術式が『百式観音』ってマ? 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
渋谷事変。
10月31日、ハロウィンに起きた大規模呪術テロである。渋谷事変以前の百鬼夜行にて死亡したはずの夏油傑が多数の特級呪霊を率い決起、最終的に多くの術師の健闘によってその日に鎮圧。しかしながら多くの一般人が術師、および呪詛師らの戦闘を目撃したことにより以降、呪霊及び呪術師の存在は白日の下にさらされることになる。
空間が黒く爆ぜる。
その現象は黒閃と呼ばれる。呪力がコンマ1秒よりも更に小さい単位レベルで物理的衝撃と合わさることにより発生し、その時空間は黒く爆ぜ通常の2.5乗のダメージが入る。
だが黒閃一発では特級は沈まない。対特級においては、黒閃を決めた後の「ゾーン」が有効である。
この「ゾーン」では、正に
そして、今名入が真人を殴り飛ばしたときに発生した黒閃は、確実に名入の精神状態を極限の高みへと引き寄せた。
それが意味するのは、無我の境地への到達である。
息をするように蹴り、目で見るように殴る。己の意識しない日常的動作に、一時的であろうと戦闘動作を組み込むことに名入は成功していた。
一方、真人は困惑していた。
こいつはさっき呪霊列車を破壊したうちの一人であるとは理解していた。
だがその時と違う、明らかに違う点がある。それが何なのか理解出来ない。つまりはその「何か」は恐ろしく自然に溶け込んでいる。
だがその正体が何なのかわからないまま真人の顔に鉄拳が飛んできた。
乾いた音がするそれは己の拳が真人の顔面にぶつかった音だ。そしてその空間は再び爆ぜる。
───ああ、俺は今夢中になっている!
高みは登ることができた。戦闘動作を日常的動作にする事ができた!
これはきっととてつも無い歓喜なのだろう。だがこれで満足はしない。未だ、未だ上がある。もっともっと、もっと高みへ行かなければ。
「や、悟」
魔性の男が現れた。
聞き覚えのある声。それが何なのか確かめる為に五条悟は振り向いた。己の後ろにいたのはかつての戦友だった。己が殺したはずの戦友───夏油傑だった。
「な」
そして五条の脳内には数年分の記憶が氾濫を始め、脳内時間の一分は過ぎようとしていた。だが、この場所には偽の夏油が予測できなかったイレギュラーがいる。
瓦礫が横から飛んでくる。
咄嗟的に不味いと判断したのだろう、当然のように偽夏油は回避し、横を見る。
そこには清々しい顔の
タイトルの「来やがったな、イカレ野郎!」は言わずもがなACVDから。
個人的にはめっちゃ脳内麻薬ドバってる名入を比喩したつもりどす