ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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潤羽るしあからスターの真実を聞いたあなたは、古龍島の近くまで来ていた。
古龍島にはいつもと違い竜が数多く飛んでおり、それを刺激しないように宝鐘マリンと2人小舟で島に向かう事になった。
果たしてあなたは無事に島で姫森ルーナ達に会う事ができるのか。


姫とドラゴンと不思議な2人

「なんとか攻撃はされずに着きましたね」

小舟は何事もなく岸に着いた。

「ま、頭上に5匹ほど竜が旋回してたけどね」

マリン船長が苦笑いしながら言った。

「それじゃ、船長は小舟を守ってるから行って来ていいよ」

「やっぱ、俺1人ですか?」

「当たり前でしょ。

船長はこの小舟を守る責任があるのだよ。

決して怖いとかではない」

本当かなぁ。

「ま、ぺこらが言ってたように危険はないと思うよ。

この島に無傷で入れたのがその証拠」

「分かりました。

それでは、船をお願いします」

俺の言葉にマリン船長は力強く頷いた。

そして、俺は単身島の奥へと向かうのだった。

 

島は見た目どおり木が生い茂り草が生え道という道はない。

俺は鬼切丸で草を刈りながら奥へ奥へと進む。

小舟に乗ってる間にある程度の目的地はマリン船長から聞いていた。

この島の中心部に洞窟があってたぶんそこにルーナちゃん達がいるのではないかという事だ。

そして、もしこの島の主が帰ってきているならそこに主もいるらしい。

時折頭上から竜の雄叫びが聞こえてくるが、襲ってくる様子はない。

しばらく森の中を突き進んでいると先が明るくなっているのが見えた。

もしかして森を抜けるのか?

俺は急いでそちらに進む。

予想どおり俺は開けた場所に出た。

右奥には洞窟らしきものも確認できる。

やった。

これで目的地に行ける。

俺は洞窟の方へと向かおうとしたその時、眼前に1人の人物が立っていた。

その両端には赤と青のドラゴン。

「誰なのら?」

その全身ピンクなミニスカートのドレス姿でその人物はこちらを睨んでいた。

「えっとちょっと用事があってその洞窟に行きたいんですが」

「どうやってここに来たの?

船はモンスターがたくさんいて出れないはずだけど」

「それはいろいろと準備して自分の船で来ました」

「な、船を持っているのら?」

「は、はい」

驚いて聞かれてこっちも驚いてしまう。

「なるほど。

でも、ここから先は通さないのらよ」

「え?」

「今はゆっくりと休ませてあげたいのら。

だから、帰って」

「いや、そう言われても、俺も人を探しに来たので」

「ん~帰るの!」

「いや、帰れと言われても」

なんかだだっ子みたいな人だな。

しかし、お姫様っぽいけど。

ここの人かな?

もしかしたらルーナちゃん達を知っているかも?

「あのう…」

「もう、言う事聞かない悪い子はお仕置きなのら!」

そう言っていきなり銀色の円錐形の槍をどこからともなく出現させ攻撃してきた。

「ちょ、ちょっと」

俺は慌てて鬼切丸で防御する。

ギャンと金属が擦れ合う音がしてなんとか防ぐ事ができた。

相手の女性は後ろに飛び間合いをとる。

「なかなかやるのらね」

そう言って槍を構えたままの女性。

彼女の後ろに控えるドラゴン達に動きはない。

だが、いつ参戦してくるか分からないな。

「よそ見は禁物、なのら」

またしても突進。

く、なんとか横に飛び避ける。

「まだまだ~」

女性は重そうなその槍で連続突きを放つ。

「う、うわぁ」

俺はなんとか鬼切丸で受ける。

「く、これも防ぐのら?」

俺は逃げるように間合いをとる。

危なかった。

あやめちゃんと戦った時にめちゃくちゃ早い動きを見といてよかった。

なんとか防げた。

しかし、このままだとやられる。

折角ここまで来たのにやられてリスボーンなんかしたら、第三世代組のみんなに悪いし、もう目の前まで来てるんだ。

ここまで来たら絶対にルーナちゃん達に会わないと。

「今度はこちらから!」

俺は鬼切丸を構え、間合い詰める。

「やぁ!」

ガキン!

