ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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不思議な場所で湊あくあと出会ったあなたは彼女を連れて、不思議な場所から脱出しようと走った。
そんな時、いつもと違う不知火フレアの忠告通り穴の中へと落ちてしまった。
果たしてあなたと湊あくあの運命は?


夢と現実は紙一重?

「起きて、こんなところで寝てたらモンスターに襲われるのら」

ぺしぺし

頬を誰かに叩かれている。

「ん、ここは?」

俺は薄目を開ける。

「やっと起きた」

俺を覗き込む可愛い顔。

「あれ?ルーナちゃん?」

「あれ?じゃないのら。

ココちゃ、こっちは起きたぁ」

「分かりましたぁ、こっちはまだ夢の中みたいです」

俺はゆっくりと起き上がる。

ここは森の中?

あれ?

俺は穴に落ちて?

 

ルーナちゃんがココさんのところに走っていく。

俺は立ち上がり周りを見る。

やっぱりここは古龍島の森だ。

背後に大きな木がある。

その木に近づき根元を見たが穴は開いていなかった。

「あ、やっと起きた」

ルーナちゃんの声に俺も2人に近寄った。

2人が見守る中、メイド姿の女性がゆっくりと起き上がる。

「大丈夫ですか?

あくあぱいせん」

「あ、ありがとう、大丈夫」

やっぱりあくあちゃんだ。

「あてぃしどうしてここで?」

「2人仲良く倒れてたのら」

「え?」

ルーナちゃんに言われたあくあちゃんが、こちらを見た。

「ど、どうも」

「え、あ、誰ですか?」

あ、やっぱり。

「ん?でもどこかで会ったような気もする?」

不思議そうな顔で俺を見るあくあちゃん。

「ん?

あくあぱいせんはもう、自己紹介終わっちゃったんですか?」

「え?

あ、まだしてないよ。

えっと、こんあくあー

ホロライブワールド第二世代組湊あくあです!」

《スキル【運命】が発動しました》

今スキルが発動した。

やっぱり、あの世界は夢だったのか?

でも、ゲームの中で夢って。

「でも、どうして寝てたのかなぁ?」

不思議そうなあくあちゃん。

「たぶん、原因はこれですね」

ココさんが1つのキノコを持ってきた。

「これは爆睡夢茸。

このキノコの胞子が体に入ると寝てしまうのです。

たぶん、草を掻き分けてる時に当たって胞子を出したんだと思います。

その証拠にここにあるいくつかのキノコには胞子を出した後がありました」

確かに俺はあくあちゃんを探すのに森の中を歩き回ってた。

「本当にあくあちゃ先輩はドジなのら」

「もう、ルーナちゃん言わないで」

ルーナちゃんに突っ込まれて頬を膨らますあくあちゃん。

「では、どうしますか?

お2人が帰るなら送っていきますよ」

俺はルーナちゃんとあくあちゃんに言った。

「え?

帰れるんですか?」

「そうなのら、この人自分の船を持っているらしいのら」

「2人と別れるのは辛いですけど。

私はここにいますのでまた遊びに来てください」

ココさんは笑顔で2人に言った。

「うん、絶対に来るのら。

今度は美味しい、じゃなかったわためちゃも連れてくるね」

「おう、献上品ですね」

にやりと2人で笑う。

悪代官みたいなやり取りしてる。

「それでは、これで」

俺は2人を連れて戻る事になり、ココさんに別れを告げた。

「はい。

そうそう、かなたには小手をキミに返すように言ってますので、会ったら受け取ってください」

「ありがとうごさいます」

「またね~ここちゃ」

「また来ます!」

俺達は大きく手を振り洞窟を後にする。

ココさんも俺達が見えなくなるまで手を振ってくれた。

 

