今回は参加出来なかったが次は必ず参加しようと心に決めたのだった。
予定のレベルに向けて今日もレベル上げにログインする。
「ふぅ、さて今日も頑張りますか」
昨日はギルドに報告した後、ログアウトした。
そして、今日もログインして宿屋からスタートだ。
しかし、昨日のレイドはすごかった。
いつか、あの戦いに自分も参加したい。
それにはまだまだ強くならないと。
俺は旅人の服を着てギルドに向かう。
まずは後2レベルを上げないといけないからな。
ギルドの掲示板は相変わらず変化無し。
今回は特別なクエもなかった。
ますは討伐クエスト受ける。
ブルルと呼ばれる猪型のモンスター討伐だ。
昨日手に入ったオーガキラーを使って早く慣れたかった。
町の外に出る。
もちろん戦闘装備に着替えている。
お、いるいる。
草原のあちらこちらにモンスターがうろついていた。
この始まりの町の周りは比較的弱いモンスターが生息している。
町から離れれば離れる程、敵は強くなるらしい。
「よし、頑張るか」
「ふう、なんとか形になってきたかな」
他のゲームで培った動きが役に立ったらしく、オーガキラーを上手く使いこなす事ができたと思う。
目標のブルル7匹も討伐できたし、早速クエ報告だな。
俺はギルドでクエスト完了の報告をする。
報酬を受けとる。
後は経験値だけど。
ステータス画面を確認する。
あまり上がってないなぁ。
やっぱりこのレベルだともう少し遠出しないといけないか。
さてと、昼御飯食べた後にもう少し頑張るか。
その後、2日間かかってレベル3上がった。
主にレアクエストと呼ばれるラミィちゃん絡みのクエストでレベル上がった感じだった。
牧場手伝いクエスト。
ラミィちゃんが何故か牛に2人のママの名前を付けてたなぁ。
「見つからなかったら大丈夫」
って言ってるラミィちゃんの後ろに、腕組みしたノエルさんが笑顔で立ってた時は死ぬかと思ったなぁ。
その後、ノエルさんとおいかけっこ始まるし。
クエストで経験値もらったって言うか、そのおいかけっこで経験値増えた気がする。
建築手伝いクエスト。
ラミィちゃんと一緒にフレアさんの会社に手伝いに行くクエストだったなぁ。
何故かアイテムボックス使わせて貰えず、木や石を自分の力で運ばされた。
これもクエストで経験値もらったのではなく、その作業で経験値稼いだなぁ。
ま、お陰で力と素早さに追加ボーナスが貰えた。
そして、今はラミィちゃんと朝釣りクエを受けている。
「そっか、【ゲーマーズ】行くんだ」
「自分のスキルを詳しく知りたくてね」
「それじゃ、壁越えないといけないね?
1人で?」
「うん、そのつもりだよ」
「ふぅん」
何か考え込むラミィちゃん。
そう言えば気になっていた事を聞いてみる。
「この前の大召喚なんだけど」
「ん?」
「ラミィちゃんが呼んだのとノエルさんフレアさんが呼んだ人達と違ってたよね?」
そうなのだ、ラミィちゃんが呼んだのはなんか雪の妖精みたいな姿だった。
でも、2人が呼んだのはきちんと人の姿をしていた。
「ああ、あれは簡易版と正式版。
簡易版はああいった感じのSDキャラでみんなが召喚されて、正式版はきちんとした人型で召喚されるんです」
「そうなんだ、お」
最後の一匹が釣れた。
「じゃ、これでクエスト終了ですね」
ラミィちゃんがその場に立ってこちらを見る。
「また、戻ってくるんですか?」
「もちろん、ここでまだまだやってない事もあるし」
「そっかぁ。
じゃ、その時またラミィのクエスト受けてくれたら、フレンドになりましょうか」
「え?」
「楽しみに待ってます、おつらみでした」
ぽかんと口を開けた間抜けな顔の俺を、笑顔で手を振りながらラミィちゃんは行ってしまった。
「はは、まじかぁ」
こりゃ、必ずここに戻ってラミィちゃんのクエ受けないとな。
俺はそのまま、クエスト報告に行った。
これでレベルは26。
友人に教えてもらったレベルになった。
俺はギルドで壁を越える通行書を発行して貰う。
その後、道具屋に行き地図と旅に必要な物を購入した。
一応、マントも買った。
寒いかどうか分からないけど旅にはマントだからな。
準備をした後、宿屋に泊まる。
今回はログアウトではなく普通に寝た。
ギルドでの話では朝から向かっても2日はかかるらしい。
途中中継地点があるらしいのでまずはそこを目指す。
「さぁ、冒険の始まりだ」
俺は【ゲーマーズ】を目指し始まりの町の門を越えた。
「えっと、そこの冒険者さん」
「はい?」
門を出た瞬間、門にもたれ掛かっていたマントの人物から声をかけられた?
