自称王(笑)と友達になろう!   作:めたるぅ

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戦闘描写についてアドバイスください!
自分の好きな漫画の能力を教えてください!
ワンチャン出します笑
ついでに投票も…(^^;


第6話

 今朝早く両親がどこかへ出掛けて行った。

 妙に真剣な顔をして、僕を抱きしめてから留守番の詳細について話す。

 何か困った事があったら、お隣さんを頼れだの、夕方には必ず帰るだの、いつも留守番する時よりも多くのことを伝えられた。

 2人はお仕事だと言っていた。本当に職業なんなんだろう。気になって聞いたこともあるが、それとなく誤魔化されて聞けずじまい。

 まぁ両親が帰るまで家でおとなしくしとくか。

 

 

 

 

 

 

 

 *************************

 

 

 

 

 

 

 

待ち合わせ場所に行くとすでに仕事仲間の姿があり、遅いぞと咎められた。

 軽く謝罪し、これからの動きのすり合わせを始める。

 

 「今回のターゲットはこいつだ」

 「こいつは…、サヘルタ全土で殺しまわっているって言う話のやつだよな?念能力者か?」

 「おそらくな」

 「懸賞金額はいくらなの?」

 「推定殺害人数は85人の大物だ。千はくだらんだろうな」

 

 カーミラとパドモアは夫妻揃ってブラックリストハンターである。

 賞金首の確保で生計を立て、それなりに裕福な暮らしをしているが、ハンターとして活動するのは、義憤と使命感からだ。

 仕事仲間のオードンとは10年来の付き合いで、凶悪な首を捉えるために日夜駆け回っていた。

 

 「潜伏先は?」

 「この教会の地下だ」

 「敵の数は?」

 「奴は単独犯で、群れないはずだ」

 

 言葉短に情報を共有し、地下への隠し階段の跳ね戸を開ける。

 奇襲をして、一気に片をつけたいので絶をして気配を絶つ。

 一歩進むごとに感じる悪寒。このまま降りていくのは正解なのかと少し疑うが、引き返すつもりはない。

 言葉もなく階段を降りる一行。

 オードンが口火を切った。

 

 「おい、なんか階段が…」

 

 オードンの言葉が途切れる。

 先を歩いていた2人が、振り返ると、オードンは肩から上がなく、明らかにもう生きていないその体は、今にも倒れそうにふらついていた。

 

 「くるぞ!」

 「ええ!」

 

