ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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百鬼あやめの試練を無事に突破したあなた。
この町で会えるホロメンにまずは1人会う事ができた。
もうあと1人に出会えればこの町でのミッションはクリアだ。
しかし、あなたは気になる事が1つだけ残っていた。


和の町でウサギさんと出会う(玄人編)

「と言うわけでお疲れ様~」

俺達はあの後、酒場に来ていた。

個室を頼んでいるので、俺以外が例え見えないとしても騒いで大丈夫だ。

「さてと、まずは無事にあやめに勝てて良かったね」

「余もいるのだけど」

そう、今いるのはミオちゃんとフブキちゃん、そしてあやめちゃんだ。

「まぁまぁ、あやめちゃん」

ニコニコしながら注文した物を食べてるフブキちゃん。

「うう」

唸りながらお酒を飲むあやめちゃん。

で、飲んでるのが鬼殺しって。

「それで、まずは報酬だよね?」

ミオさんも来た料理をつまみながらあやめちゃんに言う。

「うん、そうだね。

人間様は何を望む?

武器か?防具か?アイテムかい?」

「それについてはうちに提案があります」

ミオちゃんが手を上げる。

「あ、はい、何でしょう?」

勢い良く手を挙げたのでびっくりしながら聞いてみた。

「あやめにはうち達と一緒に連名で推薦状を書いて欲しい」

『推薦状?』

俺とあやめちゃんは同時に聞く。

「そう、学園への推薦状」

ミオちゃんの答えになるほどとあやめちゃんは手を叩く。

「確かにあそこに行けば他のホロメンにも会える。

なるほどぉ、それで2人来たんだね」

「そう言うこと」

あやめちゃんに言われてミオちゃんが笑う。

「なら、早速書いとく?」

空間から紙と筆を取り出すあやめちゃん。

スラスラと何かを書いた後、ミオちゃんに渡す。

同じように書いて次はフブキちゃん。

そして、紙はあやめちゃんに戻る。

綺麗に封筒に入れられた後、僕に渡された。

《推薦状を手に入れました》

これだけ機械音声が?

「なくなさいようにきちんと持っておくのだよ」

フブキちゃんに笑顔で言われる。

「はい、ありがとうございます。

あ、あと、どうしても相談したい事が」

俺はあやめちゃんとの戦いの前の話を3人にした。

あの事がどうしても気になっていたから。

 

「あちゃ、先に会っちゃってたのか。

それはぺこちゃん大ダメージね」

ミオちゃんは少しため息混じりに言う。

「人間様は余より鬼だな」

「分かった、私が教えてあげるから覚えて」

フブキちゃんが真剣な顔でこちらに向く。

「こんぺこの方なんだけど、兎田ぺこらぺこの後にこんぺこ~と大きな声でいう事」

「こんぺこですか」

「そう、語尾は伸ばして元気よく。

それで機嫌が良くなってると思うから、再度次の挨拶もしてくると思う。

ドドンガドンドンドンね

そっちはうさみみが似合うのは誰だ!ドドンガドンドンドンの後に元気よく大きな声でぺこちゃ~んと叫ぶ」

「ぺ、ぺこちゃんですか」

「そう、心の底から気持ちを込めてね」

「は、はい。

でも、周りに人がいたらなんか1人で騒いでるみたいに見えて恥ずかしいかなっと」

「大丈夫、この世界は君が思っているほど冷たくわない。

みんなを信じて」

俺の言葉にミオちゃんが笑顔で答えてくれる。

「それにそうしないとここで詰むわ」

と、真剣な顔で言うミオちゃん。

「え?」

「ここを突破しないと次のホロメンへの道が閉ざされるの」

「まじですか」

「まじ」

真剣な顔のミオちゃん。

「わ、分かりました、やってみます。

いや、やります。

ぺこちゃんとも次に会う時はましになっとくと約束したから」

肩にポンとフブキちゃんに手を置かれる。

「もう、あの沈黙を味わいたくないでしょ」

確かにあれは地獄だった。

「はい」

「ぺこちゃんもそうだよ。

頑張ってここを乗り越えて、2人でいい空気を吸って」

「分かりました」

フブキちゃんの言葉に力強く俺は頷いた。

「そうと決まれば宴の続きだ余」

あやめちゃんは楽しそうに酒の入ったコップを掲げる。

俺達もそれぞれの飲み物を掲げ、もう一度乾杯した。

その後は4人宴をおおいに楽しんだ。

とても印象に残ったのはフブキちゃんがお酒を飲んで、めちゃくちゃ笑い上戸になってた事かな。

 

 

