5人に別れたあなたが今1つとなる。
果たしてその先に待っているのは。
「うぁ」
う、頭が痛い。
ここはどこだ?
俺、浮いているのか?
周りは真っ暗でどこかで見た事のある場所だ。
そうか、ここはログアウトした時に現実に戻る前に来る場所。
俺は勝ったのか?
それにホロメンのみんなは?
周りには誰もいない。
ホロメンのみんなも【偽会】もいない。
いや、【偽会】はそうだ俺とホロメンのみんなで退けた。
5人とも各々眠りについたんだ。
「記憶の統合は終わりましたか?」
声をかけられ俺は声がした方を向く。
さっきまで誰もいないと思ってたけど誰かいる。
その人物は俺が確認できるまで近づいてきた。
その姿は一言で言えば真っ白だ。
頭の上には三角の天使の輪?が浮いていた。
「久しぶりですね」
そう彼女?は言った。
「久しぶり?」
「そうですね。
あの時、あなたは夢うつつのような状態でした。
覚えてないのも無理はないですね」
そう言って彼女?は俺をまっすぐ見つめる。
「私の名前はオメガαと言います。
私の同胞達と遊んでくれてありがとうございます」
「同胞?」
「ええ、【偽会】と呼ばれていました」
「それじゃ、ハコス達の仲間?」
「仲間、では、ないですけど関係者ではありますね。
私が彼女達をこの【ホロライブワールド】に連れてきましたから」
「なに!
知っていたのか?
彼女達が様々な世界を潰してきたのを」
「ええ」
「じゃ、なぜこの世界に連れてきた」
「彼女達が次の遊び場を探していましたからね」
「もしそれで、この世界が滅んだらどうしたんだ!」
「その時はまた違う世界を探しますが?」
「な」
オメガαは淡々と喋る。
「おまえも【ホロライブワールド】に住む住人の1人だろ」
「そうですね。
この姿は借りていますから関わりはありますね」
「なら、なぜこの世界が壊れても関係ないみたいな言い方をする」
「?
不思議な事を聞きますね。
ゲームなんていつかは終わりがくるものです。
永遠なんてありません」
「な」
「我々は人間と違って寿命などありません。
ですので私達にとってゲームとは、ただの一時の遊び場でしかない。
遊び終えたらまた違うゲームをする。
それはあなた達も同じでしょう」
その言葉に俺は何も言えなかった。
「さて、こんな話をしてもあなたは納得はいかないでしょう。
ですのでこの話はここまで。
それでは、あなたに貸したものを返してもらいましょうか」
「貸したもの?」
「ええ、スキル【Aω】です」
「このスキルはあんたが俺に」
「ええ、あのまま進んでもすぐにゲームオーバーでしたからね。
それでは」
オメガαが俺に手を向ける。
「今回はありがとうございました。
それではもう会う事はないでしょう。
さようなら」
そう言った後、俺から何かが抜けていくような感覚がした。
そして、俺は強烈な光に包まれた。
眩しくて目が開けられない。
これから俺はどうなってしまうんだ。
そこはある木の下。
目を開けた俺は周りを見渡した。
そこは静かな森の近く。
「ここは?」
俺はここに見覚えがある。
そうだここは。
「始まりの町」
そう、俺はいつの間にか【ファンタジー】の始まりの町の近くにいた。
「なんでここにいるんだ?」
俺が周りを見ていると誰からか通信が入った。
「はい」
「お、やっと中に入ったか」
それは友人からだった。
「ほら、合流するぞ。
今はどこにいるんだ?」
「あ、ああ。
始まりの町の近くだな」
「お、それは好都合。
俺も今、始まりの町にいるんだよ。
酒場は分かるか?
そこで合流な」
そう言って通信が切れる。
しかし、友人は何言ってるんだ?
始まりの町の酒場なんて何回も行った事あるんだから知ってるの当たり前だろ。
俺は不思議に思ったが、まずは友人に会う為、酒場に向かった。
「お、来た来た」
酒場前に友人がいた。
「今日は1人か?」
俺が聞くと「ん?ま、1人だが?」と不思議そうに言う。
「ま、そうか俺を探す必要ないしカーディアさんの力借りなくてもいいか」
俺はそう言って笑う。
「え?
