あなたは彼女達と共にスターズフォーと第X世代組の待つ【樹海】へと足を踏み入れる。
果たしてあなたはスターズフォーに勝てるのか?
すいちゃんの突撃?ライブで裏世界【樹海】の道が開けた。
俺達6人は【樹海】への門をくぐる。
他の裏世界と同様に少しの違和感の後、俺達は先程とは別の世界へと来ていた。
背後を見ると先程の盾型の門はある。
しかし、その周りを見ると少しの草原の空間がある以外全てが木だった。
「スキル【樹海限定の合成】を習得しました」
機械音声が流れる。
これがミオちゃんが言ってたやつか。
「なんか久しぶりに来たなぁ」
ぼたんちゃんは周りを見ながら言った。
「来た事があるんですか?」
俺が聞くと頷くぼたんちゃん。
「ここはなかなか良い訓練になるんだよ」
訓練って。
「さて、これからどうしようか?」
ラミィちゃんも周りを見渡しながら言った。
「ミオちゃんの話だと、俺がこの裏世界に来た事でイベントが発生するって言ってました。
だから、相手を探さなくても向こうから来るみたいです」
「へぇ、向こうからか」
ポルカちゃんが手の中で小さな玉を2つ転がしながら警戒する。
「はぁ、早く来ないかなぁ」
ねねちゃんはなんかあっちこっち見てるなぁ。
「そんなに俺が待ち遠しいのか?」
「ん?」
森の中から1人の女性がこちらに向かって歩いてきた。
「双犬ベルフェ」
俺はその女性を見て言う。
第X世代組の中でもかなり残忍で好戦的な印象がある。
「よぉ、久しぶりだな、世界の答え。
それにすごい人数の先輩達を連れてきたんだな」
すいちゃんやねぽらぼのみんなを見てベルフェが笑う。
「それほど怖いか?
俺とこいつが」
そうベルフェが言った後、ベルフェの横の景色が歪む。
そして、それは現れた。
巨大な蜥蜴?
いや、目がカメレオンみたいになってる。
でも、口が蜥蜴のように長い。
それになんだ?
背中に羽じゃなく、長い爪の付いた長い手が付いているのか?
今は折り畳んでいるからはっきりと分からないが。
「へぇ、アサシンドラゴンかぁ」
すいちゃんはその蜥蜴を見て言った。
アサシンドラゴン?
「周りの環境に適応力が早く、擬態して姿を隠して敵を襲うドラゴンっすよ」
ポルカちゃんが横に来て教えてくれた。
「ま、かなり厄介な相手ではあるね」
ぼたんちゃんはいつの間にか両手に拳銃を持っていた。
「ま、その人数の先輩程度の相手なら俺とこいつで事足りますけどね」
ニヤニヤしながら言うベルフェ。
「カッチン」
すいちゃんがぼそっと呟く。
「あの生意気なのって後輩なんだよね?」
「え?あ、みんな知らないって言ってたので自称ではあると思いますが」
ワントーン落ちたすいちゃんの声に俺はかしこまって答えた。
「そっか。
やっぱり先輩としては色々と教えてあげないといけないと思うのよ」
「え?」
すいちゃんの1人事のような声に俺はすいちゃんを見た。
顔は笑ってるけど、なんか笑ってないなぁ、これは。
「よし、決めた。
あのドラゴンはキミ達に任すよ」
「はい?」
「了解です」
俺とは対照的に明るく答えるラミィちゃん。
「私はちょこっと用事してくるね」
そう言ってすいちゃんが目の前から消える。
そして、次の瞬間にはベルフェの前に半身になり腰を落として現れる。
「後輩ちゃん、ちょっと場所変えようか?」
「な、に?」
ここからでも分かる今まで聞いた事のないような低い声のすいちゃんにベルフェは慌てて防御する。
その防御の上からすいちゃんはアッパーを放った。
ドカァという凄まじい音と共に空高く吹き飛ばされるベルフェ。
それをすいちゃんは大跳躍で後を追った。
「なんか、某格闘アニメみたいですね」
素直な感想を呟く。
「ま、最強だからね」
ラミィちゃんもポツリと呟いた。
「ほらほら、そんな事よりすいせい先輩に言われた事、こっちもやらないと」
ぼたんちゃんは拳銃を構え、アサシンドラゴンを見る。
「だね!」
ねねちゃんも拳を構えた。
「それじゃ、行きますか!」
ポルカちゃんは手に持っていた玉をアサシンドラゴンに投げつけた。
ぼふんっと玉はドラゴンの目の前で爆発し煙を出す。
そこへすかさずぼたんちゃんは拳銃を撃ちまくる。
ギャー
ドラゴンの叫びが聞こえる。
攻撃が当たったのか?
