はぁちゃまは」
とその横にはあとちゃんが現れた。
人格ははぁちゃまだ。
「ここまで来たらあと1人は?」
俺はまつりちゃんに聞く。
「あ、フブキ?
フブキは世界の維持に行っちゃったからなぁ」
と呟くまつりちゃん。
「寂しいでしょ」とアキちゃんがまつりちゃんに言う。
「な、何言って。
みんながいるから全然寂しくないよ」
と何か強がってる。
そういうところ可愛いなぁ。
「ま、2人のてぇてぇは公認だし」
とメルちゃんが囃し立てる。
顔が赤くなるまつりちゃん。
俺もつられて赤くなってしまう。
「なに、あんたまで赤くなってんのよ」
はあとちゃんに笑いながら背中を叩かれた。
「さてと、談笑は終わったか?」
ハコスが指を鳴らす。
「やる気満々だね」
まつりちゃんが銃を構えた。
アキちゃんはその手にバックラーと湾曲刀を。
メルちゃんは鞭。
はあとちゃんは機関銃を持って戦闘態勢だ。
俺も刀を握る手に力が入る。
「じゃ、殺るか!」
ハコスのその言葉と同時に第一世代組は全員スキルを発動。
全ステータスを一気にあげる。
そして、素早くハコスの横に回るまつりちゃん。
ハコスを狙い撃つ。
ハコスはその弾が発射されたのを見てから避ける。
早い。
俺の想像より何倍も早い動きだ。
避けたハコスの足を捕らえようとメルちゃんの鞭が空気を切り裂き唸る。
ハコスはそれも難なく跳んで避ける。
空中に浮いたハコスをはあとちゃんが機関銃で撃つがそれも空中で回転して避ける。
地面に着地したハコスをアキちゃんが湾曲刀で攻撃する。
ハコスはその刀を指2本で受け止めた。
「く」
湾曲刀を手放し後方に跳びながらアキちゃんはアイテムボックスから銃を出し射つ。
ハコスは湾曲刀を持ち、それを全て切り落とした。
湾曲刀をまつりちゃんに投げるハコス。
次の射撃にと構えていたまつりちゃんは慌てて銃でカードした。
ガチンと音がして湾曲刀は地面に落ちる。
その一瞬、ハコスが間合いを摘めるには十分だった。
ハコスの拳がまつりちゃんの持つ銃を殴る。
まつりちゃんは何かを感じたのか、咄嗟に銃を捨て後ろに跳んだ。
一旦集まる俺達。
殴られた銃を見るとハコスが殴ったところからどんどん黒く変色して最後は真っ黒になり塵になって消えた。
「あれは怖いね」
「カオスだったっけ?」
メルちゃんとはあとちゃんが塵になった銃を見ながら言った。
「触ったものを消滅でもさせるの?」
「ま、簡単に言えばそうだな」
まつりちゃんの言葉にハコスは笑いながら答えた。
「それも任意でって事かな?」
落ちたアキちゃんの湾曲刀は塵になっていない。
「で、そっちはどうでるんだ?」
ハコスはからかうように俺達に言う。
「触られたらアウトと思った方がいいわね」
「確かにそれくらい気を付けないとヤバそう」
アキちゃんの言葉にまつりちゃんが頷く。
「はあとちゃん何かいい案ない?」とまつりちゃん。
「え?」と驚いた顔のはあとちゃんがふと真顔に変わる。
なんか雰囲気変わった?
「意識させないようにすればいい。
消滅させるにはその対象を触って消滅させると思わないと出来ないはずだから」
そう言った後、はあとちゃんは元の雰囲気に戻った。
「え?あ?ん~」
考えるはあとちゃん。
「なるほどありがとう、はあとちゃん」
「え?あ、うん。
任せて」
よく分かってないはあとちゃんは頷く。
何だったんだろう今の?
