「...ファバ!エルファバ!起きて!エルファバ!」
遠くで誰かが呼んでいた。もう呼んでくれないと思っていたその声。
自分が裏切った友人の声。
「エルファバ?エルファバ!!」
一気に生々しい感覚が襲ってきた。むわっとまとわりつくような暑さに頭と腰に走る激痛や顔に何かが滴るようなくすぐったさだ。
「は...りー...?」
もう絶対目を合わせることのないと思っていた友人がそこにいた。ハリーはエルファバの小さな体を抱き上げている。
「何も喋っちゃダメだ。酷い怪我なんだ。すぐに医務室に連れて行くから!」
視界がぼんやりしていて見えないが、ハリーの表情はかなり慌てているようだった。
「ハリー・ポッター。」
先ほど自分の突き落とした母親の声がすぐ近くで聞こえた。
「お前の望みなんて何一つ聞かない!僕の友達が死にそうなんだ!」
ハリーに腕を引っ張られ、エルファバはよろよろと立ち上がった。が、右足に力が入らず、バランスを崩してしまった。ハリーはいくら男の子とはいえ、エルファバよりも背が高いとはいえ、まだ11歳だ。1人で女の子を抱える力はない。
「グリ...ン...ダ...。」
「エルファバ。エルファバ違うんだ。こいつは君の母親なんかじゃない!ヴォルデモートだったんだ!クィレルのように君のお母さんに取り憑いてるんだよ!」
「ごめん…おい…て、いっ…て…。」
「エルファバ...!!」
意識が朦朧としエルファバは今自分がどこにいて、何をしているのか全く分からない状態だった。とにかく危険な状況なのであればハリーには逃げてほしい。
「愚かなガキどもめ。」
グリンダの細い体から出てるとは思えないくらい残忍で冷たい笑いが部屋の中で反響する。
「ポッター。お前の親もそうだった。くだらない愛のために死んだ。この哀れなガキのために身を捧げるか?もう一度言うぞ。賢者の石をよこせばお前も小娘も助けてやろう。」
(賢者の石...助ける...。)
それだけエルファバの頭の中で処理された。
「ハリー...。」
「エルファバ!自分はいいなんて言ったらただじゃおかないぞ!僕は君に怒ってるんだ!ロンだってハーマイオニーだって!帰って君を怒らなきゃ気が済まない!」
エルファバの耳元で叫ぶハリーは少し泣いているのではないかと思った。そして後悔した。こんなことになっているのは全て自分のせいなのだと。親友を怒らせたのはもちろん、泣かせたのも他ならない自分のせいなのだ。エルファバの嘆きとは対照的にグリンダの姿をしたヴォルデモートはハリーの言葉にまた笑う。
「じゃあ賢者の石を早く渡せばいい。そうしたらお前だってこの哀れなガキだって助かるぞ?」
「エルファバを助ける!でもお前を復活なんてさせない!」
言葉を言い切る前に突然暖かいハリーの腕から離れた。エルファバは辛うじて残っている手の感覚でハリーの温もりを探し出す。が、冷たくゴツゴツした床に触れるだけだった。ぼやけた目でハリーを探せば、グリンダと向き合っているハリーは足をダラリと空中に投げ出し、必死に何かからもがいて逃げようとしているようだった。
(…宙に浮いて…まさか…ハリー首絞められてる…!?)
世界がハッキリと映し出された。同時に電流のように体に痛みは走り抜けたが、それが気にならないくらいに金色の装飾を施された鏡、ゴツゴツした灰色の岩たちに囲まれた部屋が飛び込んでくる。そしてすぐ近くに、真っ白な肌でハリーの首を締める母親がいた。本来なら美しいはずの顔はこの世の全ての負の感情をかき集めたような表情でハリーを見ていた。
悪い魔女になっても良かった。嫌われてもいい。友達を助けるなら。
「ハリーっっっっっっ!!」
エルファバがヴォルデモートの足に飛びついたのとハリーがヴォルデモートの腕を掴んだのは同時だった。
「ぎいやああああああああああああああああああああああああ!!!」
体の表面を焼く痛みと体の芯を凍らす痛みにヴォルデモートは身をよじらした。ハリーはヴォルデモートの手から離れ、背中を丸めて咳き込んだ。
「こんのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
苦痛と憎悪に顔を歪ませた女性は般若のように恐ろしかった。エルファバは振りほどかれる前にヴォルデモートの足から離れ、後ずさりした。ハリーがヴォルデモートに触れるたび、皮膚が焼けただれていく。絶叫が部屋に響き渡った。
「ああああああああああはははは、そう!!それでいい!!それでいいの!!」
最後に見たヴォルデモート、が移ったグリンダは絶叫しながら笑っていた。エルファバはそこで意識を手放した。
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「...から、僕らはもう怒ってないで一致だろ?」
「エルファバに対しては怒ってないけど納得いかないわ!」
(ここは一体どこかしら?)
