異界の戦士は故郷の帰還を夢見て空を舞う   作:フラッシュファントム

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今回はクラス対抗戦です。


クラス対抗戦と謎の襲撃者達

  クラス対抗戦当日、アリーナの前に二人が向かい合っており対決は間近に迫っている。

 

「先に言っとくけど絶対防御も安心じゃないからね。防御を貫通する攻撃もあるから忘れないように!」

「それは既に把握している。だから今後は緊急防御機構と改めさせてもらう。……全力で来い!」

 

 試合開始と同時に一夏は両手に玉鋼の斧、鈴音は自身の専用機【甲龍】に搭載されている大型の青龍刀を模した武器【双天牙月】を取り出してつばぜり合いをする。因みにこの武器は取り外して二刀流で使うことが可能だ。

 

「この出力……成る程。俺よりも上回ってるようだ……しかし!」

「えぇっ、ちょ!?」

 

 彼は機体出力を分析。ラファールよりも出力が上であると判断するも操縦者の筋力で遥かに勝る一夏により押し返されて彼女は動揺した。それからその勢いを利用して競り勝つと同時に斧を派手に振り下ろしてダメージを与える。

 

「幾ら機体の出力が上でも地力が圧倒的に勝っている俺なら勝てるという事だ!」

「どうやらそうみたいね。これなら……どうかしら!」

 

 鈴音の両肩に浮遊している部分から空気が入る音が聞こえる気配を察知した一夏は、咄嗟に跳躍。その瞬間、彼がいた地面に穴がへこんでいた。

 

「これは……風を用いた弾丸ということか」

「そうよ! この攻撃は風を圧縮、弾丸として放つ射撃武器の龍咆よ。とくと味わいなさい!!」

 

 鈴音は武器の特性を語ると共に風の弾を連続で放つが彼は砲撃を最低限の動きで回避、弾丸を斧で撃ち落としていく。その剣裁きを見た彼女は弾が掠らない事で苛立ちを露にするが一夏の予想通りだ。

 

(こいつはバギ系統の魔法やかまいたちに分類される特技……それならこれらの動きは読める。それに鈴音の視線がこっちに集中しているから分かりやすい)

 

 攻撃の仕組みを一通り把握した彼は浮遊している部分に向かって両手斧を投擲! 鈴音は咄嗟に右側の龍咆で撃ち落とすが左側の龍砲が使用不可と警告が出た。

 

「どうして!?」

 

 彼女は左側の浮遊ユニットを確認、その射出口にチェーンクロスが刺さっている事に気付く。先程の攻撃は囮であるが自身よりも大きな武器を目にすれば強い恐怖を抱く事を利用した手法だ。

 

「でも、投げた武器を撃ち落としたから怖くは無いわよ!」

「それはどうかな……?」

 

 鈴音の強気な姿勢に対して一夏はニヤリとした笑みを浮かべ、拡張領域から片手剣と盾を即座に取り出して構える。

 

「俺は他の武器も使えるからな。……油断大敵!」

 

 そう言いながら両者の持った剣で何度か撃ち合い、一瞬の隙を突いて残った龍砲の射出口を盾で殴り付けて破壊。動揺する所を見た一夏は腕部にある龍咆を剣で立て続けに切断、鈴音が有する龍咆を全て使用不可にした。

 

「これで射撃兵装は完全に封じた。残りは近接武器だけだが果たして俺に勝てるかな……?」

「まだまだ諦めないわ!」

「その粋やよし……行くぞ!」

 

 射撃武器を失っても尚、諦める事なく最後まで闘志を燃やす姿勢を見た彼は全力でぶつかる。代表候補生と素人の戦いだが戦闘経験は一夏の方が遥かに上回っているので鈴音が押されていた。

 彼女の右手に持つ双天牙月が彼の剣で弾かれ、左手に残ったブレードもシールドバッシュで落とされて窮地に立たされる。

 

