異界の戦士は故郷の帰還を夢見て空を舞う   作:フラッシュファントム

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今回は残虐な描写が沢山あります。
苦手な人はブラウザバックをしてください。


侵撃の機械軍団

  時は少し前に遡る。一夏がロッカー室に入った直後、一年一組の外側にある教室の窓から白い電撃を纏ったブレスが照射された。四足歩行をする銀色の機械竜【メタルドラゴン】の口から放つ電撃のブレス【メタルブレス】だ。

 これにより教室の飾りや扉が無残にも崩れ去り、穴が空いた壁の大きな穴から大量のキラーマシンやデビルアーマーの大群が突入。

 更にメタルドラゴンは背中から大量の火球を発射し、敵全員を攻撃する技【ホーミングフレア】で邪魔な瓦礫を粉砕して進路を確保した。今作戦のメタルドラゴン達の役割は後衛で支援攻撃をしつつ味方の進む道を確保だ。 

 逃げ遅れた人達を無差別に襲い掛かりキラーマシンが装備するボウガンから無数の光る矢が放たれて来賓客を容赦なく殺害。左手に大振りの斧を持ったデビルアーマーは電撃のブレスの余波で負傷した人々の首や胴体を切断。他のデビルアーマーは目の前に盾を構えて魔力を込めた闇色の破壊光線を発射して逃げる人達を躊躇いなく消し去っていく。

 それを機にキラーマシン2やキラーマシン3、ゴーレムやデスマシーン等の機械系や物質系の魔物達が一挙に押し寄せて来た。強襲の対応に遅れた学園は教員にISを装備して迎撃するように指示を出す。しかし教員達は魔物達により行く手を阻まれて思うように動けない。

 

『排除する』

『敵を殲滅』

 

 キラーマシン2達はボウガンから光の矢を大量に放ち無謀な教員達に降り注ぎ次々と教員達を葬る。無惨にも殺された彼女達の死体は生々しく残されておりその肉体は無数の穴が開いている凄惨な光景となった。別の場所ではゴーレムが打鉄やラファールの攻撃を受け止め、その間にキラーマシン3達は右手に持った斧を振り下ろし訓練機を数の暴力で圧倒。迎撃に赴いた訓練機達を容赦なく破壊、エネルギーが尽きた訓練機に残された教員はなすすべなく光の矢で撃ち抜かれた。

 一方、専用機持ち達も襲撃した魔物達に迎撃をしていたがそこに三機のキラーマジンガ(A、B、C)と赤い機械竜のドラゴンマシンが乱入する。

 

「なんですの、この機体!?」

「一体何なのよ!」

 

 Bはセシリア、Cは鈴音、Aとドラゴンマシンはダリルに攻撃を仕掛ける。三人は機械兵士と戦うがダリルだけは何故かこの状況に困惑していた。彼女は亡国機業の任務でIS学園に潜入しておりその組織が魔界軍で壊滅、魔界軍の手先として従う羽目になったのだ。

 

(これはどういう事だ……。我々は攻撃対象じゃ無かった筈)

「きゃぁぁぁっーー!!」

 

 二機の攻撃を防いでいたダリルは聞き覚えがある悲鳴がする方向に注目するとキラーマシン3とストーンマンの軍勢に敗北。死体をバラバラに引き裂かれ、鮮血に染まった無惨なフォルテの死体を目にする。それを見た彼女は激昂に駆られ、怒りを露にした。フォルテはダリルが気に掛けていた少女で国は違えど同じ代表候補生として過ごしていた仲だ。

 

「てめぇら……あたしらは用済みってことか!?」

『敵を排除する』

 

 ダリルは二機の魔物に大声で吠えるもマスターの指示で行動するキラーマジンガとドラゴンマシンは何の反応することなく目の前に敵の殲滅を遂行。キラーマジンガは彼女の注意をこちらに向けるかのように近接攻撃を積極的に仕掛け、その対応に負わせて翻弄。

 ドラゴンマシンは右腕に尻尾の先端がドリルになった部分を装着、その先端から緑色に光る光線【ドリルビーム】をダリルに疑問の解答を示すように照射。この時、キラーマジンガはドリルビームが命中する直前に紙一重で回避していた。

 

「ぐわぁぁっーー!!」

 

 容赦のない無慈悲な攻撃を喰らったダリルは火球を生成してドラゴンマシンに反撃。しかしそれをキラーマジンガが受け止めて火球が彼女に反射されるが彼女はもう一つの火球をぶつけて相殺した。

 