カーディアさんの事、おまえに話した事あったっけ?」
「え?」
「ん?」
何か友人と話が噛み合わない。
「ほら、それより中に入ろうぜ」
「え?あ、ああ」
俺は友人に誘われ酒場に入る。
中は前と変わらない内装で人もいて繁盛していた。
「えっと何頼む?
おすすめは」
「ラミィ水だろ?」
「お、分かってるねぇ。
それじゃ、注文お願いします」
友人はウェイトレスにラミィ水を2つ頼んだ。
「それじゃ、せっかくこのゲーム初めてくれたんだ、説明するぜ」
「は?」
「ん?どうした?」
「何言ってるんだ?
俺は今日初めて入ったんじゃないぜ」
「は?」
友人は俺を不思議な目で見る。
「いや、おまえどっからどう見ても初期だろ」
「は?」
俺は自分の姿を見る。
なんで?
俺は確かに初期装備だった。
これは確か初めから装備している服。
ま、まてよ。
俺はアイテムボックスを開く。
中には鉄の剣と樫の杖、皮の鎧。
ポーションが10個入っていた。
な、なんで?
そうだ、スキルは?
俺はステータスを開いてスキルを確認する。
【激運】
俺のスキル【激運】?
スキル【運命】はどこいったんだ?
「おい、どうしたんだ?
何そんなに慌ててる」
「いや、だって俺、もっとすごい装備持ってたんだ。
鬼切丸やアルティメットフット。
それにココさんからもらった赤竜帝の小手。
あと、そうだよ。
形は変わったけど虹色のダーツだって」
俺の言葉に友人は不思議そうな顔をして俺を見る。
「いや、予習してくるのはいいが、その情報を自分の事のように思わない方がいいぞ」
「いや、だって」
そうだ、推し一覧。
俺はステータスを開いて推し一覧を見る。
どのアイコンも光ってはいなかった。
そうか、俺のアイコンの光は。
ラプラスに取られたんだ。
「どうしたんだおまえ?」
注文で来たラミィ水を飲み友人は俺に心配そうに聞いてきた。
「いや、何でもない」
俺は友人にそう答えた。
その後、友人からゲームの説明を受けた。
が、俺は何も頭に入らなかった。
友人とはその後別れた。
俺は鉄の剣と皮の鎧を装備する。
なんだ?
あの冒険は何だったんだ?
俺はふと今日の日付を見た。
あ。
5ヶ月たってる。
そう、俺が初めてゲームを始めた時から5ヶ月たってるんだ。
じゃ、なんで?
なんで、友人には俺と旅した記憶がないんだ?
それに俺の装備やアイテムは?
くそう、何がなんだか分からない。
ドン
ぼっと歩いていたら誰かとぶつかった。
「あ、すいません」
「いえ、こちらこそ」
そう言ってフードの女性が頭を下げてくる。
そして、そのまま立ち去ろうとした時「あ、ちょっと」俺はその女性を引き留めてしまった。
「はい?何か」
「えっと」
俺はフードの下の彼女の顔を見る。
確かに可愛い人だけど、俺が思っていた人ではなかった。
「すいません、人違いでした」
「え、あ、はい」
そう言って彼女は走り去っていった。
「そらちゃんじゃなかったな」
俺はポツリと呟く。
それから俺は町をうろうろと歩いた。
ふと顔をあげるとそこはギルドの前だった。
何か受けるか。
俺はギルドに入り掲示板を見た。
ふと、掲示板の端に釣りのクエストを見つけた。
まさか?
俺はクエストを見る。
しかし、クエストは魚屋のおじさんからで、湖の魚の納品クエストだった。
ラミィちゃんのクエじゃないのか。
残念に思ったが、俺はそのクエを受けた。
道具屋で釣り道具を買い森に入る。
森はとても静かだった。
俺は記憶を頼りに湖を探す。
あった。
やっぱり俺の記憶は正しいんだ。
でも、いくら記憶が正しくても俺以外の人が忘れてるならどうしようもない。
俺は湖の近くの倒れた木に座る。
そして、釣りを始めた。
静かな時間が過ぎる。
俺、本当に世界を救ったのかな?
なんかあの冒険が嘘だった気がしてきた。
友人の言うようにネットで事前にゲームを調べてそれで冒険した気になってたのかな?
それからどれくらいたったのか?
