圧倒的な強さを持つ魅惑な女性宝鐘マリン(印象は個人差があります)
さてさて、彼女はこれからあなたの冒険にどう関わってくるのだろうか。
マリン船長を家に送った後、俺は宿に戻りログアウトした。
そして、次の日から俺はフレアさんが来るまで、この第3の町でクエストを受ける事にした。
俺の今のレベルは77あれから1しか上がっていない。
友人曰くこれくらいになったらクエストではあまりレベルは上がらず、パーティーを組んでダンジョンに潜ったりスター持ちのモンスターを倒してレベル上げをするらしい。
ま、少し間が空いたら友人を誘ってレベル上げしてもいいかなと思う。
まず俺はこの町のギルドに向かった。
ギルド内の掲示板を見て1人で出来そうな採取クエや簡単な討伐クエストを探す。
さすがにホロメン関係のクエストは見当たらなかった。
ま、そうそうあるわけはないか。
俺は近くの鉱山から鉄鉱を採取するクエと、木材採取のクエを受ける。
案外ここは鉄や木が豊富に採れるらしい。
なぜクエストを受けるのかはお金を稼ぐ為と、前回友人に譲ってもらったヒールのレベルをあげる為だ。
身に付けてる魔法は使えばレベルが上がり威力が上がる。
まだ、ほんの数回しか使ってないからヒールも弱い。
待ってる間に3ぐらいまでレベルは上げときたいな。
ちなみに魔法はその魔法個別にレベルがあり10が最高レベルだ。
あと、ヒールはHPが満タンの時に使っても経験値は入らないらしく、怪我した時に使うしかない。
この採取クエでモンスターと戦いながら上げる予定だ。
さ、出発するか。
それから俺は数日間クエストを受けてはクリアしていった。
だいぶ鉄鉱が採れる場所や木材の種類別で採取場所を把握できた。
そうそう、この数日間でクエストの中に教会関係のクエストがあった。
簡単な配達クエだったので受けてみた。
もしかしたらあのシスターに会えるかもしれないと思ったからだ。
しかし、彼女はおらず神父さんの話では彼女は他の町を布教で回っているらしい。
ま、ちょっかいが来ない事にはこちらとしてはありがたいので俺はそのまま教会のクエストをクリアして、それ以上詮索はしなかった。
そして、今日も夕方近くまでクエストをしてギルドに報告、クエストクリアしたので今日の晩御飯を考えながら町を歩いていると。
「やぁ、青年頑張ってるみたいだね」
背後から懐かしい声に呼び止められた。
俺は振り返り声の主を見る。
「あ、お久しぶりです。
フレアさん」
フレアさんは笑顔で手を軽く振ってくれた。
「ごめんね、年末年始はいろいろと忙しくって遅れちゃって、話はラミィとポルカに聞いたよ」
俺はフレアさんと並んで歩いている。
「いえ、来てくれてありがとうございます。
それで、どうにかして船を手に入れたくて。
ポルカちゃんがフレアさんに相談したら何とかなるって事になって。
すいません」
「はは、いいよいいよ。
どうにか段取りはつけてきたところだから」
フレアさんは笑ってそう言ってくれた。
なんかめちゃくちゃ頼りになるんだけど。
「それで、まず船の前に必要なのが船長だよね」
「あ、確かに」
「それにはちょっと心当たりがあってさ」
そういってフレアさんは俺を連れてある場所に向かった。
連れて来られた場所はこの町の酒場。
「たぶん、だいたいここにいるんだけどなぁ」
フレアさんが店内をキョロキョロ。
「あ、いた」
フレアさんが奥のテーブルに向かう。
そこにはテーブルに突っ伏した女性が。
えっとまさか?
「また、飲んでるの?」
「え?」
フレアさんに声をかけられ顔を上げる女性。
眼帯を付けた赤髪。
やっぱりなぁ。
女性はフレアさんを見たとたん涙目になる。
「フレア~」
そして、抱きつく。
「あ~はいはい」
あやすように頭をポンポン軽く叩くフレアさん。
「ちょっとマリン。
紹介したい人がいてさ」
「ええ、そんないきなり~」
抱きついたままくねくねしだすマリン船長。
「いや、なに勘違いしてるの。
話を聞いて。
ほら、この人だよ」
俺は呼ばれたのでフレアさんの方に行く。
「数日ぶりです、マリン船長」
「ん?あ~あの時の親切なキミ」
「あれ?知り合いだったの?」
俺を指差すマリン船長と俺を交互に見ながらフレアさんは不思議そうな顔をしていた。
「なるほどね」
3人で奥のテーブルについて知り合ったいきさつをフレアさんに話した。
「ていうか飲んだ時に絡むの止めなさいってあれほど言ったのに」
「ええ、だってみんな付き合いわるいんだもん~」
甘え声を出してふてくされたフリをするマリン船長。
「もしかして、子育てが忙しいって言うのは」
「そう、フレアとノエル」
俺の問いにマリン船長がぼそっと呟く。
「あのねぇ、誤解があるようだけど、もうラミィは大人だから面倒見てる訳じゃないよ。
一緒に暮らしてるだけ」
あ、バレてるよラミィちゃん。
「大人なの知ってたんですか?」
「ん?
