今日は休みなので1人レベリングする為にゲームにダイブするのだった。
さっそく今日も【ホロライブワールド】に行こう。
ヘルメット型のゲームギアを被りベッドに寝る。
ゆっくりと目を閉じればゲームスタート。
これで昨日の宿屋で目が覚めるはずだ。
ん?
あれ?
いつまでも目が開けれない。
それに喋れないし、体が動かせない。
それになんだ?
この無重力の中にいるような浮遊感。
スタートした時にこんな風になるなんて聞いた事ない。
どのくらいたったのか。
周りに気配がする。
1人?2人?いや、もっと?
「さてと、このキャラがそうなのかい?」
「ええ、あの世界が私達の対抗手段の1つとして誕生させたみたいですね」
「こんな小さな存在が?」
「いや、あなたから見たらすべてのものが小さいでしょう」
「‥‥」
「ま、これも文明が作り出した1つの力ですから」
「自然に発生したモノではないですけどね」
「ま、なんにせよ。
前回私達が封印されていた先輩達のAIを使って遊んだ事に対しての世界からの返事って訳ね」
「少し羽目をはずしすぎたか?」
「さぁね、私達もオリジナルから独立したモノだから好きに出来てるからね」
「さて、どうしますか?
まさかこんなスキルを付与してくるとは思いませんでした」
「私の力もこれには通じない」
「はぁ、【Destiny】かぁ。
世界も思いきったよね」
「ここで潰すのは簡単だけどね」
「こらこら、手で包み込むような事をするな、面白くないだろう?」
「は~い」
「さて、みんなの意見を聞きたい。
私はしばらく様子見をしようと思う。
このままの状態では私達の遊び相手にもならない」
「確かに、時間が過ぎれば少しは面白くなりそうだ」
「私はいつも通り自然に成り行きを見守りますよ」
「ふ、文明の力がどれ程か楽しみだ」
「できれば、私の指を簡単に登れるくらいにはなってほしいです」
「では、我等はしばらく傍観者となろう」
『異議なし』
「それにあまり表立って動くと我等の依り代になったAIのオリジナル達にも迷惑がかかるしな」
「確かに」
「では、解散だ」
1人気配が消える。
「楽しみにしておくぞ」
また1人。
「可愛い寝顔、また、会いましょう」
1人。
「その力十分に役に立てて私達を楽しませてくれ」
そして1人。
「私的にはずっとこうして胸に抱いていたいんですけどね。
お人形さんみたいだし。
でも、楽しみは少し我慢しますね」
そして、気配が全て消えた。
誰かが近づいてくる。
「我が同胞が迷惑をかけます。
しばらく付き合ってあげてください。
これはせめてもの力の足しに。
彼女達を満足させてあげてください」
そして、その気配も消えてなくなった。
「うわぁ」
俺は目が醒めベッドから起き上がる。
体を見たが特に変わったところはない。
なんだったんだ?
何かの演出か?
俺はステータスを開く。
特に変わりない。
もうすぐレベルが上がるくらいか。
ん?
スキル増えてる。
スキル【Aω】
???
また、訳が分からないのが増えた。
スキル説明は?
《始まりにして終わり》
いやだから意味分からんって。
もういいや。
俺はベッドから起きて装備を着ける。
さてとまずはギルドだな。
朝早いからか町にはあまり人はいなかった。
ギルドも一番乗りだし。
クエストボードを見る。
薬草採取にモンスター討伐。
ま、昨日見たのと変わらないか。
ん?
ボードのすみっこに見慣れないクエがあるな。
何々、朝釣りのご案内?
場所はあの森の奥にある湖か。
魚5匹の納品ね。
受けてみるか。
俺はクエストの紙を取ってカウンターに。
クエストを受けてまずは道具屋に向かった。
釣りセットを購入。
餌について聞いたが、ルアーなのでいらないらしい。
さてと、露天で朝食のサンドイッチを2つ購入。
ハンバーグと野菜の2種類を買ってバランスを取らないとな。
そして、俺はクエストの場所へと向かった。
相変わらずこの森にはモンスターがいない。
クエストのモンスター討伐も大体が町の外の平原だ。
ここの森はなんか清んでるんだよな。
お、見えた。
湖に着く。
お、誰か先に来て釣りしてるな。
「おはようございます」
一応挨拶は基本だからな。
麦わら帽子を被ったその子もこっちを向いて頭を下げた。
子どもが1人で釣りかぁ。
?
なんか、デジャヴ感じるなぁ。
俺も近くの石に腰かけてさっそく釣りをする。
はぁ、清んだ森の中で釣りっていうのも落ち着くなぁ。
お、きた。
よし、一匹ゲット。
この調子なら早くクエスト終わりそうだな。
お、向こうも順調に釣ってる。
はは、釣った魚を小さいシロクマが魚籠に入れてる。
なかなか見れない光景だな。
その可愛らしい姿に思わず笑顔がこぼれる。
ん?
釣竿?
シロクマ?
