「ハハッ·······!そうだよ、そうこなくっちゃなぁ霧雨ェ··········」
その剥き出しの闘争心を私に向け、笑う鬼淵に私は言い放つ。
「まだ私は本気を出してないだけだぜ」
「·············嘘じゃあなさそうだね」
こいつの目は心を見透かしてるみたいで嫌いだ。
種族だって一瞬でバレたし、今だってハッタリじゃないと直ぐにバレた。
何か特殊な力でもあるのか?なら、警戒しなきゃな。
私は一層、鬼淵から視線を外さないようにする。
「どうしたんだい、そんなに警戒して··············さぁ!」
妖怪の膂力のポテンシャルを最大限に活用した大地蹴りで、
瞬時に接近してくる鬼淵に対し、私は狼狽えず、動揺せず、落ち着いて対応する。
―そうだ。こういうときは妖夢の力を借りよう。
私は楼観剣を引き抜き、構える。
「メイドインヘブン············」
自分だけの時を早くする魔法を使い、私の視界上の鬼淵の動きを遅くする。
そして、来た瞬間に、頭を突き刺すように突く。
が、流石は妖怪といったところで、ギリギリでかわし、刀は肩を貫いただけで終わった。
それを引き抜き、距離を取る。
対して鬼淵は痛みに顔を歪めることもせず、私に迫ってくる。
メイドインヘブンの効果が切れるな。
私は直感でそれを理解し、懐に手を潜り込ませる。
そして、両手で、固いそれを握り、引き抜く。
「まだまだぁ!」
うなり声とも叫び声とも知れぬ声を出しながら来る鬼淵の突進は次の瞬間止まることになる。
空に爆音が鳴り響く。
魔理沙の手に握られたそれからは煙が昇り、鬼淵が腕から血を流し、地に膝をつけている。
「魔銃、シューティングスター。私の作った魔導武器だぜ」
硝煙が途切れたそれを構え直し、私はその銃の名を言う。
「おいおい·········。そいつぁ、なにか毒でも仕込んでんのかい?体が重いねぇ·······」
「この銃は弾に魔法を込めることができる特別製でな、
お前の体が重いのは私の重力弾を撃ち込まれたからだぜ」
その名の通り流星が如く圧倒的弾速を誇り、魔法を込められる。私の最高傑作だ。
本当はギリギリまで使わないでおくつもりだったんだが、
出し惜しんでもいられないようだしな。使わせてもらうことにした。
「おいおい、どうしたんだ?まさか、こんなもんじゃないよな」
「あぁ、大丈夫さ。これくらい重いくらいじゃ、私は止められない」
鬼淵はゆっくりと、体を起こし、拳を握る。
「シューティングスターに勝てると思うなよ?」
私は背に月明かりを受け、ニヤリと笑う。
魔銃·シューティングスター
粗すぎて全私が泣いた。