「麻痺の煙だからね。
しばらくは動けないはず」
ポルカちゃんはにこっと笑いながら言う。
そして、煙が晴れた。
そこには何もいない。
「逃げた?」
ねねちゃんが周りを見るが気配もない。
「森に行ったみたいね」
ラミィちゃんが指差す先に緑の血の後が森に続いていた。
「誘ってるね、これは」
ぼたんちゃんの言葉にホロメン達が頷いた。
「行きますか?」
俺が聞くと「倒さないといけないし」とぼたんちゃんが笑いながら言う。
ただし、森の中は完全に相手のフィールド、油断だけはできない。
俺を中心に前衛にぼたんちゃんとねねちゃん。
後衛にラミィちゃんとポルカちゃんという配置となった。
正直な話、俺が前に出てもあのドラゴンの攻撃を察知する事ができない。
はぁ、完全な足手まといだな俺。
(そんな事はないぞ)
「え?」
「ん?どうかした?」
「いや、なんか誰かの声が聞こえて、気のせいかな?」
俺の言葉に「しっかりしてよ」と笑うラミィちゃん。
本当だ、足手まといかもしれないけど俺の出来る事が必ずあるはずだ。
そして、俺達は森の中へと入って行った。
森の中は静かだった。
俺達は森の中の緑の血を辺りを警戒しながら追った。
そして、血が途絶えた。
「ここで仕掛けてくるつもりだね」
ぼたんちゃんの言葉に俺達は辺りへの警戒を強める。
周りは木ばかり。
どこからくる?
「ししろん、目の前!」
ねねちゃんはそう言って自分も前に出る。
ぼたんちゃんはその声に反応して眼前に銃を撃つ。
ギャンギャンっと弾が何かに当たる音がする。
そして、ねねちゃんも迫りくる何かを蹴りあげた。
姿を表す巨大で長い手。
あのドラゴンの背中に付いていたやつだ。
両方の長い手はまた姿を消した。
元の配置に戻るねねちゃん。
「よく分かったね」
「なんか嫌な予感がした」
俺の言葉にねねちゃんは拳を構え森を見る。
しかし、このままあの調子で攻撃が続けばこちらが消耗する。
「周りの木を切り倒したり出来ないんですかね?」
「それは無理だね、この世界の木は切った瞬間に光になって消えた後、すぐに同じ場所から木が生えるからあまり意味がない」とぼたんちゃん。
「そっか、地面を何かで木が生えないように押さえつけたらいけるのかな?」
「何かで地面を押さえつける?」
俺の独り言にポルカちゃんが考える。
「そうか、その手ならいけるかも」とポルカちゃんはラミィちゃんを見る。
ぼたんちゃんもそれを聞いて何か閃いたようで「なるほど、確かに」とラミィちゃんを見た。
「???」とねねちゃんもポンと手を打ちラミィちゃんを見る。
「え?なに?」
注目されるラミィちゃんは困惑した顔で仲間を見た。
「なるほどね。
分かった。
でも、寒いの苦手だからなぁ」
「え?苦手なんですか?」
「そうだよ」
俺の言葉にラミィちゃんは知らなかった?と言う顔で答える。
「いや、氷の魔法使うし名前に雪があるからてっきり」
「いや、名前に雪があるから寒いの得意とか関係ないよ。
それを言ったらねねなんてどうするのよ?