浜に着くと暇だったのか、昼寝をしているマリン船長がいた。

そっと近づき声をかけると「うわぁ~」と飛び起き、ルーナちゃん達に笑われていた。

事情を伝え、俺達は小舟に乗って【ふぁんたじぃ】へ。

その途中、俺は何気なくアイテムボックスを見ていたら、来る時には持っていなかったアイテムが入っているのを発見した。

アイテムボックスから取り出す。

「それ、どうしたの?」

マリン船長は珍しそうに俺の手の中を見てきた。

「ある人からもらった?のかな?」

「え?どう言うこと?」

マリン船長のその問いに笑って誤魔化した。

「怪しいなぁ」

マリン船長はそう言ったが、それ以上は聞いてこなかった。

もう一度手の中の物を見る。

1つの懐中時計。

説明にはこう書かれていた。

《いつも忙しく走り回る白兎の懐中時計。

忙しさの中、お休みしたい時に1度だけ時を止めれるとか止めれないとか》

どっちやねん。

やっぱりこのアイテムはあの世界の物だ。

しかし、あの世界は夢だったはず。

ああ、もうわけわからん。

「ほ~ら、ルーナたん達ぃ、あれが船長の船ですぅ」

見えてきた【ふぁんたじぃ】を指差しながら言うマリン船長。

「いや、一応俺の船なんで」

突っ込みをいれておく。

「ええ!」

マリン船長は俺の突っ込みにびっくりする。

え?

ビックするところ!?

それから無事に【ふぁんたじぃ】に残っていた第三世代組の人達と合流。

俺達は一度ルーナちゃんの屋敷がある第三の町に戻るのであった。

その道中。

船内の食堂で俺がまだ会ってないホロメンの話になった。

「えっとまだ会ってないのが、ロボ子先輩、AZKi先輩、メル先輩、アキ先輩、わためかぁ」

そう言いながらフレアさんがホワイトボードに名前を書いていく。

「誰か情報持ってない?」

「たぶんですけど、メル先輩は魔界にいるじゃないかと思うのです」とるしあちゃん。

「ああ、それは言えるぺこね。

特に何もしてなければ魔界の実家にいるんじゃないぺこか?」とぺこらちゃん。

「魔界ですか?」

「そうぺこ【ホロライブワールド】の裏エリアと呼ばれる内の1つぺこ」

「船長達は特に制限なく行けますけど、プレイヤーの人は条件をクリアしないといけないはずですよね」

「うん、そうだったね」

マリン船長の言葉に頷くノエルさん。

「他はわためちゃかな。

ルーナはいつもぼたんちゃんにお願いして探してもらってる」

「え?ぼたんちゃんですか?」

ルーナちゃんの言葉に俺は聞き返した。

「うん、ぼたんちゃん、わためちゃ探すの上手だよ」

「へぇ~」

「やっぱり捕食者は違いますねぇ」

ルーナちゃんの言葉に何故か頷いているマリン船長。

「残りの3人はほぼ特定の場所にいなくて旅をしてるはずだよね」とノエルさん。

「ですね。

お屋敷に戻れば何とかなるかも知れませんが」

首を捻りながらあくあちゃんが言った。

「え?

どうにかなるんですか?」

「え?はい、あくあクルーのみんなに聞けばどうにかなるかも」

やっぱりまだおどおどされてる。

「あくあちゃ先輩の推しさんは世界のあちこちに散らばってるのら」

「へぇ、それじゃ、3人の事探してもらってもいいてすか?」

「え、いいよ」

「ありがとうございます」

「それじゃ、まずは場所と探す方法がだいたい分かってる2人からかな」とフレアさんがまとめてくれる。

「ですね。

じゃ、俺は港に着いたらルーナちゃん達を屋敷に送っていきます」

「じゃ、私らは家に戻るよ。

そろそろ戻らないとラミィが心配だし」

「うんうん」

フレアさんの言葉に頷くノエルさん。

「じゃ、ぺこらも家に戻るぺこ。

今度こそゆっくりとするぺこ」

「るしあも大霊園に戻るのです。

任せっぱなしにしてますし。

魔界に行く時は一度、こっちに来てくださいね」

「で、船はどうすんの?」

マリン船長が身を乗り出して俺に聞いてくる。

「え、あのう、どうしましょう」

俺が困っているとすかさず、

「船長が管理しといてあげてもいいんだけどなぁ。

今ならタ、ダ、でしてあげれるけどなぁ」

「わざとらしいぺこ」

ぺこらちゃんの言葉に俺は苦笑しながら「じゃ、マリン船長お願いします」と頭を下げた。

「任された」とすごい笑顔でマリン船長は答えてくれた。

船はまもなく第三の町の港に着く。

これから残りのホロメンに会う旅がまた始まる。

さて、今度はどんな場所に行って誰に会うのか。

それは行ってからのお楽しみだ。




残りのホロメンも後5人。
終わりが近づいて来ました。
最終章はもう少し先ですが最後までお付き合いくださいませ。
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