「はぁ?100年がこっちでは1日しか立っていない世界の魔法?」
その話はアリスの提案から始まった。
私が手っ取り早く強くなる方法は無いのかと尋ねたところ、
前述した魔法の世界が出てきたのだ。
「そう、そんな世界が魔法で作れるのよ」
「でもお前は時魔法得意じゃないだろ?」
「えぇ、そうね。本来は無理なのよ。だけど今はこれがあるわ」
アリスはそう言うと、咲夜の懐中時計を手に持つ。
どういうことだ?
頭の上に?を浮かべていると、アリスが続ける。
「これね、ずっと時を止める道具だと思ってたんだけど違ったのよ。
これは魔法強化道具、時魔法強化の道具よ。
しかも効果は並大抵の魔法強化道具の比じゃないわ。これがあれば、私でもさっきのが作れるのよ」
この時計にそんな効果があったのか。知らなかった。
驚いていると、アリスの顔が突然真剣な顔になり、私は少しビビる。
「魔理沙、あなたが倒そうとしている連中は天狗や仙人、霊夢でさえも殺せてしまうような連中よ。
はっきり言ってそんな相手にあなたでは一年や十年やそこらでは太刀打ちできない」
薄々勘づいていた事実をハッキリと言われ、反論しようとする。
それをアリスは手で静止し、続ける。
「そこで一つ、ここで大きな決断をしてもらうわ。
一つ、復讐を諦める。
もう一つは、捨虫の術を使って人間をやめ、魔法使いになり、さっきの世界で徹底的に魔法を研究するか。
2つに1つよ」
私は即答する。
「人間をやめるぜ」
「····················そういうと思って、世界は作っといたわ。
パチュリーの本も美鈴から貰ってきたし、私のも貸すから。
入り口はこのそこのドアよ。
物置は使わないから使ったわ。
それとこれ、捨虫の術の方法を書いたメモ。道具は向こうあるから。
じゃあ、いってらっしゃい」
アリスは淡々と言い、席を立って二階に行った。
しかし、私にはその時のアリスの顔は少し悲しそうに見えた気がした。
気のせいか?
私は少し心配になるがどうしようもないかと割りきる。
「さて··············行くか」
ゆっくりと扉を開ける。
そこには、限りなく広い部屋が広がっていた。
部屋の至るところに本があって、沢山の薬品、道具もあった。
「うわぁ················!」
私はその光景に感動し、目を輝かせる。
足元にあった本を拾い上げ、捲る。
「魔導書かこれ·············」
炎魔法の初心者用の魔導本だった。
それくらい扱える私でも、それが魔導書だという事実で喜べる。
「よし、研究してやるぜ!」
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―その日、私は人をやめ、魔法使いになった。
魔導書を前にしては膨大な時間も然程長くないように思え、私は研究に没頭した。
百年もの時で私の心も整理され、落ち着いていった。ある種の悟りに達したのかもしれない。
そして100年後、私久方ぶりには外に出た。
扉を開け、100年振りに見るアリスの部屋に懐かしさを覚えながら屋外に出る。
そして、呟く。
「あぁ、綺麗な太陽だ···················」
多分今までで一番低クオリティ。