エルファバはぼんやりとあたりを見回す。ベージュ色の高い天井が見えることからしてホグワーツであることは分かる。
「ハーマイオニー。あれはタイミングが悪かったんだよ。それに...」
「あの話を持ち出したのはエルファバで、私たちはそれに対して反論しただけでしょ?!ああっもう!!大体怒り出したのもハリーだし私が呪文止めて真っ先にあの部屋に走り出したのもハリーじゃない!そもそもエルファバに拒否されて寮に帰ろうとしたのはどこのどなたでしょうね?!」
「だから、僕だってエルファバにまだ怒ってるよ!少し前までしばらく口聞きたくないって思ってた!でも、エルファバはわざとあんなことしたんじゃない!分かってないんだ!ほら言ってたじゃないか。エルファバは...」
「いい加減にしろよ2人とも。そんな声で怒鳴ってたら本人が起き...てるな。」
エルファバはキョトンとした顔で3人を見ていた。それぞれ顔やら体やらにキズがある。
(あっ...どうしよう...。クイックターンの呪文を3人にかけたのだ。しかも手を差し伸べてくれた友達に。)
絶交。
そんな言葉がエルファバの頭をよぎる。当然といえば当然だった。きっと許してはくれないだろう。覚悟していたことのはずなのに部屋に閉じこもって生きていた時に読んでいた「みんなで仲良くなろう!友達の作り方!」の7ページ目を必死に思い出す。
"誰でも人を怒らせたり、怒ったりすることがあります。しかししっかり謝れば大概のことは許してくれます。なのであなたもひどいことをされたらちゃんと許しましょう!"
(そんなことで解決するのならこんな苦労はしないわよ。)
当然作者は変な力を持っているわけでも、それを友達に尋ねられたわけでも、優しく手を差し伸べた友人にクイックターンの呪文をかけたこともないだろうが。
「エルファバ・スミス。」
ハーマイオニーは咳払いをしてから、ゆっくりと話出す。
「私たちはすっっっっっっっっっっっっごく怒ってます。理解してますか?」
「...はい。」
腕組みしてものすごいオーラを放つハーマイオニーと眉間にシワを寄せて睨むハリー、そして怒ってるのか困ってるのかよく分からない顔をしたロンだ。
「私たちはあなたを思ってああいったの。で、あなたはその結果何をした?」
「…クイックターンの呪文を3人にかけました。」
「そ・の・と・お・り。」
しっかり模範解答を答えたエルファバではあるがハーマイオニーの怒りは収まらない。
「で、そのあとは?」
「...母親の体に取り憑いてたMr.Vに突き落とされました。」
「そ・の・と・お・り。」
ここまで人の笑顔が怖いと思ったのはエルファバにとって初めての経験だった。目が笑っておらず、口元だけ糸で引っ張ったような笑い方をしているハーマイオニーを見て、エルファバはこの世の終わりを感じる。
所々怪我をしているのにこの凄みはなんなのだろう。
「エルファバ。君がしたことはとてもひどいことだよ。」
ハリーは3人の中で一番怪我を負っていた。が、それがさらにエルファバの罪悪感と恐怖を蓄積させた。
「親切を仇で返したんだ君は。」
「うん。」
少しづつ握りしめたシーツが凍っていくのを手の中で感じた。いつも自分を守ってくれたハリーは自分に対して怒っている。あの時は突発的だったが、今改めて対峙するとジワジワと胸の奥から嫌な液体が出てくるような感覚を覚える。
「本当は君と口聞かないつもりだったんだ。」
ハリーはチラッとハーマイオニーを見てからエルファバのベットの端に座る。おそらくここから先のことに対してハーマイオニーは納得していないのだろう。ハーマイオニーは眉間にこれでもかというくらいシワを寄せる。
「君がこんなことをした理由を聞きたい。」
(...えっ?なに?なんて言ったの?)
「君がこんなことをした理由を聞きたいんだ。いつも他人のことしか考えてない君が自分勝手なことした理由だよ。」
エルファバの感情が出てたのか(読み取ったといったほうが正しいかもしれない。)ハリーはもう一度教科書を読むようにゆっくりハッキリ言った。
「理由...」
(何から話せばいいの?力のこと?エディのこと?お母さんのこと?ダンブルドア校長が言ったこと?クィレルのこと?)
