ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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【ふぉーす】に着いたあなたは友人の誘いでダンジョン攻略をする事に。
果たしてあなたは無事にダンジョンを攻略できるのか?


【ふぉーす】のダンジョンに潜む天魔

「ここが今回探索するダンジョンだ」

準備を整え、俺達は友人の案内の元、ある大きな浮島に移動していた。

浮島間の移動は転移装置がある小さな祠から移動できる為、そこまで大変ではなかった。

そして、この【ふぉーす】の特徴としてフィールドにはあまり強いモンスターは出現せず、もっぱらメインのモンスターはダンジョン内にいるそうだ。

「これか」

入り口は思ったより大きい。

しかし、他の冒険者がいないなぁ。

「あまりここは人いないんですね」

カーディアさんに聞いてみる。

「ここはそこまでレベルが高いダンジョンではないので。

普通はアイテムもそのダンジョンのレベルに合わせたものがでるので他の人達はもっと高レベルのところに行ってるんだと思います」

「ん?

じゃ、なんで今回ここ選んだんだよ」

「いや、ちょっと有力情報があってな。

なんでもこのダンジョン、隠しマップが実装されてるらしい」

友人はこそこそと話す。

「本当かよ」

「一応、有力な情報です。

うちのギルドの情報屋さんからなので」

カーディアさんも頷きながら言った。

「ま、カーディアさんが言うなら」

「おまえ、なんで俺のは疑うんだよ」

友人がちょっと怒る。

「ま、お約束か?」

「いらねぇよそんなお約束」

俺達のやり取りを見て笑うカーディアさん。

「ま、気を取り直して行こうぜ、俺の初めてのダンジョン攻略」

俺の言葉に2人は頷いた。

 

 

グギャー

「ふぅ、確かに外にいるモンスターより強いな」

鉢合わせになったゴブリンのパーティーを倒し、鬼切丸をアイテムボックスにしまう。

「ま、その点、外よりドロップ品や率が高いけどな」

友人も武器をしまった。

今のところ、ゴブリンやスライム、大蜥蜴等の初期に出てくるモンスターだ。

前回あの不思議な場所でキメラと戦いまくったお陰か鬼切丸の使い方も様になってる気がする。

それより、俺は小手装備を外す。

「ん?どうした?」

友人が俺が小手を外したのを見て言う。

「いや、これやっぱり強すぎるわ」

そう言って赤竜帝の小手をアイテムボックスに入れ、前に着けていた小手を装備する。

「強い方がいいんじゃないですか?」

カーディアさんも不思議そうに聞いてくる。

「いや、強すぎるとそればっかりに頼ってしまって防御が疎かになってしまいますから」

「こいつ変なところ真面目だから」

「こだわりなんですね」

カーディアさんが優しく言ってくれた。

そう、ゲームといえども頭で考えた通りに動く体だ。

リアルと変わらない。

だから、なるべく思い通りに動かせるようにしておきたい。

だから、この装備は本当にピンチの時まで取っておこう。

「ほら、行くぞ」

「おう」「はい」

友人先頭に俺達はダンジョンの奥を目指すのだった。

 

徐々に強くなる敵だったが、俺達のパーティーは苦もなく進む。

1度大きなクエストを経験した事で連携は上手く取れている。

それに俺と違って2人はベテランだ。

このレベルのダンジョンでは追い込まれることはないんだろう。

「お、やっとでたな」

モンスターパーティーの中にいたゴブリンメイジがお目当てのものを落としたらしい。

「ほら、魔導書だ」

友人から1冊の本を渡される。

「治癒の魔導書?」

「ああ、ヒールを覚えられる」

「お、ありがたい」

「本当はもっと高レベルダンジョンで落ちるやつだけど、難易度緩和でこのダンジョンでも落ちるように調整されたんだよ。

おまえ、いつもどこか行くからな、それは習得しとけ」

「おまえ」

友人はこれを俺に渡す為にこのダンジョンに潜ってくれたのか?

