ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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魔界で夜空メルと出会ったあなた。
次のホロメンに会う為に夜空メル達から聞いた情報を元に潤羽るしあに会う。
そして、潤羽るしあから1枚の紙をもらったあなたはその場所で懐かしい人物に出会った。


一攫千金への道~ぺこみこ編~

「ぺこちゃ~ん!」

「う、うわぁ、な、なにぺこか?

モンスターの襲来?

ニンジン泥棒?」

ぺこらちゃんがニンジンを構えて周りをキョロキョロする。

そして、目が合う。

「な、なにやってるぺこか!」

「いやぁ、ぺこらちゃんに挨拶する時は元気よく大きな声でしないと」

「時と場合を考えろばかぁ」

少し涙目のぺこらちゃんに怒られてしまった。

反省します。

 

「で、どうしたぺこ?」

落ち着いたぺこらちゃんが柵の向こうから聞いてくる。

「実は…」

俺はアキちゃんに会う為にカジノに行かないといけない事。

その為の案内人を聞くとぺこらちゃんを紹介してもらった事を伝える。

「はぁ?カジノ?」

やっぱり乗り気なじゃないみたいだな。

確かカジノは【ゲーマーズ】にあるし遠いものな。

そう考えながらぺこらちゃんを見るとさっきからやたらに耳がピョコピョコ動いている。

「ま、別に用はないぺこなんですけど」

と言いながら動く耳。

もしかして?

「どうしてもアキちゃんに会う為なんです。

お願いします、ぺこら様」

そう言って頭を下げる。

「しょ、しょうがないぺこね。

そこまで言われたら案内してやらないわけにはいけないぺこでしょう」

顔をあげぺこらちゃんを見る。

もう、耳で空でも飛ぶのかと言うくらいピョコピョコ動いていた。

「じゃ、少し待ってるぺこ」

そう言ってスキップで家に入っていくぺこらちゃん。

本当は行きたかったんだね。

しばらく待っていると、農作業の格好からいつもの普段着に着替えて来た。

「じゃ、行くぺこ」

「え?

どこに行くんですか?

そっちは家の裏ですが?」

「ん?

ちょっとカジノに行く前に寄るところがあるぺこ。

ほら、早く入ってくるぺこ」

ぺこらちゃんはそう言うと家の裏へと向かう。

俺は慌ててその後を追った。

ぺこらちゃんは家の裏の1本の木の前で立ってこちらを見ながら待ってくれていた。

「桜の木?」

そう、ぺこらちゃんが待っていたのは満開の桜の木の前だった。

「そうペこ」

笑顔で答えるぺこらちゃん。

「前に1度通ったことがあるぺこ」

ぺこらちゃんがそう言いながら桜の木に触ると鳥居型の門が現れた。

「カジノは【ゲーマーズ】の第3の町にあるぺこ。

第2の町から行けば近いし、そろそろ息抜きさせてあげないといけない時期だと思うし」

「息抜き?」

「あ、こちらの話ぺこ」

俺の言葉に慌ててごまかすぺこらちゃん。

誰かの事を言ってるのかな?

「さ、早く行くぺこよ」

ぺこらちゃんはゲートに飛び込む。

「ちょ、待ってください」

俺もぺこらちゃんの後を追った。

 

強い光の後、目を開ける。

そこは先程の景色と違い大神社の中だった。

後ろを振り向くとそこには桜大神社のご神木の巨大な桜がそびえ立っていた。

「いつ見てもすごい、それに何故だろうここにいるとなんか元気が出てくる」

「それはそうぺこ。

なんたってみこ先輩管轄の場所ぺこだからね」

そう言ってなぜか胸を張るぺこらちゃん。

それにしても会ってる時は喧嘩ばっかりしてる気がするけど。

「その言葉、みこちゃんに言ってあげれば喜ぶと思いますよ」

「な、そ、そんなの言えるわけねぇぺこでしょ」

俺の提案にぺこらちゃんは顔を赤くしながら、大声で反論した。

もう、照れ隠しってばれてるくらい照れてる顔してるけど。

「誰だ騒いでるのは、ここは神聖な場所だぞ!」

やば、見つかった。

「はぁ、またかぁ、いつも言ってるでしょ、毎回毎回簡単にここは使わないようにって」

懐かしい姿の人が腰に手を当てて歩いてくる。

「ちょっと用事があったんだからいいでしょ」

ぺこらちゃんも負けじと腰に手を当てて言い返す。

「用事?

ん?

あれ?」

歩いてきた人物、みこちゃんと目が合う。

「お久しぶりです」

「あ、久しぶりぃ」

みこちゃんが笑顔で向かえてくれた。

「それで、2人で何しに来たにぇ?」

「ちょっと今から用事でカジノに行くぺこなんですけど」

「にぇ!」

ぺこらちゃんの言葉に目が一瞬光るみこちゃん。

「んん、どう言った用事でカジノに?」

あれ?普通に戻った?

「なんかカジノにアキロゼ先輩を探しに行くって」

ぺこらちゃんが答えてくれる。

「はい、アキちゃんがそこにいるっていう情報を手に入れたので」

「そっかぁ」

「どうするぺこ?

前にアキロゼ先輩には借りがあるぺこ。

それをここで返す為に」

「そ、そうだにぇ、借りを返す為に」

いや、借りを返すってどういう?