「こいつら……。てめぇらはこんな機械兵士(ガラクタ)に頼らなきゃ戦えねぇのかよ!」

 

 ダリルは強烈な罵声を浴びせるもキラーマジンガは尻尾のボウガンから光の矢を雨の如く連続で撃ち、ドラゴンマシンは何処からともなく両側から剣型のビットを呼び出してレーザー砲を放つ。迫りくる圧倒的な弾幕を彼女は火球を連続で撃ちだして相殺するも数に押され、二機の攻撃を真面に喰らってしまった。

 

『抹殺』

 

 ドラゴンマシンは二基のビットから無数の赤いレーザーを発射、ダリルを牽制しつつ自身も翼の大剣を連結させて振り回して追い詰める。その攻撃を目にした彼女はとあるISが鹵獲された事を思い出して呟く。

 

「この攻撃……まさか!?」

『排除する』

 

 彼女はドラゴンマシンの攻撃で何かを察した瞬間、真紅の光を纏った大剣が振り下ろされて直撃。その一撃をもろに喰らったダリルは地面に叩きつけられた。

 追撃とすべくドラゴンマシンは彼女に狙いを定めて大剣を投げつける。それと同時に刀身が開いて彼女の両脚に挟み込んで動きを封じ、ビットの装甲が開きレーザーの刃が展開。そのままダリルの元に急速で接近、ビットのレーザー刃でダリルの両腕を切り落とした。

 この機械竜は鹵獲した紅椿から得たデータを元に解析、改修された兵器で展開装甲を活かした全距離を問わない自由自在な攻撃、紅椿の優れた機動性を有している。

 

「ふざけてんじゃねぇぇぇっーー!!」

『抹殺』

 

 ダリルは機械竜に叫びを上げるも心無き兵器はその言葉を完全無視。右手に炎を纏ったドリルを装着した機械竜は地に伏した彼女に向かって急降下で突進。彼女に強烈な熱気と腹を抉られる痛みが襲いかかった。

 

「っっーーー!?」

 

 ダリルは声すら出せない絶叫を出す間もなく一瞬で絶命。ISの緊急防御機構が作動するもブラッドハウンドは原型を留める事なく完全に破壊された。

 見る影も無くなった彼女のISはそのまま放棄され、次なるターゲットであるシャルロットに向けて飛び去った。

 

「強すぎる……」

「このままでは……負けてしまいますわ!」

 

 二機のキラーマジンガに圧倒され彼女達が装備しているISが大破寸前まで追い詰められる。しかし何故か止めを刺すことなくキラーマジンガ達は上空に発生した黒い穴に入り帰還。

 

「えっ……」

「どうして……」

 

 止めを刺さなかったセシリアと鈴音は疑問を抱くのだった。

 

 

 

 

 

  専用機持ち達がドラゴンマシンとキラーマジンガに苦戦している頃、対IS用の装備が施された改造兵器【デスマシーンⅡ】の大軍が猛烈な勢いで教員が乗る打鉄とラファールを圧倒している。

 デスマシーンⅡは両手に持った双剣を振り下ろすと同時にエネルギー波を放ってISを纏った教員達を次々と撃墜。墜落した教員達は地上に配置されたキラーアーマーやデビルアーマー達の剣と斧で処刑される未来が見える絶望的な光景である。

 

「つっ……強い!」

「諦めるな……私達は生徒を!?」

 

 弱音を吐く教員に鼓舞をしようとした教員の首が跳ねた。教員の首を飛ばした魔物はデスマシーンⅡの剣でシールドエネルギーや絶対防御を貫通する特殊コーティングが施された対IS用に特化した改造機だ。

 このデスマシーンⅡ達の目的はISを扱える教員達の排除、量産型の打鉄とラファールの破壊である。デスマシーンⅡの大群は黙々と任務を遂行、目標を達成して近くにいる機材等を剣やレーザー砲で粉砕していった。

 やがて任務を終えた魔物達が魔界に帰還、悪夢の惨劇が終わりを告げる。

 戦いを終えて廃墟となったアリーナの残骸に到着した一夏の前に水色の魔法陣が出現。白い毛皮と銀色と水色のラインが入ったの鎧、頭にエメラルド色の一本角が特徴的な神獣(JOKER)が彼の前に姿を見せた。

 

『汝を迎えに来た。いざ、我と共に悪意が満ちた魔界を封印に行くぞ!』

「行こう……この戦いを終わらせる為に!!」

 

 意を決した一夏はJOKERに導かれ、魔界の研究施設に乗り込んだ。




千冬の描写に関しては次の話で明します。
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