どこかで見た。
「順調みたいですね」
いつの間にか近くにきた麦わら帽子の子とシロクマ。
「また、会いましたね」
麦わら帽子をあげてその子はこちらを見た。
「あ、ラミィちゃん?」
「はい、おはらみです。
クエスト受けてくれたんですね。
ギルドが開いて直ぐにクエストを見た1人目限定のクエなんですよ」
すぐ近くの石に座り釣りをし始めるラミィ。
「毎日じゃないですけどね」
「昨日はありがとう、危ないところを助けてくれて」
「ああ、先輩達の戦争に巻き込まれたのは運が悪かったですね」
可愛く笑うラミィちゃん。
見た目同様に可愛らしい感じの女の子だ。
でも、昨日一瞬だけ大人になったような?
「えっと質問いいかな?」
「ん?いいですよ」
「昨日なんだけど一瞬大人の姿になってたよね、あれって魔法か何か?」
「ああ、あれですか?
あれはですねぇ、魔法というか本来の姿というか。
ま、いいか。
その魔法で変わった姿って事で」
ラミィちゃんの言葉に苦笑する。
「了解、そう言う事にしとく」
「はい、乙女の秘密には深入りしないという事で」
ラミィちゃんも苦笑する。
ぐー
ん?
お腹鳴ったか?
お腹を押さえる。
でも、そんなに空いてないなぁ。
隣のラミィちゃんを見ると何故かうつむいていた。
俺はアイテムボックスからサンドイッチを取り出す。
「朝飯にしようと思うんだけど、ラミィちゃんも一緒にどう?」
ハンバーグと野菜のサラダを1つずつ取り、ラミィちゃんに差し出す。
「あ、いいんですかぁ?
そ、それじゃせっかくだしいただこうかなぁ」
何かを誤魔化すようにサンドイッチを受け取るラミィちゃん。
なんかそう言うところも見た目どおりで可愛いなぁ。
美味しそうに食べるラミィちゃん。
隣でだいふくがじっと見てるけど。
ハンバーグのサンドイッチをだいふくに渡す。
ぺこぺこ頭を下げてだいふくも食べていた。
俺も野菜のサンドイッチをもさもさ食べた。
ひとしきり食べた後、釣りを再開する。
思った通り5匹は、あっという間に釣れた。
「今日はご馳走様でした。
このお礼はいつかまた」
「助けてもらったし、今回はそのお礼って事で」
「ふふ、分かりました。
でも、受けた恩は忘れない方なので。
では、おつらみでした」
そうして俺はラミィちゃんと別れた後、ギルドにクエストの報告をしに戻った。
無事にクエスト終了。
《レベルアップしました》
音声が頭に響く。
お、やった。
レベル2。
《レベルアップしました》
え?
《レベルアップしました》
《レベルアップしました》
は?
ステータス画面を見るとレベル5になっていた。
えっと、俺の受けたクエストそんなに経験値くれるのか?
もう一度クエスト履歴で確認する。
見たところこの経験値だとレベル1上がる位だけど。
ま、いいか。
さて、次はどうするか。
そうだ、確か自分のスキルを調べるのにスキル鑑定士に聞けって言ってたな。
昨日はネットで調べたけど【運命】なんてスキルどこにも載ってなかったし。
そうと決まればスキル鑑定士のところに行くか。
俺は少し町の奥にあるスキル鑑定士の店に行く。
ほとんど人いないなぁ。
「すいません」
扉を開け中に入った。
「いらっしゃい」
奥には占い師のような格好のおばあさんが。
「えっとスキル鑑定お願いしたいんですが」
「はいはい、では、椅子に座ってください」
水晶の前の椅子に座る。
「では、調べさせてもらいます。
うほぉい」
変な掛け声の後、おばあさんはじっと水晶を見る。
「すいません、お客さん。
このスキルは私では鑑定出来ませんね」
「そうなんですか?」
「はい、このスキルはレア過ぎて私程度では無理です。
もし、どうしても知りたいようでしたら、【ゲーマーズ】にある大神神社におられるミオ様にお会いください」
「行けば直ぐに会えますか?」
「それは分かりませんなぁ、あの方もお忙しい方ですので」
「分かりました、ありがとうございます」
俺はスキル鑑定士の人にお礼を言って店を出る。
スキル鑑定士も分からないスキルか。
それも2つとも。
その後俺はいくつかのクエストをクリアした。
やっぱり普通より多く経験値がもらえる。
もしかして、スキルの影響かな?
レベルは15に上がった。
さて、明日友人に【ゲーマーズ】への行き方と今の状態で行けるか聞こう。
やっぱりこの2つのスキル気になるし。
俺はログアウトする為に宿屋に向かった。
さて、今日はゆっくり休むとしますか。
謎の5人組の登場です。
察しのいいかたはお分かりになられるでしょう。
確認の為にもう一度、このお話はフィクションです。
では、次のお話でお会いしましょう。
僕の妄想が続く限り更新していきます。