『なんでこんなことしたの!!許さない!!!許さないんだから!!!』
『あいつはいつもそうだった。成績優秀なくせにそれを必死に隠したり、寄ってくる友人達を邪険にし、おまけにクィディッチのビーターときたものだ。あだ名は"クイーン"だとよ。』
『君の持つ"力"は、確かに人を傷つけるかもしれん。じゃが、使い方次第では人を救うこともできるのじゃよ。』
「...私、妹を殺しかけたの。」
エルファバはエディのこと、母親のこと、そしてクィレルがグリンダの弟であることを淡々と話し始めた。3人を見ることができず、ずっとシーツのシワを見つめて言うことをまとめた。3人は黙ってその話を聞いていた。しかし、エディのことやクィレルのことを言ってもなお、"力"について言うことができなかった。まるで魔力が暴発したような言い方で3人に説明したのだ。なぜかはエルファバに分からないが、"力"の事を言ってしまうと何かとても恐ろしいことが起こってしまう気がしてならなかった。
(正直に話さなきゃ...話さなきゃ...。)
そう思うが言おうとするたびに言葉がつっかえて何を言おうとしたか忘れてしまう。
パキパキパキ...
手の中で氷は凍ってはエルファバの体温で溶け、また凍って体温で溶けるのを繰り返している。
「私怖かったの。」
エルファバの最後の一言が全て理由だった。
「本当にごめんなさい。許してもらおうなんて思ってないわ私...」
そう言う前に3人がエルファバの視界が真っ暗になり、体全体があったかくなった。それが3人が抱きついてきたからだということを理解するのは時間がかかった。ハーマイオニーは泣いているようで右耳元で鼻をすする音がする。左肩にハリーのメガネの金具が当たっており、鼻からはロンの匂いがした。
「こらあっ!!患者に触れないでって言ったでしょおおおおお!?出ておいきっ!!」
鬼の形相で叫んだのはマダム・ポンプリー、この医務室のボスだ。埃叩きを振り回し、3人に襲いかかってきた。当然マダム・ポンプリーもエルファバの話はこっそり聞いてたわけだが、友人たちの感動の瞬間よりも治りかけてる患者の背骨のほうが大事なのだ。迅速な速さで迫ってくるマダム・ポンプリーと掃除道具たち(どうやら魔法がかけられてるらしい。)に親友たちは退散せざる得なかった。
「エルファバ!!」
医務室の扉が閉まる直前にハーマイオニーが叫んだ。
「説教の続きは退院してからよっ!?」
エルファバが何か言う前に、非情にも医務室の扉は閉まり3人は見えなくなった。
医務室に沈黙が訪れる。
ふとあたりを見回すと、お菓子やカード、そして本がたくさん飾られていた。ハリー、ロン、ハーマイオニー、パーバティ、ラベンダー、シェーマス、ディーン、フレッド、ジョージ、アンジェリーナやアリシア、セドリック、そして教授たちからの贈り物だった。
「君のファンたちがこぞっていろいろ贈ろうとしたらしいのじゃが、あまりにも多すぎたので君が友人として認知している者の見舞いのみ置いておる。」
さも愉快そうにダンブルドア校長は笑いながら言う。
いつからいたのだろうか。
「3人が選別に苦労しておったが最終的にミス・グレンジャーが選別呪文をかけて上手く分けた。」
「ハーマイオニーは頭がいいからです。」
「もちろん知っておる。」
エルファバが友人の話題になって即座に反応したため、ダンブルドア校長はまた笑った。
「さあて、いろいろと疑問に答えなくてはならない。ぐっすり寝てちいと頭が整ったところでな。」
ダンブルドア校長は杖を振って自分の体に合った椅子を用意する。
「まず、グリンダ・オルレアンじゃが正体はヴォルデモートじゃった。ここまではよいな?」
エルファバは黙って頷く。ダンブルドア校長は深呼吸して話を続ける。
「これを君に言うのは酷なことじゃが、グリンダ・オルレアンは君が生まれて少し後に亡くなってる。」
エルファバは無意識に隣に置いてあった白い杖に触れた。薄々分かっていたことだ。そこまで大きな驚きはなかった、が、やはり事実となって知らされるとまた少しジンと胸が痛くなった。
「君がクィレルに薬をかけて、ヴォルデモートを体から追い出した段階でわしはもう全ての危険は去ったと思い込んだのじゃ。わしは賢いとは言われるが賢いと誤りもまた大きなものになってしまう。結果的に君らを危険な目に合わせてしまった。」
エルファバが質問する前にダンブルドア校長は素早く答えた。
「クィレルはグリンダの遺体を持ち歩いていた。」
「…?」
「グリンダの遺体はちょうど1年前に消えたのじゃよ。ずっと行方を追っておったが、クィレルが自身のスーツケースに入れて持ち歩いておったようじゃ。」
「どうして...」
ダンブルドア校長は首を振る。
「愛というものは強い力を持っておる。ハリーも母親の愛によって守られておる。じゃからヴォルデモートがハリーに触れることはできんのじゃよ。しかし...」
