何故か一緒にいた桃鈴ねねも加わり5人は次の目的までカジノで時間を潰す事になる。
そこであなたは景品にある裏世界への切符を見つけ手に入れようと提案する。
そして、あなた達はアキ・ローゼンタールに連れられてある場所へと向かった。
「ここが私達に勝利をもたらす場所よ」
アキちゃんに連れられて来たのはモンスターバトルの場所だった。
「ここが…」
観客は満員で闘技場ではモンスター達が戦いが繰り広げていた。
「なるほどにぇ」
「そういう事ぺこか」
うんうん頷く2人。
「うんうん」
ジュースを飲みながら分かっているのかよく分からないねねちゃんも頷いていた。
「えっとここで何を?」
俺もよく分かってなくアキちゃんに聞く。
「ここはね、ある時間帯だけ特別な大会があるの」
そう言いながらアキちゃんはチケット売場のカウンターの方に歩く。
その近くの椅子に俺達は座った。
「さっきの続きだけどね…」
アキちゃんはこれからの事を話してくれた。
その内容は。
ここのモンスターバトルではある時間帯だけ、プレイヤー以外のNPCを出場させてトーナメントをするそうだ。
そして、それに優勝するとかなりの賞金が手に入る。
「だだし、出場登録するにはかなりのリスクがあるの」
出場する際に担保してレア級のアイテムを出さないといけないらしい。
そしてもし負けた場合、そのアイテムは没収されてしまう。
「だから、かなり自信がある人が登録してるの。
で、今回はそのトーナメントに出場するわ」
「ええ、誰が戦うんですか?」
確かに俺の周りにはチートキャラと言われるホロメンの人達がいるけど、みこちゃんは巫女だし、ぺこらちゃんも前衛で戦う感じはしない。
ねねちゃんの力は未知数だけど。
「私が出るわよ」とアキちゃん。
「ええ、アキちゃんですか?」
見た目はかなり華奢な感じがするけど。
「ま、そうなるぺこですよね」
「ま、アキちゃんが出るなら安心にぇ」
ええ、そこまでの自信が?
「面白そう、ねねも出る」
ええ?
「ねねちゃんも出る?
だったらレアアイテム2つ用意しないといけないけど」と、俺を見るアキちゃん。
「ダメかなぁ~?」とねねちゃんもちょっと拗ねたような感じで見てくる。
えっと、アイテム欄を見てレアアイテムとなると。
「これっていけますか?」
机の上に1通り目ぼしいアイテムを出してみた。
「そうね、それは近未来都市で買ったアイテムよね?
じゃ、レアはレアだけどダメかな。
今は通販もしてるから」
「ん?
これってもしかして?」
ぺこらちゃんがあるアイテムを手に取る。
「これならいけるんじゃないぺこか?」
手に取ったのは魔界でメルちゃんからもらったメル印のギガポーション。
「それいけるんですか?」
「うん、いけるにぇ。
メルちゃんのポーションは魔界に行かないと手に入らないから、こちらではレアだよ。
それにこれどんな状態からも回復できるギガポーションだしこれなら激レア」
「なら、1つはこれでもう1つは」
俺は机のアイテムを片付けた後、あるアイテムを机の上に置く。
「これ?いいの?」
アキちゃんはそれを見て俺に聞く。
「はい、これを賭けるだけの価値がある人達なので」
俺の言葉に4人は笑顔で頷いた。
「登録してきたよ」
アキちゃんがカウンターから戻ってくる。
俺がアキちゃんに渡したアイテムは2つ。
ギガポーションと鬼切丸。
負ければ失くなるけど、俺はアキちゃん達を信じている。
「ちなみに2人のうち1人でも優勝出来ればアイテム2つとも戻ってくるからね」とアキちゃん。
「はい、2人とも信じてます」
アキちゃんとねねちゃんが頷く。
「それじゃ、私達は控え室に行くから、3人は観客席で応援して」
「はい」
「分かったぺこ」
「頑張るにぇ」
「まっかせて」
俺達の応援に2人は笑顔で手を振りながら控え室に向かった。
「じゃ、みこ達も行くにぇ」
「はい」
俺達は観客席に向かった。
「始まるぺこ」
アナウンスが入りトーナメントが始まる。
トーナメント表が闘技場上に写し出された。
「えっと?
