ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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無事に大階段の清掃を終えたあなたたち一行。
次に向かうのはマスコットキャラになっている白上フブキの管轄である白上神社。
さて、そこに待ち受ける守り人とは。


チェーンクエスト『四大神社をお参りせよ』白上神社編

さて、今日の天気はと。

宿の部屋から外を見る。

本日も【ゲーマーズ】は快晴だな。

俺は準備をして宿の外に出た。

「お、来たか」

「おはようございます」

「おはこんでーす」

「お、おはよう」

みんな待ってた。

「ごめん、遅くなった」

「なに言ってんだよ。

まだ、時間になってないって。

こっちは楽しみすぎて少し早めに来ちまったよ。

ま、この2人には負けるけど」

「私はフブキちゃんに会えると思うともういてもたってもいられなくてもっと早く起きてしまいました」

「来た瞬間捕まってビックリした」

そう言いながらフブキちゃんは、定位置であるカーディアさんの頭の上にいた。

ログアウトしないから、パーティー組んだままだったのでフブキちゃんの姿見えたんだな。

「それじゃ、フブキちゃんのお宅訪問するか」

『了解』

「いや、その言い方は嫌だなぁ」

若干1人不服を言ってるけど、俺達は白上神社に向かった。

先頭はカーディアさん。

始まりの町を出て、大神神社とは反対側にある、あの朝日が登っていた山の方に向かっていた。

時々出る敵は友人とカーディアさんの相手にならず旅は順調だった。

山の麓に来る。

ここからは山を登っていくらしいけど、道という道はなく獣道を進むらしい。

初めてここに来た冒険者は必ず迷う、迷いの山道と巷では噂になってるとかなってないとか。

「それにしても毎月行ってるんだよね?」

「はい、行ってますよ」

「なのに草が全然へたってないね」

そう、今歩いている獣道はどう見ても他の場所と同じように草が生い茂っていた。

普通、獣が通った後みたいなのがあるはずだよね?

「ま、見た目は変わらないですけど、マッピングしてるので」

「なるほど」

地図に道を記しているのか。

「あ、敵がくるよ、カーディアちゃん」

頭の上のフブキちゃんが警告する。

「了解だよ、フブキちゃん」

「なんかやり取りが魔法少女と使い魔みたいになってるんだけど」

隣を歩く友人に言うと。

「ま、身も心も魂も捧げてるからなぁ」

「それ、ヤバイやつだ」

「ほら、2人とも来ますよ」

そして、それは現れた。

「いやぁ、あれ怖いわぁ」

俺の目の前に現れたのは、木の影からひょっこり顔を出す大狸。

木から顔を出しているんだが、かなりの大きさで俺達の2倍近く大きい。

到底木に隠れられる大きさではないのだが、顔を出してる反対側には体も何も出ていない。

「想像すると怖いから」

「化け狸ですね」

「へぇ、あれが」

化け狸と呼ばれたモンスターはただ覗いて来るだけで何もしてこない。

ただ、木の影から覗いてニヤッと笑っているだけ。

「攻撃しては来ないの?」

「いえ、放置しとくと厄介ですので」

カーディアさんの言葉に、友人は剣を抜き、化け狸に向かって跳躍。

上段からの一閃で化け狸を光に還した。

ギャワワワワワワワワワ

消える間際に断末魔。

それを聞いて周りからがさがさと何かが逃げ出した。

「あ、仲間がいたのか」

「ごめんなさい、探索するのを忘れてました」

「いや、大丈夫。

しかし、厄介になったな」

「ですね」

友人とカーディアさんが困った顔で考え込む。

良く分かってない俺はぼーと見てるしか。

「化け狸のパーティーを逃がすとややこしいんです」

そう、俺の頭の上からマスコットキャラの声がした。

「フブキちゃん」

「化け狸はここの森にだけポップするモンスター何ですが、狸がパーティーを組んだ時は要注意なんです。

だいたい5匹ほどのパーティーなんですが、今回みたいに、その内の1匹だけ倒すと他は逃げて、今度は違う脅かし方をしてくるんです」

「うぉ」

友人の声にそっちを見てみると巨大な狸の頭が木の上から吊られていた。

良く見ると、頭の上の方に小さい体が見える。

頭だけ大きくしたのか。

パッと見は怖いけど。

「カーディアさん」

「はい」

友人の言葉にカーディアさんは呪文を唱える。

「相手の位置特定しました。

送ります」

その言葉と同時に視界に赤いマークが現れた。

これが探索?

「そっち2匹頼むぞ」

「お、おう」

友人に言われ剣をとる。

近くの赤いマークが出てる草むらに剣を突き刺した。

すぐさま、背後の木に斬りかかる。

断末魔を上げ、草むらと木の表面に偽装していた狸が光に還った。

向こうも倒したようだな。

「さすがだな」

友人が笑う。

「カーディアさんのお陰だよ。

場所が分からなかったらまた、逃げられてたと思う」

「確かにな」

「そんな事ないですよ」

とカーディアさんも笑った。

「で、さっきの続きだけど」

カーディアさんの頭に戻ったフブキちゃんに聞く。

「あ、はい、段々と数を減らし最後の1匹になると実はあの狸、レアモンスターに変わるんです。

ま、10匹以上のパーティー限定ですけどね」

「まじで?」

「はい、ちなみに特殊レアモンスターでスリースターズで現れます」

「めちゃくちゃレアじゃん。

しかし、スリースターズはヤバイな」

「ですね、この情報は広めない方がいいかもです」

確かフルレイドでも倒すのが厄介なモンスターだったよな?

