術式が『百式観音』ってマ? 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
一定の間隔で電子音が鳴っている。
ここはどこか、その確認のために想い瞼を上げ始める。どうにも視界がおぼろげで、はっきりしない。
―――誰だ?
ぼうっとした視界の中でどうやら白衣の人間がいることは判った。こつこつと音を鳴らしながら男が近づいてくる。おかげで白衣の男は五条だとわかった。
「ええ、ええ。分かっています。貴方が何とおっしゃりたいのか―――ですが、それよりもまず伝えなければなりません。いいですか?落ち着いて聞いてください。貴方が眠っていた時間は―――九年です」
「せいぜい一か月かそこらだろぶち殺すぞ」
取り敢えずふざける五条を睨みつけて話を聞いた。
どうやら渋谷の一件で上層部の老人共は政府を介して呪霊の存在を公表したのだとか(あの老人共が素直に公開するとは考えられないので十中八九五条の仕業だろう)。
呪術師・呪詛師に関しても説明をしたようだ。様々な批判はあるが、呪術師はその危険度から比較的高給なせいで、一応民間からの志願者が続出しているらしい。
だが何よりも驚いたのは―――
「内閣府所属国家呪術安全保障理事会の最高責任者ぁ?先生が???」
「そーそー。腐ったミカン共の悪行垂れ流したら政府のお偉いさん方がポストを用意してくれてね~」
政府が直属の対呪霊組織を作ったのだとか。とは言え日本人口の中でもいまだに術式を持っている人間が多い訳でもなく、五条はこれからも教師を続けるそうだ。従って、呪術高専の学生たちもまだまだ仕事に駆り立てる日々が続く。
それと―――九年、とはいかなくとも俺は二か月眠っていたらしい。因みに携帯のメールボックス開いたら真依ちゃんからの別れ話がつづられていた。ぴえん。
「…あの時、名入と虎杖が倒れててさ。君から宿儺の残穢の反応があった。恐らく名入はあの時、宿儺との戦闘で瀕死だった。その窮地から宿儺は名入を助けたんだよ。理由は判らないけれど―――ま、あの戦闘狂のことだろうしまた名入と再戦!とか考えてんだろうね」
「そっかー。俺、これからどーしよーかなー」
少なくともこの世界での目的は果たしたし、これからどうするかを決めなければ。
「その事だけどさ名入、特級にならない?」
「やだ。特級だなんてそんな危なっかしい肩書欲しくないね」
「あっそぉ~。じゃあ一級には問答無用で昇格ね。それと、今現在世界各国で呪霊が大量発生してる。もちろん、その大半は偽夏油が最後に解き放った呪霊共だよ」
「ほーん。で?俺に何をしろと?」
「名入には、これからそいつらの討伐を行ってもらう。ただまぁ海外のは僕と憂太が主力だから、名入は主に国内だね」
「それじゃ!ちゃんと療養してね~」と言い残して五条はどこかへ去っていった。左の窓から、外の景色を見る。ありふれた、変わらない景色だ。二か月間の内に随分とやせ細ったものだ―――また鍛えなおさなければ。
そう思うと、心が楽になった。
これからやることは山積みである。だが、そんな時にも希望はあるかもしれない。
To Be Continued...?
ということで、一応の完結でございます。
いやー疲れましたw。一時期モチベが消えて失踪した時期もありましたね(遠い目
とまぁ完結はしたんですけどたまーに番外編とか出したりするかもですね。
約五か月ほどこのしょうもない駄文を読んでくださった皆様、ありがとうございます!
感謝の極み!
ハンターハンターの百式観音かっけぇ!だけで始めたこの作品もついに完結を迎えれました!
今年から受験生ですが、まだまだ小説は投稿するのでよろしければそちらも見てください…(小並感
最後に、ここまで付き合ってくださった読者の皆様にありったけの感謝を!