自称王(笑)と友達になろう!   作:めたるぅ

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第8話

 死後強まる念。

 それは時として、能力の所有者ですら予想だにしなかった形で発現することがある。本来これは、現世への強い未練に反応して発現する物であり、その未練の強さがそのままその能力の強さへと結びつく。

 それは時として、愛であり、憎であり、悔である。

 いずれにしても、その力はもはや呪いに等しくその力の影響の対象になることなんかごめんである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いきなりそいつは飛び込んできた。

 室内に現れたオーラの気配を、Gの出現により感覚が研ぎ澄まされていた僕にとってそれを認識するのは容易いことであり、その反射は百式観音にすら対応してみせたであろう物である。

 でも、そいつはよく見るやつだったからすぐ警戒は解いたけどね。

 あれはマミーの念能力の念獣だ。確か水墨画猫とか言ってったけ。時々家事を代行させるためにだしてたっけ。でもなんで今?

 てか、あれマミーの最高傑作のやつやん。この前、インスピ降りてきたとか言って、ものすごい勢いで何かを描き始めた。それの完成品だろうな。

 見た目はよく見るスタンダードなやつ。アメリカンショートヘアだったか。

 灰色の愛らしい猫である。サイズ的にも抱き上げてちょうどいいフィット感ぐらいものだな。

 猫、いきなり跳躍。うおっ、と避けると、背後から焼け焦げる匂い。目を離した隙に逃亡を図った強化Gが灰になっていた。

 Gが死んだのは万々歳だが。

 …どういうことだ。

 マミーの念獣にはこんな力なかった。しいてできるとしたら、爪で引っ掻くくらいの可愛い物だ。それに。

 この能力は…、パパりんの温度操作能力だ。

 凝をして念獣を見て、全てを悟る。

 これは、死後強まる念だ。てことは、2人はすでに。

 唐突すぎて実感が湧かない。

 おそらく、二人の死後強まる念の対象が僕に向いていた結果、この猫を発現させたのだろう。

 猫がこちらを見ている。

 手を差し出すと、猫が擦り寄ってきた。

 かわいいな。俺は犬派だけど。

 そうか死んでしまったか。

 ストンと胸に落ち込んだ事実を受け止めた。

 もともと、親への愛情はそこまでない。ほとんど親の一方通行。

 ただ、それでも。

 筋を通す必要はある。

 ここまで育ててもらった恩がある。

 受けた恩には、報いる必要がある。

 親を殺した人間をさっさと殺さないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ついに旅立ちである。唐突な別れだったが、別れなんてそんなもんだ。

 とりあえず世界を巡ってみたい。メルエムが誕生するまでは基本的に暇だし、聖地巡礼でもするかあ。

 ついでに親殺しの犯人も探していけば、そのうち見つかるだろう。

 落とし前つけねぇとなぁ?(笑)

 さて、最初の目的地は流星街にしようかなと思っている。というのも、最近読んだ書物に、流星街に腕のいい鍛冶屋がいるらしい。俺専用武器ほちい。ロマンありすぎやろ。

 てことは、素材集め大事だな。モンハンだって、素材が雑魚なら、鍛冶屋が優秀でも大したものはできない。

 依頼料もいるな。金はいくらあっても構わんし、たくさん持っておきたい。グリードアイランドを手に入れようと思ったら、少なく見積もっても50億は用意しておきたい。手っ取り早く金を集めておくには、やっぱり天空闘技場だな。そこなら違和感なくメモリも奪取できるし。

 齢9つ。ヘンリー、動きます。

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