ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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近未来都市で受けたクエストであなたはロボ子さんと出会った。
なんだかんだあったが激レアな足装備もゲットした。
あなたは癒月ちょこに会うため夏色まつりと共に1度学園に戻るのであった。


魔界を彷徨う巨大な闇

「ごめんね、新作ゲームが出ててやってたらこんな時間になって」

まつりちゃんと合流したのは夕方。

そこから、食料を調達して俺はまつりちゃんの車に乗って学園を目指した。

ま、夕方から行けばキングワームに出会わないし、いいと言えばいい。

それに、まつりちゃんの車には高性能のマップが装備されており、街灯がなく月明かりだけの荒野も迷わず進める。

それにこのスピードは普通出せないしな。

「そういえば、何か街で手に入れれた?」

まつりちゃんに聞かれて、俺は足装備は秘密にしていくつかの装備を手に入れた事を伝えた。

そう、まつりちゃんを待ってる間に俺は少し武器や防具屋を見て回ったのだ。

「そっか、それならよかった。

ロボ子しぇんぱいに会うだけだとせっかく行ったのにって思ってたから」

「ありがとうございます」

それから、俺は車中泊をして次の日の朝には第2の街に到着していた。

学園近くに車を止めるまつりちゃん。

あまり、学園に近づくとまつりちゃんと車が他の人にも見えるようになるらしい。

ルーナちゃん達と同じか。

あの学園が1つのイベントだから。

「本当に助かりました」

「ううん、こっちも楽しかった」

俺は車を降りてまつりちゃんに挨拶した後別れてから、学園に向かった。

目指すは保健室。

トントン

「はいは~い」

元気な声が中から聞こえる。

「失礼します」

俺は保健室に入った。

「あ、おかえり」

「ただいまです」

保健室では、ちょこ先生が笑顔で出迎えてくれた。

「用事は終わった?」

「はい、終わりました」

「じゃ、魔界に行くのね」

「はい」

俺はちょこ先生の問いに力強く頷く。

「分かった。

この前、スバルが言ってたように魔界のモンスターは手強いから危なかったらすぐに逃げてね」

「はい」

「それじゃ、まずはこれ」

ちょこ先生から1通の手紙を渡される。

「これはちょこからメル様宛の手紙。

これを持っていけば怪しい人とは思われないから」

「ありがとうございます」

確かにいきなり行ったら警戒される恐れがある。

そこに気を配ってくれたんだ。

「それで、魔界への入り口だけど。

実はるしあ様が守ってる大霊園の近くにあるの」

「ええ、そうなんですか?」

「そうなのよ」

あ、だからるしあちゃんはあんな事を言ったのか。

「るしあちゃんに許可をあげたら面白味がないって言われました」

「確かにすぐそこに入り口があるわけだから、今回みたいな冒険は出来なかったわね」

なるほどな、ゲームを楽しむ事をるしあちゃんは考えてくれてたのか。

「それじゃ、大霊園に戻ってるしあちゃんに入り口を聞いてみます」

「うん、そうすればいいと思う。

それで、また歩いて戻るの?」

ちょこ先生は大変と言った顔をする。

「いえ、近未来都市でいい物を見つけたので」

俺はアイテムボックスから1つの石を取り出した。

これは前に友人にもらった思ひ出の石に似ている形をしていた。

しかし、性能は別物だ。

この思ひ出の石SPは使い捨ては変わりないが、1度行った【ホロライブワールド】の場所ならどこにでも行く事が出来る。

ただし、お一人様1つまで。

今回はこれを使って大霊園に戻る事にする。

メルちゃんもいつまでも魔界にいるとは限らないからな。

「では、ちょこ先生。

いろいろとありがとうございました」

「うん、また会おうね」

「もちろんです」

俺は手に持った石を振りかぶり床に投げつける。

景色がぼやけ始める。

ん?

なんだ?

ちょこ先生が何か慌てて手招きしてるように見えたけど?

 

視界がはっきりするとそこは大霊園の入口だった。

最後にちょこ先生が慌ててたけどなんだったんだろう?