「え?」

俺の剣は巨大な盾に防がれた。

俺は急いで後ろに飛ぶ。

「ふふ、この盾を突破するのは無理なのらよ」

盾がゆっくりと浮かび彼女の左側に移動する。

浮遊する盾か。

これまた厄介だな。

あの感じだと、こっちの攻撃を自動で防ぐ感じか。

どうする?

俺は鬼切丸を見る。

まだこっちの切り札は残ってるけどやれるか?

アイテムボックスの中にある小型爆弾を見る。

小舟でマリン船長から何かあったら使うように言われた物だ。

くそ、やるしかないか。

相手は女性だけど、ここで負けるわけにはいかない。

「どうしたのら?

もう終わり?

ならこっちから行くのらよ」

俺はアイテムボックスから小型爆弾を取り出し女性の手前に落ちるように投げた。

「んな?」

ドーンと爆弾は爆発して砂煙をあげる。

「な、砂煙?」

よし、目眩ましにはなった。

なら、あの盾ごと貫く。

俺は詠唱を開始する。

「我は願う 大いなる神々に

我は欲す 神速で敵を貫く葬槍を

貫け!サンダートライデント!」

1日1回しか使えない俺の持つ最大攻撃魔法。

これで!

砂煙を貫きながら鬼切丸から雷の槍が女性に向かって放たれる。

ドガァ!

雷の槍は構えられた盾に当たり、それを貫こうと勢いを緩めず押し続ける。

「んな!」

ピシ

何かがひび割れる音。

盾に亀裂が走っている。

いける!

俺はそのまま、盾に向かって走った。

サンダートライデントが盾を貫けず霧散する。

しかし、盾はもうひび割れている。

これなら。

「うぉ~」

斬!

ジャンプから上段斬り。

盾は真っ二つになる。

よし、返す刀で。

俺は2つに斬った盾の先にいる女性を見た。

女性は胸に手を当てている。

その手からピンクとシルバーの光が漏れだしている。

これってまさか!

「んなぁぁぁぁぁ~」

気合いを入れる雄叫びの後、ピンクとシルバーの光が彼女を包み込む。

そして、光が晴れたその先にピンクの豪華なマントを羽織りシルバーの騎士の鎧に身を包んだ彼女がいた。

「ナイトオブプリンセス姫士王ルーナ見参なのら!」

《スキル【運命】が発動しました》

「ええ~!」

「まさか、この姿を御披露目するとは思わなかったけど、その強さに免じてルーナの最強技で止めをさしてあげるのら」

「い、いや、ちょっと待って!」

まさか、探し人が目の前にいるなんて。

その時、俺はリアルで友人と会った時に言われた言葉を思い出す。

「おまえ、今からホロメンの人達に会うつもりなら会ってない人の顔ぐらいは勉強しとけよ」

しとくんだったぁ~

「んなぁぁぁぁ~!姫士王ルーナ最終奥義、エクス」

ルーナちゃんが振りかぶった剣に凄まじい光が集まっている。

あ、ヤバい死ぬやつだ。

「ちょっとまって!」

え?