鈴を持った女の子が桃から生まれたから桃鈴になったとかになるじゃない」
「え?」
ラミィちゃんの言葉に驚くねねちゃん。
「え?」
それを見てラミィちゃんも驚く。
「そ、そうだよね。
なに言ってるんだかぁ」とねねちゃん。
これは深く突っ込まない方が優しさか。
「ま、まぁ、良いわ。
じゃ、今からやるね」
そう言ってラミィちゃんはポケットから赤い宝石を取り出す。
そして、胸元を指で引っ張り開ける。
「ええ、な、何を?」
その光景に俺は驚く。
「こら、こっちを見ないエッチ!」とラミィちゃんは胸元に赤い宝石を入れ胸元を閉じた。
「え?さっきのは」
「暖房の魔石。
あれを服の中に入れてたら暖かいから」
なるほど。
「それじゃ、行くよ」
ラミィちゃんが両手をあげる。
そして、勢いよく両手を地面に付けた。
「凍れ!」
ラミィちゃんの言葉と同時にラミィちゃんを中心に周りが凍り始める。
地面はもちろん、木や草も全てが凍る。
それは勢いよく広がった。
「オッケー
行くよ」
ぼたんちゃんの声に俺達はその場にしゃがむ。
ぼたんちゃんの手に持たれた機関銃が火を吹き、周りの木を撃ち抜き始めた。
撃たれた木は光に変わり消える。
しかし、地面が凍ってしまっていて新しい木が生えなかった。
そして、俺達の周りは氷原に変わる。
「いた」
少し離れたその場所にあのドラゴンが姿を表す。
木がなくなったから擬態が解けたんだ。
「もらった!」
素早く機関銃がドラゴンを撃つぼたんちゃん。
その弾は全てドラゴンの頭に命中した。
「やった」
さすがぼたんちゃん。
命中精度が抜群だ。
「く、今度はそっちか」
しかし、攻撃を当てたぼたんちゃんが悔しそうに言う。
俺は弾が命中したドラゴンを見る。
すると弾はドラゴンの頭に当たる前に何かに当たり止まっていた。
「氷?」
そう、頭を氷で覆っていたのだ。
「適応力が早すぎる」
「スターズフォーになってそこら辺が強化されてるみたいね」
ポルカちゃんの言葉にラミィちゃんも悔しそうに言った。
「なら、別の手を考える!」
すかさずぼたんちゃんは水平二連銃に赤い弾を込める。
そして、ドラゴンに向かって撃った。
弾は炎の弾へと変わりドラゴンに命中する。
ギャー
ドラゴンが雄叫びをあげる。
「なら、こっちだって」
ポルカちゃんは地面を鞭で叩く。
すると地面から炎を纏った巨大な熊が現れた。
「いけ!」
ポルカちゃんの言葉に炎熊はドラゴンの頭をつかみかかる。
ドラゴンの頭は炎に包まれ燃えていた。
「このまま焼き倒す」
しかし、異変はすぐに起きる。
さっきまで燃えていたドラゴンの頭から煙が出なくなったのだ。
そして「ヤバい避けて!」
ねねちゃんの言葉に俺達は横に飛ぶ。
そのすぐ後に、一条の光が俺達のいた場所を貫いた。
腹に大穴を開けた炎熊がゆっくりと倒れながら光に変わる。
「え、それはないよ」
ラミィちゃんはドラゴンを見て呟く。
ドラゴンの体は半身炎、半身氷になっていた。
「普通は1つにしか擬態しないアサシンドラゴンが2つ同時に擬態したの?」
ポルカちゃんも驚く。
「今の光は?」
「たぶん、体内で炎と氷の対消滅のエネルギーをブレスとして吐き出したんだと思う」
「それって」
「当たれば消滅するね」とぼたんちゃんは言った。
こちらの手に全て対応してくるドラゴン。
このままじゃ、やられる。
そう感じた瞬間俺達に2本の長い腕が掴みにかかる。
「きゃー」
「く」
ホロメン達それぞれが防御はしたものの俺達は両手で挟まれた感じに押さえつけられた。
そこに大きく口を開くドラゴン。
その口の奥からは光が漏れている。
「くそう!」
そう俺が叫んだ時、ドラゴンの口から容赦ない消滅のブレスが放たれた。
ゆっくりと目を開ける。
そこは真っ暗だった。
でも、何か柔らかい。
「え?なんで?」
その声に俺は死んだのではなく、ラミィちゃんが俺を守る為に抱きしめてくれていたのが分かった。
俺はラミィちゃんから離れ前を見た。
ねぽらぼのみんなは前を見て呆然としていた。
俺も前を見る。
そこにはまだ消滅のブレスが放たれ続けている。
しかし、そのブレスは巨大な魔法の障壁に阻まれてこちらにはきていなかった。
(どうした?
やっぱり吾輩がいないといけないかぁ?)
その声は明らかに弱々しかったが、はっきりと聞こえる声。
その存在は見た目どおり透き通るような体だったが、彼女は片手を障壁の方に向け半身になってこちらを見ていた。
頭には悪魔のような左右対照な巻き角。
ピンクとイエローの長髪に、その悪魔の尻尾にはマイクらしきものが持たれていた。
「な、なんで?」
ラミィちゃんの消え入りそうな声。
「おまえぇ~」
ポルカちゃんは涙混じりの声を出す。
「うぅ」
ねねちゃんは女性を見て泣いていた。
「はは、本当にもう」
ぼたんちゃんもうっすら目に涙を浮かべている。
(ほらほら、こんなところで座っててもどうにもならないぞ。
立ってねぽらぼ!)
