ハリー・ポッターと氷の魔女   作:かっさん

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コメント書いてくださっている皆さんいつも本当にありがとうございます。
どれもgoodをつけて大切に読ませていただいており励みになります。
数年前に同作を投稿していた時に、全てのコメントに返信していたのですがコメントの要望に沿って話を書こうとしてしまい…今回はコメントに目を通すだけにとどめておいております。
※訂正のご指摘いただいたものだけ、返信しております。

前の投稿作品から来て下さった方、新しく読んでくださっている方、本当に感謝です。

今回は前の投稿作品にも載せていた小話ですが、次回の本編は数年前から書こうと決めていた話です。
頑張って仕上げます…!


お礼と小話

「…でさ、ルーピン教授とトンクスがいい感じとかデキたとかっていう公式情報入手してる人いないわけ?」

 

グリモールド・プレイス12番、書斎。新学期前。

埃っぽい部屋とおびただしい本の中で、普通の本と本の形をした魔法物(たまに叫ぶ本だったり噛み付いてくる本がある)と格闘する女性メンツたちは、この爆弾発言にピタッと作業を止めた。

 

「え、うそうそうそうそ!?!?」

 

最初に叫んだのはジニー・ウィーズリーだった。燃えるような赤い髪を揺らしながら爆弾発言の主に迫る。男兄弟に囲まれて生きてきたことも相まって、色恋沙汰に興味津々なお年頃である。

 

「しーっ!声大きいよジニー。ジェントルメンたちに聞かれたら面倒だからレディーズ達だけの時に聞いたのに!」

 

と、言いつつ悪びれずに爆弾発言をしたのはエディ・スミス。

日焼けした色黒の肌に黒髪、13歳にもかかわらず170センチの高身長ある少女。

ジニーの兄であるフレッドとジョージと共にホグワーツ随一の問題児であると名高いが、本人は自覚なしである。

 

「トンクスとルーピン教授が…?そんな素振りあった…?」

 

驚きつつも、冷静にツッコミを入れるのがハーマイオニー・グレンジャー。

エディの2つ上であり、秀才である。

今は豊かな栗色の髪を束ねて巨大な本を仕分けしていた。

 

エディはチラッと扉の外を見て、誰もいないことを確認すると話を続けた。

ハーマイオニーとジニーと3人で身を寄せ合う。

 

「え、逆にあそこまであからさまで分からないなんてことある?もー、わっかりやすいよ。特にルーピン教授。」

「あの2人、かなり歳の差よ?」

「ハーマイオニー、年齢はただの数字よ。愛に年齢なんて関係ないわ。」

 

エディは歌うように続ける。

 

「ウィノナ・ライダーとジョニー・デップだって10歳差だし…ま、あの2人は別れたけど。」

「そもそもそんな素振りなかったじゃない!」

「え、だって毎回ルーピン教授トンクスが任務に行く時とか次いつ会えるかめっちゃ聞いてるし、トンクスだっていつも強い女!って感じなのにルーピン教授といる時は乙女じゃん。」

「…あー、待ってちょうだい…言われてみればそうかも…確かリーマス教授にさりげなくトンクスの好きなもの聞かれたわ。ママにいつものお礼するってことで女性の好きなものを聞かれたついでに…うわ、完全に盲点だったわ…。ママに実際にそれあげてたし。」

「でも、ルーピン教授は誰にでも優しいし…エディの勘違いじゃない?」

 

エディはハーマイオニーの否定的な意見にちっがうよーーーー!!と首を大きく振る。

 

「ぜーーーーーーーったい違うもん!あんなルーピン教授見たことないし!こういう時のあたしの勘絶対外れないから!普段からビッチ達にいろいろ教えてもらってるから!てか、逆にあからさますぎてみんな知ってるかと思ったんだけど!違うの!?」

 

ハーマイオニーとジニーは顔を見合わせる。

 

「ねえ、エルフィーもそう思うでしょ?…エルフィー?」

 

エディは部屋の隅で丸まっている自分の姉を呼びつけた。が、反応はない。

 

「エルフィー?」

 

エルフィーと呼ばれたその少女は、ぶつぶつ何かを呟きながら体育座りで本を読んでいた。

小柄で華奢な体型、ユニコーンを彷彿させる白い髪(ただしボサボサである)。

人が指摘しないとエディの姉妹、しかも姉だと分からない。

 

「おーい。」

「エルファバ、完全に取り込まれちゃったわね本に。」

 

エルファバは勉強熱心な少女だが、集中しすぎて本に入り込む傾向がある。

こちらの声も聞こえていない。

ハーマイオニーはため息をつき、エルファバの本をヒョイっと取り上げた。

ピクッと反応したエルファバは青い瞳でハーマイオニーを見つめる。

 

無表情だが、驚いている。

 

「あなた、こうなるから書斎は手伝わない方が良かったのよ。」

「あっ、ごめんなさい…今まで見たことない魔法薬の話があったからつい…。」

「エルフィー呼んだけど、よくよく考えたらエルフィーに色恋沙汰は分からないか!」

 

ガハハ!と笑うエディに対し、エルフィーは心外だと言わんばかりにエディを睨む。

 

「そんなの分からないわよ。なんの話?」

「え、トンクスとルーピン教授ができてるって話。」

「…………あの2人が私とセドリックみたいな関係ってこと………?」

「え、珍しい。あのエルフィーがちゃんと理解してる。」

 

事を理解したエルファバは変わらず無表情だ。が、代わりにバキバキっ!と周囲50センチほど凍らせた。

 

「あっ…ごめんなさい…驚いちゃって…。」

 

エルファバが周囲を凍らせてあわあわしていると、コンコン、と誰かが空いたドアをノックした。

 

「お嬢さん方、片付けははかどってるかい?」

 

少しやつれて、顔じゅうに傷がある男性がこちらに微笑んでいる。

話題の中心人物、リーマス・ルーピン教授である。

ジニー、ハーマイオニー、エディが部屋の中心に集まっているのを見て片眉を上げる。

 

「その様子だとガールズトークに花を咲かせてるようだ…良かった、さっき男子達が食器棚に襲われかけてね。シリウスが助けたところだったんだ。この屋敷本当変なものが多くてモリーが心配して、女性陣に大人がついてほしいって。何か手伝えるかい?」

 

3人は、話題の主が現れた事でみんな動揺して、えーっと、あ、そのーしか言わない。

 

「ん?まさか、また会議の話盗み聞きしようとしてたのかい?」

「滅相もございません。」

「君がやけに丁寧な言葉を使う時は、あんまり信用できないからなあエディ。」

「…ひひっ。」

 

ある意味会議の話より気になるが、3人は苦笑いして所定位置に戻って本の整理を再開した。

 

「ルーピン教授?」

 

氷を頑張って体温で溶かし終わってエルファバが立ち上がって話しかける。

 

「なんだい?」

「ルーピン教授って、トンクスと付「ああああああああっ!!!エルファバ!!!!ゴミ箱持ってきてちょうだい!!!今すぐに!!!」…?、分かった…?」

 

エルファバは突如大声を出したハーマイオニーを訝しげに見ながらルーピン教授の前を通って下へと降りていった。

 

空気を読めない姉にヒヤヒヤしつつも、ルーピン教授とトンクスを絶対くっつけようとまた空気の読めない事を決めた妹のエディであった。

 

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