ホロライブ・オルタナティブver.IF正式版   作:天野空

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裏世界【鬼岩城】に行く為に、あなたは百鬼あやめに会いに第2の町に来た。
そこで風真いろはに出会う。
あなたは風真いろはの力を借りて、百鬼あやめに一撃を入れる事が出来た。
そしてあなたは風真いろはと別れ、百鬼あやめと【鬼岩城】に向かうのだあった。


【鬼岩城】の決戦(表)

俺はあやめちゃんの後を追って門をくぐった。

門をくぐったその先は時代劇のようなお店が立ち並ぶ大通りのようになっていた。

「ようこそ、余の鬼岩城へ」

先に入ったあやめちゃんがこちらに振り返り笑顔でそう言った。

 

「えっとこれ城の中なんですか?」

見た感じ【ゲーマーズ】の第2の町の大通りぐらいめちゃ広いんだが?

たぶんNPCかな?

人通りも案外多い。

「そうだ余。

上見てみて」

あやめちゃんに言われて上を見る。

あ、確かに天井がある。

「ここってどんな世界なんですか?」

そう、魔界みたいに広いエリアって感じがしない。

「それの説明は余より説明上手な人がいるから」

「え?」

「あやめ~」

あやめちゃんがそう言うと同じタイミングで、大通りからこちらに来る人影。

あ、なんで?

「無事に条件クリアできたんだね」

そう言って笑顔で向かってきたのはミオちゃんだった。

「はは、さっき会ったばかりだけどねぇ。

今回はうちも手伝うよ」

「あの時、力を貸してくれるって言ってたし嬉しいです」

俺もミオちゃんに笑顔でそう言った。

「それで他の者達は?」

あやめちゃんがミオちゃんに聞いた。

他の者?

「あ、あ~

いつ来るか分からないからって言ってお店回ってる」

「はぁ、何やってるの余」

「まぁまぁ、いいんじゃない?

それだけ、みこ達の予想以上の実力だったって事で」

「みこちゃん」

俺の言葉にみこちゃんはだんごを食べながら軽く手を振ってくれた。

なんだなんだ?

すごい顔ぶれになってきたけど。

「それで、後の4人はまだうろうろしてるの?」

ミオちゃんはみこちゃんに聞く。

「うん、たぶんにぇ」

まだ、4人もいるのか?

「今回はかなりの大所帯になると思うの。

少し話しときましょうか」

そう言って俺達は近くの定食屋に入る。

それぞれ注文をして、ミオちゃんが話し始める。

話の内容を簡単にまとめていくと。

裏世界では、ホロメン達の大技、大召喚が使えない。

あの技はかなり強力なせいでいろいろと制約もあるらしい。

相手は、この世界で初めてのスターズフォーとたぶん第X世代組がいると思われる為、こちらもできる限りホロメンを投入するという事だ。

本当はホロメン全員でかかればいいんだけど、それも制約があり出来ないらしい。

「それで、今回は7人が来てくれたんですね」

「うん、そうなるにぇ。

残りの4人はこの城を登る前に合流すると思うにぇ」

「そういえば、この城ってどうなってるんですか?」

「あれ?あやめから説明受けてない?」

ミオちゃんが不思議そうに聞いてくる。

あやめちゃんを見ると顔を背けて口笛吹いていた。

「はぁ、うちがしていい?」

「お願いします」

ミオちゃんに聞かれて素直に答えるあやめちゃん。

「というわけでもう少し話するね」

この城は全21階ある。

1階はこの準備エリアと呼ばれる城下町。

そして、11階に中ボスがいて、最上階にはあやめちゃんがいて本気のあやめちゃんに一撃でも与えられれば報酬がもらえるらしい。

「え?でも、あやめちゃんここにいますけど?」

「あ、誰かが最上階に来るとどこにいようと強制的に最上階に転移させられる余」

それも大変だなぁ。

「今のところまだ呼ばれた事ない余」

それで、この世界は簡単に言うとタワー攻略型RPGに分類されるらしい。

そして、入る度に構造の違う階層を全20階登れば攻略となる。

でも、このゲームって多人数専用のはずなのに、入ったら変わるなんて出来るのか?

と思いミオちゃんに聞いた。

すると、ぶっちゃけた話をしてくれる。

まず、この1階から2階に登ると全100ステージ用意されているマップのどこかに飛ばされる。

そして、そこをクリアして階段を登るとまた次のステージへ。

そういった具合にステージを移動する事で入る度に違うという状態を作り出している。

それでもし、他の人が先にそのステージを攻略していたら。

それはラッキーって事でその途中からの参加になり謎を解いていたらそのままいけるらしい。

しかし、宝箱を取られていたら開けられたままなのでどちらがいいのかはそれぞれによる。

そして、ステージに人がいなくなった時点でステージがリセットされるというようになっているらしい。

「種か明かしするとだけどね」

とミオちゃんが笑う。

確かにそれだったら、毎回入る度に違うってやつ出来るな。

「さて、話がずれちゃったけど、スターズフォーの居場所だけど」

「はい」

「実はいろんなステージを転々としているらしいの」

「そんな事が出来るんですか?」

「一応モンスターだからステージ移動は出来るんだけど、ここまで頻繁に移動するのはあり得ない。

だから、誰かが先導しているのではって事になって」

「第X世代組が怪しいんですね」

「ええ」とミオちゃんが頷いた。

「でも、どうする?

