ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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新たな町に来たあなた。
その町は入った瞬間に見えた、大きな桜の木がとても印象的な町だった。
夜遅かった為、一旦宿に泊まった。



和の町でウサギさんと出会う(初見編)

新しい町での朝がやってきた。

宿から外を見ると昨日の夜とは違い少し落ち着いた感じがする。

さて、準備して町を散策するか。

ミオちゃんが言うにはここにくれば、自ずと次の進む方向が分かるみたいに言ってたなぁ。

でも、情報収集は大事だな。

俺は露店や道具屋、服屋を周りながら話を聞いた。

服屋では、このワールドでは私服だという和服を購入した。

なかなかリアルで和服なんてなかなか着る機会がないからな、少し新鮮だ。

露店で抹茶オレを買い、俺は町をブラついた。

いろいろと話は聞けた。

まず、この町には2人のホロメンがいるという事。

1人は友人も言っていたさくらみこという人。

俺が1度チラリと見た事がある人だ。

そのみこちゃんは、俺がこの町に来た時に見た大きな桜の木の下にある桜大神社に住んでいるらしい。

友人の言った通りそこで巫女長をしているらしく、会うとなるとかなり難しいらしい。

運良く参拝に入れたとしても相手にきちんと認識されるにはかなり前に行かないといけない。

もう1人はその桜大神社に上がる石階段の前に立つ巨大な門、鬼生門に現れる鬼娘だ。

これも前に聞いた通り、会えるかどうかは完全な運らしく、会ったとしても戦いを挑まれるらしい。

もし、話をしたかったらそのホロメンが出す条件、ほとんど「余に一撃をいれてみろ」らしいがそれを達成するしかない。

また、相手がこちらを戦う資格なしと思えば戦わずすぐに消えてしまうという事だ。

その戦うに値するレベルというのが40だそうだ。

 

これらの情報から俺が始めに会う為に向かうのは鬼生門に住む鬼娘になる。

ミオちゃんが俺にレベル40まで上げろっていうのはこういう理由だったのか。

後は今日の夕方ぐらいに鬼生門にいきますか。

そう思いながら町をぶらつく、防具も戦いに備えて新調する為、さっきから探しているのだけどなかなか見つからない。

ふと、露店の方に目をやると、露店の横に備え付けてある椅子に耳をピョコピョコ動かす人物を見つけた。

ん~

どっかで見た事あるような。

すると、向こうもこちらに気づいたのかこっちをじっと見てくる。

しばしのにらみ合い?

すると、向こうから何故か手招きをされた。

ん?

なんのようだろうと俺は彼女に近づいた。

そして、彼女の前に着いた時には完全に思い出していた。

そのウサギ耳は確かホロメンの1人兎田ぺこらちゃん。

《スキル【運命】が発動しました》

「さっきから何ぺこか?

めちゃくちゃかまってオーラ出してるあんたは?」

「え?

かまってオーラ?」

「そうぺこ。

話しかけてくださいってオーラが出てたぺこよ」

えっと、それってレインボーダーツのせいかな?

「いや、別にかまって欲しかった訳じゃないんですが」

「ふぅ、まぁいいぺこ。

ここであったのは何かの縁。

今からテストしてやるペコ」

「テストですか?」

「そうペコ」

すぅっと息を吸い込むぺこちゃん。

そして。

「こんぺこ!こんぺこ!こんぺこ~!

ホロライブワールド、第三世代組の兎田ぺこらぺこ!

どうも~どうも~」

いきなり始まる挨拶に俺は固まってしまう。

「…」

「く。

ドドンガドンドンドン

ホロライブワールド1超絶うさみみが似合うのは誰だ!

ドドンガドンドンドン」

何をしていいのか分からない俺はただ立ち尽くすのみ。

「え、えっと」

沈黙が流れる。

 

「ちくしょ~」

ドン

ぺこちゃんが目の前のテーブルを勢い良く叩いた。

「あ、それは知ってます。

なんとかっていう芸人さんが」

そう俺がいいかけた時。

「違う、違うペコよ~

そういうんじゃない。

く、始めてみる名前と顔だったから、もしやと思ったけど、やっぱり初見さんだったぺこか」

ぺこちゃんがものすごく悔しがっている。

俺はすっとアイテムボックスを見る。

2人にもらった玉が目に止まる。

今じゃないのか?

今使う時じゃないのか?

しかし、玉は静かに沈黙を保ち続けていた。

 

 

「で?

そのかまってちゃんはここで何してるぺこか?」

何故か少しふてくされてるぺこちゃんと一緒のテーブルに座っている。

あのままどっか行くのもあれだし、かといってあんな空気の後どうしたらと思ったが、ぺこちゃんは不機嫌ではあるが気さくに話しかけてくれた。

「えっと、夕方頃に鬼生門に行こうと思ってて、それで防具を新調しようかと」

「ああ、防具屋を探してたぺこか。

なら、この通りを真っ直ぐ行って初めの角を右に行くぺこ。

この町の防具屋は有名だけど、入り組んだ場所にあるからね」

「ありがとうございます」

「あやめ先輩と遊んでくるぺこか?」

「え?」

お礼を行って立ち去ろうとした俺に背中から声をかけてくるぺこちゃん。

「無事に戻ってきたらまた、相手してやるぺこよ」

そう言って後ろ手で手を振っていた。

「ええ、その時はもう少しましになっときます」

そう言って俺はその場を後にした。

ぺこちゃんの教えられたとおりの道を行くと、防具屋があった。

少し値ははったけどいいものが買えた。

そろそろ夕方だ。

俺はメイン通りに向かう。

ぼちぼちと提灯が灯り始めた。

俺は人混みの中真っ直ぐに目的地に向かう。

すると少し先が広場のようになっている場所に着いた。

丸い円形の広場の先に目的地の門が見える。

しかし、不思議な事にその広場には人が1人もいなかった。

周りにはたくさんいるのにその場所だけが空白だった。

町で情報収集していた時に聞いた。

「鬼生門の広場に無闇に近づくのは止めなさい。

あそこは鬼の遊び場だから」と。

しかし、俺はその鬼に会いに来たんだ。

ゆっくりと広場を進む。

周りから「おお~」とか「やばいだろ」とかいろいろな言葉が聞こえる。

でも、俺は前に進む。

例えそれが地獄への入り口だとしても。




次はこの町に住む鬼に出会います。
果たしてあなたは生き残ることが出きるのか?
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