果たして彼女達はスリースターズに対して2人だけで勝利する事が出来るのか?
「ふぅ、行ったみたいね」
はあとは他のメンバーが大神殿に行ったのを見送った。
「さて、わためいける?」
はあとは後ろを振り向き言った。
「嫌だけど、やるしかないんですよねぇ」
不安そうにいうわため。
「もちのろん」
はあとは前に向き、モンスターを見た。
爆発のダメージもなく顔を左右に振るスリースターズのモンスター
それを見てはあとはニヤリと笑った。
「もう暴走しないでよね。
したら一緒に狩っちゃうよ」
「え、ええ~」
後ろで情けない声をあげるわために笑いながらはあとは両手を左右に勢いよく開く。
するとはあとを中心に手のひらサイズの画面がまるでリングのように回り始めた。
1つ1つの画面には武器が1つ入っている。
「さて、どれにしようかな?」
「き、きた~」
わためが後ろから叫ぶ。
それと同時にはあとは横に跳んだ。
ドオーンとサーペントが長い首で攻撃してきたのだ。
反対方向に跳んだわためも無事だ。
「これにしよ」
はあとは機関銃が写っている画面に触れる。
するとその手には画面に写っていた機関銃が握られていた。
はあとの回りからリングが消える。
すぐさま機関銃を構え、はあとはサーペントに撃ちまくる。
しかし、ほとんどダメージがない。
「くぅ、固いなぁ~」
ぜんぜん焦りもなくはあとは機関銃を投げる。
手から離れた機関銃はしばらくするとフッっと消えた。
「わため、こっちで少し相手してるからはやく変身して~
急げ~」
「わ、分かったぁ~」
はあとはまたリングを開き、そこからバズーカを取り出す。
そのバズーカは第三世代組のぺこらが使っていたものによく似ていた。
「よ、よ~し、やるぞ!」
サーペントの注意がはあとに集中している間に、わためはサーペントから少し離れて場所で深呼吸していた。
前回は上手く使えなくて、変な化け物になったけど、今回はやれる。
胸に手を持ってくるはあと。
第四世代組の固有スキル【変身】
わためもその固有スキルを使う事が出来る。
しかし、普段は羊と一緒に平和にうろうろしてるだけなのであまり使ってない。
だから、出来るか心配だけど。
「今はやらないと、いっくぞ~」
気合いと共にわための胸に光が集まる。
「うぉぉぉぉ~!」
力強い叫びが辺りに響く。
サーペントがそれに気付きわためを見た。
「あ、ヤバイ。
わため早くー!」
はあとの叫び声に、サーペントは口から巨大な水の弾をわために向かって放った。
まだ、【変身】途中。
わためは避けれない。
水の弾は容赦なくわためにぶつかり破裂した。
だが、一瞬わための方が早かった。
黄金の光を纏い、わためが立つ。
「黄金騎士わためロード見参」
羊の角が付いた黄金の兜。
黄金の全身鎧は水で濡れて光を反射していた。
「やったじゃん、本番1発成功」
はあとがわための姿を見て言った。
「はぁ、怖かったねぇ~」
先程のかっこよさはどこえやら、はぁっとため息をつくわため。
「ほらほら、やるよ」
そんなわためを見てサーペントの反対側にいるはあとが言う。
「よし、頑張るぞ!」
わためは両手をサーペントにかざす。
ビクッと小さく震えた後、サーペントは動きを止めた。
そのままゆっくりと手のひらを上へ持ち上げるわため。
サーペントもその動きに合わせてゆっくりと持ち上がっていった。
黄金騎士わためロードの力は念力。
魔法とはまた違ったその力で、様々な事を行える。
その一つがこの物体を持ち上げる力。
重さ関係なく持ち上げる事が可能だった。
そして、相手の動きを押さえ込む金縛りもその力の1つだ。
「ナイス、わため」
はあとは躊躇なく持ち上がったサーペントの腹の下に潜る。
リングを開け回し、目的の武器を触った。
それは禍々しい気を放つ1本の出刃包丁。
前にるしあが暴走しかけた時に出現した『死屍累々』だった。
「そ、それ、大丈夫なんですかぁ?」
わためは体勢を維持しながらはあとに聞いた。
「大丈夫、大丈夫。
意思を乗っ取れるもんなら乗っ取ってみなさいよって感じだよ」
確かに『死屍累々』を持ったはあとは一向に意識を乗っ取られる気配はない。