さすがにしらみ潰しに探すって訳にもいかないにぇ」

「余が管轄はしておるが、さすがに移動するモンスター1匹を捕まえるのはかなり時間がかかる」

「ええ、でも、うちは探すのはそう難しいとは考えてないのよ」

「え?」

ミオちゃんの言葉に俺は驚く。

「それはどうしてですか?」

「この前も言ったけど、相手はキミを待っている気がする。

だから、キミがここに来た時点で条件は達成していると思うの」

「条件?」

「そう、イベントの条件」

「うわぁ~

助けてくれ~

鬼が出たぞ~」

急に外が騒がしくなる。

「やっぱり始まった」

ミオちゃんの言葉に俺達は頷き合い、店の外に出た。

そこには顔が3つある巨大な鬼が俺の身丈ほどある鉄棍棒を振り回していた。

「三面オーガ!」

あやめちゃんが叫ぶ。

すると、その鬼がゆっくりとこちらを見た。

「まさか中ボスをスターズフォーに変えてたなんて」

ミオちゃんはそう言って手に大神の力を集める。

両手が淡く光っている。

「これが中ボスなんですか?」

「そうだ余。

ただ、中ボスはスリースターズで固定モンスターだから、正確に言えば中ボスの系列のモンスター」

ガァーー

三面オーガが俺達を見て雄叫びをあげる。

「まだみんな揃ってないけど戦うしかない」

ミオちゃんのその言葉に俺達はそれぞれの武器を構える。

みこちゃんは一歩下がり歌でサポートしてくれる。

くそう、前にスリースターズと戦った時はノエルさんとフレアさんが大召喚使ってやっと倒せた相手。

それより強い相手を俺達4人で倒せるのか?

それにまだ第X世代組が姿を表していない。

ガァーー

そんな事を考えていて俺は三面オーガの鉄棍棒を避けるタイミングが一歩ずれた。

ヤバいこれは。

ドコーンという音と共に鉄棍棒を受け止めてくれるミオちゃん。

「すいません」

「ぼーとしないで危ない」

ミオちゃんはどうにか鉄棍棒を押し返す。

そして、距離を取った。

「パワーも比べ物にならないくらいになってる」

後からみこちゃんの歌でバフをもらっているけどあれを受けたら即死だな。

「あやめ、行くよ!」

「分かった余」

ミオちゃんが体全体に大神の力を纏う。

あやめちゃんも初めから全力だ。

【鬼神大元】で鬼武者と一体化している。

しかし、みこちゃんの歌でバフがかかっている2人の全力でも三面オーガは耐えながら反撃もしている。

く、俺ではあの中に入れない。

「実力が違いすぎる」

「そんな簡単に諦めるようなキミだった?」

「え?」

突如声がして三面オーガが雄叫びを上げて自らの背後に鉄棍棒を振るう。

しかし、そこには誰もいない。

背後に攻撃した事で三面オーガの背中が見える。

そこには何かに攻撃されたような爪痕が大きく残っていた。

あれ?これって前に見た事ある。

そうだ、猫又神社の女郎蜘蛛の時。

あの時も誰かが女郎蜘蛛に攻撃して。

「猫又おかゆ参上ってね」

俺の横に突然現れるおかゆちゃん。

「おかゆちゃん」

「ころねもいるけど」

その反対側にはころねちゃんも。

「2人とも来てたんですね」

「折角おかゆとデートしてたのに邪魔された」

と三面オーガを睨むころねちゃん。

「ははは、折角ゆっくりとしてたんだけどなぁ」

とおかゆちゃんは手に紫色の何かを纏っていた。

「2人とも遅い」

ミオちゃんは隙を見せた三面オーガに攻撃を加えながら言った。

「ごめんごめん、ころさんがまだアイス食べるって言って」

「な、違う。

おがゆがあのだんご美味しそうって言うから」

相変わらず仲良いなぁ、2人とも。

「じゃ、行くよ」

ころねちゃんがオレンジ色の何かを纏い三面オーガに突撃する。

「おかゆちゃん」

それに続こうとするおかゆちゃんに声をかける。

「ん?」

こちらを向くおかゆちゃん。

「あの猫又神社の時、助けてくれたのはおかゆちゃんだったんですね」

その言葉におかゆちゃんはにこっと微笑みで答えた後、紫色の何かを纏いおかゆちゃんも三面オーガに突撃した。

4人のホロメンの全力に三面オーガは押されてはいるが決定打にはまだ程遠い。

それほど敵のHPが多いのか。

第X世代が参戦してくる前にどうにかしないと、参戦されたら厄介だ。

とん、と肩を叩かれる。

「え?」

みこちゃん?