2人の名前ないんですけど」
アキちゃんとねねちゃんの名前がない。
「あるにぇ」
指差すみこちゃん。
その先にはマスクドアキとマスクザネネの文字が。
「えっと…」
「さすがにホロメンがそのまま出てるとなると賭け事もおかしくなるぺこだから偽名を使ってる」
「ちなみにこのエリアではみこ達はキミ以外からは普通のNPCに見えてるにぇ」
な、なるほど。
「さぁ、1回戦から始まるぺこ」
17人が出場で1人シードか。
アキちゃんは4回戦、ねねちゃんは5回戦。
試合は滞りなく進む。
いろんなNPCが出てる。
中には完全にモンスターが混ざってるし。
モンスターマスターと呼ばれる職業がモンスターを使役して仲間にしているらしい。
ま、確かにNPCだけど。
『さぁ、次はトーナメントに咲いた花、謎の美女マスクドアキ~』とアナウンスが入る
おお~
観客がわく。
プロレスラーのようなレオタードを着て赤いマスクを付けたアキちゃんが手を振りながら出てきた。
「人気ですね」
「ま、あのプロポーションでレオタード着て謎の美女なんて言われたら萌えないわけにはいかないにぇ」
「さすがアキロゼ先輩ぺこ」
『対するはトーナメント1の力持ち、クリスタルゴーレム』
おお~
ってアキちゃんの2倍ぐらいあるゴーレムが出てきたんですが、それも手と肩に機関銃が装備されてるんですが?
「なるほどにぇ、超硬度を持つけど動きが遅いゴーレムに機関銃を装備させて欠点をなくしてるわけ」
「いいんですか?
武器装備してますけど」
「ま、広範囲殲滅兵器以外なら何でもありぺこだからね」
「いや、でも」
『では、試合開始!』
アナウンスと同時にゴーレムの機関銃がアキちゃんのいた場所に掃射された。
無数の弾丸が地面に当たり煙が巻き上がる。
「アキちゃん」
「ははははは~」
観客席の反対で笑う小太りな男。
「なんだあいつ」
「あれがこのゴーレムを出場させてるやつぺこね」
「この町1番の金持ちでこのトーナメントの出場しているNPCの半分以上があいつが出してるにぇ」
「くそう、アキちゃん」
俺は拳を握りしめる。
「ま、今回はアキロゼ先輩達が出たのが運の尽きだけど」とぺこらちゃんが言った。
「え?」
「いけ~マスクドアキ!」
みこちゃんの声が響く。
その声と同時に砂煙から人影が現れる。
アキちゃんだ。
あの攻撃の中で1発も当たっていない。
「なんだと!」
驚く小太り。
そして、アキちゃんはゴーレムとの間合いを詰めて、メリケンサックを装備した右拳をゴーレムに打ち込んだ。
そして、ゆっくりと離れるアキちゃん。
「さ、次ぺこね」
「え?」
状況が分からない俺。
ピシ。
小さいけど何か聞こえた。
ピシピシ。
その音はだんだん大きくなる。
そして、バコンと大きな音の後、超硬度のはずのゴーレムが割れ闘技場に散らばった。
『な、なんだとう、一撃、一撃で決めたマスクドアキ。
勝者はマスクドアキだ~』
おお~
大歓声。
悔しがる小太り。
よっしゃぁ~
「ま、あの程度ならアキロゼ先輩の敵じゃないぺこ」
「す、すごすぎる」
俺は嬉しさで興奮を隠せなかった。
「次はねねちの番にぇ」
『さぁ、次も美しい花の登場だ。
こちらも謎の美少女マスクザネネ!』
おお~
「ありがとう、ありがとう!」
同じようなコスチュームで声援に答えめちゃくちゃ手を振ってるねねちゃん。
『対するは音速の暗殺者スペード』
おお~
「へぇ、スペードかぁ。
なかなかやるねあの小太り」
「また、あいつの雇った相手ですか?」
「そうぺこね」
「それに暗殺者って」
現れた黒ずくめの忍者みたいなNPC。
刀を構えている。
「また、武器かい」
『では、始め!』
アナウンスの後、暗殺者の姿が消える。
「早い!」
ホロメンの戦いで目は慣れてる筈だけど、暗殺者の姿を確実に見れない。
「ねねちゃんは?」
そうして見たねねちゃんはゆらりゆらりと揺れていた。
「やるにぇ」
みこちゃんが笑う。
「え?どういう事ですか?」
「暗殺者の攻撃を全部紙一重で避けてるぺこ。
それも最小限の動きだけで」
ぺこらちゃんが解説してくれる。
「まじですか」
どれだけ規格外なんだホロメンの人って。
そして、バキッっと音がしてねねちゃんの蹴りがスペードを捉え吹き飛ばした。
そして、動かなくなるスペード。
『またも一撃、なんだ今回のトーナメントに出てくる美女達は。
勝者マスクザネネ!』
おお~
またも悔しがる小太り。
よし、ざまぁみろ。
なんとなくいい気持ち。
「いい感じですね」
「うんうん」
「ま、予想通りだにぇ」
そう言って手元の札を見てニヤリと笑うみこちゃん。
「賭けてたんですね」
「当たり前!
