果たして3人の旅の行方は。
「ふぅ、案外早く着けたね」
第2の町の入り口。
無茶苦茶順調で着いた。
道中のモンスターはラミィちゃんとぼたんちゃんが瞬殺していくからなぁ。
ホロメンとの旅に慣れると俺ダメになりそう。
「どうしようか?」
ラミィちゃんが俺に聞いてくる。
昼少し過ぎたくらいか。
「何か食べる?」
俺は2人に聞いてみる。
「そうだね」
「そうしようか」
二人の賛同を得て俺達は第2の町の酒場に向かった。
え?
子ども連れて酒場はまずいって、安心してください。
始まりの町を出た時からラミィちゃんは大人バージョンに戻ってますので。
「やったぁ、お酒飲めるぅ~」
嬉しそうなラミィちゃん。
「さすがに家では飲めないもんね」
そんなラミィちゃんを見て失笑するぼたんちゃん。
確かに子どもが家で酒飲んでたら止めるはな普通。
酒場の入り口。
中に入ろうとするラミィちゃんの後に続き俺も中に入ろうとした。
しかし、ふと視界の端を何かが通りすぎたような気がした。
俺は気になってそちらに向かう。
「どうかしたの?」
ラミィちゃんも俺が違うところに行くのが気になったのか声をかけてくる。
「なんかさっき誰か通りすぎたような」
俺は酒場の勝手口のある路地裏を覗く。
そこには始めて見るのに、何故か見慣れた格好の冒険者が。
「なになに?」
ラミィちゃんも一緒に路地裏を覗く。
「あ!」
その後ろから覗いたぼたんちゃんは何故か罰が悪そうな顔をしていた。
そして、俺はもう一度その冒険者を見る。
ある人が言った。
その人物は、「こんねねー」と挨拶するらしい。
確かに亭主らしき人に言ってる。
髪は薄いオレンジでほっかむりをしているがお団子ヘヤーだ。
ローブを羽織っているがスタイルは抜群。
『桃鈴ねね!』
俺とラミィちゃんの声が重なる。
名前を呼ばれたその女性はこちらを向いた。
「あ、やば」
「やばじゃないでしょ!」
ラミィちゃんの声に逃げようとするねねちゃん。
「ししろん捕まえて」
「はぁい」
やる気無さそうにぼたんちゃんが動く。
そして、一瞬で捕まるねねちゃん。
「う、裏切り者~」
捕まったねねちゃん何故かそう叫んでいた。
酒場の中の個室。
畳の上で正座させられているねねちゃんの前に、腕を組んで仁王立ちするラミィちゃん。
「ねねね!また変なの売って回ってるでしょ!」
「え?何の事かなぁ?」
しらばっくれるねねちゃん。
俺は注文したラミィ水を飲みながら事の成り行きをぼたんちゃんと一緒に見守っている。
「これはどう言う事?」
メニュー表を開けてある商品を指差すラミィちゃん。
そこにはラミィ水が。
あ、飲んでるや。
「いや、だって大好評なんだよ?」
「大好評なんだよ?じゃないわよ。
いつの間にこんなもの売ってたのよ!」
「ええ?みんなにもこの味を知って欲しかったから」
何故かねねちゃんの言葉に頷くぼたんちゃん。
ちょうどラミィちゃんの後ろ側だからラミィちゃんには気づかれてないみたいだな。
「確かに美味しいよ」
俺もフォローを入れてみる。
「でしょう!」
その言葉にねねちゃんが嬉しそうに反応する。
「でしょうじゃないし、なんでキミも普通に頼んで飲んでるのよ!」
「いや、酒場に来たらとりあえずラミィ水だから」
「とりあえず生みたいな言い方しない」
どこかで聞いたなそのセリフ。
「だって、この味はみんなに知ってもらわないとって言うんだもん」
ぼそっと呟くねねちゃんに少し汗をかきはじめるぼたんちゃん。
「黒幕がいるって事ね。
どうせ待ち合わせしてるんでしょ?