それにこの地形だとかなり不利になる。

ホロメンの誰かが手伝ってくれたらどうにかなるかもだけど、それは普通はあり得ないからな。

ふとフブキちゃんを見る。

笑顔で手を振ってくれた。

それは挨拶みたいにも見えるし、俺の考えを読んで無理ですよと、言ってるようにも見えた。

ま、どうしても戦わないといけなくなったら、その時やるか。

その後、俺達はお化けトカゲや小鬼、化け猿等多種のモンスターと戦いながら山を上がった。

ほとんど友人とカーディアさんが倒してるけどね。

さすが高レベル。

「そろそろ見えますよ」

そう言われて前を見ると、森が開けているのが見えた。

「着きました、ここが白上神社です」

そう言われて着いた場所は開けた山頂だった。

立派な鳥居の奥に本殿が1つあるだけだが、何かここだけ空気が違う。

俺達は鳥居をくぐり本殿の前に立つ。

「さてと」

そうカーディアさんがいった後、大きな声で喋り始める。

「ああ、半年しかたってないけどまだ綺麗で良かったです。

ねぇ、綺麗とは思いませんか?」

いきなりどうした?

「本当だ、さすが聖域だなぁ。

しかし、ここまでの道のりはかなり疲れたぜ。

なぁ、兄弟」

友人もつられて大きな声。

って言うか兄弟違うし。

やらたとウィンクしてくるカーディアさん。

俺もやれって事か。

「本当だ、めちゃくちゃ迷って疲れた~

ここらで休憩しようぜ」

すると、本殿の奥から何か気配がする。

「あ、出てきてくれるみたいですね」

カーディアさんが笑顔で今度はひそひそとこちらに言ってきた。

そして。

「うっせ~

こっちはゆっくり寝転がってゲームしてんだから黙ってろ」

本殿の扉が開き、そこにはどこかで見た人物が。

髪は黒色で目付きが少し悪い、狐の少女。

簡単に言えばフブキちゃんの黒色バージョン。

カーディアさんはそっと頭のフブキちゃんを持ち上げ、黒色のフブキちゃん?に見せる。

「げ、白上」

半歩下がって嫌な顔をする黒色フブキちゃん?。

「げっじゃありません、何度言ったら分かるんですかぁ」

人形状態からリアルバージョンに戻るフブキちゃん。

本当に髪と目付き以外はそっくりだ。

「参拝者の人には優しくしてくださいといつも言ってるでしょ」

左手を腰に右手を振りながら見た目はもうお姉さんかお母さんだな。

「予告なしで帰ってくるの反則だぞ」

威勢良く反論しようとしているが、どう見ても悪さを見つかった子どもだな。

「はぁ、ミオのところのハトタウロスを見習ってほしいです」

「うっせぇ、よそはよそうちはうちだ」

親子喧嘩か姉妹喧嘩だな。

微笑ましく見守るカーディアさん。

そういう顔になっちゃうよなぁ。

「すいません、改めまして、こっちが白上の社の守り人、黒上フブキちゃんです」

「ちゃん呼び止めろよ」

2人並び白上フブキちゃんに頭を押さえられる黒上フブキちゃん。

いたずらっ子とその親か?

「さて、これで白上神社のクエはおしまいです」

そう白フブキちゃんは言った。

「白上をこの神社に連れてくる事が今回のクエですので、後帰るのちょっと待っててくださいね」

そう言うと白フブキちゃんは黒フブキちゃんを連れて本殿の中へ。

「ん?

何か用事があるのかな?」

俺は疑問を口にする。

「はは、違いますよ。

てぇてぇタイムです」

カーディアさんが笑う。

「てぇてぇタイム?」

「命懸けで覗いてみろよ」

友人が笑いながら俺に言う。

「え?

命いるの?」

「確かにいるかも」

カーディアさんも笑ってる。

「ほら、行ってこい」

友人に背中を押されて本殿の扉に。

そして、こそっと隙間から覗いた。

「あ」

「てめぇ、何見てやがる」

その後、俺は綺麗に鳥居の外まで吹き飛ばされた。

一応生きてるな。

「どうだった」

倒れてる俺を覗き込みながら聞いてくる友人。

「中で白フブキちゃんに膝枕されながら、櫛でしっぽといてもらってる黒フブキちゃんが見えた。

見つかった時、顔真っ赤にしてこっちにくる黒フブキちゃんの後ろで白フブキちゃん、あはははって笑ってたよ」

「うむ、てぇてぇゲットだな」

「あれがてぇてぇって言うのか」

「いいもんだろ」

「うむ、あれはいいものだ」

2人でそう話していると、白フブキちゃんが本殿から出てきた。

「もう、新人さんにいたずら教えて、メですよ。

それにあれは忘れろビーム案件です」

そう笑いながら白フブキちゃんが言った。

 

「ま、また、気が向いたらこいよな」

そう黒フブキちゃんは帰る時に言ってくれた。

ツンデレ?

「じゃ、お留守番お願いします」

「おまえは再々帰ってこい」

白フブキちゃんにそう突っ込む黒フブキちゃん。

あはははと笑いながらマスコットキャラに変わった白フブキちゃんは手を振る。

黒フブキちゃんも本殿から軽く手を振ってくれた。

これで2つ目のクエが終わった。

残り2つ。

次は守り人のいない神社。

どんなモンスターが待ち構えているのか。

気を引き締めて行かないといけないな。




時間を見てかきかきしております。
楽しんでいただけると幸いです。
やっぱてぇてぇはいいよねぇ。
絵で見たい。
絵上手い人尊敬するわぁ。
というわけで次回もも楽しみに。
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