サイバーにハマったので特別連載です。SINから三年後の世界です。ゲームは未プレイなのでオリジナル設定多数です。
特別連載 サイバーフォーミュラ
2025年。サイバーフォーミュラ開幕戦。アメリカグランプリの、約一ヶ月前。
「ええ!?ブーツホルツさんが移籍!?」
この青年、風見ハヤトはサングラスをかけた人物に飛び掛からんばかりの勢いで問いかけた。
「そうだ。ミッシング・リンクへとブーツホルツは戻ることになった。」
サングラスをかけた人物、菅生修は落ち着いてそう答えた。
「だからってもう開幕一ヶ月前ですよ!?代わりのドライバーはいるんですか?まさか僕一人で走ることになるのでは…?」
「その心配はいらない。もうすでに代わりのルーキーがいる。」
「ルーキー。ですか。」
「一応18歳での参戦だ。ハヤトの弟分に当たるな。」
「意外と大人ですね。」
そう答えた風見ハヤト(以下、ハヤト)は、サイバーフォーミュラ界において知らないものはいないと呼ばれるほど凄腕のドライバーである。
ルーキーイヤーの2015年、苦しみながらも最終日本グランプリで大逆転優勝の末、見事年間優勝。
その翌年も序盤4戦はノーポイントながらもまたも奇跡の大逆転を見せ、初のルーキーからのサイバー2連覇、ダブルワンを成し遂げた。
そして2017年では第4戦まで優勝するも、第5戦でユニオンセイバーのカールリヒター・フォン・ランドルと大事故。生死の境をさまよい引退を決断する。
だがその翌年第5戦から電撃復帰。ブーストレバーを引けない程の心の傷を負っていたもののそこを見事に乗り越え、スゴウとしては2年ぶりの栄冠に貢献している。
2019年こそ活躍が少なかったものの、2020年ではアルザード事件の影響こそあれど、見事年間優勝。自身4年ぶりの快挙であった。
2021年はまさに他を寄せ付けぬ圧倒的な走りを見せつけ同一ドライバーとして史上初の二度目のダブルワン。
2022年はブリード加賀との強烈な争いの末ブリード加賀の車体のダメージを厭わないブースト走行によって惜しくも敗れ去った。
2023年、2024年は序盤ノーポイントのレースはありはしたもののサーキットの帝王と呼ばれた男はまた復活し、3度目のダブルワンを達成。今なお成長を続ける最強ドライバーである。
先述のブーツホルツ…エデリー・ブーツホルツ、カールリヒター・フォン・ランドル、ブリード加賀(城太郎。すでに引退しインディーレースへ。)、その他にも新条直樹(一時任意引退となったが、アメリカにわたり、ユニオンセイバーへ。その後アオイに復帰)、ジャッキー・グーデリアン、フランツ・ハイネル(引退済)、日吉明、ナイト・シューマッハなど多数のドライバーがライバルとしてあげられる。ミッシング・リンク所属であったアンリ・クレイトーはスゴウ時代のチームメイトであり、2018年の彼のチャンピオン獲得に大きく貢献している。
それでは話を進めよう。一週間後のことである。
旧機である01(ゼロワン)でこれだけのタイムを出すとは…。このドライビング技術…。只者ではないな…。
風見ハヤトはそう感じていた。
今年デビューのルーキー、金脇真人である。
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いいマシンだ。このアスラーダっていうのは。
「ファステスト行きます。この子の実力とくと見させてもらいます!」
「エアロモードチェンジ!ブーストオン!」
「ブーストポッド作動。エンジン臨界点へカウントスタート!」
秒数制限付きで超絶的な加速を得られるブーストである。水素エンジンなどの無公害エンジンをサイバーフォーミュラには積んであり、その中でも水素エンジンは吸気中の酸素を取り込みイオン化して濃縮するとエンジン出力を爆発的に上げるブースト加速となる。
その強烈な効果から時間の制限があり、その制限を超えるとエンジンブローを起こしてしまう。
現在風見の乗るマシンは、ブースト圧の一部を溜め込み、フラッシュオーバーさせることによりさらなる超加速を実現している。
リニアホイール搭載車両においても、電圧をオーバーロードさせることにおいて、超高速走行をできる。
そして、最速が出た。
「636!?」
「凄まじい数字ですね。このスーパーアスラーダ01はもう何年も前の機体だというのに…。」
スゴウアスラーダのメカニック、牧がそう語る。
「あぁ。正直に言って、ここまでの速度が出るとは…。」
「あ。帰ってきましたよー。」
1台のサイバーマシンが停止する。
「風見さん!お疲れ様です!」
そう言って降りてきた男こそ、金脇真人であった。
続く
ついに現れた金脇真人。サイバーフォーミュラの世界に殴り込む!
次回をお楽しみに。
真人の愛機はガーランドの予定です。