クエストも無事に終わり、あなたはクエストクリアを夏色まつりに報告しに行くのであった。
俺は第七教室に来ていた。
もちろん、まつり部長にクエストクリアの報告に来る為だ。
「で、どうだった?」
「はい、第九教室は実際にありました」
「え?」
驚くまつり部長。
「あれ?」
「あ、あったんだ。
それってクエストクリアなってる?」
「え?」
そう言えばクエストクリアって機械音声しなかったな。
クエスト画面を見る。
あ、確かにクリアなってない。
まつり部長も横から覗き込む。
「でしょ」
しかし、その時異変が起きる。
クエスト画面に小さなはあとちゃんが現れて、クエスト画面にクリアの判子を押したのだ。
手を振り画面から消えるはあとちゃん。
「えっと」
「見なかったことにしようか」
お互いに頷き合う俺とまつり部長だった。
「本当はね。
あのクエストは第九教室は存在しませんでしたが正解なのよ」
どこから取り出したのかせんべいを食べながらまつり部長が話す。
「はぁ」
「ま、君は特殊な世界に足を踏み入れたって事かな」
って言うかまつり部長、実はどうやればクエストクリアになるのか全部知ってるんじゃ?
「教えないよ」
「ははは」
見透かされてる。
しかし、次はどのクエストにするか。
何も手がかりは見つかってない。
昨日のクエストが終わった後、寮で休んでからこの放課後までいろいろと聞き込みをしたんだけどなぁ。
まてよ。
まつり部長は七クエストの攻略を知ってるんだったよな。
教えてはくれないけど。
なら。
「では、まつり部長。
校長室以外でホロメンが依頼してるクエストってどれですか?」
そう、この七クエストは誰かから依頼されてるはずだ。
校長室はたぶんころねちゃんの依頼。
なら、他にもあるはず。
「私がクエストを理解していると知って聞いてきてるんだね」
「はい」
力強く頷く。
「なら、ふざけられないかな。
この旧校舎の謎の発光ってクエストが、おかゆんからの依頼だよ」
「ありがとうございます。
それ受けます」
「分かった。それじゃ、調査よろしくね」
俺は「了解きました」と答え教室を後にした。
さて、まずはおかゆちゃんを探さないといけないんだけど。
あ、そうだその前に。
俺は一度食堂に向かった。
しかし、ここまで広いと1人を見つけるのは大変だ。
はぁ、校庭のベンチに座る。
さっき食堂で買ったスポーツドリンクを飲む。
「ふぅ」
「ため息すると運が逃げちゃうよ」
「うわぁ」
背後からいきなり声をかけられる。
っていうか、最近背後から声かけられるのが多すぎる。
「おかゆちゃん」
「ぼくの事探してたでしょ?」
「知ってたんですね?」
「まぁね」
隣に座ってくるおかゆちゃん。
「そうだ、これ約束のものです」
俺はアイテムボックスから塩おにぎりを取り出し、おかゆちゃんに渡した。
「へぇ、約束覚えたんだ」
「もちろん、お礼ですからね」
「ありがとう」
そう言ってさっそくおにぎりかぶりつくおかゆちゃん。
「うん、美味しい」
「で、俺。
おかゆちゃんが出したクエスト受けたんですけど」
「ん?」
指に付いたご飯粒を舐めとるおかゆちゃん。
「ああ、卒業クエストだね。
もしかして、旧校舎の?」
「はい」
「そっか、ありがとう。
クエスト内容が知りたいんだよね?」
「そうです。
まつり部長はクエスト名だけは教えてくれるんですが、クエスト内容は自力で探さないといけないので」
「はは、まつりちゃんらしい。
いいよ、内容は夜にその旧校舎に行くと教室の1室で紫の発光がよく起きてるらしくて、実際にその教室に行っても何もないらしい。
なので、その原因を調べて発光が起きないようにする事」
「なるほど分かりました」
「あと、食堂で売ってる魔力チョコ持っていくといいかもね」
「魔力チョコですか?」
「そ、それじゃ、クエスト頑張ってごちそうさま」
勢いよく立ち上がるおかゆちゃん。
そのまま手を振り校舎に向かっていった。
「よし」
俺も勢いよく立ち上がる。
そして、まずは食堂に向かった。
「ここが旧校舎か」
俺は魔力チョコを購入した後、少し仮眠をとり夜の旧校舎に来ていた。
木造建てのその校舎は、新校舎に比べたらだいぶ小さい。
あそこか。
2階の奥の教室が光っている。
俺はそこに向かって歩き始めた。
旧校舎の木造にしてはまだ廊下はしっかりしている。
ま、歩く度にギシギシいうけど。
階段を上がる。
廊下の先、奥の教室はまだ光っていた。
ゆっくりと進む。
何かあった時の為に、俺は鬼切丸を抜く。
そろそろ、見えてくるか。
教室のドアの前に来た。
まだ光ってる。
「だれだ!」
ガラッと勢いよく扉を開ける。
「そっちが誰だ!」
ドカ!
