自称王(笑)と友達になろう!   作:めたるぅ

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第11話

 

 試合当日、ヘンリーは初めての対念能力者の戦いに少し緊張していた。

 並の能力者に、ましてや初心者狩り程度に負けることはないと思うが、一応今日の対戦相手の情報を集めておいた。

 ビデオを見たが、相手の念能力は爪を伸ばし硬くするという能力。ぶっちゃけ、硬で叩き折って終わりである。

 それに、今日の念能力は大当たり。たとえどんな相手でも負ける気はしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「さてさて!次の試合はここまで無敗の超新星!天空闘技場のアイドル!ヘンリー選手の200階での初試合です!この階からは超常的な現象が見られ、勝敗は未知数です!対するは、ヒソカ=モロウ選手!!奇抜な衣装に身を包む、クレイジーな奇術師です!こちらも不戦勝を除けば無敗!彼の試合では、物は宙を舞い、選手もいきなり吹っ飛ぶ!これも彼の奇術なのでしょうか!!!なお、この試合はトトロ選手が出る予定でしたが、不測の事態が発生し、棄権なさったため、急遽当マッチを組んだ次第でございます!」

 

 会場のボルテージも最高潮の中、入場してきた2人は、コート上で見合う。

 

 「へぇ…♠︎とても綺麗な纏だね❤︎ここにいる有象無象とは訳が違うって感じかな?そそられるねぇ♣︎」

 「僕としてはあなたにドン引きなんですけど」

 「あれれ、もう嫌われちゃったの?ひどいなぁ…♦︎」

 

 グググっと起き上がるヒソカの股間。ショタコンのドMとか、性癖終わってるだろと呟き、本能的に距離を取る。

 審判が試合開始を宣言した。

 それと同時に、ヘンリーの体が電気を帯び始めた。

 ヒソカはトランプを投擲して、モーションを中断させようとするが、トランプはヘンリーに達する前に焼け焦げて灰になる。

 

 「”3000万V 雷鳥(ヒノ)”」

 

 ヘンリーが放った雷撃は鳥の形を取り、ヒソカに襲いかかる。

 その明らかに危険な飛翔物を喰らうわけにはいかず、追尾してくる電撃から必死に逃げるヒソカ。

 

 (これだけ高密度の電撃…♣︎変化系かな♠︎体から離しているから放出系もあり得る♦︎でも追尾してくるから操作系か…?どうも系統が読めない能力だね❤︎でもこの年でこの威力なら…❤︎)

 

 逃げ回りながらも分析するヒソカ。

 その股間は膨張し、今にもはち切れそうだ。

 

 (とっても美味しくなりそう…❤︎)

 

 逃げ回るのに限界を感じ、自身の纏うオーラの量を爆発的に増加させ、雷撃を受け止める構えを取る。同時に彼の念能力である、『伸縮自在の愛(バンジーガム)』を発動させ、自身をその場に固定し、解除と同時にヘンリーへと突撃できるように調整する。

 

 (ククク…♠︎受け止めるよ、君の力❤︎)

 

 瞬間、雷鳥は彼の体に着弾した。

 が、ヒソカは予期していた電撃が自身に走らず、困惑した。

 ヘンリーもその様子を見て、アチャーという顔をした。

 

 「まじかー、原作通りの展開かよ(泣)負け確じゃん」

 「これは一体どういうことなんだい?もしかして、ハリボテだったのかい…?」

 「んなわけないじゃん。そちらさんのオーラの性質は一番自分わかってるでしょ?」

 

 そこまで言われ、はたと気づく。

 

 (自分のオーラ…♠︎バンジーガムはガムとゴム、両方の性質を併せ持つ…♣︎なるほど、ゴムか♦︎ゴムは絶縁体…❤︎)

 

 ヒソカの股間が急速に萎んでいく。

 

 「すごい能力だけど、どうやらボクには無害なようだね❤︎なんだかちょっと拍子抜けかも…♠︎相性が悪かったね♣︎」

 「それはちょっと気が早いんじゃない?もしかして勝ったとか思ってる?(笑)」

 

 突如、バリバリと電気を纏うヘンリー。接近戦でも負けることはないと、ヒソカは余裕綽々でその様子を眺めるが、様子がおかしいことに気づく。

 ヘンリーが雷を纏っているのではない。ヘンリーそのものが雷になっているのだと。

 その事実に、ヒソカの股間は先程の比にならないほどいきりたつ。その凶悪なサイズに、観客の男性は皆自分の股間を思いやり涙した。

 

 (ククク…❤︎すごいよキミは…❤︎念能力は普通、そんなことはできない♣︎キミだけに許された、特別な才能だよ❤︎この歳でこれだけできるんだったら…♦︎3年もすれば…❤︎ダメだダメだ、待たないと…♣︎今はまだ…❤︎我慢しなきゃ…❤︎)

 

 恍惚な表情を浮かべるヒソカに触れたくないヘンリーは、どこからともなく、何らかの金属でできた剣を取り出す。

 

 「本当は金だったらいいんだけど、ないものねだりだよね。”雷冶金(グロームパドリング)”」

 

 一際大きな電光が走り、ヘンリーの手の中の剣は沢山の手裏剣へと姿を変えた。

 それを投擲し、ヒソカを狙う。

 ヒソカは足元のゴムを解除し、ヘンリーへと距離を詰め接近戦に持ち込む。

 体が電気のヘンリーに打撃が通じるか不安だったヒソカは、蹴りがヘンリーの側頭部にあたる手応えに安堵する。

 

 「ところで、キミは何でボクの能力を知ってるのかな?初対面だよね?」

 「…友達がいっぱいいてね。情報通なんだよね」

 「いい友達だね❤︎急遽決まったボクとの試合で、偶然ボクの能力を知ってるなんて、運がいいね♣︎」

 「別に何でもいいでしょ?詮索してくるのはちょいダルだよ(クソデカため息)」

 「…ごめんね❤︎」

 

 格闘しながら、会話する2人。

 このままではジリ貧と考えたヘンリーは、オーラを多く消費する大技を放つことを決める。

 

 「疲れたから、これで決めるね」

 「なんでも受け止めるよ❤︎」

 「おおっ、きしょ笑」

 

 全オーラを込め、発動する。

 

 「”2億V 雷神(アマル)”」

 

 突如巨大化するヘンリー。その圧倒的な威圧感に、ヒソカは放出寸前だ。

 そのまま殴りかかるヘンリーだが、ヒソカの動きに翻弄され、うまく捉えられない。

 

 「左肩になんかついてるよ❤︎」

 「引っかかるわけないじゃ、いてぇーー!!!」

 

 バンジーガムを解除し、床に固定されていた手裏剣がヘンリーへと突き刺さる。隠で隠されたヒソカのオーラに気づかずモロにくらう。

 たたらをふむが、何とか痛みを堪えヒソカの方を向くが、オーラが切れて、完全に能力が消えてしまった。

 

 「あらら、流石にこれは無理だわ。審判さん、降参しまーす!」

 「またヤろうね❤︎ヘンリー❤︎」

 「無理❤︎」

 

 ヘンリー、天空闘技場初黒星である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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