次の日俺は少し遅めに宿を出た。

決して二日酔いとかではない。

今日はある事を成し遂げる為にこの時間に起きたんだ。

準備を整え、ある場所に向かう。

そこは決戦の場所。

やはり今日もあの露店横の椅子に、みみをピョコピョコ動かして目的の人物が優雅にお茶を飲んでいた。

「来たぺこな」

その人物は近づく俺を見ずそう声をかけてくる。

「リベンジお願いします」

俺は彼女兎田ぺこらちゃんにそう願い出た。

「ちょっとは、やるようになったみたいぺこね」

飲み物を一気に飲み干し、ぺこらちゃんは立ってこっちを見た。

顔は笑顔だ。

しかし、目は真剣そのもの。

俺はゆっくりと左右に肩幅ぐらい足を開き少し腰を落とす。

そして、両指を伸ばし前に構えた。

ぺこらちゃんは頷きゆっくり息を吸う。

さぁ、決戦の時きたり。

「こんぺこ!こんぺこ!こんぺこ~!

ホロライブワールド、第三世代組の兎田ぺこらぺこ!」

ここ!

「こんぺこ~!」

俺は手を口の横に当て心から叫んだ。

ぺこちゃんの目が見張いた。

まだ昼頃、人が多くて恥じらいが出た。

ぺこちゃんに見破られたか?

しかし、奇跡は起こる。

1人の男性がいつの間にか俺の横に立っていた。

そして「こんぺこ~!」と叫んだのだ。

それを気に、俺の周りに集まる人、人、人。

全ての人が見えてないはずのぺこちゃんに挨拶を叫んでいた。

「どう~も~どう~も~」

ぺこちゃんはそんな人達に向かって手を振りながら挨拶を返していた。

「いるんだな」

始めに俺の横に来た人が、静かに聞いてくる。

俺は静かに頷いた。

「どんな様子だ?」

「すごく嬉しそうです」

俺の言葉に周りで静かにガッツポーズを取る人達。

「なら、次だ。

次の挨拶が始まったら。

きちゃっと言ってくれ」

「あ、はい」

そう言ってその男性が手をすっと上げる。

周りの人の挨拶が止む。

そして、次が来る。

ゆっくりと息を吸うぺこちゃん。

そして、俺とぺこちゃんの声がハモる。

「きちゃ」

「ドドンガドンドンドン

ホロライブワールド1超絶うさみみが似合うのは誰だ!

ドドンガドンドンドン」

『ぺこちゃ~~~~ん!』

それは大声援だった。

周りの人との一体感。

一寸の狂いなく、みんなは叫んでいた。

聞こえないはずだ、ぺこちゃんの声は聞こえてないはずなのに、みんな完璧だった。

『わ~~~』

みんなの声援にぺこちゃんは満足そうに頷いている。

甘かった、聞いただけで俺は出来ると思っていた。

でも、違う。

周りの人は声が聞こえないのに、タイミングがバッチリだった。

ぺこちゃんの喋るスピード、呼吸全てを把握してなければ出来ない。

これが本当のファンか!

ガク

俺はその場に膝と手を着く。

聞いただけで玄人っぽく思っていた自分が恥ずかしい。

トン

そんな俺の肩に手を置く隣の男性。

「何うつむいている。

お前がこの光景を見なくてどうする。

俺達にはぺこちゃんの姿は見えないんだ。

お前が俺達の代わりに彼女の喜んでいる顔を見てくれ」

「は、はい」

俺は涙を目にためながら前を見る。

嬉しそうにみんなに手を振るぺこちゃん。

「嬉しそうです、本当に。

これが本当の充実した空気なんですね」

「そうか、喜んでいるか」

彼は空を仰ぐ。

そして、ゆっくりと拳を天に挙げた。

その姿を周りの人達は満足そうに見て頷く。

そして「またね、ぺこちゃん」「次も楽しみにしてる~」と見えないぺこちゃんに向かって挨拶して離れていった。

「これからも頑張れよ」

そう言って俺の肩を叩き、隣の人もぺこちゃんに挨拶して去っていく。

残されたのは俺とぺこちゃん。

「楽しめたぺこか?」

ぺこちゃんの言葉に俺は心から頷いた。

 

「で、あやめ先輩との遊びは終わった?」

今俺はぺこちゃんと向かい合わせで茶を飲んでいた。

だいぶさっきの余韻は落ち着いた。

「はい、何とか勝ちました」

「え?勝ったの?」

「はい、といっても手助けありでですが」

「へぇ、案外やるぺこな。

で、どうしてまたここに?」

「この前のリベンジと後、この町にいるもう1人のホロメンに会う為のヒントをもらいに」

「へぇ、どうしてぺこらに?」

「正直に言うとミオちゃんに聞いたんです」

「なるほどね、それじゃ、仕方ないぺこ」

立ち上がるぺこちゃん。

「ついてくるがいいぺこ」

そうして、俺はぺこちゃんについてあの桜大神社に向かうのであった。




次回は3人目のオリジナル登場です。
その後は学園編に突入予定。
では、次回に
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