勝てる勝負を捨てるなんてできないにぇ。
さぁ、換金に行くぞ~」
そして、俺達は換金所に走ったのだった。
その後もトーナメントは順調に進んだ。
アキちゃんもねねちゃんも勝ち進んでいる。
ただ、1つの懸念はシードの選手、前回の優勝者を破った人物だ。
そいつもあの小太りが雇った相手みたいだけど、換金して食べ物と飲み物を買ってる間に戦いは終わっていた。
途中アキちゃんやねねちゃんと会って食事を一緒にした。
2人ともまだまだいけそうで元気で安心した。
そして、一足先に決勝戦の切符を手に入れるアキちゃん。
次の準決勝でねねちゃんが勝てばもう勝利は目の前だ。
そして、運命の準決勝が始まる。
『ここまで無傷、一撃で決めてきた今回の期待の美少女マスクザネネの登場だ!』
わぁぁぁ~
歓声も初めとは違いめちゃくちゃ大きい。
『そして、対するは前回の優勝者をこちらも一撃で倒したダークホース。
スモールプリンセスマモリ~!』
わぁぁぁ~
スモールプリンセス?
マモリ?
どっかで聞いた名前のような。
「出てきたぺこ」
「ここまで何故かタイミング悪く見れなかった選手にぇ」
そして、出てきた人物を見て俺は驚いた。
そこにはあの小姫マモリがいたのだ。
あのドミノマスク見覚えがある。
こちらを見るマモリ。
そしてにやりと笑った気がした。
「やばい」
俺は観客席を立ち前に向かう。
「ど、どうしたぺこ」
ぺこらちゃん達も追いかけてくる。
「あいつはやばい。
俺の前に度々現れ悪事を企むやつの1人でホロメンを名乗ってるんです」
「ホロメン?」
みこちゃんがマモリを見る。
「見た事ないけど」
「はい、他の人も言ってました。
でも、実力はチート級なんです」
『では、試合開始!』
アナウンスが流れる。
「ねねちゃん、気を付けて!」
俺の言葉にねねちゃんが手を上げる。
そして、ぶつかり合う2人。
マモリの正拳突きをクロスにした腕で防御するねねちゃん。
この大会で初めて攻撃を受け止めた?
「早いにぇ」
「チート級って言うのは案外嘘じゃないぺこね」
2人も少し焦った顔になる。
「あれはやばいわね」
「え?」
いつの間にか隣にマスクドアキが。
「さっきの攻撃受けたのはやばかったかも」
アキちゃんの言葉に俺はねねちゃんを見る。
何故かねねちゃんの動きが悪くなった気がする。
「やばいかも」
みこちゃんも呟く。
「な、何が?」
俺は何があったのか分からない。
ただ、ねねちゃんが今まで紙一重で避けてたのに防戦一方になっている。
そして、マモリの強力な一撃がねねちゃんを捉え壁に吹き飛ばされる。
「ねねちゃん!」
ドカ!と俺が見ている場所の壁にぶつかるねねちゃん。
「大丈夫、ねねちゃん」
「はは、油断しちゃった」
俺の言葉にねねちゃんは弱々しく立ち上がる。
「あいつは特別な力を使ってる。
ねねちゃんもホロメンの特殊スキル使って!」
「はは、ねねはまだ使えないんだ。
ねね達まだ揃ってないから」
「え?」
「危ない!」
アキちゃんに後ろから引っ張られる。
その瞬間ねねちゃんがいた場所が爆発する。
マモリが突撃してきたのだ。
「がは!」
ねねちゃんが吹き飛ばされる。
「これ以上は」
吹き飛ぶねねちゃんを見て俺は手元のスイッチを見る。
これを押せば試合を棄権する事になる。
俺はみこちゃん達を見た。
無言で頷いている。
そして、俺はスイッチを押した。
『おっとマスクザネネが棄権だ!
勝者スモールプリンセスマモリ!』
おお~
声援がする。
しかし、俺はねねちゃんの方が心配だ。
俺達は急いで、ねねちゃんが運ばれた医務室に向かう。
ねねちゃん。
今行くから、待っててくれ!
白熱するトーナメント。
果たしてねねちゃんは無事なのか?
第X世代のマモリの待つトーナメントで優勝できるのか?
次回波乱のトーナメント決勝戦をお楽しみに