「んな?」

誰かの制止にルーナちゃんの技が止まる。

危な、危なかった。

光が霧散した剣を下ろしルーナちゃんが振り向く。

俺も声がした方を覗く。

そこには両端の赤と青のドラゴンが頭を下げる真ん中に1人の女性が腕を組んで立っていた。

その姿に見覚えがあった。

無事だったんだ、よかった。

「ココちゃ?」

 

「まさかココちゃと知り合いだったなんて」

そう言いながらルーナちゃんは出されたお菓子を食べる。

ここは洞窟の中、あの戦いの後俺達は洞窟に移動した。

「ま、知り合いというか顔見知りっていうか。

それより、あの時は自己紹介できてませんでしたね。

桐生ココです。

改めてよろしくです!」

《スキル【運命】が発動しました》

「こちらこそ、電子の狭間では助けてもらってありがとうございます」

「いえいえ、こっちもあの天使に小手を渡してくれてありがとう。

お陰でこっちに戻る決心がついたよ」

ココさんは優しい笑顔だった。

「役にたったみたいでよかった。

それでなぜここにルーナさんが?」

紅茶を優雅に飲んでいるルーナちゃんに聞いた。

「ん?ルーナ?

それはこの島にドラゴンが増えたって聞いて、もしかしたらと思ってここに来たのら。

そうしたら、ココちゃがいて嬉しすぎて長居してたら、モンスターが活性化して船も壊されて帰れなくなってたの」

「なるほど。

しかしさっきは本当にやられると思いました」

俺はさっきのルーナちゃんの技を思い出して震えた。

「ん?

ああ、エクススラッシュ?」

「あ、エクススラッシュって言うんですね、あの技」

思ってた名前と少し違った。

「そうなのら、あの技はルーナの全ての力を剣に集めて放つ技で、大抵の相手なら消滅するのら」

「いや、そんな技撃たないでください」

「だって、ココちゃを狙ってきた悪いやつかと思ったのらもん」

仲間思いなんだなルーナちゃんは。

「ありがとう。

私はそんなルーナやあくあぱいせんがいてくれるのが、嬉しいです」

「そう言えば、そのあくあちゃんはどこですか?」

俺は洞窟内を見回す。

「確か水をくんでくると言って出ていったけど、かなり時間がたってる」

ココさんが教えてくれた。

「俺、見てきます」

そう言って俺は洞窟の外に向かう。

「水場は洞窟を出て右に進めばあるのら」

後ろからルーナちゃんが教えてくれた。

「分かりました。

行ってきます」

俺はルーナちゃんが教えてくれた方へと向かった。

確か、あくあちゃんはメイドさんだったよな。

俺はメイド姿を探しながら森に入った。

しかし、かなりあれから歩いたけどメイドさんは見つからない。

「何かお探しかにゃ?

迷子の青年」

「え?」

大きな木を通りすぎようとした時にいきなり声をかけられる。

木の上を見るとそこには猫のようにくるまってるフレアさん?

「なんでフレアさんが?」

「フレア?

誰なのにゃ?

それより探し物は何なのにゃ?」

「え?

あ、メイドのあくあちゃんを」

「メイド?

はて?

そんなのも見つけられないのかにゃ?」

「え?」

フレアさんはからかうように笑う。

「上ばかり見てるから見えないのにゃよ。

たまには下も見てみたら?」

そう言ってフレアさんは消えてしまった?

「なんだったんだ?」

消えたフレアさんがいた木の上を見ながら、さっき言われた事を思い出す。

そう言えば下を見ろって。

俺は自分の周りの下を見る。

するとさっきフレアさんがいた木の下にカチューシャが落ちていた。

「え?なんでこんなところに」

近くに行ってカチューシャを拾う。

目の前の木には大きな穴が開いている。

「まさかここに?」

俺が覗き込んだ瞬間。

「あ、ごめんなさい」

「え?」

後ろから誰かがぶつかってきた。

俺はそのまま穴の中へ。

隣にはウサギの耳がついた茶色のロングストレートヘアーの女の子が一緒に落ちてきていた。

「あはは、落ちちゃったね」

「いや、落ちちゃったねじゃないですよ~」

そして、俺はウサギの彼女と穴の奥へと落ちていった。




さて、無事?に島でルーナちゃんと帰ってきたココさんに会えたあなたは不思議な2人に出会いました。
果たしていつもと違う彼女達は誰なのか?
そして、あくあちゃんはどこに行ってしまったのか?
では次回をお楽しみに
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