「今は4人に任せてるにぇ」

あ、歌が。

「見て分かるように相手のHPが多すぎて、このまま行けば先にこっちがバテてやられちゃう。

だから、キミにかけるよ」

「俺に?」

「今からキミ1人の為に歌う。

みこの歌の力を渡すからそれでやつを倒して。

その鬼切丸の力を最大限に出せれば一気にHPを削れるから」

「でも、相手に隙が」

そう、4人のホロメンの攻撃もあの三面オーガは防ぎ耐えている。

俺の最高速が出せる紫雷一閃でも、今のホロメン達のスピードより遅い。

「大丈夫だよ。

道はみこ達が作ってあげる」

そうしてみこちゃんは俺の後ろから肩に手を置いて歌い始める。

その歌はとても心地良い、体に力が溢れてくる感じだ。

その歌に呼応して、4人のホロメンが狙いを変えてくる。

それぞれが手と足に攻撃を集中し始めた。

ガァーー

三面オーガはその全ての攻撃を防げず傷が増えていく。

そして、みこちゃんの歌が終わった。

とんと背中を押される。

「後はキミに任せるにぇ」

ブワッっと桜吹雪が背後から天井に向かって吹き上がる。

思わず一瞬目を瞑った。

そして、目を開けた時には俺は桜並木の一本道に三面オーガと対峙していた。

俺とやつしかいない。

他のホロメンは?

いや、違う。

みこちゃんは言ったんだ俺に任せるって。

俺は腰にある鬼切丸を握る。

三面オーガはどこか虚ろな顔のまま地面に膝を付いている。

今しかない。

俺は自身に雷を纏う。

鬼切丸を持つ手に力を込める。

突如桜吹雪が俺を包む。

しかし、俺の視界は晴れて狙う場所ははっきりと見えている。

俺は右足で大地を蹴る。

いつも以上の速さで間合いを詰めている。

でも、俺にはとてもゆっくりと近づいている感じがした。

三面オーガが俺の接近に気付き腕をあげようとしているがすごく遅い。

斬!

俺は鬼切丸で三面オーガの胴を薙ぐ。

そのまま、右、左と袈裟斬り。

いつもならこんな風には動けない。

でも、何故か今は体が動く。

そのまま俺は鬼切丸を三面オーガに突き刺す。

そして、俺は詠唱した。

「我願う、絆を築きし四神に」

俺はミオちゃん、ころねちゃん、おかゆちゃん、今はいないフブキちゃんを思い浮かべる。

「我求める鬼神のごとき剛力を」

2度剣を合わせたあやめちゃんを思う。

「貫け、桜吹雪!

必殺、春雷剛穿!」

突き刺した鬼切丸に桜吹雪が螺旋になりながら集まりそして、三面オーガの体を貫いた。

大きく後ろに飛び間合いを取る。

「よくやったね」

いつの間にか元の大通りに戻っていた。

横でミオちゃんが嬉しそうに声をかけてくれた。

しかし、まだ三面オーガは消滅しない。

どれだけタフなんだ。

「ま、あれだけ弱れば大丈夫なんだけどね」

そう言って横にいたころねちゃんが一歩前に出る。

三面オーガに向かって指鉄砲をする。

「み~つけた、BAN!」

鉄砲を撃つように指を上げるころねちゃん。

そして三面オーガの背後に巨大な黒い渦が現れ、そして三面オーガはその渦に飲み込まれ消えた。

「あれって」

「神社で見た事あるんじゃない?」

おかゆちゃんが笑いながら言った。

その言葉に戌神神社で見たころねちゃんの大召喚を思い出す。

う、あの完全消滅の。

「分かったみたいだね。

そう、大召喚しなくてもころさんはあの力は使えるんだ。

ただ、狙いがねぇ。

今は誰もいないから大丈夫だけどね」

「もう、危ない人みたいに言わないでくれる?」

おかゆちゃんの説明にころねちゃんは頬を膨らました。

「ま、なんにせよ、スターズフォー討伐完了だにぇ」

そう言ってみこちゃんが笑う。

「お待たせ~」

「あれ?終わってる?」

そこになんとまつりちゃんとフブキちゃんが現れた。

「遅い何してたの?」

ミオちゃんが2人を見ながら言う。

「あはは、フブキとのデートが楽しすぎて」

「ははははは」

まつりちゃんの言葉にフブキちゃんが笑って誤魔化す。

「本当にもう。

ま、何とか倒せたからよかったけど」

「それじゃ、祝勝会と行きますか~」

何故かまつりちゃんが先導で俺達は酒場に向かう。

わいわい良いながら食堂に向かう道すがら俺は、あの三面オーガを育てた第X世代がどこ行ったのか気になった。

「ほらほら、行くよ」

そんな俺の背中をフブキちゃんが押す。

「あ、はい」

そう答え俺は歩く。

今はいいか、この勝利をみんなと喜ぼう。




まず1つ目の裏世界の攻略が終わりました。
しかし、そのスターズフォーを育てた第X世代はどこに行ったのでしょうか?
さて、次はあなたはどこに向かうのか。
次回をお楽しみに
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