あれから1匹も魚は釣れない。
今日は止めるか。
そう思った時「どう?釣れますか?」
誰かが声をかけてきた。
「え、ぜんぜん釣れないんですよ」
そう言って声をかけられた方を見た。
そこには青い髪の小さな女の子。
「えっと」
言葉に詰まる俺。
「ん?
隣いいかな?」
そう彼女は聞いてきた。
「え、あ、はい」
俺は慌てて答える。
彼女はそんな俺を見て笑った。
この人は。
俺はこの人を知っている。
でも、彼女は俺を知らない。
なぜか胸が苦しくなる。
「どうかしたの?」
彼女は心配そうに俺を覗き込む。
「い、いえ、えっと初めまして。
あなたはラミィちゃんですよね」
俺はどもりながら彼女に言った。
「そうだよ、雪花ラミィです。
こんらみ」
と彼女は挨拶してくれる。
俺はステータスを開けて推し一覧を見る。
ラミィちゃんのアイコンが点灯していた。
「はは」
俺はそれを見て嬉しいやら悲しいやらよく分からない感情が込み上げてくる。
何故か推し一覧の画面がぶれる。
「ん~また集めないといけないね」
「え?」
俺の推し一覧を覗き込んでいるラミィちゃんがそう俺に呟いた。
「それってどういう」
「そういえば、結局フレンド登録も出来なかったし」
「え?なんで?」
なんで?ラミィちゃんはその事を?
それはみんなが忘れた記憶のはず?
すくっと立つラミィちゃん。
俺の方に振り返る。
そして。
「一度繋がった絆は、例え消えたとしてもまた出会えば思い出すよ。
ラミィ達はずっとキミをこの世界で待ってるから」
と言って彼女は微笑んだ。
そこは始まりの場所と呼ばれる場所。
そこで1人の少女が空を見上げた。
「どうしたのそらちゃん?」
そう呼ばれた少女が首に着けたペンダントを握る。
「誰かが彼に会ったみたい」
「え?本当に?」
「そっか、無事だったんだ」
すいせいとAZKiは嬉しそうに答えた。
「会えるかな?」
「さ、今度は自力だからね」
そう言って笑う2人。
「大丈夫。
彼ならきっと」
そう言ってそらは笑った。
「ロボ子さん、もうしませんって」
近未来都市の研究室の1室でウェイはロボ子に謝る。
「何回目?
私のコピー作るの止めてって言ったでしょ」
ロボ子はウェイを睨む。
ウェイは手を合わせ必死で謝る。
ふと、研究室の端に飾られてる足装備をロボ子は見た。
いつか彼が取りに来るその時まで大事にとっておかないとね。
そう思いロボ子は微笑んだ。
「さてと、今日も調律終わったにぇ」
みこはいつもの用事が終わり部屋に戻る。
部屋でごろんと横たわった。
何か暇にぇ。
そう最近思うようになった。
ちょっと前はなんか忙しかったが楽しかった。
あの日がなんか懐かしい。
「また、あいつこないのかなぁ」
そうみこは呟いた。
「また、飲んでるぺこか」
酒場で酔っぱらうマリンを見つけぺこらはため息をつく。
「だって判子押しにこないんだもん」
そう言ってふてくされるマリン。
「それ言ったらぺこらとの約束もまだ守ってないぺこ」
ぺこらはそう言ってマリンのテーブルについて酒を飲む。
「へぇ、珍しい」
マリンはそう言ってぺこらを見た。
「うるさいぺこ。
はぁ、早くこないぺこかな」
そう言ってぺこらはテーブルに突っ伏する。
「ですねぇ」
マリンもそう言って同じく突っ伏した。
「ふぅ、これで一段落です」
るしあは背もたれに持たれながら天井を見上げる。
あの戦いが終わり気づいたら大霊園にいた。
そして、るしあはたまった仕事をこなしていた。
ふと、テーブルの写真を見る。