キョロキョロ辺りを見る。
「いやぁ、キミ、キミだよ」
「お、俺ですか?」
マントの人物がこちらに近づいてくる。
えっと、なんか顔近づけて来るんだけど。
「あってるね。
キミ、ラミちゃんの知り合いだろ?」
「え?はいそうだけど」
「じゃ、ゲートまで私を雇わない?」
マントの人物がフードをとる。
薄い灰色の髪の色をした女性だった。
「えっと?」
「あ、名前かぁ。
私の名前は獅白ぼたんです。
よろしく」
そう言ってにかっと笑った時の八重歯が印象的だった。
いや、喰われるのかと正直思いました。
《スキル【運命】が発動しました》
「で、いくらで雇えるんですか?」
「えっとそうだねぇ」
少し考え込むぼたんさん。
「じゃ、100G、100Gでいいや」
「なんか投げやりな」
「別にタダでもいいんだけど、なんか嫌じゃない?」
「ま、確かに何か裏があるのかなぁと思うかも」
「なんで、100で手を打とう」
「はぁ」
俺はとりあえず100Gをぼたんさんに払う。
「ありがと」
「それでなんで傭兵みたいな事してくれるんですか?」
「ま、旅すがら話をするねぇ」
「分かりました」
そうして、俺はぼたんさんとゲートに向かった。
「ま、簡単に言えばラミちゃんに頼まれたの。
1人でゲートに行こうとする無鉄砲な冒険者がいるから力を貸してあげてってね」
「あ、1人はヤバかったんだ」
「基本、別世界に行くのはパーティー組んで行くものだからね。
一匹狼も嫌いじゃないけど。
その理由があれ」
ぼたんさんが少し離れた場所を指差す。
そこにはコボルトが数十匹集まっていた。
「ゲートに近づくにつれてモンスターも集団化してくるから」
「なるほど、いくら強くなっても多勢に無勢ですね」
「え?
いや、別に1人でやれないこともないよ。
ただ、ほら、めんどいじゃん」
「はぁ」
ていうか1人で倒せるんだ。
「ここからまっすぐ突き進むのが最短ルートだからなぁ。
そう言えば武器なに使ってる?」
「武器は刀ですね」
俺はオーガキラーを出す。
「すごいの持ってるね。
レア武器でしょそれ」
まじまじと見るぼたんさん。
「ぼたんさんは何を?」
「え?私?私はコレ」
「スナイパーライフル?」
「お、知ってんだ」
「詳しくはないですけど、ゲームでよく見ましたから。
というかこの世界にもそういった重火器あるんですね」
「あるよぉ、このワールドではあまり見かけないだろうけど、別のワールドに行けば様々な武器がある。
さすがに核兵器はないけどね。
噂ではロボットもあるらしいよ」
「それはめちゃくちゃだ」
「1度戦ってみたいけどねぇ」
「戦いたいんだ」
何故か嬉しそうに話すぼたんさん。
「ま、後は接近戦用にナイフとか格闘術もやる」
「確かに体格良いですもんね」
マントの下から見える足や腕は実践で鍛え上げられた筋肉が付き1種の芸術品のようだった。
「何見てんの?
エッチだなぁ、しめるよ」
「え?」
「はは、冗談だって」
そう言って笑うぼたんさん。
いや、目がまじで怖いから。
「さてと、接近戦してたら時間とっちゃうからあれでいくか」
「?」
「さあ、出番だよ、おまえら」
そう言って地面に手を置くぼたんさん。
「これでよし、後は」
スナイパーライフルを構え、ぼたんさんはコボルトに向かって撃った。
タン
あ、ヘッドショット。
光に還るコボルト。
それを見て回りのコボルトがこちらに気付いた。
しかし、だいぶ距離あるのにかなり正確に撃ち込んだなぁ。
「プロハンター?」
「え?そんな事ないけど。
普通じゃない?」
いや、普通じゃない。
「でも、まだだいぶいますよ」
「ああ、大丈夫。
みんなに任せとけば」
「はぁ」
コボルトが勢い良くこちらに走ってくる。
そして。
ドガァー
ドゴン
ドドドド
いきなり地面が爆発し始めた。
「これって地雷?
いつの間に?」
「え?
地雷じゃないよ。
SSRBのみんな」
「え?」
よく見ると確かに爆弾のような形の小動物が爆発した後、魂になって空に還っていってるように見える。
その顔はとても満足した顔に見えた。
「えっと」
「私の簡易版大召喚。
SSRBのみんなを地面に設置して、相手を倒す」
「えっと、そっかぁ、そういうものかぁ」
深く考えるのを止めた。
数分後モンスターはきっちりと消え去っていた。
「よし、いくぞ」
「はい」
ぼたんさんの後をついていく。
その背中を見てふと思う。
この後ろについていけば何処にでもいけるんではないかと。
俺のゲートへの冒険はeasyモードになっていた。
このゲームで最強の一角の登場です。
彼女と行動すれば全ての戦闘がeasyモードになる程です。
ただ、気まぐれさんですので何処まで付き合ってくれるのやら。
※これはフィクションです。
実際にいる方と喋り方や行動が違うかも知れませんがご了承下さい。