自称王(笑)と友達になろう!   作:めたるぅ

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第2話

 やったね、マミーもパッパも念能力者だね。

 目の精孔が開いたことで親が纏をしている様子が見えた。どちらも素晴らしいオーラの流れのように見られる。とはいっても基準がわからん。実際に熟練者の念を見たことがないから当然だが。

 もしや親はハンターなのだろうか。家の中でハンターライセンスを見かけたことはないのだけれど。

 両親は驚愕半分喜び半分でリアクションに忙しそうだ。こういう時はまだ喋れなくてよかったと思う。これが5歳とかなら説明を求められただろうし。前世の話を両親にするつもりはない。

 どちらものほほんとした性格で結構愛されているのを実感しているが、これを話すことにより嫌われるのは流石に嫌だ。育児放棄なんかされたらたまったもんじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 とはいえ、これではっきりした。この世界はHUNTER×HUNTERだ。やったぜ。てことはあれか?ゴンやキルアも実在するってことか?時代次第だけど、ワンチャン会えるな。期待に胸が膨らむが、より大事なことを思い出す。

 おうおうおう…。

 会えるのか!?あの自称王(笑)のアリンコ、メルエムに!?

 まじかよ。

 会うしかねぇじゃん。1番の推しキャラである。あわよくば友達になりたいところだ。人類滅ぼすとか好きにしてくれて構わんけど、とりあえず会って話してみたい。うおぉ…。テンション上がってきた。とりあえず念の上達は急務だな。ネテロ会長はあれだけ強いからこそ、メルエムとの対話に誘われたのだろう。ジジイそこ代われ。

 とりあえず強くならねば。話はそれからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからは修行の毎日だった。纏、絶、練はそこから一週間でコンプリート。問題は発だ。何もなくても練習できるこれらと違い、発には水見式用のコップと水と葉っぱがいる。まだ赤ん坊の僕がカップに向かって練をしていたら両親がなんていうかわからない。明らかに不審だと疑われるだろう。

 とりあえず発の修行は飛ばそう。堅や流の修行を先にやっとこうかな。凝も大事だ。応用技の基礎だしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お誕生日おめでとう、ヘンリー!!」

 「ヘンリーちゃんは何歳になったのかなぁ?」

 「…っとね、3歳!」

 

 両親、悶える。子供はやっぱりこのくらいが一番可愛いよね。念の修行を始めて早2年半。もはや敵はいないだろう(笑)。あれからずっと応用技を極めていた。オーラの絶対量もだいぶ増えたし、流も実践レベルの精度になってきた。

 前世から考えていた流の応用技、『転』を開発するかにも成功した。オーラを超高速で回すように動かす。こうすることにより、大抵の攻撃の威力を軽減できる。念弾等はあらぬ方向に吹き飛び、拳の威力は散らされる。我ながら自信作の技である。

 

 「ヘンリーちゃん、早速やってみましょうか!」

 「うん!何が起こるか楽しみ!」

 

 これから、人生初の水見式である。両親は、僕がしゃべれるようになって数日したら、念について向こうから話してきた。変な癖がついてしまうよりも、幼い頃から教えておいた方がいいと考えたようだ。

 そして、「3歳の誕生日に念に関わる特別なことをするから楽しみにしててね!」といわれ、それが水見式であるとすぐピンときた。

 別にすぐに系統を知る必要もないし、後回しでいいかと、応用技の練習に励んでいた。

 両親に促されるまま、コップに手を翳し練を行う。すると。

 

 「おおぉ!…おお?なにこれ。ママこんなの見たことある?」

 「私はないかしら…」

 「…?」

 

 まず、水位が減った。強化系か?と一瞬思ったが、直後口の中に異物感。オエっと吐き出すと、減った分とおんなじ量の水が出てきた。特質系か。案外嬉しい。特質系は面白い能力が多かった。『神の不在証明(パーフェクトプラン)』なんかチートじゃないかと初めて見た時は思ったもんだ。ちなみに母は具現化系。父は操作系。親の血筋の影響もあるのかもしれない。

 そして、もう一つ。コップのフチが粒子状に崩壊していった。普通こんなことないと思う。水見式で変化が見られるのは、葉っぱや水そのものだ。コップに何かが起こるのは原作でも見られなかった。二つの変化がおこることもなかったはずだが。まぁ、実は見当はついているのだが。

 微妙になった空気のまま、僕の三歳のお誕生日会は終わってしまった。

 

 

 

 

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