エルファバはダンブルドア校長が言うべきか否かをかなり迷ってるように見えた。三日月型の眼鏡を押し上げ、さっきよりも低い声で囁くように言った。
「愛は時に人を狂わせるのじゃ。盲目になり、時に己が何をしておるのか全く分からなくなる。クィレルは自分の姉を1人の女性として愛しておったが、一方的な愛を押し付けられたグリンダは拒絶し彼から逃げたのじゃ。それに対しクィレルの愛は憎しみに変わった。ヴォルデモートはそこに漬け込み奴に誘ったのじゃよ。」
正直なところ、エルファバはイマイチ話を理解できていなかった。とりあえずグリンダがクィレルに嫌なことをされたということは理解できたが。
生きている生みの母親は、邪悪で鬼の形相のような彼女しか見れていない。
「彼らが姉弟であったかどうかは関係なくその愛は歪んでおったのじゃよ。愛は支配することではない。君の妹が君を愛するように愛することがクィレルにはできなかったのじゃよ。」
「…妹?」
話に全く関係のない妹が出てきてエルファバは思わず変な声が出る。
変な顔をするエルファバにダンブルドア校長はクスクスと笑い、ローブの内側をゴソゴソとやり始める。
「君の妹が手紙を送ってきたのじゃ。ホグワーツに行きたいようじゃのう。」
エルファバはエディの手紙をひっつかみ、シワを伸ばして読み始めた。
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こんにちは。あたしはアルファバ・スミスのいもうとのエイドリアナ・レイ・スミスです。アルフィーはげんきですか?アルフィーはぜんぜんてがみくれないのでどうしているかわかりません。そしてあたしをホーグワツにいれけください。アルフィーみたいにゆきだるまつくることはできないけど、がんばってべんきょうします。まほうつかいになるにはどうしたらいいですか?
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ツッコミが多すぎてついていけなかった。スペルミスが多すぎるし、そもそもどうやってここまで届いたのか。フクロウなんてエディが持ってるはずがない。疑問が数多く残る中、胸がキュウッと傷んだのも事実だ。あんなに無愛想にしているのに(エルファバがわざと無愛想にしてるというのは特記すべき点だ)ここまで自分を気にかけてくれるのだ。
「もう良いのではないかの?」
ダンブルドア校長はハリーが座っていた場所にちょこんと腰をおろす。
「なぜ自分を責める必要があるのじゃ?大きな失敗をした時、他人が責めてくれる。それで充分ではないかの?君の素晴らしい友人がそれを証明してくれたじゃろう?」
エルファバは自分の毛先を見つめながら小さな声で答えた。
「...校長先生。私分からないんです。」
「はて?」
「エディを殺しかけたことが自分の1番の恐怖だと思ってました。妹を殺しかけ、母親や父親に嫌われた原因になってしまった"力"を恨んでるんだって。」
エルファバは一呼吸置き続ける。
「でも、それは違いました。もちろんそのことも辛くて恐ろしい経験でした。でも私が最も恐れていることは他人に自分の"力"を知られることそのものだったんです。普通は逆ではないですか?」
「確かにそうじゃな。」
校長の言葉を待つがそれ以上喋ることはない。エルファバは続けた。
「お父さんは知られれば悪い魔女になってしまうと言っていました。でも私は友達を助けるためなら悪い魔女になっても全然構わないってハリーがMr.Vに殺されそうになった時思いました。なら、私はどうして"力"を知られるのをこんなにも恐れてるんでしょうか?」
ダンブルドア校長はしばらく目を閉じ、腹痛を堪えるような顔をした。
「...わしはその答えを知っておる。しかし君に伝えることはできん。」
長い沈黙のあと、校長は静かにそう告げた。
「あまりにも残酷で、邪悪なのじゃ。君は知らない方が幸せじゃろう。」
「そんな、私は知りたいわ。」
エルファバが思わず口走った言葉に校長は首を振る。
「事実というものは一緒に持ち歩かなければならん。君が抱える事実はあまりにも重すぎる。」
ダンブルドア校長はサッと立ち上がり、キビキビと扉に向かって歩き始めた。
「待って、行かないで下さい!」
立ち止まってくれると思ってた。そう信じてた。ダンブルドアは呪文で扉を開け、締める直前に静かに言った。
「君がヴォルデモートに突き落とされた時、君の防衛本能で床に大量の雪が発生したようじゃ。その雪がハリーたちが落ちた時にクッション代わりになったようじゃよ。ゆっくりおやすみ。」
扉の金具が合わさる音が医務室に響いた。誰もいない医務室の気温が急激に下がっていく。
パキパキ...
シーツ、ベット、床が薄い氷の塊となり、エルファバの髪に粉雪がヒラヒラと舞い落ちる。
「大丈夫よ、エルファバ・リリー・スミス。きっと何か理由があるんだわ。」
そう言って慰められるのは自分だけだった。