咲-Saki- Episode of -K 作:ぽんでぷっしゅ
参考にします
「あ、部長大丈夫ですか?京ちゃんから途中で気分が悪くなったって聞いたんですけど…」
京太郎に遅れて、部室に入ってすぐに咲は久に話しかけた。
少し俯いた久の顔を、不安そうな表情で覗き込む。
「ええ、大丈夫。ちょっと休んだし、心配無用よ」
少しの罪悪感を感じながら、久は笑顔を作って見せた。
「いえ、やはり心配です」
和も会話に割って入り、久の身を心配する。
「買い出しは私と咲さんが行ってきます」
「いえ、やっぱり心配です。休んでいてください」
いた。須賀京太郎。
「そこまで言うならお言葉に甘えさせてもらおうかしら」
ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながら、久は笑顔でそう言った。
・・・・・・放課後。
二人きりになった部室で京太郎は久に遅れて卓へと座る。
少し早めに部活を切り上げたのもあって、外のグラウンドから生徒の声が聞こえてくる。
「ルールはお互い25000点持ち。ポンチーカンが可能で、一発も裏もアリ。赤は全部で3枚・・・あと、特別ルールとしてツモる回数は、お互いに20回とするわ」
久は淡々とルールを説明する。
「質問は?」
「ないです。部長、始めましょう。よろしくお願いしますね」
「ええ・・・よろしくお願いします」
サイコロが回り始めた。
【東1 ドラ{五}】
6順目。
「早速聞くけど、貴方にとっての麻雀は何?」タン
「部長の望むような答えは出ませんよ」タン
「いいから言って」タン
「単なる遊びですね。自分の予想を当てる・・・絵合わせゲームのような」タン
ダンッ
牌を{⑥}を卓へ叩きつけながら、久は京太郎を睨む。
「私たちはその絵合わせゲームに真剣に取り組んでるのよ?・・・リーチ」
「怒らないでくださいよ。だから俺は、少しでも皆の力の助けになるように打ってやってるんじゃないですか」タンッ
『・・・{五}ね。私のリーチ一発目にしては、切り難いところだけど』
「その上から目線が気に入らないの」タン
「事実そうですから・・・ツモりました。1000,2000。二人麻雀なので、4000点の支払いお願いします」
{⑤}を静かに置き、京太郎は手牌を倒す。
【{三}{四}{五}{六}{六}{六}{2}{3}{4}{5}{6}{7}{⑤} ツモ{⑤}】
「はい」チャラッ
『私の捨て牌は{④}{②}{⑧}{7}{6}{⑥}・・・国士にも、萬子の一色手にも、チャンタにも見える筈・・・』
『それなのに、私の七対子{⑤}単騎待ちを当てた・・・?』
「ねぇ、須賀君。それも【読んだ】っていうの?」
「勿論です。むしろ部長なら尚更わかりやすいんで」
その言葉を聞いた後、久は額から一筋流れる汗をぬぐい、無言で卓の中に牌を入れた。