「ま、俺は目当ての稲妻の投げ槍が複数手に入ったから良かったけどな」

「おい!」

感動した俺の気持ち返せよ。

「本当に素直じゃないですよね」

意味深にカーディアさんは友人を見て笑っていた。

「ん?」

ふと、俺は何もない壁から声が聞こえたような気がした。

そっちに行ってみる。

「おい、どうしたよ?」

友人が後についてくる。

「いや、この壁から声が聞こえたような気がしてさ」

俺はその壁に触った。

すぶ

「え?」

ずぶずぶ

壁に手が腕がめり込む。

「な、なんだ?」

「おい、まて」

「だ、大丈夫ですか?」

友人とカーディアさんが俺のめり込んでない手を取って引っ張ってくれるが、これは引き込まれる方が強い。

「ヤバい引き込まれる、手を放してくれ」

「そうはいくか」

「そうですよ」

一生懸命引っ張ってくれてるが。

「う、うわぁ~」

そして、俺達は壁に飲み込まれた。

 

「あいたたた、大丈夫か?」

俺は2人に声をかける。

「ああ。しかし、なんだここ?」

「隠しマップでしょうか?」

カーディアさんは立ち上がって周りを見渡す。

そして、目をつむり何か呟く。

「本当ですね、この先に3体、何かがいます」

たぶん探索の魔法を使ったんだな。

「よく聞こえたな話し声」

「いや、なんか聞こえた」

そう、何故か聞こえたんだ。

俺は鬼切丸をアイテムボックスから出す。

友人も武器を構えた。

ゆっくりと先に進む。

隠しマップだ、もしかしたらめちゃくちゃ強いモンスターかもしれない。

この角を曲がれば遭遇する。

俺は後に続いている友人達に振り返り頷く。

2人も頷いた。

準備万端だ。

行くぞ。

俺は角を勢いよく曲がった。

そして、吹き飛んだ。

な、何が起きたんだ?

勢いよく壁に背中からぶつかる。

「あ、やばい」

「な、なにやってんの、あんた。

プレイヤーだったじゃない」

吹き飛ばされた先を見ると拳を突き出す白い天使と慌てる紫のツインテールの女性がいた。

やばい、この一撃は…

「お、おい」

「大丈夫ですかぁ~」

友人とカーディアさんの声を気を失う前に聞いた気がした。

 

 

「まさか、ここにプレイヤーさんが来るのは思わなくって」

「いやいや、まさかそんな場所とは知らなくてすいません」

「でも、よかったぼく手加減できて」

「本当よ、本気だったら死んでる。

ホロメンで初めてのプレイヤーキラーになるとこだったわよ」

「いやいや、全面的にあいつが悪いんですよ」

おい、都合のいいように言ってんじゃない。

「い、いたぁ」

「お、起きたか?」

「起きたかじゃねえよ」

しかし、なんか後頭部柔らかいんだが?

「気がつきましたか?」

めちゃくちゃ綺麗な人が覗き込んでくるんですけど、真っ赤な瞳に吸い込まれそう。

「なんだなんだ?

美人の女性の膝枕に惚けてるのか?」

「う、うるさい」

俺はゆっくりと起き上がる。

「す、すいません」

その美人の女性にお礼を言った。

「いえいえ」

「でも、よかったです。気がついて」

カーディアさんも嬉しそうに言ってくれた。

友人だけだよ、心配してないの。

「ま、気がついたみたいだから、取り敢えず自己紹介でもしとく?」

紫色のツインテールの女性が言った。

「そうですね、こいつたぶん分からないでしょうから」

おい、友人言いすぎだぞ。

「じゃ、トワからいくよ。

ホロライブワールド第四世代の常闇トワ様です。

よろしく」

お~

友人とカーディアさんが拍手する。

《スキル【運命】が発動しました》

「じゃ、次はぼくね。

ホロライブワールド第四世代かなたんこと、天音かなたです。

よろしく~」

お~

友人とカーディアさんの拍手第2弾。

《スキル【運命】が発動しました》

「じゃ、アスモさんもどうぞ」

友人がさっきの女性を促す。

「え?私もですか?私はただの運営に雇われた調査員ですので…」

「いいからいいから」

友人に急かされてアスモさんも自己紹介する。

「えっと、運営からこの隠しダンジョンの調査を依頼されました美色アスモです」

お~

友人とカーディアさんの拍手第3弾。

ん?

この人はホロメンじゃないみたいだな。

その後、俺達も簡単に自己紹介した。

「で、ここって何なんですか?」

俺はかなたちゃんに聞いてみる。

「ここ?

ここはね、この浮島の中枢、浮遊石に繋がるダンジョンだよ」

そう明るく答えてくれた。




ホロメンの天使と悪魔の代表登場です。
浮遊石に続くダンジョンで3人は何をしていたのか?
次回をお楽しみに。
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