どこで待ち合わせしてるの」
「第3の町の酒場です」
素直に答えるねねちゃん。
「ちょうどよかった、今から第3の町に行くから話はその時にね!」
顔が笑ってるけど怖いよラミィちゃん。
「じゃ、今から久しぶりの再開にパーティーしよう!」
「切り替え早」
にこにこ笑顔なねねちゃんに、ラミィちゃんがすかさず突っ込む。
「店員さん!注文いいですかぁ~」
「ちょっとまだラミィ決めてないから」
「このむき海老とおでんの牛スジで」
一気に賑やかになるなぁ。
俺は楽しそうに騒いでる2人とマイペースな1人を見ながらラミィ水を味わった。
やっぱ上手いわ。
それから、ラミィちゃんとねねちゃんはお酒と料理を楽しみ、ぼたんちゃんもその2人をにこにこ見ながら料理を食べていた。
俺も何故かラミィちゃんに飲まされて付き合わされた。
しかし、2人とも強すぎるんだが?
ぼたんちゃんはお酒は飲まなかったなぁ。
一通り騒いだ後、今回はこれでお開きとなった。
俺は宿に向かい明日の朝に第3の町への門に集合となった。
「3人はどうするの?」
別れる前に聞いてみる。
「久しぶりだし、もう少しうろうろしてくる」
とラミィちゃん。
「そんなラミィに付いていく」
とねねちゃん。
「そんな飲んべえ2人のお供をするよ」
とぼたんちゃん。
「ご苦労様です」
俺はそうぼたんちゃんに言った。
「じゃ、雪民さんまたね」
いつの間にやら雪民さんに呼び名変わってるんだが?
「また、明日ね。
ねっ子!」
こっちからはねっ子になってるんだが?
「はぁ?雪民ですけど!」
「違うよ、ねっ子だよ!」
何故か言い争う2人。
「まぁまぁ、ここは間を取ってSSRB民で」
「いや、ぜんぜん間とってないんだが!」
賑やかに町に繰り出す3人を俺は笑顔で見送った。
次の日の朝、俺は待ち合わせ場所に向かった。
まだ来てないのかな?
「おはよう~」
門のところで立ってると眠そうな3人組が現れた。
「眠そうだね、何時まで起きてたの?」
「何時だったかなぁ?」
俺の問いに考えるラミィちゃん。
「ま、深夜なのは確かだね」
「盛り上がっちゃったからねぇ」
それは楽しかったみたいでよかった。
「大丈夫?
もう少しゆっくりしてから出発する?」
「大丈夫、元気いっぱいだから」
そう言って笑顔で答えてくれるラミィちゃん。
「さぁ、次の町へ出発!」
ねねちゃんも元気が出てきたみたいだ。
「それじゃ、第3の町に向かって出発」
『お~』
俺の合図に3人は元気よく答えてくれた。
「ねねちゃんって格闘系だったんだね」
「え?」
途中現れたリザードマンを回し蹴りで吹き飛ばしたねねちゃんに声をかける。
「ま、動くの好きだから」
「そうなんだ」
なんか意味合いが違えような。
ガァ~
懲りずに襲いかかってくるリザードマン。
ねねちゃんは振り下ろされるシミターを紙一重で避けて脇腹にパンチ。
たまらず下がるリザードマンとの間合いを直ぐに詰めてからのサマーソルトキック。
綺麗に吹き飛ぶリザードマン。
しかし、そんな服装で大丈夫か?
と聞きたくなるようなスカート履いてるんだが、何故か見えそうで見えないラインを維持している。
「いやらしい目になってるんですけど」
背後から冷たい声が。
「ははははは」
ラミィちゃんの圧を背後から感じながら俺も戦った。
やはり旅は順調。
友人が言った通りパーティーを組まずに第3の町の入り口の門に着いていた。
ま、ホロメンの人達とパーティーは組んでるんだけどね。
そして、俺達は迷わず第3の町の酒場に向かった。
酒場に入る。
まだ昼だが薄暗いその店内の中、俺達はカウンターに座るある人物の元に向かった。
ローブを羽織っているが、その金色の髪に大きな耳は見覚えがあった。
「どうだった?納品できた?」
俺達が近づくとその女性は振り返らずそう言った。
ラミィちゃんがねねちゃんを後ろからつつく。
「ごめん、バレちゃった」
「え?」
その言葉に振り向く女性。
その顔は俺達を見て驚いていた。
やっぱポルカちゃんか。
腕を組んで仁王立ちのラミィちゃんにポルカちゃんは間髪いれずこう言った。
「ごめんなさ~~い」
ホロライブワールド第五世代組のねねちゃん登場です。
そして、第3の町で出会うポルカちゃん。
さてさて一行は無事に目的を果たせることが出きるのか?
ラミィ水販売元を特定するのが目的ではありませんのであしからず。
では、また次回に