「やってるねぇ。存分に戦ってくれたまえよ」
あっちこっちから様々な音が聞こえてくる中、彼女は一人瓦礫に座っていた。
狂気じみた笑みを浮かべながら、小さな声で歌を口ずさんでいる。
「~♪··············」
その歌声は急に聞こえなくなる。
歌詞が終わったわけでもなく、彼女が口を開けなくなったわけでもなく、
ただ彼女は、歌うことを止めた。
笑みは一瞬消えたかと思うと、さっきより黒い笑みになって戻ってきた。
「来たか···············」
自ら以外誰もいない。
静寂に包まれた空間の中で楽しげに呟く。
すると、その場に風が吹き荒れる。
静かだった空間は吹き荒れる風の音に支配され、
時が止まったかのように動かなかった周りの物は風に飛ばされ動き出す。
彼女は瓦礫の上から立ち、上を見上げる。
「あぁ、来たよ··········首謀者」
風の中、ゆっくりと舞い降りる影が一つ。
「八坂神奈子よ」
神奈子はゆっくりと降り、スッと静かに大地に足をつける。
「あなたは··········誰だ?」
神奈子が彼女に問いを投げ掛ける。
すると、彼女は突然笑い出す。
それがまるで滑稽だとでも言うように、大きな声で笑い出す。
「ハハハハ!誰って···········あなたもよく知っているだろう?風神にして戦神。八坂神奈子よ!」
「·········あなたのような者を私は知っていませんな」
蔑むような目を向け、挑発する彼女に神奈子は穏やかな表情のまま、静かに答える。
彼女は知っている。神奈子が自らの正体を知っていることを。
あぁ、貴女はどうしても私に言わせたいのだな。
それを察し、笑いながら彼女は言う。
「遥か昔大地を創造し、遥か昔神々を裏切り、妖怪ダイダラボッチとなった創々神哉さ!」
「·················何故あなたがこんなことを?」
「決まっているだろう?戦うためだよ。
私が何のために神々を裏切ったと思っている?戦争をするためだろう?」
創々が言い放った瞬間、神奈子がおぞましいほどの殺気を放つ。
しかし、それを見ても創々の態度は変わらず、楽しそうなままだ。
「貴方は相変わらずだな。しかし、有難う。
言い訳が出来た。これで諏訪子に早苗の復讐ではないと言い訳ができる」
「洩矢諏訪子··········か。仲良くやってるのかね?」
「············はい」
「それはいいじゃないか。やはり神々は仲良くないとねぇ」
「あなたがいつも神々を仲違いさせるのでしょう!」
ずっと態度を変えない創々に神奈子は叫ぶと共に御柱から光線を放つ。
その閃光は明るい光を放ちながら、創々に迫っていく。
だが、避ける様子はないどころか創々は微動だにせず、不敵な笑みを浮かべている。
そしてあと数メートルにまで達した瞬間、
創々の前に虹色の透明な壁、もしくは膜のようなものが発生し、光線を防ぐ。
それを見て神奈子はチッと舌打ちし、言う。
「ありとあらゆるものを創造する能力はご健全のようで··········!」
「あぁ、変わらんよ。何も············ね」
大地を揺らし、空を照らす。神々の戦いが始まろうとしていた。
神々は
低クオリティィィィィィィ。