「ここまで粘ったのは見事だ。褒美にトドメをさす……!」

 

 一夏は無謀になった鈴音にトドメを刺すために瞬時加速を発動する直前、空から一筋のレーザーが飛来。アリーナのシールドを突き破る共に黒い人型のロボット、その直後に四足歩行と紫色の装甲が特徴である三機のロボットが落ちてきた。黒いロボットの狙いは二人ではなく三機のロボットである。

 

「何だ、これは!?」

「一体どういうことなの!?」

 

 黒のロボットは両手からレーザーを発射すると三機(A、B、C)は回避行動を取り、左手に付けられている短機関銃の集中砲火を浴びせて装甲をガリガリと削って肉薄にした。そこにBとCがピンク色に光るモノアイから高出力のレーザーを照射。それにより動きを封じながらダメージを与え、すかさずAが急接近と同時に右手に持った剣で縦横無尽に斬り付けて損傷させた。

 黒のロボットは負けじと両腕を振り回しながらレーザーを乱射して応戦するもAが後退と同時に短機関銃で反撃、胸部の装甲を凹ませた。三機並んだ紫色のロボットは全員で剣を連続で切り裂いて集中攻撃する技【トリプルソード】で大ダメージを与えて怯ませる。

 追い討ちとして三機のロボットは黒いロボットがいる空に向かって短機関銃を放つとそれが光の雨となり降り注ぐ連携技(シャイニングアロー)を放つ。上空から降る光の雨を喰らい殆どの装甲が飛散、内部にある機械の部品等が大きく露出した。

 黒いロボットは両肩部に搭載されたレーザー砲を発射する直前にBとCが短機関銃を浴びせて暴発、使用不可と同時に多大な損害をもたらした。両腕は連続攻撃で切断、両脚部の関節もボロボロにされて破壊寸前だ。

 

『試合は中止! 二人とも速やかにアリーナから退避しろ!』

『織斑先生、駄目です。アリーナの全ての設備が封鎖、出入口にあるシャッターの不具合で全く反応しません!』

 

 混乱しているアリーナの状況を他所に大破寸前の黒いロボットが辛うじてレーザーを撃って足掻くも無意味だ。三機のロボットは駄目押しと謂わんばかりにAが初弾でレーザー攻撃を浴びせてダメージを与えると共に側面に展開した二機が接近してBが一回、Cが二回斬りつけて戻る。

 それから三機で接近してBとCが一回、Aが二回斬りつけてBとCが元の位置に戻る。最後に中心のAが短機関銃の集中砲火を浴びせてトドメを刺した。連携の取れた三機の攻撃を喰らった黒のロボットは力尽きて爆散、無数の残骸が散らばっていた。

 この技名は【ジェットキラーアタック】で三機のロボットが連携して敵に集中砲火をかけてトドメを刺す脅威の連携技である。黒いロボットは既に無人機であると判明するがそれ処ではない。

 

「あの無人機、何て強さなの!」

「あの黒いロボットを倒した次の狙いは俺達という事になる……!」

 

 一夏の予想通り、無人機を容易く片付けた三機の次なるターゲットは二人だ。果たして二人はこの窮地を乗り換えられるか……。

 

「ムフフフッ……。織斑一夏とそのオマケよ、我々のデータを取る為の実験材料となれ!」

 

 アウルートが二人を嘲笑うかのようにこの戦いをスクリーン越しで観戦していた。それを尻目にシャルロットは尻尾のボウガンを短機関銃に換装したカーキ色に塗装されたキラーマシン2と模擬戦をしている。

 

「今度はキラーマシン2の稼働実験。何時まで無人機の戦いは続くのかな……?」

 

 彼女はそう呟いて黙々とキラーマシン2に攻撃を続け、機関銃のデザート・フォックスでトドメを刺すのだった。




次は改良されたキラーマシンとの戦いです。
紫色に塗装された三機の元ネタは某ロボットアニメの黒い三連星です。
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