ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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学園の七クエスト、3つ目をクリアしたあなたは夏色まつりにクリアの報告に行くべく、第七教室に向かうのであった。



学園の七クエストagain 月夜に踊る白骨模型

さて、無事に昨日はクエストをクリアした。

まつり部長に報告したら笑ってたな。

ま、答えを知ってるまつり部長だ。

飛び蹴りで気絶したのが余程面白かったんだろうな。

「シオンらしい」と笑いまくってた。

ま、いいんだけどクリアしたから。

あと、残っている学園の七クエストは4つ。

この中で校長室は最後にするとしたら、あと、3つか。

そう言えば昨日、詠唱に興味があるなら図書室に行ってみるといいってシオンちゃんが言ってたな。

まずは図書室に行ってみるか。

 

俺は教室がある棟と違う棟に向かった。

こちらの棟には調理実習室や図書室、視聴覚室等の部屋がある。

3階に上がる。

ここの図書室はかなりの広さがあった。

リアルの図書館より大きいんじゃないか?

「こんにちは」

俺は受付の眼鏡をかけた女性に声をかける。

たぶんこの図書室の司書さんだろう。

綺麗な人だな。

ふと胸に付いているネームプレートに目がいった。

そこには鳳凰寺ベルと書かれていた。

「何かお探しですか?」

綺麗な声で聞いてくる司書さん。

赤い瞳で真っ直ぐにこちらを見てくる。

「あ、はい。

魔法に関する本があれば」

「魔法ですか?

かなりの数がございますが」

パソコンを入力、確認しながら言われる。

「えっと、入門書みたいなので詠唱について書かれている本ありますか?」

また、パソコンをカタカタ。

「それなら、まの3の棚にある、魔導書・詠がよろしいかと」

「ありがとうございます」

俺は司書さんにお礼を言ってからまの棚の方に歩く。

「あ、ごめんね」

角を曲がろうとした時に危うく少女にぶつかりそうになる。

「いえ、こちらこそ」

ぶつかりそうになった少女はそのまま走り去る。

小柄でエメラルドの髪。

髪飾りに綺麗な蝶が付いていたな。

この学園の制服じゃなかったみたいだけど。

いやいや、今は本の方だ。

俺はまの3の棚に向かった。

「これか」

俺は魔導書・詠の本を見つけ手に取った。

図書館の机でその本を開く。

ま、簡単にいうと何が書いてあるかさっぱりの本だった。

ただ、詠唱の部分だけ読むと。

詠唱で唱える内容には特に決まりはない。

自分が力を借りたいと思う存在の名前を入れることと、どんな力を望むかを入れる事。

その2つが上手く合わされば魔法の威力が上がるらしい。

なるほど、それで組み合わせをシオンちゃんは考えて実行してたわけか。

詠唱が上手く合わさらなかった時には威力は変わらず、詠唱を途中で上手く唱えられなかった場合は魔法が発動しない。

威力は上がるが、デメリットも存在する、か。

余程練習するか、いざとなったら詠唱抜きで発動するかだな。

俺は本を本棚に戻し、図書室を出る。

出る際に司書さんにも挨拶をした。

司書さんは笑顔で「また、来てください」と言ってくれた。

また、行こうかな。

 

図書室で調べものが終わった後、小腹が空いたので食堂に向かった。

食堂前でキョロキョロしている人物発見。

最近背後から声かけられるのが多いからな、たまには逆バージョンで。

「よ、誰か探してるのか?」

俺はそのキョロキョロしている人物の背中を叩く。

「うおわぁ~」

ビックリして派手に座り込むエリトア。

「なんだ、お前かって、そうだよ。

探してたんだよ」

「え?」

そうエリトアに言われて俺はどっかで見た場面だなぁと感じてしまった。

食堂の机についた、俺とエリトア。

ま、いつも通りの注文をして俺はエリトアに探していた理由を聞いた。

「おう、あれから俺なりに卒業クエストについて調べててさ、良い情報が手に入ったんだよ」

「お、なんだ?」

「その前に何かそっちから情報ないか?」

にやっと笑うエリトア。

ま、取引だからなぁ。

俺は七クエストの1つ、伝説の桜の木のクエスト内容を教えた。

もちろん、満開の時の方だ。

「おお、秘密のクエスト内容とはありがたい」

すぐにメモをとるエリトア。

ま、クエストの内容だけなら大丈夫だろう。

それにクエスト受けないとイベントって始まらないし。

「で、そっちの情報は?」

「お、そうだ。

月夜に踊る白骨模型なんだが」

まだ、クリアしてないクエだ。

「その月夜って言うのが満月の日らしい。

そして校庭でその白骨模型が踊っていたって話だ」

「へぇ、満月の日か、いつなんだ?」

「それが今日なんだよ。

だから急いで探してた」

俺はエリトアからそう言われて食堂の窓から外を見た。

どんよりと曇っていた。

「曇ってるな」

「そうだな」

エリトアもラミィ水を飲みながら呟く。

「ま、ありがとう。

貴重な情報だよ」

「そ、そうか、良かったよ。

それじゃ、また情報集めてくるわ」

一気にラミィ水を飲むとエリトアはまたどこかに走り去っていった。

元気だなぁ。

さてと、どうしたものか。

ふと、俺はアイテムボックスの中の鬼切丸を見た。

試してみるか。

 

 

