ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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学園七クエストの1つを無事クリアしたあなた。
その時さくらみこからはあとちゃんに会う事を進められる。
一旦、あなたはクエストクリアを報告しに夏色まつりの元に向かった。


学園の七クエストagain 謎の第九教室

学園の七クエストの1つ、伝説の桜の木をクリアした俺はさっそくまつりちゃんに報告に言った。

 

「おかえり、クエストどうだった?」

「はい、無事にクリアしました。

季節外れですが、今、桜は満開ですよ」

「そっか、よかった。

実を言うとね、その桜はいつも満開なのよ」

「え?」

まつりちゃんが真剣な顔で経緯を話し始める。

本来はこのクエスト、満開の桜の下で男子学生がある女子学生に告白するのを影ながら手伝うと言う内容だったらしい。

それが、一週間前から満開の桜が枯れそうになってしまって告白イベントも発生しなくなった。

それで、今回クエスト内容を変えて、俺に桜をどうにかして元に戻してもらおうとしたらしい。

「どうして枯れたか分かっているんですか?」

「詳しくは分からないの。

ただ、噂なんだけど桜が枯れる前に1人の女子学生が桜の近くにいたって事は聞いてる」

謎の女子学生か。

「ま、なにはともあれクエストクリアおめでとう」

「はい、ありがとうございます」

まつり部長に誉められてちょっと照れくさい。

「それで、次はどのクエにする?」

「そうですね。

また、ちょっと情報収集してから決めます」

「オッケーならまた来てね」

俺はまつり部長に挨拶をして教室を出た。

さてと、次はどのクエストにするかだけど。

でもその前にはあとちゃんに会っておかないといけない気がする。

みこちゃんから話題に出た人だ、気になるし。

俺は放課後の学園を歩く。

特にこれといって情報ないんだよな。

一階の食堂を横切った時、それは起きた。

「おい、調理実習室で人が倒れたぞ」

「また、あのクエストを受けたやつがいるのか?」

「くそう、俺は受けたくても我慢したというのに」

「おい、タンカー早く持ってこい、保健室に運ぶぞ」

慌ただしく保健委員であろう腕に赤い十字を着けた人達が走り回っている。

なんだ?

「はあちゃまの料理食べたんだろう」

「うわぁ」

背後から突然声をかけられびっくりする。

後ろを見るとそこにはエリトアが立っていた。

「びっくりするだろうが」

「いや、ぼーっと保健委員見てたから気になったのかと思ってな」

「ま、そうだけど。

それよりはあちゃまって?」

「ん?

ああ、この学園にいるホロメンの1人、赤井はあとちゃんだ」

お、リアルタイム。

「で、なんで料理食べて人が倒れる?」

「ん~はあとちゃんは創作料理が好きだからかなぁ」

「はぁ」

「ま、興味があったらクエでも受けるといいさ。

運が悪かったら、いや、運があったら受けれると思うぞ」

そう言ってエリトアは去っていく。

運があったらか。

俺は一先ず掲示板を見に行った。

ない、な。

明日もう一度見てみるか。

俺は寮に戻ることにした。

そして、夜が明ける。

 

俺は食堂で朝御飯を食べた後、掲示板に向かった。

ちょうど係の人か?掲示板にクエストを張り付けていた。

えっと、はあとちゃん関連のクエはと。

係の人が最後に張ったクエストが俺の求めていたものだった。

早速クエストを剥がして内容を見る。

張り終えて帰っていく係の人?が気の毒そうな顔をしていたのは気のせいのはずだ。

えっと内容は放課後に調理実習室で試食をする事か。

これが昨日のクエストか。

放課後までは時間があるが。

掲示板をもう一度見る。

何故か気になるクエストが2つ。

どちらも保健委員が出しているクエだった。

1つは学園の池にいるポイズンフィッシュの捕獲。

もう1つは学園の畑でマンドラゴラの採取だ。

っていうか、畑でマンドラゴラ育ててるのかこの学園。

俺は気になる2つのクエストも受けた。

放課後までには時間もあるしな。

そして、俺は2つのクエストをまず終わらす為に現地に向かった。

 

 

はぁ、死ぬかと思った。

もうすぐ放課後。

俺はクエストを終えて食堂にいた。

ポイズンフィッシュはちょうど池の近くにいた、用務員さんに釣竿を借りて釣ることが出来たのだが、問題は釣った後だった。

俺はてっきり噛まれたり食べたりしたら毒になってしまうのかと思っていたが、その魚は表面全体が陸に上がると毒液に覆われるものだった。

さすがに素手で触れず、悪戦苦闘していたところにおかゆちゃんが通りかかり、しめると毒が止まると教えてもらい、なんとか捕まえる事が出来た。

お礼に塩むすびを要求されたから今度用意しとかないと。

次のマンドラゴラなのだが、こっちは意外と簡単な方だった。

普通抜く時に奇声を上げて聞いたら死んでしまうと言われているマンドラゴラだが、学園の物は少し違った。

普通に抜けるし、奇声もあげない。

ただ、何故か抜いた後に両手で持てるくらいのマンドラゴラが徐々に重くなり、推定四十キロまでになった。

後で保健委員に聞いたら、奇声をあげない代わりに呪詛がマンドラゴラの中に溜まり重くなるという事だった。

ま、2つのクエを受けて貰ったのが解毒薬と気付け薬とはやはり何か縁があるのかな。

そして、俺は食堂から調理実習室に向かうのだった。

 