女性に言われ立ち上がるねぽらぼのみんな。
そして『まのちゃん!』「まのあろ!」
と彼女に向かって叫んだ。
(申し訳ない、またせてしまったな)
そう言って彼女は笑った。
「どうしてここに?」
「生まれてこれなかったんじゃ?」
「なんで透明なの?」
「来るのが遅い」
(そう矢継ぎ早しに言われても困るぞ。
それに見た通りこんな体だ。
詳しい話しは後でゆっくりとな)
そう言って彼女は障壁を張り続けたまま、こちらに降りてくる。
そして、ブレスが止む。
いつの間にかドラゴンの腕の拘束も外れている。
(さて、反撃開始といくぞ)
彼女の言葉に4人は頷く。
(あ、その前に)
そう言って彼女は俺の方に向く。
そして、ねぽらぼのみんなをそれぞれ見た。
ねぽらぼのみんなは深く頷く。
それを見て彼女は笑う。
(改めまして、吾輩は魔乃アロエ。
【ホロライブワールド】第五世代組の1人だ)
その言葉を聞いた瞬間、俺のステータスが勝手に開く。
推し一覧が開かれ、第五世代組の欄の空白にアイコンが浮かび上がった。
そして、そのアイコンが点灯する。
《スキル【運命】が発動しました》
もう聞くことのないと思っていた機械音声が流れる。
《第五世代組全員の存在を確認。
これにより、封印されていた固有スキル【絆】を解放します》
続けて機械音声が喋る。
「固有スキル【絆】?」
「それはラミィ達のスキルだよ」
そう言って笑うラミィちゃん。
「やっと使えるよ」
嬉しそうなねねちゃん。
「さぁ、これから反撃だね」
ポルカちゃんも楽しそうだ。
「真の実力見せてあげないとな」
ぼたんちゃんも嬉しそうだった。
(さて、吾輩はこんな体なので、ちょっとニンゲンさんの体借りるぞ)
そう言ってアロエちゃんが俺の中に入ってくる。
「ええ、借りるって」
(はは、乗っ取るわけではないので安心するのだ)
確かになんか胸の奥から力が溢れてくる。
(では、いこうか!)
『おう!』
アロエちゃんの言葉に俺達は返事をする。
そして、反撃が始まった。
「みんなこれを」
ぼたんちゃんが銃をみんなに投げ渡す。
受け取るけどこんなの使えない。
(固有スキル【絆】発動)
アロエちゃんの声がする。
その瞬間、持ってる銃の知識が頭に突然現れた。
な、なんで?
他のみんなも銃を巧みに操りドラゴンを攻撃する。
その動きも軽やかだ。
俺も負けじとドラゴンを銃で狙い撃つ。
頭にヒット。
すごく自然に動ける。
前からドラゴンの尻尾。
俺は足で地面を踏み鳴らす。
その合図で地面から氷の壁が現れ尻尾を防ぐ。
「やぁー!」
ねねちゃんがドラゴンを蹴りあげる。
その足は氷で覆われ強化されていた。
(尻尾を斬るよ)
アロエちゃんの言葉に俺は頷き鬼切丸を出す。
右手に鬼切丸を持ち尻尾に向かう。
しかし、尻尾は暴れ回っている。
ふと左手の中に何かを握っていた。
玉が2つ?
これって。
俺はその玉を暴れ回る尻尾にぶつけた。
尻尾はたちまち動かなくなる。
これはポルカちゃんの痺れ玉?
