雪ノ下陽乃の受難   作:クトウテン

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仕事辞めてから初の投稿なので初投稿です!(何食わぬ顔)

前回の感謝のお言葉からだいぶ時間がたってるのであれなんですが、ちゃんと投稿できてなかった間も拙作を見てくださってありがとうございます…!

感謝しか、ございません!

引き続き手遊び程度にお付き合いいただければ幸いです。




■■■■■の日記

 

最近はいろいろなことが起きた。

自分らしくないことが腐るほど起きたし、多分起こした側でもあるのだろう。

そして自分が変わりつつあるようにも思える。

 

それを恩師に相談したとき、「日記でも書いてみればいい」とアドバイスを受けたため、こうして書き残してみる。

 

とりあえず二日起きを目処に書いていくつもりだ。

きっと恥ずかしいことも書いていくと思うので、誰にも見られないようにこの日記はしっかり隠しておこう。

 

6/6(月)

三年生に上がり、周りが妙に浮足立ってきた。

誰もが受験やら就職などを気にしている。

本当なら俺は専業主婦を、などと言いたいところだが、そうもいかなくなった。

なんとも面はゆいが、自慢の彼女ができてしまった。

これまでのようにツンツンとした彼女も嫌いではなかったが、最近の彼女は

あまりにも可愛すぎる。ラノベで出版したら売れること間違いなしだ。

まぁそんな自慢の彼女ができたことで、残念ながら俺の専業主婦の道は絶たれてしまった。

精一杯勉強に精を出し、少しでも彼女に並び立てるよう、嫌いな努力をする時が来てしまったようだ。

 

面倒くさいことこの上ないが、今は少し心地よくもある。

 

6/8(水)

最近、彼女が俺を自宅に招く機会がやたらと増えた。

勿論うれしい。うれしくないわけがない。

うれしいはうれしいが、どうしても気恥ずかしい。

 

そして出てくる料理が全て肉やらニンニクやら、やたらに精が付きそうなメニューなのはなんでなのだろうか。

……いや、まさか、しかし、彼女に限ってそんなことはないだろう。

そして俺が彼氏という立場になったからなのか、やたらと薄着なのだ。

この前はキャミソールとホットパンツという服装で出てきて思わず変な声が出た。

 

俺は試されてるのだろうか?

いや、しかし俺はまだ学生。彼女を傷物にして責任が取れる立場でもない。

耐えろ俺。お前ならできる。あの化け物に理性の化け物と呼ばれた男だ。

 

…しかし冗談抜きに泊りなどをしてしまえば抑えられる自信がない。

 

6/11(土)

フラグだったのだろうか。俺は昨日、彼女の家に泊まることになった。

つまりそういうことだった。どうしよう。もう死ぬしかない。

なんで俺はあんなことを…。終わった。多分殺される。これがこのまま遺書になる気しかしない。

あの人にだけはばれないように気を付けなければ、俺の命はないだろう。

いやしかしまだ学生の状態で彼女を未亡人にするつもりはない。なんとか頑張らねば。

 

…それにしてもすごかった。あんなに気持ちがいいとは知らなかった。

そして彼女があんなに乱れるとは思わなかった。

 

6/13(月)

なぜか避けられっぱなしの一日だった。

俺が何かしただろうか。

いつもパーソナルスペースが存在しないのではというほどペタペタと触ってくる犬みたいな少女が、

なぜだか今日は一回も触れることなく、俺を見るたびに顔を背けて逃げていくように去っていった。

 

…俺菌がまた流行っているのだろうか?

 

他人にそうやって笑われても鼻で笑い返せる自信があるが、アイツにそれをされるのは正直ショックかもしれない。

しかも俺が嫌われることで、彼女とアイツの仲が少しでも悪化するのは、忍びない。

少し前までだったら、そんな程度で壊れるくらいならと思っていた俺がこのザマだと、あのイケメン野郎を笑うことはできないだろう。

 

明日からは、少し頑張って自分から話しかけてみようと思う。

 

6/15(水)

結論から言えば、前回のは杞憂だったようだ。

挨拶も普通にでき、普通に会話することができた。

その事実に強く安心している。

 

部活でも彼女とアイツは仲良く話しているようで、熱中するほど話していたのか、

俺が入ってくる前までずいぶん盛り上がっていた。

 

しかしなんだろう。

気のせいだとは思うが、アイツから感じる視線が少しだけ、ほんの少しだけ違うものに感じられた。

 

6/18(土)

昨日も書くことができなかった。

例のごとく、彼女の家に泊まった。泊まってしまった。

 

…もう、もしかすると俺は彼女の誘いを断ることができないのかもしれない。

どうにも最近、体が自分の意思を離れるかのように欲望に素直だ。

 

まるで薬でも盛られているかと思うほどである。

理由はひとえに色を知ってしまったからだろう。

 

そして問題が発生した。

昨日はなんと俺だけではなくアイツも一緒に泊まっていた。

 

それだというのに、アイツと彼女が寝ていた寝室で、つまりはアイツが寝ているその横で行為をしてしまったのだ。

普通であれば、忌避するべき行為だというのに、盛りのついた犬のように俺と彼女は求めあってしまった。

今となっては自己嫌悪でいっぱいだ。

 

こういうことは控えなければならない。

 

 

 

…そんなことをしていたから、俺は彼女ではなく、アイツと行為をしてしまう夢など見てしまうんだ。

 

6/21(火)

聞いた話によると、今日は珍しく学校にあの大魔王が来ていたらしい。女神めぐりんを引き連れて。

普段の俺ならばあり得ないが今の俺は心から神に感謝したい気持ちだった。心から体調不良であることを感謝したい。

俺と彼女がそういう関係になってからはまともに挨拶していないのも問題ではあるが、正直今は合わせる顔がない。

一兆歩譲ってもあり得ないが、例えば彼女が俺とのことをあの人に言っていた場合、俺は会ったその瞬間に死ぬだろう。さすがにあり得ないが。

 

しかし体調管理ができていなかっただけだというのに、かいがいしく世話を焼いてくれる彼女とアイツには感謝してもしきれない。

途中で寝てしまったのが申し訳ないが、おかげで体調はだいぶ回復した。明日には学校に行けるだろう。

 

…でもこのパンツは、彼女が履き替えさせてくれたのだろうか?

まさかアイツの前ではないよな? 怖くて聞くことができない。

忘れよう。きっとその方がいい気がする。

 

あと余談だが後輩から「責任取ってくださいね♡」と意味深な連絡が届いた。何言ってんだ?

 

6/22(水)

正確には6/23の朝だが、戒めの意味でも残しておこうと思う。

昨日妹が珍しく「一緒に寝てもいい?」と聞いてきた。

珍しいことだ。

一緒のベッドで寝るなんて妹が中学二年生の頃ぶりかもしれない。

 

兄としてはうれしいこと以外の何物でもなかったが、夜になって起きれば妹が俺の胸にうずくまるようにして震えて俺の名前を何度も呼んでいた。

頭を殴られたような気持だった。

 

最近は受験勉強やら彼女やらに付きっ切りになってしまっていた。

あまりにおろそかになっていた。これからは気を付けよう。

 

腕の中で震える妹を抱きしめると、体を大きく震わせてからそのまま静かに寝息を立てた。

ゆっくり眠ってほしい。

 




なんで意味が分かったら怖い話みたいになった?
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