ま、今から確認しようがないんだけど。

俺はちょこ先生の事が気になったがまずはるしあちゃんに会う為に、大霊園の中へと向かった。

「あ、案外早かったのです」

ドームの中ではティータイム中のるしあちゃんがいた。

「それで、許可はもらえました?」

椅子を進められ俺も座る。

「はい、ちょこ先生から許可をもらいました」

「じゃ、入り口も聞いたんですよね?」

「はい、この近くにあると」

「はい、大正解なのです」

「るしあちゃんは、俺に冒険する機会をくれたんですね」

俺の言葉に笑顔のるしあちゃん。

「そんなに簡単に見つかったら裏世界の価値がないのですよ」

その言葉に俺も笑ってしまった。

確かにそうだ。

「それでは、準備が出来ているなら行きましょう」

「はい」

俺はるしあちゃんに連れられてドームよりまだ先へと進む。

道中、魔界での注意点を聞く。

魔界ではモンスターが強くなっている事。

ただし、パーティーになっているのは稀なので逃げようと思えば逃げれる為、無理はしないように。

もし、死んでしまったらこちらの入り口にリスポーンする。

あとはマップが機能しない為、道に迷いやすい。

ただ、魔界の町へは道があるので、その上を歩いていれば迷わないらしい。

決して冒険してみようと思わず、町に向かうように言われた。

「さて、ここなのです」

目の前には巨大な門。

「ここから先は【ホロライブワールド】の世界であって世界ではない場所なのです。

十分に気をつけて」

俺はるしあちゃんの言葉に力強く頷いた。

俺はゆっくりと門に近づき、重たそうに閉まっている扉に手を当てた。

ギギっと音を立てて扉を開ける事が出来る。

許可を持っているものだけが開ける事が出来るらしい。

「行ってきます」

俺はるしあちゃんにそう言ってから門へと入っていった。

「気を付けるのですよ~」

背後扉の向こうからるしあちゃんの声援が聞こえた。

そして、俺の目の前はすごい光に包まれた。

 

 

「ここが魔界?」

目が慣れてきて、周りの景色が見え始める。

空は薄暗いが夜ほど真っ暗ではなかった。

植物も魔界らしくクネクネした木や草が生えている。

背後を見ると入ってきた時と同じような門があった。

ここから帰るんだな。

覚えておかないと。

ふと、足元を見るとくねくねしているがどこかに続いている道があった。

これがるしあちゃんが言っていた、魔界の町に続く道か?

俺はそのくねくね道から出ないように進む事にした。

ギャーギャーと不気味な鳴き声で飛ぶ蛇や地面を走る魚など、向こうの世界では見れない生物がたくさんいる。

 

あれから何回か戦闘にもなった。

ゴブリンに似ていたが背中に羽が生えているモンスターだ。

ま、鬼属性だったらしく鬼切丸の特効が強く難なく勝つことができた。

あれからだいぶ歩いたけど、まだ着かないのかな?

「な、なんだ、やめろ~」

え?なんだ?

道沿いの森から声が聞こえる。

でも、道を外れると迷子になるかもしれない。

「やめろって言ってるだろ」

「く」

俺は道を外れ森の奥へと走った。

こっちか?

ギャワー

さっきより大きいホブゴブリンか?

いや、悪魔の羽が付いている。

「まて!」

俺の声にホブゴブリンデビルがこちらを向く。

ギャワー

そのまま棍棒を振り上げ襲ってきた。

ガ!

しかし、その棍棒は俺に当たらず地面を打つ。

今の俺には最強の足装備がある。

俺はそのまま鬼切丸でモンスターを薙ぎ、通りすぎた後、振り返り上段から切り落とした。

なんとか倒せた。

「大丈夫?」

俺は襲われていた相手を見る。

そこには1人の少女?がいた。

大きな2本の角が印象的な小さな女の子、なんでこんなところに?

「ん?助けてくれたのか?」

「え?あ、はい」

「よくやった」

なんか上から目線の子だなぁ。

「えっと、名前聞いても言いかな?」

「名前か?

名前はラプ…じゃない、そうだなぁ」

ん?なんかどこかで聞いた事のある名前?

「ダークネス、そうだ、ダークネスだ」

「ダークネス?」

「そうだ」

「ん?じゃ、ダーちゃん?」

「なんかやだそれ」

本気で嫌そうな顔をされる。

「ダークネス様と呼べ」

「え?様?」

「そうだ」

えっと、どれだけ上から目線?

「いや、さすがにそれは」

「ん~長いのか?」

いや、そう言う意味じゃないんだけど。

「なら、ダーク様でいい」

様は確定か。

「分かった、ダーク様はここで何してたんですか?」

「うむ、吾輩はカラスを探している」

「カラス?」

「そうだ、いつも側にいたのだが、ここに来たらどこかに行ってしまってな。

それで探してる」

「そっか」

ここはかなり危険と聞いたし、子ども1人は危ないな。

「俺も一緒に探すよ」

「本当か!」

嬉しそうなダーク様。

「うむ、吾輩の邪魔をするモンスターも退けるし、手伝いも申し出るし貴様はいい下僕になりそうだ」

「下僕ですか?」

「さぁ行くぞ!」

そう言って歩き出すダーク様。

「行く宛あるんですか?」

「ない!

歩いてればそのうち会う」

「そんな投げやりな」

俺はダーク様を追って歩く。

はぁ、この先どうなる事やら。




巨大な2本の角を持つ少女の登場です。
果たして彼女のカラスを見つける事はできるのか?
そして、あなたはメルちゃんに会う事が出来るのか?
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