好機。
俺は鬼切丸を振り上げる。
鬼切丸の刀身に氷と魔力が集まり巨大な刀になった。
そして、俺はその刀を振り下ろした。
ズバっと切れる尻尾。
他の4人もつららを作り、ドラゴンの足を地面に縫い付けた。
「こっち」
ラミィちゃんの声に俺達はドラゴンの前に集まる。
「いくよ~」
ラミィちゃんが氷で巨大な銃身を作り出す。
それを俺とぼたんちゃんが肩に担ぐ。
ねねちゃん、ポルカちゃんが左右に付いたトリガーを持つ。
そして、全員で魔力をラミィちゃんが作り出した弾に集めた。
ラミィちゃんが弾を銃身に入れる。
ドラゴンも口を開け、ブレスを放とうとしていた。
「くらえ!」
『真・第五世代キャノン!』
某戦隊もののように全員の魔力がこもった弾が打ち出される。
ドラゴンはその弾にブレスを吐いたが全て弾き返し弾はドラゴンを貫いた。
力なくドラゴンはその場に崩れ、そして、光に変わった。
『やったぁ~』
喜ぶ俺達。
これで【樹海】のスターズフォーをやっつけた。
体から出てくるアロエちゃん。
「お疲れ様」
俺はアロエちゃんに言った。
(うん、お疲れ様)
アロエちゃんも笑顔で答えてくれる。
「それよりどういう事か説明して」
そんなアロエちゃんにラミィちゃんが聞く。
(そうだね、実は…)
アロエちゃんが今までの事を話してくれた。
アロエちゃんは第五世代組としてこの【ホロライブワールド】に誕生するはずだったが、ある事故のせいできちんとした形で、この世界に生まれてこれなかった(ホロライブオルタナティブver.IF参照)
しかし、彼女の情報はこの世界に来ておりバラバラで世界に散らばっていたらしい。
それを俺が虹色ダーツを持って旅をしている時に、虹色ダーツの性質、ホロメンを引き寄せる力によってアロエちゃんの情報が虹色ダーツに集まっていったという事だ。
そして、この裏世界に来た時に情報は統合されこうやって出現する事ができたらしい。
「でも、体は?」
ねねちゃんが心配そうに聞く。
(うむ、体の情報はこっちに来てないようで、これからもこの幽霊みたいな体だ。
それに、この状態も長くは続かない。
固定されるものがないからまたしばらくすれば霧散する)
「そんな…」
「どうにかならないのか?」
ラミィちゃんの落胆の声にぼたんちゃんがアロエちゃんに聞く。
(こればかりは魔力でどうにかできるものじゃないから)
ねぽらぼのみんなはそのままうつむいてしまう。
「あつ」
急に胸元が熱くなり俺は胸を押さえる。
「どうしたの?」
ラミィちゃんが心配そうに聞いてきた。
「分からない」
俺はそう答え胸元に手を入れた。
そして、そこにあった物を取り出す。
虹色ダーツ?
俺の持つ虹色ダーツが突然光だした。
そして、1個のペンダントに変わる。
「な、なんだ?」
俺はペンダントに変わった虹色ダーツの説明を見る。
『魔乃ペンダント』
と呼称が変わっていた。
「魔乃ペンダント?」
俺はペンダントの呼称をみんなに伝える。
「どういう事?」
「なんでまのあろの名前が?」
ペンダントを不思議そうに触る面々。
そして、アロエちゃんもペンダントに触れる。
その瞬間アロエちゃんが消えた。
『え?』
慌てる俺達。
しかし、意外なところからアロエちゃんの声がした。
(ここだよ、ペンダントの中)
『え?』
またも驚きペンダントを見る俺達。
(これ吾輩の情報を固定化してくれてる)
「なんだって?」
「それじゃ、これがあれば?」
(そう、消えなくて済む)
『おお~』
喜ぶ一同。
「良かったぁ」
ねぽらぼのみんなは安堵のため息と共に喜んだ。
「それじゃ、これを」
俺はペンダントをラミィちゃんに渡そうとした。
「え?」
「アロエちゃんもみんなと一緒にいた方がいいと思うから」
しかし、ラミィちゃんは受け取らずゆっくりと首を横に振る。
「今日まのちゃんはこの世界に生まれたの。
だから、あなたがまのちゃんにこの世界をもっと見せてあげて」
そう笑顔で伝えられる。
ゆっくりとペンダントを握る。
「俺でいいんですか?」
その言葉に4人は力強く頷いた。
「分かりました。
必ずアロエちゃんに世界を見せてあげます」
(うむ、よろしくなニンゲンさん)
「はい」
そうして、1つの戦いは幕を降ろす。
しかし、まだ戦いは終わっていない。
もう1つの戦いはまだ【樹海】の奥で続いている。
ただ、その戦いももう終わろうとしていた。
このお話はフィクションです。
完全妄想で書いていますので、大目に見てやってください。
さて、このお話はかなり長くなってしまいました。
書き始めたら終らずここまでになってしまいましたが、最後まで読んでくださればありがたいです。
【ホロライブワールド】の第五世代組も勢揃いし、裏世界編も半分が終わろうとしています。
では、次回すいちゃんの活躍にご期待ください。
固有スキル【絆】について。
第五世代組の固有スキル。
スキルを発動すると一人一人がメンバー全員の力を使う事が出来る。
1人で5人分の能力を持つ事になる。
強力な為と5人分の能力を使うという事でプレイヤーの誰かが5人を認識、推し一覧を点灯させない限り使えなかった。
今回、あなたが出会った事で封印が解除された。