勢いよく飛んできたドロップキックに俺は吹き飛ばされた。
「かは」
気絶してたのか?
「大丈夫?」
教室の壁を背に座らされていた俺は頭を振り周りを見る。
教室の中?
「いきなり、扉が開くから驚いて蹴りいれちゃったよ」
「いや、確かにいきなり開いたけど。
で、君は?」
「シオン、紫咲シオン、よろしく」
《スキル【運命】が発動しました》
「よ、よろしく」
「で、何しにここまできたの?」
「え?」
シオンちゃんに、覗き込まれる。
「この旧校舎で謎の発光があるから原因を調べに来たんだ」
「そっか。
なら、原因はあれかな」
シオンちゃんが指差す先には魔方陣が。
「夜な夜な練習してるからねぇ」
「それだ」
《クエストクリアです》
「で、なんで他の人は見つけられなかったんだ?」
シオンちゃんに入れて貰ったお茶を飲みながら疑問を口にする。
「それはたぶんクエスト受けてないからじゃない?
シオン達は基本イベントキャラ扱いだからねぇ」
俺があげた魔力チョコを食べながらシオンちゃんが言った。
詠唱研究してると魔力を大量に消費するみたいで、ちょうど魔力を補充できる、このチョコがほしかったらしい。
さすが、おかゆちゃん。
「なるほどね」
「そうだ、せっかく会ったんだし何かご褒美あげるよ。
このチョコのお礼も兼ねて」
「え?本当ですか?」
「ほんとほんと。
そうだなぁ、見た感じ魔法とか使えないんじゃない?」
「当たり」
「なら、武器出してみてよ」
俺は鬼切丸を取り出し、シオンちゃんに見せる。
「何このめちゃくちゃバフ付いてる武器は」
まじまじ見るシオンちゃん。
「じゃ、これに1日1回だけ雷の魔法が使用出きるようにしとくね」
鬼切丸にシオンちゃんの手から紫の雷が宿る。
「はい、出来た」
シオンちゃんから受け取った鬼切丸を見る。
《大桜印鬼切丸・神鳴》
なんかすごい事になってきたんだけど。
《鬼以外にも特効が付く
ホロライブワールド時間で1日1回雷の魔法が使用できる》
なんかどんどん凶悪になってくるな、俺の武器。
「どうやったら魔法が使えるんですか?」
「えっとね、その武器を相手に向けて、撃ちたいと思えば出るから」
「そんな簡単に」
「ま、武器の付属みたいな感じだからね。
ただ、詠唱すれば威力は上がるよ」
「詠唱ですか?」
「そう、詠唱は時間がかかるけど自分以外の力をプラスして魔法を使えるからね。
それでシオンは毎晩、詠唱の練習してるってわけ」
「なるほど、それで魔方陣」
「そういうこと。
詠唱にもいろいろあるからね。
興味があったら学園の図書館でも行ってみたら」
「分かりました、ありがとうございます」
「いえいえ、それじゃ、クエストもクリアしてるみたいだし、じゃーね、ばいばい!」
俺はシオンちゃんと別れて寮に戻る。
帰り道空に向かって雷を試し撃ちしてみた。
すごい轟音と雷が天に向かって走る。
これはすごい。
けど、近所迷惑になるなぁ。
また新たなホロメンの登場です。
しゃべり方とかが上手く表現できていなくて申し訳ありません。
次も新たなホロメンが登場予定。
次回をお楽しみに
読み方
《大桜印鬼切丸・神鳴》おおさくらいんおにきりまる・かみなり