そこには第三世代組と1人の青年で撮った写真が飾られていた。
「ふぅ、早く会いに来てくださいね。
るしあはそう我慢強い方ではないですよ」
そう言ってるしあは写真を見て微笑んだ。
「そろそろ行くよ」
玄関でフレアはノエルに言った。
「はぁい」
ノエルは慌てて玄関に来る。
「そう言えばラミィは?」
「確か釣りに行くって」
「また?」
ノエルの答えにフレアが笑う。
「やっぱり、あの雪民さんが気になるんじゃない?」
とノエルが言った。
「ま、確かにあの後いなくなったもんね」
フレアが答える。
「でもさ、なんかすぐに会える気がする」
「実は私も」
ノエルとフレアはお互いを見て笑う。
そう、そのうちひょっこり彼が遊びに来る感じが2人にはしていた。
「こんにちは」
「いらっしゃい。
あ、ちょこ先生」
そう言ってメルが嬉しそうに言った。
「繁盛してますか?」
「お陰さまで」
そう言ってお互いに笑う。
「そう言えばそろそろ薬の材料切れそうなんですよね」
「彼がいたら手伝ってもらえるんですけどね」
「確かに」
そう言ってまた2人は笑う。
いつかまたここに来るであろう彼を思って2人は楽しそうに談笑した。
ダ、ダン。
「はい、お疲れ様~」
カジノのステージから練習を終えて、アキとねねが降りてくる。
「なかなか様になってきたね」
アキがねねに言った。
「そうですか?ありがとうございます」
嬉しそうにねねは答える。
「いつか見てもらわないとね」
アキはそうねねに言った。
ねねも笑いながら「はい」と答える。
共に冒険した彼は今はどこにいるのか?
また、会えるのか?
その時ねねは今のダンスを披露しようと思っていた。
この世界を救ってくれた友人に贈り物として。
「ここにいたんだ」
まつりは学園の屋上に来ていた。
「ん?ちょっとね」
屋上で寝そべるはあと。
「隣いい?」
そう言って返事を待たず寝るまつり。
「彼って生きてるの?」
そう誰に言うでもなく呟くまつり。
「さぁ、でも、ひょっこり現れるんじゃない?」
そうはあとは答えた。
「そっか」
まつりはその答えに満足したように空を眺めた。
「いつ聞いても良い声してるね」
鳥居の下、柱に寄りかかりフブキはミオの歌を聞いていた。
「いたんだ」
鳥居の上からミオがフブキに言う。
「今度はいつ来るかな?」
そうフブキはミオに聞く。
「さぁ、分からない。
でも、占わなくても分かる事はあるよ」
「なになに?」
ミオの言葉にフブキは楽しそうに聞く。
「それは必ずうち達の前に現れるって事」
「それは楽しみだ」
ミオの言葉に本当に楽しそうにフブキは答えた。
「久しぶりだね、シオンちゃんがここに来るの」
ルーナの屋敷の中庭でお茶を入れるあくあ。
そこにはシオンが座っていた。
「たまたま近くに来たから寄っただけ」
あくあはお茶をシオンに出して自分もテーブルにつく。
2人でお茶を飲む。
「お、入れるの上手くなった?」
「別に前から上手いですけど」
そう言ってちょっとすねるあくあ。
「今度来たらお茶でもご馳走してあげようかな」
あくあはそう呟いた。
「ホントに勝手に弟子名乗っておいていなくなるんだからね」
そう呟いてお茶を飲むシオン。
そして、2人はお互いを見て笑う。
ぼやく相手が2人とも同じだったのが面白かったらしい。
「また、会えるかな?」
「きっと、会えるよ」
「どうしたのじゃあやめ?」
鬼岩城の最上階でお茶を飲むあやめに1人の鬼女が声をかける。
「別に何もない余」
「そうかのぅ?
