こんにちは。私の名前は、スペシャルウィークです!今日からお母ちゃんの元を離れて、ここ、トレセン学園に入ることになりました!これからけっぱるぞー!!
「来た、か。」
「なんだ真人。お前あの北海道から来た子が気になってるのか。」
「まぁ、交流戦の時にホームランボール取った子だからね。」
「へぇ。じゃあ思い出なんだ。」
「まぁ、な。あの打席でキングの記録を超えたしな。」
「なるほどな。お前、そのボールはどうしたんだ?」
「記念ボールとして記念館に飾るって話もあったんだが、サインして返したよ。バットも一緒にあげたさ。」
「なかなか気前のいいやつだな。」
「うるせえ。あんなカッチカチの球場が嫌なだけだ。」
「そうかよ。」
と雑談してたところでノックされた
「失礼します!」
噂をしていた、日本総大将になる、スペシャルウィークだ。
「このチームに入りたいんですけれども!」
数分後
「わぁ~…すごい風…」
「どうだ、はええだろう、スズカは。」
今なにをしているかって?スズカの並走を眺めているのさ。
スズカはさらに速さが増し、風を切るレベルにまで早くなった。
「3,2,1…そこまで!」
「よく走り切ったな、スズカ。」
「トレーナーさん、ありがとうございます。今日もしっかり走らせてくれて。」
「いいってことよ。スズカがしっかり走れるようにしなきゃ何のためにいるのかわかんないしな。」
「それではスぺちゃんと一緒に寮の方へと行ってきます。」
「スぺは…栗東寮か。いってらっしゃい。」
「トレーナーさん、有難うございました!」
「明日からは本格的にトレーニングが始まるけど、まぁスぺはまだ体作りからな!」
「わかりました!」
翌朝
「よーいしょっと!」
30mぐらい先の壁にボールが当たって跳ね返ってきた。
「よーし!今日もけっぱるべー!」
そして扉を開けて廊下へ踏み出した瞬間にスぺがぶつかった
「いたた…」
「あいてて…」
「スぺ。大丈夫か?」
「勢いがなかったので大丈夫でした。」
「あ、ちょうどいいや。部屋の中入りな。」
「失礼します。」
そして部屋の中へと入った。
「わ~!!!!すごーい!ブルペンですか!?」
「スぺ、見たことあるのか?」
「球場の見学ツアーっていうのがあったんですよ!すごーい!!!」
「目キラキラさせてよほどすごいかな。」
「すごいですよトレーナーさん!」
「それじゃスぺ、球、受けてみっか?」
「いいんですか!?」
「いいってことよ。」
グローブを嵌めて、スぺにはミットと防具をしっかりつけさせた。
「お願いします!」
「それじゃ、行くぜ!スぺ、ミット動かすなよ!動かしたら、腕ぶっ飛ぶからな!」
轟音が響いた
「すごい…」
「さぁ何キロ…と…155か。最速更新だな。」
「アレ?真人さんの最速って175じゃありませんでした?」
「よくそんなこと覚えてるな。スライダー行くぞ。」
「え?え!?」
「カットボールだからそこから動かさなくても大丈夫!」
綺麗に曲がりミットのど真ん中に命中
「すごい…曲がりが高校生の人たちとは全然違う…」
「そりゃそうよ。プロで二年トップ層だった男の変化球だぞ、と!」
「ストレートも速さもキレもノビも違う…重い…」
「さてと、こんなもんだな。」
「トレーナーさん凄いです!こんな球を投げる人のトレーニング受けられるなんて!」
「それじゃスぺ、今日もがんばろっか。」
「はい!トレーナーさん!」
それから数週間後
「トレーナー。」
「ゴルシか。なんだ?天皇賞春も二度目の制覇、次は宝塚、そのあとは…凱旋門だぞ。」
「今年で、トゥインクルシリーズを引退したい。」
「そうか。お前ももうそんな年か。」
「まだ言ってもプロはいったときの真人さんと同い年、だけどな。」
「それでも18歳だ。体も大きくなったしな。凱旋門のあとはジャパンカップを予定してたが、変更だ。有馬記念。行くぞ。」
「最後の最後まで、ジャスとジョーダンと勝負させてくれるのか!?」
「だが、宝塚記念後の体調次第だ。少しでも怪しいところがあったら天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念へと予定変更する。一番きつい一年になるが、いいな?」
「もとより、覚悟はできてる。体もな。」
「ならば上等。」
時は遡り、皐月賞
「無敗でここまで勝ち進んできたサイレンススズカが一番人気!3枠5番へと入ります!」
スズカ、このレースは最速を決めるんだ。誰よりも早いってことを見せつけてこい。
「トレーナーさんの思いとともに…」
「皐月賞…今、スタートが切られました!サイレンススズカ絶好のスタート!」
よし、スタートは完璧。スズカのスタートタイミングってホント天性の感覚なんだよなぁ…コンマの世界で生きてる感じ。
「完璧なスタートを切ったサイレンススズカ、後ろを大きく突き放していきますが、ほかのウマ娘たちは追いません!そのまま集団を引き連れ第一コーナーへ!人気のマチカネフクキタル、メジロブライトに関しても後方からのレースを展開!」
今のスズカで怖いのは…18番の子だ…外から一気にまくって上がってくるからな…
「第2コーナー回って向こう正面!各ウマ娘たちの動きが激しくなっています!しかし先頭サイレンススズカ、今1000mを通過しタイムは、58.2!58.2という途轍もないラップタイムを叩き出しました!」
場内のどよめきがとてつもないな…ほかのウマ娘とは数えて二番手と20馬身差か…行けるな。
「さぁサイレンススズカが後続に大きな差をつけ第三コーナーへ!さらに速度が上がり、馬身がどんどん開いていきます!!!!サイレンススズカ一気に後続に差をつけ第四コーナーを曲がってきた!!もう後ろは誰も来ない!これは大レコード大レコード!途轍もない差をつけてゴールイン!!!!