「頼もう」

勢いよく調理実習室のドアを開ける。

「あ、いらっしゃい」

中にはエプロンを着けた1人の女子学生がいた。

金髪で赤いリボンを付けたその可愛らしい女性が。

「はじめましてだね、赤井はあとだよ」

《スキル【運命】が発動しました》

「じゃ、そこで待っててくれるかな?」

俺はテーブルにつく。

「早速はあちゃまクッキングじゃない、はあちゃま調理実習するから」

「は、はぁ」

そう言ってはあとちゃんは調理台の方に向かう。

背後にはたくさんの食材?が。

「ふぅ」

食材を手に取るはあとちゃん。

包丁を振り上げた瞬間、見た目は変わらないのに雰囲気が変わった気がした。

ダン

包丁が振り下ろされる。

そして、多種多様な食材が切り刻まれ、料理されていった。

「はい、おまたせ。

はあちゃま特製たこ焼きだよ。

召し上がれ」

目の前に出された皿には5つのたこ焼き。

確かに見た目はたこ焼きだ。

所々タコの脚が出てたりしてるけど、たこ焼きだ。

だけどなぁ、なんかタコじゃない脚が出てるような気もするなぁ。

俺が食べるのを躊躇していると。

「あ、ごめん。

忘れてた。

自家製のタレ付けないとねぇ。

ちょっとピリッとするけど美味しいよ」

ふと、食材の端に痺れ草が見える。

入ってないよなぁ?

「どうぞ」

青い瞳でじっと見られる。

俺はフォークを片手に持ち、たこ焼きに突き刺した。

ザク

そして、口に一気に放り込む。

咀嚼。

確かにピリッとする。

体全体が。

きちんと火は通っており、タコも美味しい。

しかし、なんだろうなぁ、このたこ焼きに入ってはいけないような感触の物体は。

噛めば噛むほど、体に回る違和感。

ん~これは毒だな。

「すごいね、よく食べてる」

同じものを食べながらはあちゃまは笑顔だ。

まずいな、この、ままだと、ヤバい。

「お水持って来てあげるよ」

はあちゃまが席をたつ。

俺はすぐさまアイテムボックスから薬を出して口に放り込む。

薬が効き、毒と痺れが取れた。

「はい、どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

「で、どうだった味は?」

興味津々で聞いてくるはあちゃま。

「はい、刺激的な味でした」

と俺は言うしかなかった。

「それでは、失礼します」

俺はそう言って調理実習室を出ようとした。

「そうそう、下校時間に校舎の2階第一教室から1つずつ数を数えて行ってみたら面白いかもよ」

「え?」

思わず調理実習室を見る。

しかし、はあちゃまはまた新しい料理を作っているのか背中だけしか見えなかった。

俺は不思議に思いながら調理実習室を後にした。

 

 

俺は下校時間2階の第一教室に来ていた。

もちろん、学園の七クエストの1つを受けて。

俺ははあちゃまが言った通り教室の数を数える。

1つ。

2つ。

3つ。

4つ。

5つ。

6つ。

7つ。

あと1つで終わりだ。

8つ。

しかし、何故かまだ奥に教室があった。

9つ。

俺は教室の前側の扉に手を掛ける。

しかし、開かない。

なら、後ろ側は。

開いた。

教室に入る。

そこは机も椅子も何もない教室だった。

その教室にただ1人、女子生徒が腕組みをしてこちらを見ていた。

「まさか、私に認められる人がいるなんてね」

「き、君は?」

「へぇ、今回は君が選ばれたんだ」

「え?」

背後から声をかけられる。

後ろにはあとちゃん?

でも、前にもいる。

「ま、ここまで頑張って来てるみたいだし」

上から声?

そこには天井に立つはあとちゃん。

「でも、1度、失敗したみたいだね」

壁に立つはあとちゃん。

「ま、もう1度チャンス貰えたみたいだし」

「世界に期待はされてるみたいかな?」

声が増えれば増えるほど、はあとちゃんも増えていく。

「じゃ、私も手伝う事にしましょうか」

「影ながら手伝ってあげる」

「まだ、表だって手伝って気づかれるのも嫌だし」

「それに、その一覧に載ってない子達もこの世界に来たみたいだから」

「その子達も影ながら手助けしてくれるよ」

「まずは彼女達が作った子達に」

「負けないように」

「この学園にもいるからね」

「後は」

「ミオちゃんに言われたように」

「私達と出会って」

「詳しい話は、それからかな」

「君は誰なんだ?」

矢継ぎ早しにくる言葉に、俺は思っていた言葉をなんとか吐き出す。

「私?」

「私は赤井はあと」

「私ははあちゃま」

「でも、どちらでもない存在」

「え?」

「それじゃ、またいつか会いましょうか。

頑張って世界の答えさん」

そう言って呆けていた俺はトンと背中を押され、扉から教室の外に出た。

そこは第八教室前の廊下の壁。

もう、第九教室は影も形もなかった。




いろいろとオリジナル設定をぶちこんですいません。
今回の第九教室に出てきたはあとちゃんは、前作に出てきたホロライブワールドの世界の真実を知る人格のはあとちゃんとなります。
言わば第三人格ということで。
これも実際活動されている赤井はあとちゃんとは一切関係のない設定ですのでよろしくお願いします。
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