ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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戦いが終わり、あなたは潤羽るしあを背負い、紫咲シオンと共に野外ステージへと向かう。
その道中、紫咲シオンから潤羽るしあの秘密が語られるのであった。


学園祭の終わりに

「えっと、さっきのるしあちゃの事だよね」

シオンちゃんがポツリポツリと語ってくれた。

ホロメンには各々世代によって特殊スキルを持っている。

それとは別に1人1人の個性を出す為に特殊スキルとは別の個人スキルがあるらしい。

「ちなみにシオンはこの見た目どおり魔女だから」

「え?魔女っ子」

「ま、じょ。

なんで他のホロメンのみんなより魔力が高い。

で、るしあちゃはその個人スキルが暴走なの」

「暴走ですか」

一概に暴走と言ってもいきなり暴れだすとかではなく、段階があるらしい。

1段階目にあのどす黒い気が沸き上がり、目に光が失くなる。

次の段階でその気が右手に集まり長い出刃包丁が現れる。

その時にターゲットとなる相手を見る。

それは複数であってもかまわないらしい。

そして、最後にターゲットをすべて倒すまで追い続ける、戦闘マシーンに変わるらしい。

「それってるしあちゃんの中にある隠れた意識って事ですか?」

「え?

あ、違う違う。

それはるしあちゃが召喚する出刃包丁『死屍累々』の意識ね」

『死屍累々』

るしあちゃんが召喚する呪われた武器で、るしあちゃんはあるきっかけをトリガーとしてその武器を召喚。

自分の意識を奥底に眠らせて、全てを『死屍累々』の意識に委ねるのだそうだ。

『死屍累々』の性格は残忍で見たもの全てを倒さないと消えないらしい。

そして、その間はほぼ無敵。

見たもの全てなので味方も敵もお構い無し、逃げても背後にワープしてきてどこまでも追ってくるらしい。

止める方法は、見たもの全てを倒すか。

「るしあちゃ以外の第三世代組全員で取り押さえて、るしあちゃを覚醒させるしかないわね」

「ホロメン4人でですか?」

「そう、それも第三世代のみっていう条件がついてるからほぼ暴走したらみんなやられるわね」

「はは」

すげぇ、暴走。

「ま、暴走するきっかけが、自分の大切にしている誰かが目の前で傷つけられ苦しんでいるのを見て、感情が押さえられなくなった時だから」

それで、ふぁんでっどの人達が傷ついたのを見て。

なるほど、優しいってそう言う事だったんだ。

「この世界ではつんけんしてるところもあるけどね、すっごく優しいのよ、るしあちゃは」

シオンちゃんが笑う。

「はい、少しですが一緒にクエをしたので、それは十分に」

俺も笑う。

「ん、わぁ~」

「あれ?

起きそうかな?」

シオンちゃんは俺の背中を見た。

「じゃ、急ぎましょうか」

俺はるしあちゃんを背負ったままシオンちゃんと、ステージに急ぐ。

ステージからは不思議な歌声が流れてきていた。

今ははあとちゃんの出番のようだ。

 

 

その後、俺達は無事にステージに到着。

ホロメン達のライブを見る事が出来た。

はあとちゃんの歌は途中からだったけど、すいせいちゃんの歌は初めから聞く事が出来た。

さすがホロライブワールドの最強の歌姫の一角。

めちゃくちゃ上手かった。

そして、ちょこ先生に紹介されてステージに上がるスバルちゃん。

さすが度胸はあるみたいで始まる前の姿とは別人だ。

そして、あの音楽室で練習していた曲が流れる。

スバルちゃんの歌声は他の人に負けないくらい綺麗で透き通っていた。

こりゃ、ギャップ萌えってやつになるわなぁ。

最後はホロメンみんなで歌う時。

ステージの上からシオンちゃんやるしあちゃんが呼ばれステージに上がっていった。

後、このステージを見に来ていたホロメンがいたらしく、お姫様の格好とメイドの格好をしたホロメンがステージに立った。

ステージのお客と一緒に大合唱、とても記念になるステージとなった。

 

簡単な片付けも終わり、俺は後夜祭のグラウンドで行われるキャンプファイヤーを見に来ていた。

ゲーム内なので特に燃やすものがある訳ではないが、後夜祭と言ったらキャンプファイヤーらしくグラウンドで行われていた。

「ふぅ、終わった」

ゆらゆら揺らめく火を見ながら俺は1人坂に座っていた。

キャンプファイヤーの周りには人が大勢いた。

ま、大体が2人とかだけど。

しかし、この学園生活もあっという間な感じがした。

そういえば1度も授業出てないんだが?

でも、楽しかった。

学園で出会えるホロメンの人達はとても優しかったし、面白かった。

「卒業伸ばそうかな?」

ポツリと呟く。

「それは別にかまわないけど?」

「え?」

後ろを振り向くところねちゃんがいた。

「お疲れ様、卒業最終イベントの結果教えに来たよ」

そして、横に座る。

「どう?聞きたい?」

体育座りで首をかしげながらこちらを見るころねちゃん。

「は、はい」

なんか、いろんな意味で緊張する。

「結果は」

「合格だよ」

「うひゃ」

いきなり首に冷たい物を当てられ悲鳴が出る。

「ああ、おかゆ。ころねが言いたかったのに」

「だって、ころさん。

なんか雰囲気だしてるからさぁ」

そう言って俺を挟んでころねちゃんとは反対側に座る。

「はい」

缶ジュースをもらう。

「ありがとうございます」

「いえいえ」

「もう」

なんか膨れてるころねちゃん。

「それにみんなそんなに待ってられないよぅ、ね?」

そう言っておかゆちゃんが後ろに声をかけた。

そこには先ほどステージに立っていたホロメンのみんながいた。

『おつれさま~』

「ありがとうございます」

「そして」

ころねちゃんとおかゆちゃんが立ってホロメンのみんなの方に行く。

『卒業おめでとう~』

俺はその場に立ってホロメンのみんなの方に向く。

「ありがとうございます、短い間でしたがお世話になりました」

そう言って深々と頭を下げた。

 

その後、ステージに協力してくれた人達とホロメンのみんなと一緒にお疲れ様&卒業おめでとうの打ち上げが行われた。

プライベートな感じでホロメンと接することができ、エリトアは泣いて喜んでいたなぁ。

本当に手伝ってくれたみんなにも大感謝だ。

それから、俺は寮に帰ってログアウトした。

明日、ログインしたら理事長室に来るようにころねちゃんに言われた。

本当に学園生活楽しかった。

また、学園に来たいな。

そう、思いながら布団に入って寝ることにした。




学園編終了です。
次回からはまた違う舞台へ
これからもまだまだ出ていないホロメンが出てきます。
どういった感じで登場するかはお楽しみということで。
ではでは、完全な妄想に次回もお付き合いくださいませ。
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