記録は、1:58.06!1:58.06!途轍もないレコード記録です!!!」
そしてその数週間前に話が遡る。
「ダイワスカーレット!よろしくお願いします!」
「ウオッカだ!よろしく!」
「ボク、このチームに入ることにしたから。」
「ゴールドシップさんに誘われてこのチームに入ることになりました。よろしくお願いします。」
一気に四名が入部。これで総勢七名となった。
「これで七名+トレーナー二名か。凄い大所帯になってきたな。」
「まだ実績があまりないからなぁ…マイル短距離戦線はまったくと言っていいほどうちの連中向いてないし…」
『…』
「約三名を除いてな。まぁそれでも今年クラシックとデビュー未定のやつらじゃなぁ…」
「まぁでも、アタシが宝塚勝てばいいんだろ?」
「ゴルシ分ってんなぁ。」
「おうよ!ぶっちぎってやるぜ!!!」
おおといった感嘆の声。
そして、件の宝塚記念。スズカの日本ダービー?出走回避となった。
「さぁ、ゴールドシップが最後にゲートに入り、体制整いました。宝塚記念。今、スタートが切られました!さあ各ウマ娘綺麗なスタートを切ります!おおッとゴールドシップいきなり先頭に立った!!!」
「よし、作戦通り。」
「真人、ゴルシ、逃げのコツつかんでねぇか?」
「本質的にアイツは先行だよ。アイツの最終直線でのいる位置見ろ。明らかにおかしいだろうが。」
「つまり少し前を走る意識をつけたらハナを主張すると。流石だな真人。お前やっぱトレーナー力高いな。」
「俺は意識を変えさせただけ。アイツの努力の賜物だよ。」
「さぁ先頭ゴールドシップで第四コーナーを回り仁川の坂がやってきた!仁川の坂は軽々乗り越えていくゴールドシップあまりにも!あまりにも!強おおおおおい!!!!!」
「これで何冠目だよアイツ。」
「さぁな。10取ったあたりから数えてない。」
そして、勝者への記者会見。
「ゴールドシップさん15冠達成おめでとうございます!して、次走のご予定は?」
「それはトレーナーである私の口から語らせてください。」
「金脇トレーナー、次走はどちらへ?」
「パリ。ロンシャン競馬場です。」
「凱旋門賞に遂に挑戦ですか!?」
「ええ。そして、年内で私ゴールドシップのトゥインクルシリーズ挑戦を終了とし、来年からのドリームトロフィーリーグへの参戦を表明します。」
「ゴールドシップさん!?今年で引退ということでしょうか!?」
「そうです。今年度で高等部を卒業することもあり、来年からの大学部への進学を鑑みまして、こういう結論に至りました。」
「では年内のご予定は!?」
「凱旋門賞出走後、ジャパンカップ、有馬記念で年内終了、引退とさせていただきます。」
「有難うございました。」
「では、ゴールドシップはこの後ウイニングライブがありますので、この辺りで会見を終了させていただきます。有難うございました。」
そのあとも凄く騒がしかったが即撤収した
数週間後。
「フェスタ。行ってくる。」
「おう、行って来い。」
「アタシらに任せとけしー。」
「シップは私たちで責任を持って凱旋門まで連れて行く。安心しな、フェスタ。」
「トレーナー。国内組は頼むわ。」
「気を付けろよ。何があるかわからねぇからな。」
「ゴルシを頼むぜ、世代のエースさん。」
「アタシらも行くけど、頭はアンタだ。期待してるよ。」
「ジャスタウェイとともに挑める最後の遠征か。最高の結果にしような。」
そうして俺たちは一路パリへと飛び立ったのであった。
はいー!というわけで!全3700文字!ギューギューに詰め込んだ末にこの作品が一気に進みました!というか最終章まであと五話ぐらいかな。ただ、最終章直前から一気に進みが遅くなるので、ごっちゃごちゃになりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです!
次回予告
金脇はゴルシとともにロンシャンへと挑んでいく。国内戦線もだんだんと開幕する中、世界最高峰のレースが幕を開ける。
次回
最高峰の夢
お楽しみに!