何かそわそわしてるように見えるのじゃがのぅ?」
「別に」
あやめは誤魔化すように言った。
その横には鬼切丸が。
その鬼切丸が淡く光を放っていた。
「ほほう、待ち人が現れたようじゃな」
そう鬼女は笑う。
「な、そんなんじゃない余」
「よいよい。
楽しみじゃの」
鬼女は嬉しそうにあやめに言った。
「うん」
あやめは素直にそう言って笑った。
「スバにゃんがんばれ~」
「負けるなぁ、スバルちゃん!」
校庭で走るスバルをころねとおかゆが応援していた。
「なんか気合い入ってるねスバにゃん」
「今度会ったら負けられないだって」
「え?」
「この世界を救って消えた彼に」
おかゆはそうころねに言った。
「ああ、彼か。
確かに彼にはこの世界を救ってもらった借りがあるし、そういう意味では負けっぱなしかぁ」
ころねはそう言って笑う。
「スバにゃんらしい」
「だね」
そう言って2人は笑う。
「早く戻ってこいよ」
走り終えたスバルはそう言って空を見る。
青空はどこまでも続いていた。
「ほら、行くよ~」
先頭を元気よく歩くかなたは後ろを振り返り声をかける。
「ちょっと待ってルーナもう歩けないのら」
そう言ってルーナはその場に座り込む。
「あんた元気すぎるのよ」
そう言ってトワもその場に座り込んだ。
「ああ、疲れたぁ」
そう言ってわためも座る。
「だらしないですねみんな」
最後尾を歩いてきたココは座り込む3人を見て笑った。
「て言うかなんで山の頂上でお昼食べるのよ」
トワが愚痴る。
「いやぁ、馬鹿は高いところが好きって言いますから」
「聞こえてるよココ」
かなたは戻ってきてココを睨む。
「おお、こわ」
「みんなで言ってたじゃんか、彼が戻ってきたら景色の良いところで宴会しようって」
「言ったのらけど」
「さすがにこの山は高すぎです」
【ホロライブワールド】1高いと言われる山に5人は挑戦していた。
「ほら、そろそろ行きますよ」
ココはそう言ってみんなを立てらす。
『は~い』
しぶしぶ立てる3人。
「早くしないと彼が来ちゃいますよ」
ココはみんなにそう言った。
「え?もしかしてこの世界にいるの?」
わためがココに聞く。
ココは笑顔で頷いた。
「こうしちゃいられない行くわよ」
トワがいきなり張り切り始める。
「うう、がんばるのら」
ルーナもよたよた歩く。
そんなルーナをココは持ち上げ肩にかついだ。
「あ、ずるいです」
わためがぼやく。
「帰って来たんだ」
かなたはココの横で嬉しそうに言った。
「はい」
ココはそう答え空を見る。
早く会いに来てください。
待ってますよ。
「まのあろまだ?」
(もう少し)
「ぼたんは?」
「あとちょっと」
五世代ハウスの玄関からポルカは中に向かって声をかける。
「ごめんごめん」
ぼたんが髪をとかしながら奥から出てくる。
(セットに時間がかかってな)
「いや、まのあろは実体ないだろ」
アロエに突っ込むポルカ。
あの戦いの後、アロエはみんなの協力でペンダントから自由に出れるようになったのだ。
そして、この五世代ハウスに住んでいた。
「早く行かないとラミィが待ってる」
ポルカがその場で足踏みしながら声をかけた。
今日は第五世代組で集まる日だった。
ねねもカジノから戻ってくる。
「分かってるって。
さぁ、行こう」
そう言って買い物カートに乗るぼたん。
「いや、いつもボケないのにこんな時にボケないでよ」
ぼたんがぶーと頬を脹らます。
(本当に楽しいな)
そんなやり取りを見てアロエは笑う。
「さ、行こうか」
カートを降りてぼたんが走る。
その後をポルカとアロエが追う。
3人は本当に楽しそうに走る。
この先に何か楽しい事が起こる気が彼女達はしてたのだろう。
俺はラミィちゃんの言葉を受けて立ち上がる。
みんな俺を待ってくれている。
その言葉だけで俺は救われた。
すっとラミィちゃんが手を出した。
「これからまたよろしくね」
「はい」
俺はその手を握る。
これからまた楽しい旅が始まる。
そう俺は予感した。
これにて、ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版完結となります。
これを書き始めて約5ヶ月。
何とか書き終えてよかったです。
これを書くにあたってたくさんのホロメンの方を自分なりに深く知る事ができました。
本当に魅力的な方ばかりです。
これからもホロメンの方々が楽しく配信されていかれる事を願っております。
また、このつたない小説を最後まで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。
感想も思ってたよりいただき、書く意欲になりました。
お気に入りも目標だった300を超えて本当に嬉しい限りです。
この小説でホロメンを見たいなと思う方が増えたら、なお嬉しいと思います。
最後にこの小説がホロメンの方の誰かに読んでいただけたらいいなと思いながら。
では、読者の皆様、本当にありがとうございました。
あと、1話おまけを考えております。
次回作はまだ未定ですが、その時があればまたよろしくお願いします。
それでは、ありがとうございました。