「意識させないか。
とすると」
「連続で攻撃するしかないかと思う」
俺はみんなに伝える。
「それしかないか」
「そして、隙ができたところをキミが止めをさして」
アキちゃんはそう言った。
「それじゃ、行くよ」
俺以外の4人が動く。
今度は2人1組。
まつりちゃんは新しい銃を取り出してはあとちゃんと一緒にハコスを撃つ。
2人とも機関銃ですごい数の弾がハコスを襲うが、それを全て避けていく。
やはり鉄砲の弾はその速さと数で塵に変えられないようだ。
しかし、2人が撃ち続ける弾丸は1発もハコスに当たらない。
そこにメルちゃんの鞭が飛ぶ。
狙いはハコスの首。
タイミングは完璧。
だが、それをハコスは腕を出して止めた。
腕に絡まる鞭。
これで動きは制限されるけど。
アキちゃんが頭上からライフル銃でハコスを狙い撃った。
ハコスはそれを紙一重で避けて鞭にその弾を当てる。
切れる鞭。
そんなタイミングまでよんでいたのか。
まつりちゃんが爆弾をハコスに投げた。
爆弾はハコスの手前で爆発し煙がハコスを包み込む。
「く」
ハコスの言葉が聞こえた。
煙の晴れた先にハコスの顔が見えた。
ハコスと目が合う。
そして、俺は刀をハコスに振り下ろした。
時間が止まったような気がした。
俺の刀はハコスに片手で受けられ、ハコスのもう片方の拳は俺のお腹を打撃している。
パキっと身代わりコインが砕けた音がした。
しかし、早く離れないと俺は塵に変えられる。
だけど、チャンスは今しかないのだ。
俺は振りかぶった鬼切丸をハコスの背中に向かって振り下ろした。
「な!」
ハコスは振り返りもう一度拳を当てた俺を見る。
その俺はぽんと音をたて姿を変えた。
そこにいるのはフブキちゃん。
「いつ?」
フブキちゃんは刀を放しハコスと距離を取り、地面に片ひざを付けた。
第一世代組のみんながフブキちゃんに駆け寄る。
ハコスも横に跳び俺達と距離をとるが、体が徐々に光の粒子変わっていっている。
俺も第一世代組のみんなの方に向かう。
俺はフブキちゃんに回復魔法をかける。
「ありがとう」
と微笑むフブキちゃん。
「いつから変わっていた」
ハコスはこちらを見ながら聞く。
「初めから」
フブキちゃんは答えた。
「ハコスが彼から目を反らした一瞬をついて彼を術で透明にして、私が彼に化けて横たわった」
そう、俺が倒れた時、誰かに背中を叩かれ起きた。
その時はもう姿は透明で、変わりに目の前に俺が倒れていた。
初めはビックリしたが、フブキちゃんが頭の中に直接話しかけてきて、今回の作戦を伝えてくれた。
フブキちゃんは一度自分の白上神社に戻り世界の維持をしようとしたが、黒フブキちゃんに「ここは任せてさっさと加勢してこい」と追い出されて、みんなより先に俺のところに来たらしい。
そして、俺と入れ替わりハコスの様子を確認していた。
ハコスを斬った鬼切丸には入れ替わった時にフブキちゃんのほとんどの力が込められていた為、ハコスに致命傷のダメージを与えられた。
フブキちゃんは力を鬼切丸に宿す事で結果的に弱くなり、プレイヤーと同じような動きができてハコスを騙せた。
後から来た第一世代組のみんなはフブキちゃんとのやり取りから化けている事が分かったらしく(よく分かったなと思う)合わせてくれたようだ。
そして、相手の力を確認後今回の作戦を実行した。
俺の身代わりコインもその時フブキちゃんに渡したのだ。
「まさか、初めから変わっていたとは」
「狐は化かすの上手いですからね」
と笑うフブキちゃん。
「くそう、してやられた」
そう言いながらハコスは笑う。
「リベンジならいつでも受けるよ」
まつりちゃんはハコスに言う。
その言葉にハコスは初め驚いた顔をしたが、すぐに微笑んだ。
「この世界も悪くないから」
はあとちゃんはそうハコスに言った。
ハコスは静かに頷く。
「では、リベンジ待ってるといい」
「待ってる」
「楽しみにしてるね」
アキちゃんとメルちゃんはそう言って微笑む。
「ま、また狐の勝ちだと思いますけど」
「その時は噛みついてやる」
そう言ってハコスは笑いながら光の粒子になって消えた。
「おつかれさん」
バジっとまつりちゃんに背中を叩かれる。
その瞬間、胸に鋭い痛みがはしる。
「う」
俺はたまらず地面に膝をつく。
「え?なに?どうしたの?」
俺を見て慌てるまつりちゃん。
「やっちゃった?」
「ええ、怖いこと言わないで、フブキ」
大丈夫これはあの時の痛み。
俺はたまらずその場に倒れた。
「……」
「…!」
誰かが俺に何か言っているが聞こえない。
だけど、1人だけはっきりと聞こえる声があった。
「この後、何があっても諦めないで。
あなたがこれまで積み重ねた時間は消える事はないから」
そう、はあとちゃんの言葉が聞こえた…
偽・ハコス・ベールズは満足して眠りにつきました。
この後あなたに待つのは誰なのか?
始まりがあれば終わりもあります。
このお話も次回で最終話となります。
それでは次回
【Ωから始まりの場所へ】
お楽しみに