術式が『百式観音』ってマ?   作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ

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モチベがああああ

あ、今回ちょっとグロ要素入ってます。
どれくらいが鬱要素だったりグロだったり分からないので、一応…


イレギュラー

呪詛師をなぎ倒しながら、戦場を駆けまわる。

 

虎杖と東堂の居場所が分からない――くたばってなきゃいいんだが…

 

 

「ここから先は―――通さない」

 

「…」

 

「お、前はここでしし、ぬ」

 

少女だった。5歳くらいの、少女が、白目をむいてそう呟く。

死んでいた。

その少女は死んでいた。

一目で死んでいるとわかるほど身体を欠損し、そこを補うようにしてチェンソーなどが取り付けられていた。

 

「…………おい」

 

どす黒い殺気を込めつつ、言い放つ。

 

「一度しか言わん、どけ」

 

「…」

 

ごろり、と少女の首が地面に転げ落ち、切断面から血がシャワーのように吹き出る。

 

 

俺は甘く見ていた―――呪詛師を数人、高専に引き渡しただけで満足していた。

殺さなくても、いいんだと、驕っていた。

己に、溺れていた。

 

選択を、間違えた。

 

だから、こうなった。

 

善人ぶってたから、こうなった。

 

 

やることはただ一つ、と唱えて赤く濡れた右手で拳を作る。

 

 

 

 

 

「ブッ殺してやる」

 

 

 

 

もう一度走り出す。走りながら、頭を冷やして、怒りを呪力に変換する。

 

 

敵の術式はいくつか考えられるが、確実に操作系だろう。

あの少女が元から死んでいたのか、どうかはわからない。

それに出てきたのが少女一人である以上、複数人を操作できる可能性がある。

操作系、と言えば傀儡躁術辺りの派生術式だろうな、となると天与呪縛で相当な代償を背負っていない限り術式範囲は精々数十から数百メートルか。

 

 

ガサリ、と音がして後ろの草むらから小さな男の子が出てくる。

もう一度音がして、前からはスーツ姿の男。

二人とも、血だらけだったり、肌は青白かった。

そう観察しているうちに、それらは何体も増え、己を取り囲んでいた。

 

そして――――

 

「いやはや、ここまで来るとは…流石、準一級術師、ですかね。想定外でした」

 

「…お前が術者か」

 

「えぇ!そうです。私、傀儡操術を術式として持っておりまして、いくつか縛りを結んでいましてね…中でも最大のメリットが、傀儡可能な人間に上限が無く、尚且つ術式を持っている場合は、その術式も使わせることができるのです!代わりに傀儡可能な人間は死体のみとなってしまいましたが―――貴方、単純な筋力などの個体性能が素晴らしい!どうか私のコレクションになっていただけませんかね」

 

「………一つ、聞かせろ」

 

「えぇ!えぇ!何ですか!?」

 

「傀儡している死体に、子供が多いのはなんでだ」

 

「決まっているでしょう、そんなの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「子供を殺すと、興奮するんですよ」

 

ただ、その一言だった。ただその一言で、何もかも吹っ切れた。

 

怒りも、悲しみも、全部が消えた。

 

怒りたくても、怒れない。それだけが心に残った。

 

 

刹那、死体の首が飛んだ。

 

「―――え?」

 

ボキン、と骨の折れる感覚が藤井の腕を伝う。

 

「あっ―――」

 

「ああああああぁぁぁああぁぁああぁあああぁああああぁぁぁぁああ!!!!」

 

「黙れよ…うるさい」

 

「あぁぁぁッ―――あ、ああ、何が…何が起こって…」

 

「楽にしたんだよ。全員」

 

「あの…あのっ……一瞬で?」

 

「………お前は、俺みたいだな」

 

「え、え?」

 

「選択を間違えて、間違え続けて、今の自分になっちまった、俺だよ」

 

「やめ、ろっ!やめろやめろやめろ!やめろォーーーッ!!!!!」

 

叫び続ける呪詛師の頭を捻じりきる。

 

どくん、どくんと血が流れ出る。

 

「…行こう」

 

 

青かった空は、いつの間にか夕方のよう、紅に染まっていた。

 




もおおおおおおちいいいべええがあああ

別途投稿中の「何か貧乏神拾ったんだが」について

  • 消してこっち優先して
  • 消さずに一生放置してこっち
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