その後、まつり部長に言われた通り、寮に向かうのであった。
俺はまつり部長の言われた通り寮で休んだ。
もちろん、ログアウトもきちんとしている。
さすがにずっとゲーム内って言うのもなぁ。
さてとこれからどうするか。
ゲームに入った俺は学園内を歩く。
するとまたこの前のように校内放送で理事長室に呼ばれた。
コンコン。
「どうぞ」
俺は理事長室の扉を開け中に入る。
「失礼します」
「良くきたね」
なんかデジャヴだなぁ。
「まずは卒業クエスト終了おめでとう」
「おめでとうございます」
ころね理事長とおかゆ秘書さんにお祝いを言われる。
「ありがとうございます」
素直に嬉しい。
「しかし、まさかこんな短期間で卒業クエスト終わらされるとは思ってなかったなぁ」
「確かに」
「これもこのダーツのお陰です」
俺は懐から虹色ダーツを出す。
「確かにそれは反則に近いアイテムなんよね」
ころね理事長が笑いながら言った。
「さて、卒業クエスト終わらせたキミに、卒業する為の最後の試練があります」
「はい」
ころね理事長が真面目な顔になる。
「その試練とは、じゃん」
ころね理事長の声と共に頭上から垂れ幕が下がる。
その垂れ幕にはこう書かれていた。
『成功させろ 学園祭』
「クエストですか?」
俺は垂れ幕を見てころね理事長に聞く。
「そう、今からこのクエストの説明をおかゆがしてくれるから良く聞いといて」
「あ、おかゆちゃんなんですね」
「では、ぼくから説明するね。
まずはこのクエストなんだけど、いくつか選択する事ができる」
「選択?」
「そう、1つは学園祭の顔とも言える門を作る事。
次に学園祭中に屋台を出展して目標額を稼ぐ事。
そして、最後に学園祭でやる催し物を企画して実行する事。
この3つから選んで欲しいんだ」
「この3つか」
「比較的簡単で学園祭を楽しめるのが門作りかな。
ただ、この門は学園以外のお客を中にいれる為の検問みたいな役割をするから、その機能をつける必要があるよ」
「なるほど」
「次の店舗は何を出展しても大丈夫。
ただし、稼ぐ額が決まってるからそれは守って、稼げなかった時は卒業出来ないから」
「う、それは辛いかも」
「最後の催し物だけど、これを選んだ場合、学園の舞台を数時間貸しきることができるから、演劇をするもよし、お笑いをするもよし、好きに使える」
「ほうほう」
「ただし、観客の動員数が卒業にかかわってくるから気をつけて。
最後に全てのクエストは学園外の人の力を借りてはいけない。
ただし、特例としてホロメンはその決まりには入らない」
「ホロメンは入らないんですか?」
「そう、普通はホロメンをそう簡単にほいほい連れてこられないからね」
「確かに」
「で、どれにするかな?」
おかゆちゃんから内容を聞かされた後、ころね理事長が聞いてきた。
俺は…
「それで本当にいいのかい?」
「はい、お願いします」
「じゃ、期間は1週間、準備頑張ってね」
俺はころね理事長とおかゆちゃんに頭を下げて理事長室を後にした。
さぁ、これから忙しくなるぞ。
「こんにちは」
俺は理事長室を出た後、さっそく目的地の場所に向かった。
「いらっしゃい」
ここは例のパン屋さん。
そして、そこにいるのは。
「さっきぶりです」
「ん?
ころねは理事長ではないよ?」
自分で言ってるし。
「ですね、ごめんなさい。
それで、1つ聞きたいんですが、ころねちゃんはここから学校に通ってるって事で良いんですよね?」
「うん、そうだよ。
実家がパン屋だからここから学校に行ってる」
「なら、少しお願いが」
俺はあれこれ事情を話す。
「なるほど、それは面白そうだけど人は集まるの?」
「何とかします」
「ふぅん、ならころねはオッケーだよ」
「ありがとうございます」
俺はころねさんにお礼を言って学園へと戻った。
さてと、俺は次の予定の為に学園をあてもなくうろついた。
たぶん、こうやって歩いていたら目的は達成できるはず。
ふと背後に気配を感じる。
来たか?
