術式が『百式観音』ってマ? 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
スライディングでどうにか術式を避ける。
────このままやり合えばこっちがくたばったまう!
相手は1000年の間人から恐れられる事で呪力を貯め込んでいる。
一方此方は呪霊列車の破壊、特級3体との戦闘の後の連戦。
呪力の消費はとてつも無い。
既に消耗戦で不利なのは明らかだった。
「貴様、本当によくやる」
「それ、は…どうも…」
名入はその術式の特性上、呪力切れを引き起こしても呪力を使用出来る。ただし、代償として内臓にダイレクトなダメージが発生する。
───これ以上は、本当にまずい
さっさとキメたい。でも決定打に欠けている。いや、決定打になりうる手札はある。だが必要なのは───
「必要なのは覚悟、か…」
「何?」
「俺に…欠けていたのは、覚悟だ。全てを投げ捨てる覚悟が、俺には必要だったんだな」
「決めたよ、俺は───お前をどうにかする為なら───死んでも構わない」
「まだまだ構想の段階だったんでな、悪いが名前はない───まぁ、要らねぇよな」
名入を中心にした半径100メートルに薄い水の膜が張られ、ハスやスイレンが咲いてゆく。
まだ構想段階だった領域───この領域の真髄は術式の必中では無い。
領域範囲内での百式観音のあらゆるコストが0になる。また、領域内での百式観音の攻撃は名入には当たらない。故に現実空間との遮断は不可能。
此処で削り切る。そう判断したが故の領域展開。だが領域使用前で既に名入の呪力は空っぽである。微塵も残っていない。
つまり、領域の構成に使われる呪力は名入の内臓へのダイレクトダメージによって賄われている。
「我慢比べだクソッタレ!は、ははは、ははははは!」
「なん───」
「───ッ!」
特段に呪力の密度を上げた百式観音の九十九乃掌。これには宿儺も防戦一方だった。
領域に対抗する方法は主に二つ。此方も領域を展開するか、もしくは領域から脱出する。
宿儺にとって領域からの脱出などハナから不可能に近いし、かといって領域を展開しようとすれば生まれる僅かな隙が致命的なダメージを生む。
正に我慢比べだった。
だがこれでも決定打に欠けていた。宿儺の意識を完全に此方に向けなければならない。完全に防御に集中させなければならない。手段はある。後はその実行だけだった。
百式観音が一瞬消え、宿儺の後ろに出現する。そして両の掌で宿儺を包み───
次の瞬間、名入と宿儺の視界には光が広がっていた。
小説の執筆に必要なものは
紅茶、あとクッキー