咲-Saki- Episode of -K 作:ぽんでぷっしゅ
※
「」は普通の会話
『』は考えている内容
「リーチだじぇ!」
4巡目、京太郎の対面に座っている優希はタコスを頬張りながら{②}を強打する。
ドラは{②}
捨て牌は順に{南}{二}{⑧}{横②}
「相変わらず速いですね…」
上家の和はノータイムで安牌の{南}を切り出す。
「ちょ、ちょっとまってくれ」
俺は慌てながらにツモった{①}を手牌の上に横にして置き、考える。
『今までの優希の特性上、東場のリーチは両面以上だ』
「おいおい、早く打って欲しいじぇ。どうせ一発でツモるからなー!」
『打点は大体満貫以上だと考慮すると、手出し{②}切りリーチの周辺が当たり濃厚だな』
「こら優希、そんなこと言ってはいけませんよ?」
『おそらく{②}{②}{③}からの{②}切り、ダブ{東}暗刻と高め一通が絡んでいる。もしかしたらメンホンまでありえる』
「そうだよー、ゆっくり考えさせてあげようよ」
「流石咲さん、なんて慈悲深く広い心なのでしょう結婚してください」
「レズピンクは黙っててほしいじぇ」
『待ちは{①}{④}{⑦}辺りが本線、高めは{①}だな。対抗としてペン{③}か?いつもの勢いなら裏も乗って数え役満まで行くだろ』
「よし、これだな」
打{①}
京太郎は静かに河にツモった{①}を置いた。
「おいおい…ツモらせろよ京太郎。それロンだじぇ」
「ま、まじかよ…ドラ切りリーチに周辺は無いって昨日学んだのに…」
「しかも高いじぇ」
優希手牌【{②}{③}{④}{⑤}{⑥}{⑦}{⑧}{⑨}{東}{東}{中}{中}{中} ロン{①}】
「裏ドラが…{中}!親の三倍満36000点でトビだな!」
「す、凄いね優希ちゃん」
『あれっ、{中}が暗刻…?』
「しかし一発で{①}ですか。須賀君もまだまだ軽率な打牌が多いですね」
「のどちゃんの言うとおりだじぇ。普通なら一発で安牌出すだろうに」
「ああ、和の言う通りだな。俺もまだまだ修行が足りねーや」
「そんな事ないよ。京ちゃんはいつも頑張ってるじゃん」
「咲、それあんまりフォローになってないぞ…」
「えっ、あっ、いやその」
「おい金髪、咲さんからお声がかかるだけでも罪深いのにその上を要求するとはどれだけ業が深いんだ」
「黙れレズピンク」
「まぁまぁ・・・じゃ、もう一回やろう?」
「いや、俺はやっぱ抜けるわ。皆のも見ていたいし」
京太郎は苦笑いをしながら咲の申し込む再対局を拒み、席を立つ。
『読みを外すなんて1年振りだな・・・』
「ねぇ、須賀君」
「なんですか?部長」
「さっきの対局なんだけど、どうして{①}を切ったの?」
思えば、この久部長の一言がきっかけだったのかもしれない。