地底から外に出る頃にはもう夜になり、雨も止んでいた。
雨雲が消えた綺麗な空から三日月と星だけが私を見下ろしている。
「綺麗だなぁ·················」
無意識に呟く。
周りはしんと静まり返っていて、小さい私の声でも少し響く。
「おかしいな。静かすぎるぜ············」
妖怪にとって最高といっていいほどの夜だ。
妖怪が蔓延ってるはずなのに、こんなに静かなのはおかしい。
私の体に違和感が広がり、悪寒が走る。
意識をピンと張りつめ、目を細め、耳を澄ませる。
どんな些細な動きや音も見逃さないようにし、辺りを警戒する。
どこからだ。どこから来る。妖怪共を黙らせるほどの奴だ。相当なはず。
囮か。罠か。それとも射撃か。それとも奇襲か。
どんな卑怯で小癪なパターンを予想し、様々な道具に手を掛けれるようにしておく。
しかし、それはあまりにも普通にやってきた。
ガサガサと草むらから音がする。
私はそれに視線を移し、八卦炉を構える。当然、周りへの警戒も怠っていない。
来るか?
そう思った直後、そいつは現れた。
「あぁ、いーい夜だ。死ぬには丁度良いなぁ」
草むらから出てきたそいつは髪が長く、勇儀や萃香のような服を来ていた。
鬼か?
私は八卦炉を構える腕を可能な限り固定するように力を入れる。
しかし、そいつは何もないかのように警戒しない。
私はそいつを観察しているうちに、気づく。
こいつ、目を閉じているのか?
そいつは目を閉じていた。だが、まるで見えているのかように動いている。
どういうこった。なんだこいつは。
「おぉ、人間か。始めましてだね」
「··············お前はなんだ?」
「妖怪さ。数日前まで封印されてたね」
「数日前封印が解けた······················?」
私はそこで一つ、仮説を立てる。
いや、もはや仮説ではなく、確信していた。
まさか、
「··············まさか、博麗神社を襲ったのはお前か?」
「いや、私じゃないね。やったのは私のお仲間さんさ」
少し強めた口調で言う私にたいして、相手はアハハと笑いながら答える。
「あぁ、そうか··········。お前も霊夢達を殺した奴等の仲間なんだな」
「ん?」
「お前等が霊夢を殺したんだ。·······霊夢達を殺したんだ!」
怒りに身を任せ、八卦炉から弾を撃ち出す。
弾幕用じゃない、兵器として運用して撃ち出す。
散らばった弾は途中、方向を変えて奴の身体に向かっていく。
奴は動かず、微笑んでいるだけだ。
当たったか··········?
そう思った瞬間、全ての弾がシュッと突然消える。
「なっ·········!」
驚愕する私を嘲笑うかのようにそいつは笑い、私の方に顔を向けた。
「勝負しようって言うんだね?なら名乗りを挙げておこう」
奴は片目を開け、私をじっと見つめる。
どうやら隻眼のようだ。
しかし、その目は片目でも心を見透かしているようで、今すぐに視線から逃れたいほどだった。
「私の名は和霊鬼淵。封印されし妖怪、牛鬼だ。封印が解け、今に至る」
邪悪な笑みを浮かべ、名乗りを挙げる鬼淵に恐怖を覚えた私は皆の道具に手を掛ける。
―絶対に殺してやる。
殺してやる
急いで書いたので全然書けてないのです。許して。
難しゅうなってきよったでぇ。
牛鬼、和霊鬼淵さんの登場です!
中間テスト終わったァーーーーー~~~ッ!!!