だってたまに夜中に隠れてお酒飲んでるし」
ははは、ラミィちゃん何やってんの。
「ま、子どもの姿のままでいるから、一緒にいたいのかなと思って何も言わないけどね。
満足したら、みんなのところに戻るでしょ」
めちゃくちゃ優しいんだが。
「じゃ、たまには飲みにこっちに来てくれてもいいじゃん」
「いや、年末年始は忙しいし、そう言ったって全然会ってない訳じゃないでしょ」
「船長はもっとみんなと会いたいの」
なんかだだこねてる子どもになってる。
「ま、脱線しまくったけど、マリンちょっと良い話があるんだけど?」
フレアさんはようやく本題に入った。
「なるほどねぇ。
船が必要でフレアが作るから、その船長が必要だと」
フレアさんの言葉に考え込むマリン船長。
「って、それって船長がやっと海賊船持てるってこと!」
驚くマリン船長。
「ま、この場合雇われだけどね」
「う、雇われかぁ」
フレアさんの言葉に考えるマリン船長だったが。
「いや、雇われでも自分の船が手に入るだからよし!」
「いや、自分の船じゃないから」
フレアさんの突っ込みも聞こえない様子で、マリン船長はめちゃくちゃ喜んでいた。
「じゃ、船長するって事でいい?」
「何言ってるのフレア。
私は宝鐘海賊団船長、宝鐘マリン!
船長をやらすなら他に誰がいるの」
興奮気味に立ち上がりガッツポーズのマリン船長。
「ま、こんなだけど腕は確かだから」
フレアさんはそう言いながら苦笑した。
「で、話は戻るんだけど」
落ち着きを取り戻したマリン船長が座ったところで、フレアさんが話し始める。
「造船の事なんだけど、実は私のところだけだと無理っぽいのよ」
「というと?」
「年末年始忙しいって話したでしょ。
実は今、お城の点検作業を頼まれちゃって、そっちに人が出ちゃってるのよね」
「そうなんですか?」
【ふぉーす】から見えたあの巨大な城の事かな?
「そう。
それでぺこらのところにも手伝ってもらおうかと思ってさ」
「ああ、ぺこら今絶賛引きこもり期間中だわ」
フレアさんの言葉にマリン船長が笑いながら言った。
「引きこもり期間中?」
「そう、たまにあるのよ。
で、そうなるとほとんど捕まらない」
俺の言葉に苦笑するフレアさん。
「でも、急ぎなんでしょ?
久しぶりにあれやる?」
マリン船長がフレアさんに聞く。
「そうね、それにはまず残りのメンバー集めないと」
「よし、久しぶりに全員集合と行きますか?」
楽しそうな2人。
「という訳でキミにも協力してもらうわね」
フレアさんはそう言って俺の肩を叩いた。
「さて、船長達はこの町の近くにある大霊園に行こうか」
翌朝、マリン船長と噴水で待ち合わせをした。
フレアさんはノエルさんを呼んで来るとの事で別行動をしている。
「大霊園ですか?」
「そう、そこには今回どうしても必要な人物がいるのよ。
では、出航~」
「いや、出発ですよね?」
そして、俺達は大霊園と呼ばれる場所に向かった。
大霊園。
そこは巨大な墓郡がある場所だ。
ちなみにこの世界ではプレイヤーに死という概念はない。
なので、この墓が誰のかは分からない。
しかし、そこは確かに多くの墓がある場所だった。
「でも、こんなに広いのに綺麗ですね」
そう、かなりの広さがある墓地なのにお墓が汚れておらずきちんと管理されていた。
「ま、ここにも管理人がいるからね」
墓の中の一本道を歩きながらマリン船長が言う。
「その管理人さんが掃除しているんですか?」
「ん~ちょっと違うかな」
マリン船長とそう話していると、突然墓の間からスケルトンが現れた。
「な、モンスター?」
俺は鬼切丸を抜いた。
「大丈夫、敵じゃないから」
マリン船長に止められる。
「え?」
そう言われ俺はもう一度スケルトンを見た。
そのスケルトンは雑巾をかけたバケツとたわしを持っていた。
「ご苦労様」
マリン船長の言葉に頭を下げるスケルトン。
そして、そのまま墓の間に入っていった。
「あれがこの墓地を掃除している正体」
「スケルトンがこの墓地を管理してるんですか?」
「ん~それはちょっと違うかな。
スケルトンはあくまで掃除しているだけで、管理人はこの奥にいるよ」
マリン船長は行く先を指差す。
そこにはガラスで出来たドーム状の建物が見えた。
「ここが管理人のいる建物」
マリン船長と中に入る。
中は見たことのない植物が生えていた。
「魔界に生息する植物らしいわよ」
あちこち見ている俺にマリン船長が教えてくれる。
「ま、魔界って言うのが本当にあるかは知らないんだけどね」
そう言ってマリン船長は笑った。
植物を抜けると円形の舞台があった。
そして、その上で踊る1人の女性。
その周りには綺麗な蝶が舞っていた。
それはとても懐かしい人だった。
「来たよ~」
マリン船長が踊る人物に声をかける。
「あ、マリン。
それに」
舞台の彼女は踊りを止めこちらを見て笑顔になった。
「久しぶりなのです」
「はい、お久しぶりです」
俺はそう言って彼女に笑いかけた。
そんな俺達を交互に見てマリン船長は不思議そうな顔をしていた。
さて、絶賛引きこもり中のぺこらちゃんに会う為。
続々と集められるホロメン達。
果たしてあなたは無事にぺこらちゃんを捕まえる事が出きるのか。