 オードンの死体の背後から現れたのは、痩身の東洋人の男だった。

 ニヤニヤしながらこちらを見ている。値踏みするような目だ。

 即座に戦闘態勢をとり、それぞれ自らの得物をかまえる。

 カーミラはボウガンを具現化し、パドモアは白いタクトをかまえる。

 カーミラが先制をとりボウガンを放つ。

 矢の速度は人の反射の域を超えているが、男は紙一重で避けた、はずだった。

 男の横を通り過ぎる瞬間、矢が突如発火し紙一重避けた男に火をつける。

 パドモアの念能力『沸点の低い男たち(コンダクター)』によるものだ。

 彼の念能力は、半径20メートル以内の温度を自在に操るものである。

 温度の振れ幅が大きいほど消費オーラが大きいが、凍らすことも燃やすことも可能な能力である。

 男は服についた火を消そうと躍起になっている間に、カーミラが次弾を男に放つ。

 それを見た男は、避けようとしなかった。否、避ける必要がなかったのだ。

 なぜなら男は地面に沈み込んだからだ。

 水に潜るように、トプンと石造の階段に沈みこみ姿を消した。ボウガンの矢は、男が先ほどまでいた位置を貫く。

 相手の念能力と思われる現象に身構える2人。

 突然地面から手が生える。パドモアは跳躍し手から逃れるが、カーミラが足を掴まれた。

 地面に引き込もうとしているのか下に向かって引っ張ってくる手。

 カーミラは素早く反応し、ボウガンの矢を直接手に突き刺す。

 手は離れて再び地面へと潜っていき、距離とった場所に再び男が姿を表す。

 地面に潜り空気を絶ったためか火は消えていた。

 こちらを観察しているようだが、その目の様子に2人はぞっとする。

 まるで虫か何かを見ているような関心のない目。深い洞でも見ているような気になる。

 勇気を奮い起こしカーミラはボウガンを、パドモアはタクトを男に構える。

 再び男が地面に潜る。

 男の能力は、おそらく地面に潜って任意の場所に姿を表す奇襲タイプ。一度タネの割れた念能力には対策が可能だ。2人は天井に張り付き、地面に足がつかないようにする。

 さらに、先ほどカーミラが男に一度矢を刺している。カーミラの念能力の発動条件をみたしている。

 カーミラの念能力『愛は重力(グラビティボウ)』は、矢が刺した物体の質量を刺すたびに2倍する。3回刺せば、元の質量の8倍の重力がかかることとなり、動くのも厳しい。刺した瞬間発動する能力であるため、男にはすでに普段の2倍の重力が働いているはず。

 男は再び地面から顔を出す。やはり地面の上にいるものしか影響を及ぼせないのだろう。そのままじっとこちらを見つめる。

 2人は構わずはじめと同じようにボウガンを放ち、火をつける。

 男はするりと避け、距離を詰めてくる。2人は天井から降りて男から距離を取ろうと階段を駆け降りる。

 2人は近接戦闘が得意ではない。念能力からわかるように、2人は主にサポート向きである。体術や流があまり得意ではないため、距離をとって戦うことを主としていた。前衛はオードンだが、すでに死んでいる。2人は怒りを感じながらも、冷静に距離をとって迎撃すべきと判断できていた。

 2人は気配を感じ、足を止めずに振り返ると、階段上から数十個の小さな…スーパーボールが、天井、地面、壁と縦横無尽に跳ね回っていた。全てオーラを纏っており、その速度から当たれば致命と判断した2人はスーパーボールの対処に追われる。カーミラはボウガンで球を撃ち抜き、パドモアは凍らせて砕く。

 捌き切れると確信したその時、球の一つがありえない軌道を経て2人に迫る。迎撃をすり抜け、壁にぶつかる前に空中で軌道を変えたそれは、カーミラの頭を撃ち抜く。即死だった。

 パドモアは突然の妻の死に動揺するが、心を鬼にして残りの球に向き合う。

 凍らせきれない球を避けようとした時、足元に感じる違和感。

 足が地面に沈み込んでいた。

 えっ、と一言漏らし、タクトを迫り来る球に振るうが、再びありえない軌道を経てタクトをかわしたそれは男の心臓を貫いた。

 残された数十秒、パドモアは走馬灯が脳裏をよぎる。

 終わりか、と呟くパドモアに男が迫る。

 男の目を見たパドモアは、今度は恐怖ではなく、純粋な怒りを感じる。

 幾人も殺め、妻をも殺したこの男を生かしてなるものか。

 パドモアは自身の残りメモリを利用して、残存オーラを用いて自爆する能力を作ろうと、神経を集中させる。

 だが。

 無情にもメモリあと少しが足りず、歩み寄る男の拳に集まるオーラが眼前に迫る様子を見つめながら、もう会えない息子に謝罪し、無念と寂寥の中、自身の頭部が砕ける瞬間を聴きながら生き絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ヘンリーがパドモアのメモリを奪取しなければ、念能力『ゼロへと回帰する(フェルマータ)』が発現し、男もろとも自爆し倒す事ができました。
惜しいね!
今回は使われなかったけど、カーミラはもう一つ念能力を持ちます。
 『鳥獣戯画的愛猫(お助けキャット)』
 紙に書いた猫の絵が具現化し、さまざまな役割を担わせる。
 描く時、墨汁を使わなければならない。墨汁に困るオーラの量により、
 できることや念獣の知性が向上する。
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