俺は今どんより曇った空の下、夜の校庭に来ていた。

周りには誰もいない。

ま、下校時間はとっくに過ぎてるしな。

エリトアから話を聞いた後、俺は理科室に行って噂の白骨模型を見てきた。

怖いことにあれは模型ではなく本物の骨だった。

その骨は丁寧に腐食処理がされており、足の裏にはどこかで見た蝶のマークが入っていた。

その後、放課後に第七教室でまつり部長からあるクエストを受けてここに来たと言うわけだ。

俺は空に向けて鬼切丸を掲げた。

ちと恥ずかしいがやってみるか。

「我、神に願う。

その力を借りて雷の魔法をここに解き放つ。

サンダージャベリン!」

轟音が鳴り空に向かって雷が放たれる。

空を覆っていた雲が俺の頭上、校庭の上だけ吹き飛んだ。

雲の隙間から満月が顔を出す。

はぁ、失敗だ。

初めて使った魔法と威力はあまり変わらない。

詠唱が上手くいかなかったみたいだな。

満月の光の下、俺は項垂れる。

ま、ホロメンであるシオンちゃんが研究するくらいだ、そんな簡単にはいかないか。

「へぇ、今夜は踊らないつもりだったのですが、まさかこんな形で満月を出す人がいるなんて。

余程るしあの踊りが見たかったんですね」

「え?」

後ろを振り向くとゆっくりと1人の少女がこちらに歩いてきている。

薄い青色のドレスを着て、その所々にあの蝶のデザインが入っていた。

エメラルドの髪にルビーのような赤い瞳。

その瞳でこちらをじっと見ていた。

「はじめまして、こんるし~潤羽るしあなのです」

可愛い少女はそう笑顔で自己紹介してくれた。

《スキル【運命】が発動しました》

「図書室で会いましたよね?」

「あ、はい、あの時はぶつかりそうになってすいません」

「いいのですよ、るしあも急いでいたので」

るしあちゃんと満月の下、対面で話す。

何故かドキドキする。

その可愛さもあるが何故か別のドキドキもあるなぁ。

「それじゃ、せっかく満月が出てるし踊ってあげるのです。

そこで見てるといいのです」

指差された場所に何故か椅子が。

その横には理科室にいる筈の白骨模型が立っていた。

「きちんとクエストを受けていない人には、るしあの姿はそこのガイコツくんに見えるはずなのです」

なるほど、それで月夜に踊る白骨模型なんだ。

「ではしばし、満月の下のダンスステージをお楽しみくださいなのです」

そう言ったるしあちゃんに、雲の間から見える満月の光がまるでスポットライトのように当たる。

まさに幻想的だった。

校庭にいるはずが、まるでるしあちゃんの為に作られたダンスステージにいるような気がする。

手の振りに合わせて衣装のデザインにある蝶がどこからともなく現れ踊る。

目が離せない。

それ程、俺はそのダンスに魅入ってしまっていた。

ダンスが終わり、るしあちゃんがこちらに可愛らしく礼をする。

俺は自然に拍手を送った。

《クエストクリアです》

「どうでしたか?

楽しめましたか?」

「はい、めちゃ良かったです」

「それは良かったのです」

笑顔のるしあちゃん。

「本当は人前では踊らないのですけど。

あなたには1つ借りがあるのです」

1本指を出してるしあちゃんが言った。

「借り?」

「はいなのです。

あの桜の木のゲート繋ぎ直してくれたのですよね?」

「あ、はい」

確かに繋ぎ直した。

「実はるしあは、あのゲートを使ってこの学園にガイコツくんの様子を見に来てたのです。

それで帰ろうとしたら、あのゲートが閉まっててどうしようか悩んでたのです」

なるほど、それが目撃されて枯れそうな桜の近くに女子生徒がいたって事になったのか。

たぶんだけど。

「で、るしあなりに原因を調べているうちに、誰かがゲートを繋ぎ直してくれた。

それがあなただったのです」

それで借りがあるって事なんだ。

「それで枯れそうになった原因は分かったんですか?」

そう聞いてみる。

俺もそれは気になっていたのだ。

「いろいろと調べた結果、あの図書室にいる司書が怪しいのです」

「え?」

「あんなスタイルがいい、じゃなかった。

あの司書がこの学園に来たのがなんと1週間前。

どういう経緯で司書になったのかも分からず、当たり前に図書室で司書をしていたらしいのです」

「誰も疑わなかったのですか?」

「そうなのです。

昔からそこにいたみたいになってるのです。

るしあはこの学園の関係者じゃないのですが、ちょくちょくここには来てるのです。

なのですが、前からあそこにあんな司書がいたのは知らないのです」

「それは怪しいですね」

「でしょ?

学生に詳しく聞くとそう言えばって話が出てきて、普通に聞くと昔からいるんじゃない?って感じだったのです」

「それで図書室にいたんですね」

「なのです」

もしかしたら、はあとちゃんが言っていた、彼女達が作った子ってのが関係しているのかもしれない。

「ありがとうございます。

貴重な意見聞けました」

「いえいえなのです。

そう言えば、今学園の七クエスト受けてるのです?」

「あ、はい」

椅子から立ち上がる。

「なら、1つ手伝いをしてあげるのです。

明日の夜にまたここに来るといいのです。

あ、事前に保健室には行っておいてね」

「分かりました」

俺はるしあちゃんにお礼を言って寮に帰ろうとした。

その後ろからるしあちゃんが声をかけてくる。

「来る前にクエスト受けといてくださいなのです~」

「はい、分かりましたぁ~」

俺はるしあちゃんに手を振り寮に向かう。

受けるクエは分かっている。

明日の夜が楽しみだ。

後、図書室にいる司書も俺なりに調べてみるか。




ホロライブオルタナティブのPVに出ていた、るしあちゃんのダンスを参考にしています。
次はホロライブの保健の先生が登場です。
次回もお楽しみに
なんか、るしあちゃんになのです言わしすぎたかな…
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