「わかったにぇ。

そう、これは借りを返す為にカジノに行くのであって、決して遊びに行くわけじゃない」

「そうぺこ、これは借りを返す為の旅ぺこ。

カジノに行くのは仕方ないぺこ」

だんだん言い訳じみてきてるけど。

「と言うわけでみこも付き合ってあげるにぇ」

「あ、はい、ありがとうございます」

こんな時はめちゃくちゃ息ぴったりだなぁ。

「それじゃ、急ぐぺこ。

出るのがバレたらまた怒られるぺこ」

「分かった、秒で準備してくるから待ってるにぇ」

と言うとすごいスピードで部屋の方に走っていくみこちゃん。

そして、すぐさま戻ってきた。

あ、私服姿始めてみた。

「さぁ、レッツゴー」

「いくぞ~」

ノリノリの2人は大桜のゲートに飛び込む。

「ちょっと待ってください」

なんかさっきもこんなことしたなぁ。

そう思いながら俺もゲートをくぐった。

 

「ここが【ゲーマーズ】の第3の町?」

町の片隅にある満開の桜の前に俺達は立っていた。

目の前には色とりどりの装飾に飾られた町。

確か、まだ昼前だというのに暗い。

「この町は夜しかないぺこ」

「夜だけの町?」

後ろを振り向くと少し進めば日が照っている。

本当にこの町周辺だけが何かに覆われているようだ。

「ほら、見える?

あの町の中心のきらびやかな建物がこの町の最大の見所、大カジノだよ」

みこちゃんが指差した先を見る。

確かにそこだけ昼ぐらいに明るい装飾が付いていた。

「まずはそこに行こう」

みこちゃんの言葉に俺達は大カジノに向かった。

第3の町は今までの【ゲーマーズ】の町と違い洋風な建物が多かった。

飲食店や装飾品や服屋が多く並んでいた。

「あまり、武器とか防具のお店はないんですね」

「そうだにぇ、この町ではお金が全てなところがあるからにぇ」

俺の言葉にみこちゃんはそう答えた。

「お金ですか?」

「そうぺこ。

この町ではお金を出して傭兵を雇ったりできるぺこ。

パーティーと違ってお金を出せば何人でも雇える。

それで、イベント扱いのキャラになるから戦闘になるとどこからともなく傭兵がわらわら現れるぺこ」

そりゃ、怖いわ。

「ただし、この町の中限定だけどにぇ」

「ほら、見えてきたぺこ」

ぺこらちゃんの言うように俺達は大カジノの前に来た。

入り口には黒ずくめの大男が左右に立っている。

ぺこらちゃんとみこちゃんはそのまま中に入っていく。

俺はというとその大男がいきなり襲ってこないか警戒しながら中に入った。

まずは玄関ホール。

かなりの広さがあった。

外から見たより広いんじゃないか?

人も沢山行き来している。

「中は特別なエリアになってるから思ったより広いでしょ」と言いながらみこちゃんは笑う。

「それより、入り口から入る時びくびくしすぎぺこ」

う、ばれてる。

「基本あの黒服はこっちが何かヤバい事しようとしない限り何もしてこないぺこよ」

そうなのか。

「ま、負けまくって暴れたりするとあの黒服が出てきて、追い出されるぺこだけどね」

ぺこらちゃんの言葉に2人は一緒にどこか遠くを見た。

2人とも経験済みなんですね。

「ま、それはそうとまずはメインルームに行くぺこ」

俺達はまっすぐ進み、巨大な扉の前に来る。

その横には換金カウンターがあった。

「入る前に最低でもコインを1枚持ってないといけないの」

そう言いながらみこちゃんはカウンターに向かう。

俺も続く。

「いらっしゃいませ。

コイン何枚ご入り用ですか?」

バニー服の受付嬢が聞いてくる。

「えっとここは初めてなんですが、コイン1枚いくらなんですか?」

「ワンコイン50Gになります」

案外高いな。

「ちなみにレートは安いところもあるよ。

ここはこの町で一番のカジノだからね。

それなりに高い。

けど、カジノ内でのイベントも多いからアキちゃんがここにいる確率も高いってわけ」

う、そう言われたら。

「ちなみに1枚交換なんて寂しい事言わないぺこだよね?」

う。

「わ、分かりました。

500枚交換で」

『おお~』

2人から驚きと称賛の声が漏れる。

これでも案外色々と稼いでますからね。

俺はバニーなお姉さんにお金を渡す。

「分かりました。

それではこちらがコインとなります」

俺は500枚のコインを受け取った。

「ちなみにお2人はコイン変えないんですか?」

『え?』

俺の言葉に2人ともきょとん。

「個人で来る時は変えないと入れないけど今はねぇ」

「そうぺこ、今はキミの連れという事で来てるから変えなくても入れるぺこ」

こんな時は仲良いなぁ、もう。

『と言うわけで』

2人は俺に手を出してくる。

はぁ、それも狙いかぁ。

俺は少し呆れたが、手を出してくる姿が可愛くて負けてしまった。

200枚ずつ渡す。

「え?こんなに?」

「無駄使いしないでくださいよ」

「わ、分かったぺこ」

嬉しそうな2人と改めて扉の前に立つ。

さぁ、ここからが本番だ。

アキちゃんがここにいれば良いんだけど。

俺は目がキラキラした2人と共に扉をくぐった。




次回はカジノで大勝負?の予定です。

お気に入りや評価や感想、いつも読んでくださっている方ありがとうございます。
自己満足で書いていってますが、みなさんも楽しんでもらえたら嬉しいです。
それでは次回もお楽しみに
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