「何かお探しかい?」
よし。
「はい、あなたを探していました」
俺は振り向き笑顔で声の主に言った。
声の主、おかゆちゃんはきょとんとした顔で俺を見ていた。
「まさか、ぼくを探していたとはね」
いつものベンチにおかゆちゃんと移動して飲み物を飲む。
「おかゆちゃんはさ迷う子羊を見逃さないと思いまして」
「ははは、きみは子羊って顔じゃないよ」
「確かに」
お互いに笑う。
「それでぼくを狙って待っていたんだから、何か用事があるんだよね?」
「はい、実は」
俺はおかゆちゃんにもころねちゃんと同じ説明をする。
「へぇ、学園祭でそんな事考えるなんてね。
案外度胸あるんだぁ。
いいよ、ころさんも承諾してるみたいだし、のってあげる」
「ありがとうございます。
では、詳細はまた後程」
「オッケー」
俺はおかゆちゃんと別れ、次の目的地に向かった。
コンコン
「は~い、いるわよ」
「失礼します」
俺はある場所に来て部屋に入った。
「ん?
今日はどうしたのかな?」
そこは魅惑の保健室。
中では暇だったみたいでちょこ先生がお菓子を食べて休憩しているところだった。
「今、大丈夫ですか?」
「見ての通り平和よ」
「なら、少しお願いが」
「ん~さすがにプライベートなお願いは辛いかなぁ。
全年齢対象だし」
「違います」
「冗談よ」
「ほんとにも~」
冗談でもドキドキするからそういうの。
「で、何々?」
楽しそうに聞いてくるちょこ先生に事情を話す。
「それでスバルちゃんにもお願いしようと思うんですが、どこに行けば会えますか?」
「え?スバル?
そうねぇ、分かった。
ちょこが責任をもって連れていってあげる」
「え?
そうなんですか?」
「うんうん、そんな楽しい事スバルも参加させないとね」
なんか嫌な予感が。
でも、ちょこ先生だし信じてみるか(特に意味はない)
「それじゃ、お願いします。
詳しく決まったらまた、連絡します」
「わかった、楽しみにしてるね」
俺はちょこ先生にお礼を言って保健室から出た。
最後はあそこだ。
放課後、俺はいつもの場所に来ていた。
「失礼します」
勢い良く中に入る。
「え?あれ?」
中では周りにお菓子の袋が散乱しており、机に突っ伏して携帯見ている、だらしない姿のまつり部長が。
「な、なんで?」
「いや、用事がありまして」
「来るなら来るって言って」
慌てて片付けを始めるまつり部長。
一応手伝いました。
「いつもはあんな感じじゃないから」
頬を膨らませて言うまつり部長。
リスみたいだなぁ。
「で、名誉部員が何のよう?」
少し怒りぎみで言われる。
俺は他のホロメンに伝えた事をまつり部長に伝えた。
「へぇ、面白い事考えたわね」
話を聞いて楽しそうに笑うまつり部長。
「いいよ、参加する。
でも、どうしてそれを学園祭でやろうと思ったの?」
そう、俺がどうしてこれをやろうと思ったのか、それは。
「まつり部長と一緒に行ったクエストが理由です」
「なるほどね」
それを聞いて楽しそうに笑うまつり部長。
「じゃ、準備できたら声かけて」
「はい、それと声かけたホロメンの人達をここに集めても大丈夫ですか?」
「ん?
放課後なら大丈夫よ」
「ありがとうございます」
俺はまつり部長にお礼を言って教室を出る。
これでみんなに声をかけれた。
後は最後の仕上げだな。
俺はアイテムボックスからある物を取り出す。
それは俺の考えている出し物には欠かせない物だ。
さぁ、イベント開始に向けて突っ走るぞ。
さて、学園卒業まで後わずか、あなたは学園祭でなにをしようとしているのか。
ヒントはあなたが言った言葉にあります。
ま、自分の事なのでヒントは必要ないか。
では、また次回に