逆に『死屍累々』の意識を出刃包丁の中に押さえ込んでいるようにも見えた。
「おら~」
はあとは勢いよく出刃包丁をサーペントの腹に差し込む。
まるで豆腐を切るように抵抗なく腹に刺さる『死屍累々』
はあとはそのまま尻尾の方へとダッシュした。
サーペントは雄叫びもあげれず、暴れることもできず、そのまま光へと変わっていった。
「ふぅ」
わためは【変身】を解き、はあとの元に向かう。
はあとは『死屍累々』をポンと投げ捨てる。
先程の機関銃のように『死屍累々』もまたフッと消えた。
「いつ見ても反則です。
そのウェポンリング」
「そう?」
わために言われ不思議そうに答えるはあと。
ウェポンリングははあと専用のスキルで、はあとが1度見た武器を画面にストックする事が出来、いつでも取り出す事が出来るというもの。
複製ではなく本物を取り出す。
他の誰かが同じものを使っていたとしても取り出し使う事が出来るのがこのスキルの優秀すぎる所以だ。
ただし、先程のような呪いの武器はその呪いに意識を乗っ取られる可能性もある。
ただ、はあとにそのような呪いが効くかどうかは神のみぞ知る。
「さて、みんなを追いかけようか」
「ですねぇ」
2人が階段を上がろうとした時、いつの間にか目の前に誰かが立っていた。
「誰?」
はあとはその人物に声をかける。
しかし、その人物は返事をしない。
それどころかすぐそこにいるはずなのに、誰が立っているか分からない。
存在が揺らいでいるようではっきりと認識できなかった。
まるで影が立ち上がってこちらを見ているようだ。
ゆっくりと拳を構える影。
「わため、まだ先には行かせてもらえないみたい」
「うん」
わためはもう一度【変身】する。
タン
小さな音が聞こえたと思うと影が一瞬で、はあとの目の前に間合いを詰める。
「な!」
そのまま、防御した上から殴られ吹き飛ばされるはあと。
「はあちゃま!
あぐっ」
はあとに咄嗟に手を伸ばしたわためも横腹を影に蹴られ吹き飛んだ。
「…」
影はゆっくりと構えを解き、はあとの方に歩く。
「くそう」
はあとはゆっくりと立ち上がる。
咄嗟に防御したとはいえかなりの威力があるパンチだった。
同じく吹き飛ばされたわためを見ると、苦しそうに立ち上がっている。
明らかにスリースターズより格上の相手。
はあとはウェポンリングを開き小手装備を取り出す。
昔、ココに見せてもらった事のある赤竜帝の小手。
構えるはあと。
その手は小手の力でドラゴンの手に変わった。
「第一世代の力、見せてやる!」
はあとの瞳の奥が赤く燃える。
第一世代の固有スキルは一定時間全ての能力を上げる事。
もともとチートな存在が今以上の力を出せば普通はどんな相手も倒す。
ガ!
はあとの強化された拳を片手で受ける影。
ただし、その相手がチート以上の存在でなければだが。
「く」
はあとは自分の体に起きた変化を感じた。
そのまま、はあとは片手で持ち上げられ、わための方に投げ飛ばされた。
「きゃぁ」
わためは飛んできたはあとを受け止める。
「あいつ、わための力を使った」
はあとは影に目を向けながら体勢を立て直す。
「わためぇの力?」
わためは不思議そうに聞く。
「そう、攻撃が当たる瞬間、金縛りにあった感じがした」
「な、何者?」
わためも影を見る。
影は何もせず。
じっと2人を見ている。
ふと影が大神殿を見た。
それからもう一度2人を見た後、影はその存在を完全に消した。
「消えた?」
「もしかしたら、時間稼ぎをしてたのかもね」
はあとはその場に座り込む。
「大丈夫?」
「怪我とかはないけど、金縛りの状態で無理に動こうとしたから体が痛い」
はあとは武器を全部外しそのまま寝転んだ。
「少し休んでから向かおう。
みんななら大丈夫のはずだよ」
はあとは【変身】を解いたわために言う。
「そうだよねぇ。
自慢の仲間だもん」
わためもそう言ってはあとの横に座り込んだ。
第1戦目はホロメンの勝ちですが乱入者によって、はあとちゃん達は他の仲間に追い付く事が出来ません。
ちなみに今回ははあちゃまが戦っております。
第1人格、第3人格はお休み中。
それでは次回は第2戦お楽しみに
※しゃべり方、行動の仕方が本人様と違うかもしれませんのでご注意ください。